まだ見ぬ世界へ   作:コアラのマーチ

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出張と風邪を引いて出すのが遅くなりました
よろしくお願いします。



2人で

次の日の昼休み、同好会のメンバーで集まりお昼ご飯を食べていた

 

「京平さん、今日もご飯ありがとう」

 

璃奈が弁当箱を俺に渡す

 

「どういたしまして」

 

お弁当を受け取り、袋にしまう。彼方さんが俺の隣にいるがみんなは昨日の出来事でだれもその話題に触れることはしなかった

 

「昨日ね、遥ちゃんと話したんだ」

 

ぼそりと彼方さんが呟く

 

『遥ちゃん、あのねスクールアイドル』

 

夜ご飯を食べながら遥ちゃんと話す話題を振る

 

『その話はもうやめにしよ』

 

御馳走様と手を合わせながら食器を片付ける

 

『それにお姉ちゃんと喧嘩するためにスクールアイドルやめる訳じゃないから、今度のライブ絶対来てね』

 

「って言われたんだ。遥ちゃんがやめるくらいならいっそ彼方ちゃんが、、」

 

「彼方さん、それ以上はダメだ」

 

京平が少し大きい声で言う

 

「彼方さんは覚悟を決めて言うと思うが、俺は認めない」

 

「ごめんね、京ちゃん」

 

少し落ちこみながら彼方さんは下を向く

 

「それは本当に彼方さんが望んでいることなのか?」

 

「ううん。彼方ちゃんがずっと探してた夢はここにある。同好会が再開してからずっと楽しかったんだ。やりたいことがどんどん増えていって、それを一緒に目指す仲間がいるのがすごく幸せで。

 同好会は彼方ちゃんにとって大事な失いたくない場所なんだよ」

 

他の同好会メンバーはその言葉を聞いて空気が変わった

 

「でも遥ちゃんの幸せも守りたいの。そんなのわがままだよね」

 

「そうかしら?わがままじゃなくて自分に正直っていうんじゃない?」

 

彼方さんの発言に対して、果林さんが答える

 

「そうだよ。自分に噓ついているよりずっといいと思うよ。」

 

歩きながら彼方さんの隣に座るエマさん

 

「それに昨日の京ちゃんも内緒にしてたから歩夢ちゃんに怒られたわけだし」

 

俺以外の同好会メンバーは笑った。

 

「きっと遥ちゃんも彼方さんの幸せを守りたいと思っています」

 

歩夢が彼方さんに言う。更に璃奈も続ける

 

「似た者姉妹だと思う」

 

「似た者姉妹?」

 

彼方さんが首を傾げる

 

「だって二人とも言っている事同じだよ」

 

「そうですね。お二人とも全部一人で解決しようとしています」

 

愛に続いて菜々も発言する

 

「だって遥ちゃんは彼方ちゃんが守らないと」

 

「彼方さん。遥ちゃんはもう守られる存在じゃないと思います」

 

「じゃないと彼方さんのこと助けたいって真剣にならない」

 

侑に続いて俺が発言する。さらに俺はつづけた

 

「それに一人で守るなら俺にも手伝わせてください。一人より二人です」

 

「京ちゃん」

 

彼方さんは少し納得をした様子だった

 

「遥ちゃんにちゃんと伝えなきゃ!京ちゃん手伝って!!」

 

彼方さんは立ち上がり、俺の手を取って走り出した

 

 

 

「お姉ちゃんまだ来てない」

 

ライブ会場のお客さん席をキョロキョロしながら遥ちゃんは待ち焦がれていた

 

「遥さん、お客様ですよ」

 

声をかけられて振り向くと虹ケ咲学園の侑さんとせつ菜さんがいた

 

「あの、お姉ちゃんまだ来てないんですが、、」

 

「遥ちゃんこっちに来て」

 

お姉ちゃんのことを聞くために声をかけると腕を引っ張られた

 

「一体何が?」

 

