不死身のウィザード   作:淫欲童子

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不死身のウィザード 8

「・・・・・」スンッ

 

森のなか男は全裸で膝を抱えてを死んだ魚の目をしていた

 

「俺、信じてたのに、美緒なら探しに来てくれるって」

 

月が真上に行くまで男はそこで座ってまっていた

 

男が見たのは帰っていくみんなであった

 

きっと別部隊が探すんだろうと思い夜になるまで空を眺めていたが

 

上を通るのは鳥と月と星

 

「・・・・帰るか」

 

俺はやっと重い腰を上げると歩きだす

 

「ふむ、やっぱり気絶するとそれは引き継がれるの何とかしたいなぁ・・・・・ぶぇっくしょんっ!」

 

夜の風は全裸に染みるぜ

 

「・・・・・」

 

それから俺が基地に着いたのはまる1日たった深夜のことだった

 

「あぁ、疲れたぁ」

 

見張りを物理的に説得してやっと部屋までかえってこれた

 

俺は着替えると食堂におりる

 

そこには夜間哨戒の休憩中なのかサーニャ・リトヴャクが料理していた

 

「俺にも貰えるか?」

 

「え?」

 

サーニャ、何回か食事をともにするうちに名前で良いと言われた

 

サーニャが、幽霊でも見るような顔でこちらを見てくる

 

「そんなに量作ってなかったか?」

 

「い、いえ・・・・作り過ぎちゃってましたので」

 

彼女はそう言い二人分皿に盛り付ける

 

「無事だったんですね」

 

そう言い皿を並べる

 

「あぁ、何とかなだてに不死身の撃墜王ってよばれてねぇからな・・・・お、ボルシチかぁ」

 

「はい、オラーシャの伝統的な家庭料理です。それより撃墜されたって聞いてたんですがどうやって」

 

「あぁ、それなら近かったからまる1日かけて徒歩で帰ってきた。捜索にも来てくれないし」モグモグ

 

「そうだったんですか、皆さん心配してたみたいなのでご無事でよかっです。」

 

「ありがとう。あぁ、飯が五臓六腑に染み渡るぅ」

 

腹が減りすぎていたので体が歓喜している

 

「ふふっ、お口にあってよかったです」

 

いつも眠そうな表情か俯いていた彼女の笑う表情はとても可憐であった

 

「・・・・・」

 

「どうしました?」

 

「いや、余り笑うところ見てなかったが、凄く可愛らしいなと思って見とれてた」

 

「そんな・・・・・・」

 

彼女は顔を赤くするとうつむきながらボルシチを口に運ぶ

 

「まだおかわりあるか?」

 

「はい」

 

彼女は皿を受け取るとボルシチをよそってくれる

 

「はぁ、嫁にしたい」

 

「よっ!?」

 

「あぁ、すまん。周りが軍人や美緒とかだったからな。サーニャみたいな料理ができて気を遣ってくれるこが新鮮でな、いいお嫁さんになりそうだと思っただけだ」

 

「そんなこと・・・・・ないです」

 

彼女は皿を渡してくる

 

はぁ、癒される

 

俺に近づいてくる女なんて

 

女なんて

 

子供と軍から支援金のためだったり

 

実家との政略だったり

 

ハニートラップだったり

 

最初はそれでも嬉しかったけど

 

けどさぁ!子供できたら一切関わってこないの!

 

どうなの!?それ!?

 

普通政略だろうがなんだろうがさぁ!愛を育もうよ!

 

それがさぁ!?「あ、すいません子供できたら支援金貰えるんで他の子の相手してあげてください」とか

 

「魔法力がこの子に現れれば軍での発言力で我が家が」とか

 

もうね、世界はラノベ程甘くないってしったよ!

 

せちがれぇよ!

 

 

「グスッ・・・・・あったけぇよぉ、うめぇよぅ」

 

あれ?過去を思い出したら涙がでてきたぞ?おかしいな?

