まだ見ぬ世界へ   作:コアラのマーチ

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お待たせしました。よろしくお願いします。


守られる人

「はぁーーー、汗拭きたい」

 

俺は、歩夢という悪魔からお仕置きを受けて、ランニングに柔軟、筋トレをやらされた。内容的にはアスリート目指している運動だ

遥ちゃんが来ていることでお菓子の準備をするため、今は調理室にいる

 

(本当は着替えをしたかったけど……遥ちゃんが来てるから、部室は使えない。服は汗でベトベト仕方ない違う方法でやるか――)

 

俺は調理室のカーテンを閉めて、上半身の服を脱いだ。

脱いだ服には風魔法で宙に浮かせて水魔法を使って、大きな円を作った。球体のようにして、その水の中に服を入れる。これで簡単洗濯機の完成

更にもう一つ作って、それは火の魔法でお湯にして、上半身に入れると簡単お風呂の完成だ

 

「あーーさっぱりした」

 

上半身だけお湯に入れたことで体はスッキリする。使った水は、窓を開けて外の排水口に入れて終わり。近くにあって便利だ

服の方も水から出して、風魔法で乾かす。ついでに体も。

 

「京ちゃん、クッキーのお手伝、、」

 

「京平さん、私もお手伝い、、、」

 

 

まさか、ノックもなしに入ってくるとは思わなかった。俺は一瞬固まってから、照れ隠しのように首をかしげて言った。

 

「……キャーって言った方がいい?」

 

 

 

 

 

「もう!京ちゃん!そいうことは部室でやりなよ」

 

「璃奈ちゃんボードテレテレ」

 

状況を説明するために、俺はお菓子を皿にを乗せながら説明をした

 

「って言っても、遥ちゃんいるから魔法使えないだろ」

 

「そうだけど、ここは魔法を使うところじゃないよ」

 

エマさんはクッキーにイチゴのジャムを乗せている

 

「でも京平さんの裸初めてみた。鍛えるね」

 

璃奈もお菓子作りを手伝ってくれており、ドーナツを揚げてもらってる

 

「そんなに鍛えてないけどな」

 

体的にいえば、腹筋が割れている程度だ。なにも強いわけではない

 

「本当に反省しているの?私たち以外見せたらだめだからね?」

 

「エマさんに言われたら、反省するよ」

 

先輩のいう事は絶対、これが虹ケ咲スクールアイドル同好会先輩ルールだ

 

「歩夢ちゃんのいうことも聞かないとだめだよ」

 

「わかりました」

 

「約束!」

 

エマさんは小指を出して、作業を中断し、俺のところに来た

 

「指きりですか?」

 

「うん!その方が京ちゃん守るでしょ?」

 

その笑顔に負けて小指を出す

 

「指きりげんまん」

 

「嘘ついたら、私と原宿に行く」

 

「針1000本じゃないんですか?」

 

「うん!だって飲めないもん」

 

エマさんはにっこりしながら、小指を握っている

 

「原宿くらいどこでも行きますよ」

 

「だってデートの約束だもん!」

 

「朝林さんもついてくるでしょう」

 

「3人でのデートだよ」

 

この人の笑顔には勝てない。京平はそう感じた

 

「京平さん私との約束も」

 

ドーナツが焼きあがったのか璃奈も小指を出す

 

「お前もか、」

 

俺は璃奈の方に歩み寄った。

 

「私は一緒にゲームやること」

 

「そんなこといつでもやるのに」

 

なんなら同好会の部室でちょくちょくやってるじゃねぇか……と思った。

 

「私の家でやるってことだよ」

 

「わかりました」

 

璃奈と指切りをして、そのまま作業に戻った。

 

ドーナツが揚がったことで、お菓子の準備はすべて整った。

皿にクッキーとドーナツを並べ、同好会の部室に戻る準備をする。

 

「それじゃ、行くか。クッキーとドーナツ、どっちも温かいうちに出したいし」

 

「持つの手伝うよ、京ちゃん」

 

「私も持つ」

 

「それなら、エマさんは紅茶を、璃奈は小皿を持ってください」

 

「わかった」

 

「了解」

 

エマさん、璃奈はそれぞれ返事をする

 

「ありがとうございます」

 

そうして三人で調理室を出て、廊下を歩いていく。

同好会の扉の向こうからは、にぎやかな声と笑い声が漏れていた。

 

「お待たせ」

 

「すごいです!このお菓子の量」

 

扉を開けて部室に入ると、遥ちゃんが感激の表情で迎えてくれた。遥ちゃんは感激していた

 

「急いで作ったからクッキーとかだけど、ごめんね」

 

エマさんはにっこりと笑った。

 

「そんなことないです!こんなにたくさん……すごいです!」」

 

遥ちゃんは嬉しそうに声をあげた。

 

俺はクッキーを並べながら、せつ菜に声をかける

 

「せつ菜よろしく」

 

「はい!それでは改めまして!」

 

『ようこそ!虹ケ咲スクールアイドル同好会へ』

 

同好会メンバーは横並びで遥ちゃんを歓迎した

 

「私のために本当にありがとうございます」

 

「喜んでいただいてよかったよ」

 

「ほら座って、座って!」

 

京平が感謝をしていると侑が座るように促す

 

「かすみんもコッペパン用意しました」

 

「ありがとう。かすみ」

 

そうして同好会メンバーはお菓子を楽しみ始めた。

 

紅茶を入れていると、彼方さんが柔らかく微笑んで声をかけてきた。

 

「遥ちゃんのためにありがとう。京ちゃん」

 

「何言っているんですか?お客様をもてなすのが俺の役目ですよ」

 

