不死身のウィザード   作:淫欲童子

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不死身のウィザード 7

翌日俺らは訓練で顔を会わせたがお互い顔には何も出さず業務的な態度は崩さない

 

「今日は編隊飛行の訓練を行う」

 

俺はメモを見ながら進める

 

「今日はロッテで行うリーダーは敵と2番機を常に視界に入れ指示をだせ、2番機は常にリーダーに常についめいけ、リーダーが方向転換したら方向転換、急上昇急降下してもついていき撃てと言われたら撃て、今回の編成は美緒の2番機にリーネ、バルクホルン大尉の2番機に宮藤が入れ、ここまで質問異議はあるか」

 

俺は全員を一回見回すと了承とみなす

 

「ならばこれより訓練を開始する」

 

俺達が飛び立つとすぐにサイレンがなる、俺は魔眼で位置を確認する

 

「グリッド東、07地区、高度一万五千にネウロイだ」

 

「また予想より早いのか」

 

「カールスラントの方で動きがあったそうよ」

 

「カールスラントで」

 

俺達が先行しているとヴィルケ中佐とクロステルマンが合流する

 

「編成を変えるクロステルマンはバルクホルンの2番機へ美緒はヴィルケ中佐と組め、宮藤は俺につけ、リーネはヴィルケ中佐と美緒の後方へ下がりコアを発見し次第狙え」

 

『了解』

 

俺達が再編して少しすると

 

「ネウロイ発見!」 

 

「俺も捕捉した」

 

「わかりました、バルクホルン隊突入、不酒隊は援護を」

 

「「了解」」

 

ヴィルケ中佐の言葉で動きだす

 

「宮藤、ついてこい」

 

「はい!」

 

俺達も動きだす

 

「宮藤!俺達のする事は突撃してネウロイを削るバルクホルン隊の援護だ。ネウロイはビームを撃つとき赤くなる、周囲の赤いところを削ることだ」

 

「はい」

 

ここに来てからコピーできたのは常時発動してる連中と戦闘で見ただやつだけかリーネの弾道安定とバルクホルンの怪力かまぁまぁだな、ヴィルケ中佐の三次元把握はもともと持ってるし 

 

俺は援護をしつつ違和感を感じる

 

「おかしい」

 

バルクホルンが好戦的な性格なのは資料に乗っていたしかし2番機を置き去りにしながら突っ込んでいる

 

彼女の資料との差、昨日までの彼女の不調から考えると嫌な予感がする

 

「ヴィルケ中佐!」

 

「なんですか」

 

「バルクホルンを下げろ!」

 

「わかりました、バルクホルン隊下がりなさい」

 

「問題ない、このまま行く」

 

バルクホルンは指示を無視し突っ込み続ける

 

その際何度もクロステルマンが置いていかれかけたり導線が被る

 

「ちっ!宮藤こっちだ」

 

戦場で焦る奴がいたり何かを抱えてる奴がいたとき決まって何か起こる

 

最悪を回避しなくては

 

俺は宮藤をつれバルクホルンの下方から援護をする

 

「リーネさん!あそこの赤いところを狙って」

 

「はい!」

 

リーネの弾丸がネウロイの装甲破壊するが

 

ネウロイはそれに反応し一気に攻撃の手を強める

 

「宮藤下がって護れ!」

 

「はい!」

 

俺は回避に集中してよける

 

「くっ!」

 

バルクホルン達の方をみるとバルクホルンとクロステルマンの導線が被っておりバルクホルンがよけたビームをクロステルマンがシールドでガードするが押されて勢いに流されるようにクロステルマンが移動する

 

「まずい!」

 

二人は同じ方向に避けている

 

「バルクホルン!クロステルマン!ぶつかるぞ!」

 

俺の無線は間に合わず二人はぶつかる

 

不運とは得てして連鎖するものである

 

二人をネウロイのビームが襲う

 

「きゃっ!?」

 

「ぐあぁっ!」

 

クロステルマンはシールドで防ぐがバルクホルンは直撃を防ぐも銃に当たり弾薬が爆発する

 

「トゥルーデ!!!」

 

バルクホルンの手からヴィルケ中佐の悲痛な声とともに銃が落ち、重力でバルクホルンとともに落ちてくる

 

念動力、怪力発動!三次元把握によろ落下位置捕捉!