 

「大丈夫ですか?もしかして傷が」

 

「いや、こんな暖かい思いしたの久しぶりでさ」

 

「中佐」

 

「すまない、湿っぽくなったな」

 

俺はサーニャに礼をいい食器を片付けて部屋に戻りベッドに入る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「くあ~ぁ、良く寝た」

 

目が覚めると昼過ぎだ、昨日夜中バタバタとうるさかったなぁ見張りが昏倒させられていたとかで

 

着替えて報告に行こうと廊下を歩いていると

 

外に兵士が並んでいる

 

何かあるのか?

 

俺は外へでると木の下にしゃがみ込んでいる少女を見つける

 

「お嬢さん、どうしたんだい?」

 

「ん?・・・・・虫探してるの」 

 

「外でみんな集まってるけどいいのかね?」

 

「・・・・行きたくない」 

 

「なんで?」

 

「お葬式だから、不酒中佐が死んじゃったんだって」

 

「え?そうなの?」

 

また俺の葬式?

 

俺、生前葬何回挙げればいいのかなぁ?

 

みんな葬式終わった後あうとまたかこいつという顔でみてくるんだよなぁ

 

「うん、だから棺に入れるカッチョいい虫さがしてる。見つかるまでは行かない」

 

え?何で虫?俺嫌われてる?

 

「虫はいらないんじゃないかな?不酒さんたぶん虫より花のほうがいいと思うよ」

 

「そうなことないよ!絶対カッチョいい虫の方が喜ぶもん!」

 

そう言い彼女は振り返ると固まる

 

「いやぁ、虫貰っても困るだろ」

 

「ぎにやぁっ!?不酒中佐のお化け!!!」

 

そう言いルッキーニは腰を抜かす

 

「誰が幽霊じゃい!?足あるわ足!」

 

「え?本当!?」

 

彼女はそろそろと見るとツンツンとつついてくる

 

「キャラメルで良ければ有るが食べるかい?お嬢さん?」

 

彼女はパアッと笑顔になると顔に飛び付いてくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんでね、そんでね、これから不酒中佐の葬式することになったの」

 

「ふーん」 

 

俺はルッキーニを肩車しながら会場に向かう

 

タバコに火を着けると

 

「それ煙たいからイヤ!」

 

「まぁまぁ、キャラメル箱であげるから許してくれ」

 

「・・・・・ぶぅ~」

 

お菓子でご機嫌をとりつつ向かうと丁度葬式の挨拶が行われていた

 

扶桑皇国の兵も参列していたが他はこの基地の人達くらいであったが今は扶桑の杉田大佐が挨拶していた

 

「彼はまさに扶桑軍人の見本であった。彼ほど勇敢で民のために尽力し続けた者を私は知らない。彼が戦場でその命を落とそうとも彼の意識は、その熱き魂は我々に引き継がれ、次代の者達が継いでくれるだろう。

不死身と呼ばれる彼が死ぬ時がくるなど未だに夢を見ているような気分だ。

だがしかし!彼の魂は生きている!我々の心の中に!」

 

「いえ、私の魂は私の中にあります大佐」

 

「そうだ!彼の魂も彼の中に息づいて・・・・・」

 

演説の途中で隣にたつ俺をみる

 

「あ、お久しぶりです杉田さん。すみません演説の途中となりますが前回全部聞いてたら御指導いただきましたので」

 

杉田さんとは旧知の中であるので申し訳ない

 

扶桑兵と杉田さんの涙は乾ききりまたかこいつと白い目を向けてくる

 

「・・・・・またか?塹鬼君」

 

「すいません、またです」

 

「はぁ~・・・・・それでは解散」 

 

混乱する基地の兵士達をおいて扶桑兵はばっぱと帰ってしまう

 

「ふ、不酒中佐!?なんで!?」

 

「まさか、生きていたのか?」

 

「うそ~」

 