「遥ちゃんが待っているよ」

 

お姉ちゃんが?私を?何を言っているのかわからないが走る足を止めた侑さん

 

「ここは?」

 

すると会場の電気が落ちる

 

スタスタと歩いてステージに現れたのはお姉ちゃんだった

 

 

『Butterfly』

 

 

歌が終わると私は走り出した

 

「お姉ちゃん!素敵なライブだったよ」

 

勢いに任せて私は抱き着く

 

「ありがとう。それとごめんね。遥ちゃんのことわかってなくて」

 

「ううん」

 

私はお姉ちゃんから離れる

 

「遥ちゃん、彼方ちゃんのこととっても大事にしてくれてたんだよね」

 

「あのね、2人とも同じ思いなら支えあっていこうと思うの」

 

「支えあうって」

 

「これからはうちの事手伝ってね。お互い助けあってスクールアイドル続けていこう」

 

私は言葉でお姉ちゃんの答えがわかった。

 

「うん、私、、「やっぱり、遥ちゃんがやめるって本当だったんだ!!」

 

スタッフのガードを押し切り、体が大きい人が現れた

 

「おい!それ以上近づくな!!」

 

男のスタッフは取り押さえる

 

「やめさせない!遥ちゃんはスクールアイドルを続けさせるんだ!!お前なんかのために遥ちゃんの将来を汚されてたまるか!!」

 

男の人はナイフを持ってスタッフを追い払う

 

「遥ちゃん隠れて」

 

お姉ちゃんが私の前に立つ

 

「遥ちゃんに指一本触れさせないよ。遥ちゃんは彼方ちゃんが守るんだから」

 

「だったら俺の望み通り死んでくれ!!!!」

 

男の人はナイフを振りかざしお姉ちゃんに向かって走り出す

 

「お姉ちゃん!!」

 

やめて、せっかく仲直り出来たのにお姉ちゃんを失いなくない。誰か助けて

 

 

 

 

 

「誰が誰を殺すって?」

 

私、近江彼方の耳にはっきりと聞こえた言葉は安心させてくれる声だった

 

がっしゃーんと大きな音が鳴る

 

「京ちゃん!」

 

私は京ちゃんの所に行く

 

「くそ、なんなんだ、横からいきなり蹴られたぞ」

 

「そりゃ、横から蹴ったからな」

 

京ちゃんはナイフの男と会話をしている

 

「お前の横にいるやつを殺せば遥ちゃんはスクールアイドルをやめないんだ。どけろ!!」

 

「どこでそんな噂を聞いたんだ?それに遥ちゃんはスクールアイドルを辞めない。今そう決めたんだから」

 

「嘘だ!おまえの隣にいる近江彼方を殺せば、やめないんだ。だから殺してやる」

 

興奮状態になっている男は聞く耳を持たない。私に殺意を向けている

 

「何を言っているんだ?彼方さんを殺したら逆に遥ちゃんはスクールアイドルをやめるよ」

 

「確かにそうかも」

 

私がいなくなったら逆にやめると思う

 

「うるせー!!お前を傷つけさせればいいんだ!!」

 

そういって男は持っているナイフを私に投げた

 

とっさに私は目を瞑る。しかしナイフは私に当たらなかった

 

「俺がいる限り彼方さんは傷をつけることはできない」

 

ナイフが飛んできた瞬間私の前に水魔法で盾を作ってくれた

 

「京ちゃん。また守られちゃったね」

 

「何度でも助けるさ」

 

京ちゃんはあっという間に不審者を倒していきました

 

 

「すごい、お姉ちゃんのマネージャーさんって何者なの?」

 

遥ちゃんが不思議な顔をしながら質問してくる

 

「うーん、私たちを守ってくれる魔法使いさんかな?」

 

私が手に顎を付けて悩みながら答える

 

「しかもお姉ちゃんまた、助けられたって言ってたけど」

 

