危険な勧誘 作:ダークネスドラゴン
今回でマスタージョゼと決着をつけます。
湖の上を飛ぶ。
幽鬼のギルドに飛行する。
ジュピターを破壊した所が穴になっており、そこに降り立つ。
動力源が見るも無惨に破壊されており、ラクリマの残骸があった。
「ひいっ!!!」
刀を腰に着けた男が仰け反った。
中に進むと腰をガクガクと震わせながら後退する。
ジュピターを護るはずだった兵隊だろうか。
「う、…うわあああああ!!!
が、魔法陣を展開し、炎を燃え上がらせる。
7色の炎を両手に生成し、此方に放とうとする。
「喰らええええー!!!」
そのまま虹色の炎が放出された。
それは煌炎のごとく回転しながら迫って来た。
桜髪の少年の炎よりも弱々しい。
眼の前に迫ったそれに対して俺は魔法陣を構えて腕を振るった。
「
魔剣が振るわれる。
闇の衝撃波が発生する。
ブオオオオオッと風が吹き荒れる。
男の炎が一瞬で消えた。
その衝撃波が、敵に向かって行った。
「な、…があああああ!!!」
衝撃波が炎使いを切り刻む。
刀の男はそのまま倒れた。
「………。」
中に進む。
ギルドの中央部にまで進む。
崩れた大広間にジョゼが立っていた。
その姿はボロボロだが、戦う気のようだ。
「来たか、逃げずにたちむかって来たのは褒めてやろう。」
ジョゼは此方を見たまま話続ける。
「戦いの前に1つ聞こう。何故我々に逆らった?」
「……。」
黙り込む俺にジョゼは続ける。
「貴様は、
私に逆らわなければ今頃は勝利していたというのに、」
「そうかもしれない。だが、俺は己の正義に従い、戦うと決めた。」
「くだらない思想だ、今更あの妖精のクズ共が貴様を受け入れると思うか?勝とうが負けようが貴様に居場所など無い。」
「受け入れるとは思わない。だが、ここまできたならば…」
闇の魔力を込める。向こうもゴーストの魔力を放出する。
「最後まで足掻かせて貰う。」
瞬間、ギルドの中央が爆発した。
互いに魔力を放出した。
魔法と魔法がぶつかった。
衝撃波がギルドを震わせた。
「マカロフの魔法を受けて、まだ私と戦えるとは
…だが後悔するが良い!!!
貴様はそのくだらん正義感とプライドでこの私に敗北するのだ!!!!」
「言ってろ…」
闇の波動をジョゼに放つ。ジョゼもゴースト波で防御する。
「
ジョゼが魔法を発動する。幽霊の兵隊が大量に出てきた。
「
すかさず切り裂く。大量の幽兵がかき消された。
「…!!!」
しかし、幽兵は再び姿を顕現し、復活した。
これは…
「残念だったな、そいつは何度でも蘇る。この私を倒さない限りはな。」
「なる程な。」
なら、此方も一気に決めさせて貰う。
身体に闇の魔力を纏う。
闇が光る。
「いくぞ、
「何っ…」
一閃。
闇の閃光がジョゼに向かった。
「ふっ、」
「があっ!!!!」
影打ちの如く、ジョゼを殴りつける。ジョゼは壁に激突した。
すかさずもう1枚魔法陣を発動。
「
「がああああああ!!!!」
雷でダメージを受けるジョゼ。
電撃波が身体を破壊する。ギルドの壁が破壊された。
しかし…
「ウォータースライサー!!!」
水の刃が飛んできた。
死角から先程の女が攻撃してきた。
腕に魔力を込めて、闇の魔力で薙ぎ払うが…
「く、…」
ザシュッ、
ヒュン、ヒュン、
ジョゼの幽兵が幽刀で俺を攻撃する。
避けられず、ダメージを受ける。
「デッドウェイブ!!!!」
破壊された壁からジョゼが攻撃してきた。
幽霊の衝撃波が俺を攻撃する。
「
闇の魔剣でその衝撃波をかき消す。
ジョゼが接近してくる。
魔剣を振るう。
その身体が幽霊のように掻き消えた。
かわされた。
まずい、…防御
「デッド・スパイラル!!!」
「
貫通性の魔法を受けた。闇の魔剣で受けて防御しようとするが咄嗟で魔剣の対応が追いつかず、幾らか魔法を受ける。
「はあああ!!!!」
「…!!!!」
ジョゼが魔力を込める。
魔剣で防ぎきれない。
く…ならば…
真紅の眼を光らせる。
「っ…
「な!!!!、くそっ!!!、がっ!!!!」
後退したがすかさず、眼から真紅のレーザーを出して、ジョゼを攻撃した。
真紅のレーザーがジョゼを破壊する。
「ぐうううっ、はあああっ!!!!!」
ジョゼは幽霊となって躱した。
ジョゼの魔法が消えた。
追撃だ。
片手でもう1枚。
「
「デッド・バリア!!!ぐあああああああああ!!!」
敵の防御魔法を破壊してジョゼの身体に破壊光線が命中する。
破壊光線はジョゼの身体を破壊し、ギルドを貫通した。
その腕がぶらんと、垂れ下がった。
此方も少しダメージは受けてる。
「…!!!」
「ぐうううっ!!!、げほっ、おのれえええ…」
向こうは動けない。
好機だ。
魔法陣を構える。
「喰らえ!!!