「やはり戻ったか塹鬼」ニヤリ

 

「あ、ルッキーニそんなところにいたのか」

 

「「「中佐」」」

 

俺の周りに集まりガヤガヤと騒がしくなる

 

その中まっすぐ俺の前にくるものがいた

 

「不酒中佐」

 

バルクホルンだ。バルクホルンは強い光を宿す瞳でまっすぐこちらを見る

 

「・・・・・・」

 

彼女は俺の前までくるとガバリと頭を下げた

 

「すまなかった!上官に対する数々の無礼な発言と暴行を詫びたい!如何様な処分も受けるつもりだ!」

 

周りは緊張した様子で俺達をみる

 

「・・・・・・助けたことについては?」

 

「あ、あぁ、助けていただいたこと感謝する」

 

「わかった。次悩む時は誰かに相談するか大人しくやすんでろ」

 

「それだけか?」

 

「それだけだが?」

 

「いや、仮にも上官に手を上げたんだ何か罰がなくてわ軍としての規律が」

 

俺はため息をつく

 

「ヴィルケ中佐」

 

「何ですか?不酒中佐」

 

「男性の上官が深夜に女性の部下の部屋を訪れて部下に下世話な話をした挙げ句ぶん殴られた、君はこれをどう処罰する?」

 

「そうですね、本来であれば上官に手を上げたなら軍規上処罰は免れません。しかし、異性関のトラブル等があったかなど理由を徹底的に調査をする上で深夜に異性の部屋を職務と関係ないこととして訪れているようでは最初に注意した節度ある付き合いに反しますので片方を裁くなら状況しだいでもう片方も裁かなくてはならなくなりそうですね」

 

目を閉じながらうっすらと笑いつらつらと言葉が出てくるのは彼女の年齢で中佐をしているだけある

 

「おっとそれは困ったな、調べられてもなんも出んが女性だらけの部隊で疑われたら軽蔑の視線だらけになりそうで勘弁だな」

 

「ならば、何事もなかったということですね?」

 

「あぁ、何もないさ、俺はバルクホルンの部屋に行ってないし、バルクホルンも誰も殴ってない」

 

「なっ!?それは」

 

「やれやれ、いらない疑いを掛けられるのは勘弁だぜ」

 

「ウフフ、大変ね中佐、バルクホルン大尉もこれ以上中佐にあらぬ疑いをかけちゃダメよ」

 

「ミーナまで・・・・・はぁ、わかった」

 

俺達の茶番にバルクホルンも付き合うようだ

 

「それで中佐?どういうことか聞かせてくれるわよね?あの状況でどうやってたすかったか」ニコニコ

 

「おやおや敬語がなくなってますなぁミーナ中佐、この不死身の撃墜王に掛かればあんなビーム屁の河童ですので、何もしていませんよ?」ニコニコ

 

「あら?てっきり回復系統の魔法か防御系統の魔法を使えるのを隠してるのかと思って、事前に連絡を受けていた魔法にはなかったから」ニコニコ

 

「ははは!いきなり迫られてそんな可愛いらしい笑みをみられるとは不死身冥利につきますなぁ、しかし報告に嘘偽りはありませんとも、まさか部隊で隠し事なんて、それでは私が君達を信頼してないようにとられるじゃないか、変な憶測は止めてくれ」ニコニコ

 

「ならどうやって助かったのか、ゆっくり教えてくれないかしら?トゥルーデを助けてくれたお礼もまだだしね」ニコニコ

 

なんかやけに疑われてるなぁ

 

笑顔の圧が凄い

 

「たまたま!生き残れたんですよ!」ニコニコ

 

「そうですか、たまたまですか」ニコニコ

 

俺とヴィルケ中佐が笑顔で話してると後ろから軽い衝撃がくる

 

「もう、良いじゃんミーナ。中佐、トゥルーデを助けてくれてありがとう」

 

「ハルトマン中尉か」

 