「実はね、アルバイトの帰り道で助けられたことあるんだ」

 

「え~~~!!」

 

私は過去に京ちゃんに助けられたことを遥ちゃんに話す

 

「それはアルバイトの帰り道で夜遅くなっちゃって1人で夜道を歩いていたんだ。そしたら3人位だったかな?声をかけられて、車で誘拐されるところだったの」

 

「それでそれで!!」

 

「そしたら偶々、京ちゃんがアイスを買いに外に出てて、ちょうど助けてくれたの」

 

「ほんと、京平さんってすごい人だね」

 

京ちゃんに助けられたあの日、ひとりじゃないって初めて思えた。

 

守られることが、こんなに温かくて、安心できるなんて——知らなかった。

 

「お姉ちゃん?」

 

「ん?」

 

「さっきからちょっと変だよ? 顔、赤いし……」

 

「へ、へーきへーきっ! ちょっと思い出して恥ずかしくなっただけだよ~」

 

遥は彼方の様子を見て怪しかったのか質問をぶつける

 

「お姉ちゃんってさ、もしかして京平さんのこと好きなの?」

 

「え、、、や、やだなー遥ちゃん」

 

「だってお姉ちゃん、この前だって京平さんといた時、すっごく嬉しそうだったし。それに普通男の人に寝顔なんて見せいないよ!!今日だって、あんなに真剣な顔でお姉ちゃん守ってくれて……もしかしてっと思って」

 

「遥ちゃん……」

 

「私もね、ちょっとだけ、ドキッとしちゃったんだ。あんな風に誰かに守られるなんて、はじめて見たから。あれが“好き”って気持ちなのかなって思った」

 

遥ちゃんの言葉に、胸がギュッと締めつけられる。

 

「けどね、お姉ちゃんに譲るよ!お姉ちゃんとくっついたら京平さんはお兄ちゃんになるもんね」

 

「ちょっと遥ちゃん、恥ずかしいよ」

 

「でもライバル多いみたいだけどね」

 

後ろの方にいる同好会メンバーをみて遥ちゃんは言う

 

「でもさ、お姉ちゃん」

 

遥ちゃんがぽつりと続ける。

 

「たぶん京平さんって、いろんな子にとって“特別”なんだと思う。だって、あんな風に誰かを本気で守る姿、みんな見てたんだもん」

 

「……うん。わかる気がする」

 

私も正直にそう呟く。

 

京ちゃんは、誰かを守るとき、言葉より先に身体が動く人だ。

どこか無茶で、でもその無茶が誰かの心を救ってる。

だから、好きになっちゃうのも……きっと、私だけじゃない。

 

「……それでも、私、想いはちゃんと伝えたいな」

 

ぼそっと口にした私の言葉に、遥ちゃんが嬉しそうに笑う。

 

「そのときは教えてね? 私も、応援するから。恋するお姉ちゃん、可愛いから」

 

「……遥ちゃん、ほんとにもうっ!」

 

私は照れ隠しに遥ちゃんの頭をくしゃくしゃっと撫でた。

 

そんな私たちのやりとりを、同好会のメンバーたちは少し離れた場所から見つめていた。

 

「いやー平和に終わってよかった」

 

侑が歩夢に声をかける。この時には京平が魔法を使って記憶改ざんをしていた

 

世間では誰かが転んで少しアクシデントが起きたということになっている。同好会メンバーと遥ちゃんの記憶はそのままになっている

 

「もう、どこが平和なの。結局、京ちゃんは魔法使うし。記憶改ざん大変なくせに」

 

「いいんじゃない?でもこの後遥ちゃんのライブだし楽しみ!」

 

侑はブレードを持って準備していた

 

「もう侑ちゃんったら」

 

歩夢は京平が帰ってくるのを静かに待っていた

 

 

 

 

 




次回はしずくちゃん編です!!
来週はAqoursのライブに行くので2週間後です
お楽しみ!
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