電撃波がジョゼに当たると思った。
視界の隅に黒髪が映った。
「避雷針!!!」
「な…!!!」
瞬間、その雷が、曲がる。
「ぐあああああ!!!」
その先にいたのは鉄男だった。
文字通り避雷針となってその攻撃を受けたようだ。
「ガジル君!!!
ウォーター・サイクロン!!!!」
水の竜巻が俺を攻撃してくる。
避けた。
ドオオオオンッ
ドオオオオンッ
「く、くううううっ!!!!当たらない!!!」
「!!!!」
青髪の女は当てようと必死になってる。
全て躱し、着地した。魔法を放つ。
「闇の波動」
「きゃああああああ!!!」
闇の波動が女に直撃する。
青髪の女は水となって霧散し、吹き飛んだ。
「石膏の奏鳴曲!!!」
砂の拳が飛んでくる。
躱す。
岩の魔法を使う男がボロボロになってでも俺を攻撃してきた。
「
「ぐあああああっ!!!」
闇のレーザーが男を貫く。
周りにいる野次馬が魔法を撃ってくる。
「「「「う、うおおおおお!!!!」」」」
次々と魔法を放ってくる男達。
闇の魔法陣を発動する。
それはどんどん広がっていき、ギルドの外にまで出てくる。
全てを飲み込む闇の渦。
「
「「「「「「ぐあああああああっ!!!!!」」」」」」
闇のブラック・ホールが広がっていき、辺りを飲み込む。
周りの男達は一気に吸い込まれて行った。
何処かで落とされるはずだ。
「!!!、し、しまった…」
焦って周りを見る。ジョゼがいなくなっていた。
焦るな、幽霊の魔力があるはず…
そこか…
「喰らえ!!!」
魔法を放つ。
破壊されたのは…
幽兵!!!
「くそっ…!!」
「遅い、デッド・ブレイク!!!」
「ぐあああああああ!!!」
斜めから幽霊の電撃波が俺を襲う。
ジョゼが出てきた。
「がああああああああ!!!!」
「はははっ、散々やってくれたな!!!
だがこうなってしまえばこっちのもんだ!!!」
「……!!!」
ジョゼが魔力を込める。
…痛みの中、俺は魔力を込める。
「くははははははっ!!!!やったぞ!!!
認めてやる!!!貴様が私よりも強い魔導士だと言うことは!!!」
「…!!!!」
魔力を込めながらジョゼの声を聞く。
「王国一のギルドに逆らったのが貴様の運の尽きだったな!!!!貴様は最強ギルドの1人になるチャンスをみすみす逃したのだ!!!!
もう、終わりだ!!
