不死身のウィザード   作:淫欲童子

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不死身のウィザード 5

俺達は基地の一番高いところにつくと俺はタバコを取り出す

 

「・・・・・失礼しても?」

 

「え?・・・・・あ、はい」

 

俺はタバコに火をつけゆっくり吸い吐き出す

 

「悩み事か?」

 

「いえ、別に悩んでいません」

 

「なら不安か?」

 

「・・・・・・」

 

「宮藤が苦手か?」

 

「いえ・・・・・・そんなことは」

 

ビショップは俯いたまま何も喋らない

 

難しい!難しいよ若い娘!

 

男なら下ネタでなんとかなるけど女の娘難しい!

 

「ふぅ~・・・・・・」

 

俺は煙を眺めながら昔を思い出す

 

そう言えば軍隊に入ったころ似たようなことがあったな、あの時あの人がしてくれたことは昔語りだったかな

 

「・・・・・そう言えば、ビショップ軍曹は俺のこと生きる伝説っていってくれたよな」

 

「はい」

 

「そんな生きる伝説の初出撃は何もできずに撃墜された」

 

「え?」

 

俺がちらりとビショップを見るとやっとこちらを見始めたその顔はキョトンとしたもので年相応のものだった

 

「運良く生き延びて先輩ウィッチは心配してたけど撃墜されたことやストライカーがお釈迦になったことは何も言われなかったなぁ、親父には敗けたままなのは男が廃るから戦闘機でネウロイに落とし返してこいって怒られたけどな」

 

「・・・・・・」

 

「俺が誰かを助けれるようになったのは何回か出撃してからのことだった」

 

「・・・・・・」

 

「何を悩んでるのか、不安に感じてるのかは言って貰わないとわからないけどよ、まぁなんだ生きる伝説様も最初は情けなく撃墜される程度の奴だったんだよ」

 

「・・・・・・・」

 

ダメかぁーーっ!

 

くそぅ!頑張れ俺ーーっ!

 

何かもっとないか!

 

「私不安なんです」

 

お?

 

「宮藤さんみたいに誰かを治療する力もなければ、皆さんみたいに凄い技術や魔法もないですし。迷惑かけないようにって頑張ってるんですけど、いつか迷惑を掛けるんじゃないかって」

 

なるほど

 

「ふぅ~・・・・・・そっか」

 

「・・・・・・」

 

「なら、これからはあんまり気にしなくて良さそうだぞ」

 

「え?」

 

「これからは俺がいる」

 

「えっと」

 

ビショップは困惑した顔でこちらを見る

 

「やぁ、良かった。そういう悩みなら俺でも何とかなるからな実は宮藤が空気読めなくて嫌いですや、女性特有の悩みだったり、おっさんが一緒なのキモくて無理ですって言われてたらお手上げだった」

 

「そ、そんなこと」

 

「安心しろ、そう言うことなら俺がサポートに着くように動くから安心しろ」

 

「そんな、それだと中佐に迷惑が!」

 

「俺に迷惑が掛かるからなんだ?」

 

「掛かるから」

 

「どんと掛けてこいよ!迷惑!新人が先輩に迷惑掛けちまう事なんて当たり前なんだよ。そしてその迷惑を受け止めて一人前に引きずりあげるのが先輩上司の役目だ。」

 

かつて、いや前世で新人だったころ教育係の先輩に言われた言葉だ

 

俺はその言葉をきっかけに一歩を踏み出せた

 

俺はビショップの目を真っ直ぐに見て言う

 

「お前の前にいるのはだれだ?」

 

「えっと、不酒中佐です」

 

「そう、不死身と呼ばれる男だ。お前がどれだけ迷惑を掛けようと他の奴らは死のうが俺は死なねぇ、何故なら不死身だからだ。そんな不死身の男じゃ頼りないか?」

 

「迷惑掛けていいんですか?」

 

「今まで辛かったろ」

 

俺はビショップの頭を撫でる

 

「え?」

 

「迷惑掛けちまうのって恐いよな、誰かを困らせちまう、ミスで死んだり壊れちまったりする、期待を裏切って失望させちまう」

 

「・・・・・・」

 

「恐いよな、不安だよな・・・・・・でも大丈夫だ。これからは俺がいる、俺が受け止めてやるミスだろうと迷惑だろうと不安だろうと、今まで良く頑張ったな」

 

俺の胸元がきゅっと握られる

 

「・・・・・・」グスッ

 

少女は声を殺しながら胸に顔を埋める

 

「安心しろここには俺しかいねぇ全部ぶちまけちまいな」

 

俺はビショップの頭を優しいくなでながら言う

 

それを気に決して小さくない声が夜の空に響く

 

鳴き声がやむ頃には少女は疲れて寝ていた

 

「据え膳・・・・・・馬鹿か俺は」

 

ビショップを部屋に運び自室へと戻る

 

 

翌日

 

書類を片付けているとサイレンがなり美緒達が緊急出動する

 

俺は通信室に向かう 

 

暫くして入って来た報告は

 

「坂本少佐達が抜かれたそうです。今出動できる人員はこれだけですか?」

 

現在部屋にいるのは俺とヴィルケ中佐、ユーティライネン少尉

 

「サーニャさんは?」

 

「夜間哨戒で魔力を使い果たしてル。無理ダナ」

 

「なら今いる3人で向かいます」

 

