不死身のウィザード   作:淫欲童子

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不死身のウィザード 11

「あぁ、眠い・・・・・しかし収穫は大きかったな」

 

俺は寄り道をしつつ食堂に行くと

 

「中佐!!」

 

ルッキーニが器を持って走ってくる

 

「ねぇ中佐、食べて!食べて!」

 

「ん?ブルーベリーか?」

 

「私の実家から沢山送られてきたんです。目にもいいんですよ」

 

俺は器はを貰って食べる

 

「・・・・」モグモグ

 

口に広がる酸味と甘味、爽やかなブルーベリーの香り

 

「うん、うまい」

 

「お口にあって良かったです!」

 

俺が食べ進めていると

 

「ねぇ中佐!ベーして!ベー!」

 

「ん?べー」

 

俺は舌を出すと俺の舌を見てルッキーニは笑い転げる

 

「モグモグ・・・・うん、うまいな。リーネお代わり貰えるか?」

 

「はい!」

 

俺が食べていると美緒が先に食べていた面々に対し

 

「さて、朝食が住んだところで・・・・お前達は夜に備えて寝ろ!」

 

そう言い

 

エイラ、サーニャ、宮藤に言う

 

「そうだ、塹鬼。一応夜間組の詰所はサーニャの部屋になっているからな」

 

「ん?だからなんだ?」

 

「はぁ、お前もそこに詰めた方がいざというとき楽だとの話だ」

 

「そりゃあ、俺としては嬉しいけど年頃のレディには厳しいんじゃねぇのか?」

 

俺は変わらずブルーベリーを貪る

 

「私は大丈夫ですよ?不酒さんは優しいから信頼してますし」

 

「私も大丈夫です」

 

「ダメダ!ダメダ!ダメったらダメダ!」

 

エイラが猛反発してくる

 

「て、ことで俺は俺の部屋で」 

 

「それならエイラと私の部屋は近くだし、エイラだけ別の部屋で寝ればいいんじゃない?」

 

「さ、サーニャ!?」

 

「そうですね、何かあったときすぐ起こすのも近くの方が楽ですし」 

 

「ヌギギ!」  

 

「それなら決まりだな。三人は、サーニャの部屋、エイラは自室で「わかったんダナ」・・・・はあ、どうしたんだ?」

 

「サーニャの部屋でいいけどサーニャに変なことしら許さないかンナ!」

 

どうやら俺は秘密の花園へのチケットを手に入れたようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は幾つかの荷物を持ちサーニャの部屋に行く

 

「あ、不酒さん」

 

「サーニャを変な目でみんなよ」

 

「エイラ・・・・・すみません不酒中佐」

 

うん、少女さんにの寝間着姿

 

ちょっと犯罪臭がする

 

俺は適当な床の場所を探す

 

「俺は適当に寝てるから気にするな」 

 

「不酒中佐もベッドに」

 

「あ」

 

「無理ダナ」

 

ベッドは三人でギチギチになっていた

 

俺は軍服を椅子にかけると枕を起き、金属の塊を抱え横になる

 

「でも床だと」

 

「大丈夫だ、どんな場所だろうとこいつと一緒なら俺は熟睡できるからな」

 

俺は金属の塊を見せて目を瞑る

 

そこから少女達の会話を子守り歌替わりにする

 

久しぶりの床だから眠りに落ちるのは少し時間が掛かりそうだ、

 

「お!良かったな宮藤、今会いたい人に会えるらしいぞ」

 

「・・・・・それは無理だよ。私の会いたい人はもう」

 

「・・・・・そう言われてもなぁ。にひ、寝たみたいだし中佐を占ってみるか」  

 

「エイラ、ダメよかってに」

 

「でもちょっと気になるね」

 

そう言い三人はヒソヒソとやり始める

 

「うへぇ、やっぱりこれカ」

 

「何?」

 

「何が出たのエイラ」

 

「悪魔の正位置、誘惑、拘束、裏切り・・・・・つまり浮気者だろうな中佐」

 

「えぇ」

 

「そうわ見えないけど」  

 

「姉ちゃん放ったらかしていろんなところで女に粉かけてるンダ、充分浮気者ダナ」

 

「それ、エイラさんの私怨はいってません?」

 

「恋人の逆位置に浮気なかった?エイラ」

 

「なんだと~、ならもう一枚ひいては見ればもっと詳しくわかるさ」

 

そう言いエイラはカードを捲る

 

「隠者ダ隠者にも意味があるがこれがでるのは普段表にでてこなかったたり堪え忍んだりしてることが多いんだナ、影に隠れて女を裏切る、浮気者なんダナ」

 