ハルトマン中尉が後ろから俺の腰に抱きつき下から覗きあげてくる。あざとい

 

「エーリカでもハルトマンでもいいよ。トゥルーデを助けてくれたお礼にこの超絶可愛いいセクシーギャルを好きに呼んで」

 

「わかった。だが、それを言うならポケットを漁らずいうんだな?エーリカ」

 

「あちゃあ、ばれた?宮藤やルッキーニにもあげてるなら私にも頂戴」

 

俺はやれやれと苦笑しながらポケットからお菓子をだす

 

「やったー、ありがとう中佐!」

 

「あぁ!私もー」

 

「こら、ルッキーニはもう貰ってるだろ?」

 

さらにねだろうとするルッキーニをイェーガーが止める

 

随分と打ち解けられたものだ

 

「いい加減ミーナも中佐と仲良くしたら?折角書類も中佐のおかげで減ってるんだしあんな気まずい空気の部屋にいたら書類がなくても余計に疲れるでしょ?」

 

「そうね・・・・・改めてミーナ・ディートリンデ・ヴィルケよ。みんなと同じようにミーナで構いません。これからは501という家族なんですものね」 

 

そう言い手を差し出してくる

 

「やっと仲良くして貰えそうで何よりだ」

 

俺は手を握り返す

 

「それで?トゥルーデはどうする?」

 

「何がだ?ハルトマン」

 

「だって、さっきまで私のせいで不酒中佐が、くっ、私はいったい何をしてるんだ~ってベソかいてた癖に」

 

「確かに、堅物軍人のあんなへこんだとこ私も初めてみたからなぁ、なんだ泣いてたならそう言ってくれよバルクホルン」

 

「言ってくれよ~」

 

顔を真っ赤にしてプルプルしているバルクホルンにイェーガーとルッキーニが悪のりする

 

「黙れ!リベリアン!!」

 

「ほうほう、そんなに落ち込んでたのか、真面目な印象が強かったが随分と可愛いらしいじゃないかバルクホルン大尉」

 

「素直じゃないんだよ」

 

「そうなんですよ中佐、堅物ぶって可愛いいんですよ」

 

「可愛いんですよ~中佐~」

 

「くぅ~中佐まで!そこへ直れ!4人とも軍人のなんたるかを叩き込んでやる!」

 

「軍人歴も階級も俺の方が上だぞ」

 

「上官が誤った事をしていたら咎めるのも部下の役割だ!」

 

「照れ隠しに説教とはなかなか」

 

「ね~、すぐ説教ばかりなんだから。」

 

「ハルトマン!貴様!」

 

きゃいきゃい騒ぐ少女らを見ながら美緒の元にいく

 

「それより美緒、てめぇ探しにこいよ!」

 

俺は美緒と肩を組むと頭をロックし拳でグリグリとする

 

「おわっ!?や、やめないか!悪かった!私が悪かった!」

 

美緒は謝りつつ普段の厳格さがなく笑っている

 

「全く!俺が死ぬわけないんだから探しにこいよ!」

 

「いったさ!だが、どうせお前なら勝手に帰ってくると信じていた」

 

「この薄情もの!」

 

「お、おい!みんなが見てるんだいい加減にしろ塹鬼」

 

俺が周りを見るとみんなが意外そうな顔で見てくる

 

「坂本さんと不酒さんって仲がいいんですね」

 

「昔は俺が撃墜される度に泣いたり落ち込んでくれたのになぁ」

 

「なっ!?そ、そんなことはない!私はいつだって堂々と待っていたさ!ハーハッハッハッハッ!」

 

「良く言うぜ」

 

「そ、それにしても距離が近すぎませんこと?」

 

「まぁ、同じ師をもつ姉弟弟子だからな、検査やら何やらで年はこいつが上だがウィッチとしては私と塹鬼は同期だからな」

 

そう言い美緒は肩を組むと笑いだす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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