 

俺はコピーした能力を使い

 

「おっと!?」

 

バルクホルンを回収する、能力の複数使用のデメリットは魔法力が使用するの魔法が増える毎に燃費が悪くなることだ

 

俺の魔法力がゴリゴリ削られていくのを感じる

 

「塹鬼!次がくるぞ!」

 

「おう!」

 

俺はバルクホルンを抱き抱えながらネウロイのビームを全て避けていく

 

念動力と怪力でバルクホルンの重力は皆無!

 

「一人を抱えた状態で何て動きをするんだ、さすが塹鬼」

 

「バルクホルンが負傷!回避後陸に着陸して回復を行う!ヴィルケ中佐は基地に応援要請、美緒とリーネは援護で時間を稼げ、クロステルマン中尉は護衛しろ」

 

俺は避け続けながら指示をだすと

 

赤い閃光が目の前を過ぎる

 

「くっ!はぁ、はぁ、はぁ、」

 

逃げ切れるか

 

ネウロイは一気に仕掛けてくる

 

避ける

 

避ける

 

避ける

 

避ける

 

ズンッ!

 

「なっ!しまった」

 

僅かに重さが戻る

 

「おわっ!」

 

そしてストライカーに被弾する

 

「くっ!」

 

そして頭上に光がたまっていく

 

「私の事は捨てて回避しろ中佐」

 

「そうだな」

 

「・・・・・・そうだそれでいい」

 

「今回はお前でもクロステルマンでもなく俺の番だったみたいだな。よかった・・・・・・・宮藤!!!」

 

「はい!」

 

俺は飛んでくる宮藤にバルクホルンを持ち上げると

 

怪力、念動力、弾道安定等をくっつけ全ての魔法力を込め

 

「受け取れ!!」 

 

「ええっ!?」

 

バルクホルンを投げる

 

「宮藤命令だ・・・・・お前のできることをやれ」

 

バルクホルンのぶつかった宮藤は重さと崩れたバランスのせいで落ちていき、クロステルマンが追いかける

 

「本当に俺の番でよかったよ」

 

周りの景色が赤く染まる

 

「塹鬼ーーー!!!!」

 

最後に聞くのがお前の声か

 

まぁ、悪くない

 

ちゃんと探してくれよ?美緒

 

俺は一瞬凄い熱と衝撃を感じ意識を失う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上ではクロステルマンが必死にガードを張りながら宮藤がバルクホルンを治療していた

 

「もういい新人、戻れ私に張り付いていたらお前達が危険だ。その力はネウロイを倒すことに使え」

 

「ダメです!不酒さんに命令されたんです!できることをしろって!だから私ができることをします!」

 

「くっ!まだですの宮藤さん!あんまり時間が」

 

「敵を倒せ、私の命なぞ捨て駒でいい」

 

「嫌です!貴女が生きていればもっともっと大勢の人を守れます!」

 

「無理だ私には・・・・・みんなを守るなんて、たった一人ですら守れない私なんかに・・・・・もう行け」

 

「確かにみんなを守るなんて無理かもしれませんそれでも一人でも多く守りたいんです。それに怪我をしている人を放って置けません助けたいんです!それに今私にできることは回復魔法を使うことなんです!不酒さんに言われたんです!できることをしろって!だからできることまで諦めたくないんです!!」

 

そういう宮藤の瞳からは大粒の涙が流れていた

 

「早く!もう余りもたないの!」

 

二人を守る壁を壊さんとネウロイはビームを集中させる

 

「きゃ!?」

 

そしてクロステルマンが弾かれ地面に倒れると同時に宮藤も倒れる

 

「・・・・・(クリス)」

 

バルクホルンは飛び上がるとネウロイに向けまっすぐ突っ込む

 

「コアだ!」

 

美緒の声で残された三人はコアを狙うがネウロイも必死に抵抗する

 

「うおおおおおおおおお!!!」

 

一瞬の風が吹きもうスピードでネウロイへと飛んでいくバルクホルンの弾がネウロイのコアを撃ち抜く

 

砕け散るネウロイ

 

そこに飛ぶバルクホルンはどこか憑き物が落ちたような顔をしていた

 

「・・・・・」

 

バルクホルンはちかずくプロペラ音を聞き振り返る

 

「ミーナ」

 

ヴィルケ中佐に声をかけると、パシンッとバルクホルンの頬から乾いた音が空に響く

 

「何をやっているの!貴女まで失ったら私達はどうしたらいいの!故郷も何もかも失ったけれど、私たちはチーム、いえ家族でしょ!この部隊の皆がそうなのよ!あなたの妹のクリスだって、きっと元気になるわ!だから、妹の為にも新しい仲間の為にも死に急いじゃダメ!みんなを守れるのは私達ウィッチーズだけなんだから!」