「「・・・・・」」ジトー

 

「な、ナンダヨ~」

 

「そう言えば不酒さんが抱いて寝てるのなんですかね?」

 

「さぁナ、エロ本なんじゃナイカ?」

 

「もう、エイラ!」

 

俺は吹き出してしまう

 

「「「え?」」」

 

「いや、すまんな。邪魔するきは無かったがあまりに姦しかったもので、これは俺の宝ものだよ。みるか?」

 

俺は起き上がりベッドに軽く投げる

 

「これ、アルバム・・・・ですか?」

 

「見ていいんですか?」

 

宮藤は興味津々にこちらをみてくる

 

「あぁ」

 

三人は、アルバムを見ていく

 

「軍人さんばかりですね?」

 

「アルバムって普通自分とか家族の写真を入れるもんダロ?」

 

「家族さ、大切な」

 

「・・・・小さい子どもの写真もありますね」

 

「みんないい顔で写ってますね」

 

「ご兄弟とかですか?」

 

「・・・・・俺の昔の部下達だ」

 

「へぇ、今でもお手紙とかだしてるんですか?アルバムに入れるくらい中がいいんですよね?」

 

「・・・・・死んだよ」

 

「え?」

 

「「・・・・」」

 

「そいつらは、俺についてきて死んだ愛すべき馬鹿どもだよ」

 

「前に、一緒に夜食を食べた時に言ってた方々ですか?」

 

「夜食ってなンダ?なぁサーニャ夜食って」

 

「子ども達もですか?」

 

「そっちはいきてるんじゃないか?俺の子ども達だし、合ったことはほとんど無いけど」

 

「「「子どもっ!?」」」

 

「不酒さんお父さんだったんですね」

 

部屋の空気は微妙なものになる

 

「そ、そうだ、お父さん視点なら参考になるんじゃない?サーニャちゃん」

 

「そうかな?」

 

「不酒さんも子ども達と離れていたら会いたくなりますよね!いつかまた会いたいですよね!」

 

「別に?」

 

「別にって自分の子どもですよね?」

 

「まぁ、そうなんだがなぁ。」

 

俺はため息をつくと話し始める

 

「俺が魔法があると知れた時に扶桑ではとある計画が持ち上がったんだ、一つは人体実験の被検体にして特異体質を解明してウィザードが増やせるか試す計画、それに親父が待ったを掛けて掲げた家系による遺伝で引き継ぐ可能性を試す計画、親父の権力とウィザードという戦力により扶桑の士気向上と人気集めとして確実にでるとされ後者が選ばれた、そこで有志の魔法力をもつ女性と子供を作ることになり名家である実家の権力や国の補助金目当ての女達との間に産まれたのがその子達だ、その子達は俺とはほとんど合ったことないし政府としては結果がでるまで俺の子であることは黙秘するようになってる・・・・つまり会えないし知らないのさだから親父側の意見って言われても俺が親父と感じる状況にすらない」

 

「「「・・・・・」」」

 

「そして、親父との唯一の俺のつながりは軍と戦場だ。普通の親子関係とも違うからなどんな話しをしていたかしらんが普通の感想はでてこないぞ・・・・・そいつを返して貰ってもいいか?そいつがないと安眠できないんだ」

 

「はい」

 

俺はアルバムをうけとる

 

「不酒さんとお父さんの関係って」

 

「俺の家は軍人の家系だからな、扶桑が戦場の時に親父は将校として多くの若い命を国のためにといって戦場に送ってきた、だから自分の子どもだけを戦場に行かせないなんて口が裂けても言えないし言わない、それが親父が軍人としてのケジメなんだ、だから親父の唯一の子どもに親としてしてやれることは軍人として死なせることだけだったんだろうな、実験体ではなく軍人として死なせること、だからウィザードになったあとも執拗に戦場に出してきたストライカーがないなら戦闘機でいけと何十何百と休む暇もなく出撃させた、時には陸戦にも参加させた、戦場こそが俺をモルモットでなく人間でいさせてくれる場所と信じてる。それが親父にできる唯一の愛しかただったんじゃないかって最近は思うようになったよ・・・・・まぁだけど、戦場に送るだけのクソ親父より生きるために作った子供達より、共に飯をくい訓練して、文句も言わずに共に闘って、俺をおいて行っちまった馬鹿どもの方が俺にとっては血の繋がった家族より家族なんだよ」

 

三人は黙っている

 

「まぁ、別にその子供たちがどうなってもいいとは思ってないがな」

 

そう言ったところで俺の意識は徐々に深く沈んでいく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不酒さん、不酒さん」