そのまま朽ち果てるまでその身を削れ!!!」
ジョゼの魔力が強まる。
魔力の勢いが強くなる。
魔力を込めて…闇の魔力をこっそりとジョゼと自分の間に入れた。
濁流の中、俺は口を開いた。
「そうかもな…」
「何!!!?」
「俺はチャンスを逃したのかもな…」
ジョゼは魔力を流し続ける。
俺は魔力を込めながら、そのまま続けた。
「王国一、二を争う2つのギルド、
幽鬼の支配者、妖精の尻尾
…どちらも良いギルドだ。
強く、幅広く、大きなギルド…
…俺の夢はその辺に入って仕事をする事だった。」
「煩い…口を聞くな!!!」
ジョゼが更に魔力を高める。魔力が流れる。
静かに魔力で身体を縫い見えない所で防御する。
話を続ける。
「魔導士になって稼ぎたいと思った。
魔力を日々伸ばして来た。
良いギルドに選ばれて入れば全てが解決する。そう思っていた。」
「何が!!!言いたい!!!!」
ジョゼの濁流が強まる。
闇の魔力で身体を護る。もうダメージは無い。
ジョゼには分からないようだ。
「けど、それだけでは無いと分かった。
…ギルドにはそれぞれのやり方がある。
そして、仮想敵もいる。
…俺はそれを知らなかった。」
「ふん、それが分かった所でもう遅い!!!貴様はこのまま私に倒されるのだ!!!」
ジョゼが吠える。
俺は魔力を全身に込めた。
「だが、今は違う。」
「!!!!!」
眼を見開く。
「はあああああっ!!!!」
俺の真紅の眼がカッと光る。
辺りが真紅に染まり光った。
魔力が噴き出す。
闇が吹き荒れる。
真紅と闇の混じった魔力がゴースト波の中央から光る。
ドオオオオオオッ
「な…!!!!!」
その真紅の光が辺りが幽霊をかき消した。
闇の力が完全にジョゼの魔力を吹き飛ばした。
巨大な闇の翼が広がり、薙ぎ払うように。
オオオオオオオッ
それは闇に真紅に光るの何かの咆哮の如く、幽鬼のギルドから外にまで響き渡った。
闇の翼が開翼する。
「馬鹿な!!!私の魔力を全て消し去るなど!!!!」
ジョゼが叫ぶ。
真紅の光を纏った闇はギルド内を吹き荒れた。
俺は口を開く。
「王国一のギルドに入れてくれた礼に、俺から貴方に引導を渡す。」
両手に魔力を込める。
闇が凝縮されていく。
それは闇の中の煌めきの如く光っていた。
「引導だと…!!!
黙れ!!!貴様はボロボロだ!!!
私もかなりの手負いだが今の貴様如き私の敵では無い!!!」
ジョゼの魔力と俺の魔力の余波がぶつかり合う。
ジョゼが魔力を込める。彼の周りに魔力が吹き荒れる。
「マカロフを倒した貴様を倒せば私は正真正銘最強のギルドマスターとなるのだ!!!!!」
「マスター・ジョゼ…」
ギルド内に魔力が吹き荒れた。
魔力が籠もった。余波のゴースト波が俺に襲いかかる。
「これで終わりだ!!!歴史上から消えてなくなれ!!!」
ジョゼの魔力が籠もった。
「引導を渡すのは私の方だ!!!
消えろ!!!闇の魔導士!!!!」
ジョゼが魔法を放ってくる。ゴースト波が俺に襲いかかった。
…魔法の準備が出来た…
「闇の魔力…発動!!!!」
俺は眼をカッと見開く。
「
瞬間、湖の上からマグノリアの街まで、闇が照らした。
ギルドの外。
「何だ!!!、アレ…」
「ギルドの中央から、闇が光ってる。」
「ジョゼの魔力が消えて…」
湖のほとりにいた妖精の尻尾の面々も、その闇の光を見ていた。
空が真闇に光る。
それは巨大な楕円銀河の如く広がっていき、その波紋がどんどん広がっていく。
マグノリア全体を闇が照らした。
「こんな魔法、あいつしかいねえだろ!!!」
ナツが叫ぶ。
「ブルー…」
「凄い…」
ルーシィとレビイが呟く。
「闇が、照らしてる…」
ビスカの口から思わずそんな言葉が漏れた。
魔力が収まり、空が元に戻った。
ギルドの中…
「…終わった…。」
俺は胸を撫で下ろした。
ジョゼが魔力を空にして固まっていた。
闇の光が全てを奪い去ったように身体中から色素が消えていた。
ジョゼはそのまま、倒れた。
俺は最後までそれを見届けた。
「短い間だが、世話になったな、元マスター…」
俺は背を向けた。
一瞬だけだが、王国一のギルドに入れて貰った。
失ったものは大きいが、その恩義は感じていた。
この時俺は油断していた。
「悲しい…」
「しまった!!!」
俺の後ろから、大男が来ていた。
「マカロフの時と同じ、隙だらけだ!!!!」
真後ろに大男が来ていた。
「空域、め…かはっ…」
が、突如現れた拳によって一撃で倒される。
そのまま気絶した。
「ギルドと個人のけじめはつけた。
これ以上はいかんぞ…」
聞き覚えのある声がした。
俺は前を見た。
そこには…
「マスター・マカロフ!!!!」
「よう、さっきぶり。」
片手を上げて立っていたのは妖精の尻尾のギルドマスターだった。
という訳で決着回です。
次は戦後処理ですね。