 

瞳に涙を浮かべながら言う彼女はついにバルクホルンを抱き締める

 

「すまない、私たちは、家族だったんだよな。ミーナ、休みを・・・・・休みをもらえるか・・・・・見舞いに行ってみる」

 

「えぇ」

 

そしてバルクホルンは周囲をキョロキョロし

 

「不酒中佐にも礼を言わなくてわな、私達の新しい家族にも無茶をさせてしまったし、詫びなければならないこともある。」

 

「それは・・・・・」

 

ヴィルケ中佐は言いよどむ

 

「私もだがミーナも不酒中佐に思うところもあっただろうがこれからは家族だ。これからはともに関係を気づいていこう」

 

「それは無理よ」

 

二人が抱き合ってるなか無線から悲痛な怒声が聞こえる

 

「二人とも!急いで塹鬼を探すんだ!」

 

「美緒、貴女も見たでしょ!不酒中佐はネウロイのビームにのまれました。落ちるユニットの破片も視認しているわ」

 

「どう言うことだ、不酒中佐がビームに飲まれた?」

 

「彼は貴女を救うため最後の力で宮藤さんに貴女を託しネウロイのビームに飲まれたわ」

 

「それでもシールドを張っていたかも知れない!私達も落下予想地点を探そう!」  

 

地面に向かって降りようとするバルクホルンの手をつかみヴィルケ中佐は止める

 

そして美緒にも戻るよう告げると、リーネとクロステルマンに宮藤を連れて帰還するように命じる

 

「ミーナ!中佐は確かに男でお前の気持ちもわかるが!見殺しにするのは違うだろ!どうしたんだミーナ!お前らしくない!」

 

「・・・・・不酒中佐はシールドを張れません」

 

「は?」

 

「これは機密事項でこれを理由に彼を作戦から外すことも特別な理由もなくこれを口外することも硬く禁じられています。だから彼が助かるはずないの!運良く即死してなくてもビームの傷と落下の衝撃で生きてるはずないでしょ!」

 

「そんな・・・・・」

 

バルクホルンの脳裏に思い出される

 

迷いを戦場に持ち込むやつは人を殺す

 

今回はお前でもクロステルマンでもなく俺の番か。よかった

 

 

「あ、あ、あ・・・・・あ゛あ゛ぁぁぁっ!!!!」

 

彼女の悲痛な叫び声が空に木霊する

 

「坂本少佐、戻りなさい。これ以上の捜索は許しません。交戦後で皆魔法力も消費しています。探すにしても別のものを向かわせるべきです。それに状況から考えて生存確率はかなり低いです」

 

「奴なら生きている!ミーナ、バルクホルン探すのを手伝ってくれ、無事なら帰還中の三人も」

 

「坂本少佐!!・・・・・これは命令です」

 

「奴は不死身だ!何度撃墜されようと戻ってきた!!絶対生きてる!また戻ってくる!!」

 

「美緒!!・・・・・これは最終警告よ。戻りなさい」

 

坂本少佐はミーナの前まで飛んでもどってくる

 

「ミーナ、私を信じてくれないか?奴は生きている、扶桑では何度もそうだった。奴は不死身の男だ」

 

「もう止めて美緒!ビームに飲まれるところを見たでしょ!あれで生きてるなんてあり得ない。確かに私は彼に冷たくあたってたわ彼の経歴や男性であることで」

 

「ミーナ」

 

「だからって!私が見殺しに使用としてるっていいたいの!私が!私が!彼が死んだほうがいいから撤収しようとしてるっていいたいの!そんなはずないでしょ!!私だって叶うなら謝りたい!改めて関係を築いて家族になりたい!トゥルーデのことだってお礼を言いたい!!!それでも・・・・・私は隊長だから残った者を無事に基地に返す責任がある。これ以上の捜索は交戦後の魔法力と生存の可能性を考えると許可出来ないの」

 

そういう彼女の瞳からは一筋な涙が流れており美緒は悩む

 

不酒が生きていて欲しい生きているはずだと思いたい自分と

 

ミーナの抱える思い

 

「・・・・・わかった。帰ろう」

 

美緒は歯を食い縛り後ろ髪を引かれる思いで戦地を後にする

 

そして、その日の夜不酒の事が伝えられた

 

心配するもの泣くもの、悔やむ者、表情にでないもの、さまざまである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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