「ふふ、そいうことにしてあげる、けど、本当に感謝しているんだよ~。今日の朝にいきなり遥ちゃんがくるって言ったのに沢山用意してくれて」

 

「彼方さんの為ならなんでもやりますよ。」

 

「ありがとう京ちゃん」

 

彼方さんはニコニコとみんなとの談笑を楽しんだ

 

しばらく時間が経って話やお菓子を食べるスピードが遅くなった時、侑が遥ちゃんに声をかける

 

「今日見てみてどうだった?」

 

「はい。お姉ちゃんも皆さんも楽しそうでした。それぞれの個性に合った練習もあって素敵な同好会ですね!」

 

「本当嬉しいなあ」

 

2人で話してるといきなりドン!と机に倒れる音がする

 

「え?お姉ちゃん、、?」

 

彼方さんは充電が切れて睡眠モードに入った

 

「まぁ、いつもより張り切っていたからな。仕方ない」

 

俺は彼方さんをそっと抱き上げていた。柔らかな重みと、穏やかな寝息が腕に伝わってくる

 

「あの、お姉ちゃんはよく寝ちゃうんですか?」

 

俺が抱っこをしながら、だれも座ってないソファーに寝かせて、毛布をかける

 

「はい、私が知る限り、彼方さんは寝るのが大好きだと思いますよ」

 

しずくが遥ちゃんの質問に答える

 

「膝枕も好きだよね」

 

さらにエマさんも答える

 

「膝枕!?」

 

「そうそう。愛さんもしてあげたよ!けど、、最近はきーくんの背中だよね?」

 

愛はみんなを見渡しながら言うことでみんな頷く

 

「お姉ちゃん、皆さんに膝枕などさせてもらうほど寝ているんですね」

 

「最近は練習中に寝ていることも多いけど、京平さんなにか知っている?」

 

璃奈が何か知ってる?、という感じて俺を見てきた

 

「ちょうど、俺も気になっていることがあったから近江さんに聞きたかった」

 

すると遥ちゃんはよそよそしく手を上げる

 

「その前にいいですか?」

 

「どうした?」

 

「なんで近江なんですか?お姉ちゃんは彼方さんって呼ぶのに」

 

「え?いきなり名前で呼ばれたら気持ち悪いって思われるかなって」

 

「そんなこと思っていたんだ」

 

侑は呆れて言葉が出ない

 

「女子高生だしな」

 

「全然!名前で呼んでください!近江だと2人いるので」

 

遥ちゃんは必死に言う

 

「わかった、遥ちゃんって呼ぶから」

 

「遥でいいです!」

 

「わかった、話を戻すけど、最近の彼方さん夜寝てないだろ?」

 

「はい、夜はずっと勉強をしてますが、、」

 

「やっぱりな」

 

遥は少し疑問に感じた

 

「けど、毎日してましたよ?確か成績優秀者であればお金が免除になるやつとかで」

 

「疲れが蓄積していったんだろう」

 

それで最近は日中に寝ることが多くなったというわけか

 

「私いつも近くにいるけど気付かなかった」

 

先程の璃奈が驚く

 

「そりゃーそうだろ。俺がたっぷり寝かせてあげてたんだから」

 

俺は今の発言で、遥ちゃんが俺にいう

 

「寝かせていたってどいうことですか?」

 

聞き逃すことはなく、遥ちゃんはおれに詰め寄る

 

「歩夢、話してもいいかな」

 

「いいよ。それと京ちゃん、私とゆうちゃんにも内緒にしてることあるよね?」

 

歩夢ははぁーとため息をつきながら言う

 

「はい、新しいことができるようになりました」

 

そう、それはせつ菜に使った。睡眠の魔法だ

 

「話した方が楽だと思うよ」

 

侑も呆れて俺の肩を叩く

 

「あの、さっきから何をはなしているんですか?」

 

遥ちゃんは疑いの目を俺に向ける

 

「俺は魔法使いなんだ。」

 

「魔法使い、、、?」

 

俺は彼方さんの頭に手を当てながら魔法をかける

 

「……スリープヒーリング」

 

柔らかな光が彼方さんの体を包む。

そして彼の瞳は真剣で、誰よりも静かだった。

 

「俺の使える魔法の一つ。少しの睡眠でも、深く休ませる魔法。彼方さんには言ってなかったけどね」

 

「魔法って本当にあるんですね」

 

「京ちゃん、夜の運動楽しみにしててね!」

 

歩夢がにっこりと笑う

 

「夜三人でお話をさせて下さい」

 

俺は土下座を侑と歩夢の前でする

 

「魔法使いって本当に存在するんだ」

 

私は今見ているものが現実とはかけ離れていることが起きていることに驚く

 

(……こんなふうに、お姉ちゃんのことを見てくれてる人がいたなんて)

 

相手を思いやる優しさ。

それを、遥ちゃんは感じ取っていた。

まるで、彼方さんのことを家族のように、大切に思ってくれているのがわかって。

 

嬉しかった。

でも、それ以上に――胸の奥が、少しだけ苦しかった。

 

彼の表情、声、そして少しだけ笑っていたようなお姉ちゃん。

見てはいけないものを見たような、触れてはいけない優しさに触れてしまったような、そんな気持ち。

 

「……ありがとうございます。お姉ちゃんを、守ってくれて」

 

そう言いながらも、私の声は少し震えていた。

ずっとそばにいた自分が気づけなかったことへの悔しさ、守られてばかりの自分への思いが、静かに混ざり合っていた。

 

 




感想お待ちしてます!次回も月曜日に配信します!お楽しみに!!
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