「「了解」」

 

俺達が動こうとすると

 

「私も行きます!」

 

そう言い宮藤が入ってくる

 

「駄目です。あなたは待機していなさい」

 

「私も生かせてください!私にできることをしたいんです!」

 

「撃つことに躊躇のあるものを連れて行くことはできません」

 

「撃てます!守る為なら!」

 

「あなたはまだ訓練の途中で半人前なの」

 

美緒達が抜かれた以上時間を無駄にしたくないところ

 

俺も口を出そうと口を開き掛けたところ

 

「私も行きます!」

 

「リーネさん」

 

「一人では半人前でも二人でなら一人前くらいにはなります!」

 

彼女の瞳は今までにない強い覚悟の籠ったものだった

 

「ヴィルケ中佐」

 

「なんですか不酒中佐」

 

「美緒達が抜かれたのなら急いだ方がいい。俺は二人を連れて行くことに賛同する」

 

「彼女達はまだ半人前!この数では危険です!」

 

「俺が責任を取る!彼女達に何かあった場合時の責任は全て俺が持つ。何かあったら更迭するなり本国への不名誉帰還なりヴィルケ中佐の命令通りにしよう」

 

「分かりました。二人とも90秒でしたくなさい」

 

「「はい!」」

 

「不酒中佐、彼女達に何かあったら私は貴方をゆるしません」

 

「あぁ」

 

俺達は準備を済ませ出撃する

 

「・・・・・敵は3時の方向から来ます。私とエイラさんで先行します。不酒中佐、宮藤さん、リーネさはここでバックアップを」  

 

そう言い二人は先行し俺は魔眼を発動する

 

「あの、不酒さん。ありがとうございます」

 

「まぁ、死んでくれるなよ?俺不名誉帰還なんてしたら親父に殺され兼ねないから冗談じゃなく」

 

「不酒さんのお父さん恐いんですか?」

 

「不名誉帰還したら槍で刺されると思う。冗談抜きで」

 

「が、頑張ります!」

 

「えっと、不酒中佐」

 

「まぁ、安心しろお前らが撃ち漏らしても俺が何とかしてやる失敗してもいい、お前の思ったようにぶちかませ」

 

「はい・・・・・・ごめんね、宮藤さん私本当は怖くて」

 

「私は今でも怖いよ。不酒さんは怖くないんですか?」

 

「あぁ、ウィッチと仲良くしてるせいで夜道に刃物を舐める男達に追いかけ回されてから大抵のことは怖くなくなったな、あとさすがに見たこともない女にお腹の子は貴方の子よ!認めないなら今すぐ死んでやるって言われた時はパニックになったな、でも、1番怖かったのは初めて会ったウィッチに上官のいる前でデキちゃたって言われた時は心臓が止まるかとおもった。てか夜道で殺そうとしてきたり、人体実験しようとしたり、デキちゃった詐欺だったりネウロイより、人間のほうが怖いかな」

 

「「・・・・・」」

 

二人を見ると微妙な顔をしていた

 

「有名になると大変なんですね」 

 

「無駄話はおしまいだ。どうやら先行の二人は抜かれたな」

 

「「ええっ!?」」

 

 

無線で抜かれたことの報告が入る

 

そしてビショップの銃がライフルから音が数初なるが何もおこらない

 

「やっぱり私には無理です」

 

「大丈夫だよ!訓練だとあんなに旨かったじゃん!」

 

「駄目なの飛ぶのに精一杯で魔法で弾をコントロールできないの」

 

「なら私がリネットさんを支える、そうすれば大丈夫だね」

 

そう言い宮藤はリーネの股の間に入り肩車状態になる

 

いいなぁ

 

俺がやればよかった

 

ビショップ体エロいし

 

あの太ももに挟まれて窒息してみたい

 

「ビショップ、落ち着け。どうすれば当たるか考えるんだ。奴等は動く」

 

「・・・・・・・・宮藤さん、私と一緒に撃って!」

 

頼む俺焦って出撃したから銃もってないの!

 

刀一本だから不酒さん

 

あんなに息巻いといて撃墜されましたは洒落ならん

 

マカロニ?マロン?大将に泣きつくか?

 

いや頑張って築いてる俺の威厳がぁ

 

「安心しろお前の後ろには俺がいるぞビショップ」

 

そうだ!俺のために頑張ってくれ!

 

君の後ろには刀しかもってない馬鹿がいるんです!

 

「今です!」

 

その声に合わせて宮藤が撃つ

 

ネウロイは上えよけ

 

ビショップの放つ弾丸が吸い込まれるようにネウロイに当たり撃破する

 

「お見事」

 

「やったよ!宮藤さん!私にもできたよ!」

 

「わあっ!?リネットさん!?」

 

不完全な体勢てで抱きつかれた宮藤はビショップとともに海へと落ちる

 

しかし海へ落ちてなおビショップは嬉しそうに笑う

 

俺は海面へ近づき

 

「見事な狙撃だったぞビショップ軍曹」

 

俺は手を差しのべる

 

「はい!」

 

俺の手を取る二人を引き上げると

 

「あの、私のことはリーネって呼んでいただけませんか?」

 

「あぁ、リーネ良くやった」

 

本当に良くやってくれたよ首が繋がった

 

俺はワシャワシャとリーネの頭を撫でる

 

 

 

 

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