 

俺は宮藤に揺すられながら起きる

 

「あぁ、もう時間か?」

 

「はい、私達はこれから汗を流しに行くので起こしておこうかと」

 

「あぁ、ありがとう」

 

俺は寝起きの頭をリフレッシュするため着替えをとりに部屋へと戻る

 

寝る前に余計な話しをしたせいかさっぱりとしたくてしかたない

 

こう言うときは風呂よりサウナだよな

 

悩み事やストレスが溜まったときは風呂よりサウナで汗を流してビールを飲んでたな前世では

 

幸いにもここにはサウナがある

 

俺はサウナに行く

 

「ふぅ~~~」

 

熱さが余計な思考をそぎおとす

 

ジリジリと肌を焼く熱さ

 

ダラダラと流れる汗

 

思考が熱で埋め尽くされる

 

時間が経つにつれ脳内が変わっていく

 

俺は外にでると川に入る

 

火照った体が一気に冷やされる

 

「あぁ、ここにビールがあればなぁ」

 

俺は数回繰り返したあと川をドンブラコと流れる

 

思考はリフレッシュされビール飲みたいしかない

 

「はぁ、気持ちいい」

 

「~♪~~♪~♪~~~♪」

 

何処からともなく歌が聞こえてくる

 

「・・・・・」

 

俺は歌を聴きながら流れに身を任せる

 

「~♪~♪~~♪・・・・・・」

 

俺が目を閉じて歌を聴いていると急に歌が止まる

 

「ん?歌が・・・・・・」

 

俺が目をあけ周囲を見ると、光が反射する美しく濡れた銀髪、真っ白な透き通るような肌、未熟ながら女を感じ、毛が一切生えてない体

 

一瞬天使と見間違う程の少女が岩の上にいた

 

「きゃっ!!」

 

天使は体を隠すようにしゃがむ

 

「すまない!」

 

俺は少女が見えないように岩の後ろにまわる

 

歌の主はサーニャだったようだ

 

「すまなかった。サーニャ、歌に聞き入ってしまって気がつかんかった」

 

「い、いえ・・・・」

 

お互い無言になり気まずい雰囲気が流れる

 

「いい、歌だった・・・・初めて聴いたが静かな曲なのに暖かい曲だった」

 

「ありがとうございます・・・・・この曲はお父様が私のために作ってくれた曲なんです」

 

「へぇ」

 

「ある雨の日に雨音を聴いていたらお父様がピアノで引いてくれたんです」

 

「そうか・・・・・だから聴いてて暖かい思いになったのか、サーニャの親父さんから贈られた大切な曲なんだな」

 

「はい・・・・・」

 

「サーニャの故郷はオラーシャだったな」

 

「はい」

 

「親父さん達は・・・・・聞いても?」

 

「私は留学していて、両親はウラルの方に疎開しました」

 

「そうか、御無事ならなによりだ」

 

「でも何処にいるかわからないですし」

 

「それでも、生きているなら、探し続けたらいつか会えるさ、俺の家族みたいに死んじまったわけじゃないからな」

 

「・・・・・」

 

「なんだったら一緒に探してやろうか?」

 

「え?」

 

「もし闘えなくなったら扶桑にいても権力や次のウィザードを求める女しかよってこなさそうだし、それならサーニャと両親を探す旅ついでに嫁を捜しにでるのもありかな」

 

「ふふっ」

 

「それに、いろんなウィッチに会えば人をさがすのにピッタリの固有魔法もってる奴もいるかもしれないしな」

 

「そうですね」

 

「まぁ、俺が退役するとしたら闘えなくなった時だろうから何時になるか、その時役にたつかわからんがな」

 

「たしかに、そうですね。中佐はいつあがりを迎えるかわからないですよね?」

 

「あぁ、もしかしたらヨボヨボの爺さんになった頃でないと手伝えないかもしれないしな」

 

「そうしたら私はヨボヨボのお婆さんですね」

 

サーニャはクスクスと笑うと

 

「その、不酒中佐、寒くないですか?ずっと川の中ですけど」

 

「まぁ今のところは寒くないな、それにここ以外だと見てしまうし、折角サーニャと話してるから離れるのもな」  

 

「その、目を瞑ったままでしたら岩の上にきていただいても大丈夫です。日暮れですけど岩の上ちょうどいいですよ」

 

「・・・・・なら失礼して」

 

俺は目を閉じて岩の上に上がる

 

「もう少し歌を聞かせて貰えないか?」

 

「はい。~♪~~♪」

 

サーニャの歌を聴きながら俺は流れる風を感じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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