危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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展開が結構アレです。

原作既読者推奨かもしれないです。

今回のキーパーソーンはどちらなのか。


悪魔の心臓編です。






闇ギルドの襲撃

 

 

 

「ウルティアさんの言ってた依頼は、此処か…」

 

 

依頼書に書かれた場所、即ち現地の街前の丘に俺はいた。

 

地図通りならこの街の近くに闇ギルドが拠点を組んで襲撃してくるようだ。

街は丘陵地や森林に囲まれており、何処から闇ギルドが出てくるのか分からない。

 

 

「……。」

 

 

街を見やる。

辺境の小さな街だが、それなりに活気があり、賑わっていた。

 

今の所、闇ギルドが襲撃してきた様子は無い。

少し安心しつつも、何処かに拠点があることを思い出した。

 

評議員の部隊を使って辺りを探す事にした。

 

 

「何か見つけたら深追いせずに俺に知らせてくれ。

1時間後にここで落ち合おう。」

「「「「「はっ!!!」」」」」

 

 

他の評議員達が戦ってもやられてしまうので俺が戦う事にする。

散開する。

 

 

 

 

「今の所、怪しいものは無いな…」

 

 

歩きながら周りを見て様々な所に視線を向けるが闇ギルドがいる様子は無い。

 

各々辺りを探す。

 

 

「…何処にいる?」

 

 

闇ギルドの下っ端を探していた。

 

…が、見つからない。

街の周りを一周したが、何処にもいない。

 

 

「……?」

 

 

まだいないのだろうか。

確かに依頼通りなら此処にいるはずなのだが。

 

 

「……。」

 

 

一旦諦めて評議員達を集める。

 

 

「街で待機しよう。」

 

 

来るまで街にて待つことにした。

宿を借りて評議員達を宿泊させる。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

夜になった。

 

念の為見張りを立てている。

 

一向に来ない。

いつになったら来るのだろうか。

 

 

「ウルティアさん、資料を間違えたのかな…」

 

 

宿のロビーで待っているが中々闇ギルドは来なかった。

 

 

「…見張りを呼んでこよう。」

 

 

 

見張りを回収しようと外に向かう。

上官の顔を思い浮かべながら建物を出る。

 

 

そのまま宿に戻して眠ろうと思った時だった。

 

 

「敵が現れたぞ!!!」

 

「「!!!」」

 

 

街の北方から叫び声が聞こえた。

同時に外が騒がしくなる。

 

俺は即座に立ち上がり宿の外に出る。

 

 

「今行く!!!」

 

 

走り出す。

 

街中を一気に駆け抜ける。

 

ゴオオオオオッと何かが燃え上がる音がした。

街に火が飛んできた。

 

街の住民は混乱し始めた。

彼らに指示が必要だ。

 

 

「南方の森を進んで、出た所に街があるからそこに避難しろ!!!」

 

 

街中にいる評議員の部隊に南方に避難をさせるように命令する。

評議員達が慌てて住民に指示を出し始める。

 

街の北側から駆け付けた評議員が俺に掛けよった。

 

 

「ブルーさん、闇ギルドです!!!」

「!!!」

 

そちらを見やる。

街の北部の一角に旗が見えた。

 

 

「あの旗は…」

 

 

旗にある黒い紋章。

 

心臓をモチーフとした棘のある一対の輪郭。

俺でも知っている有名なギルドの紋章がそこにあった。

 

 

間違い無い。

 

 

悪魔の心臓(グリモアハート)…」

 

 

バラム同盟の三大闇ギルドの一角。

悪魔の心臓の集団がそこにいた。

 

北側に走る。

集団が見えて来た。

 

雑兵が火を街に放っている。

 

 

「炎神の怒号!!!」

 

 

炎が街に飛んで来た。

 

音源の方を見る。

 

1人の男が街に炎を放っていた。

黒い炎を吹いて街を破壊する魔導士らしき男。

 

金髪の荒々しい青年だ。

鎧を着ているが肩は露出している。

 

 

「ヒャッハッハッハッハー!!!

この街の奴ら臆病だなぁ!!!

誰も逆らう奴はいねえのかよぉ!!!」

 

 

組織の下っ端らしいその男は笑いながら街に火を放つ。

 

「このまま炎で包んでやるよぉ!!

炎神の晩餐!!!」

 

 

黒い炎を街に向けて放つ。

その炎は街に覆い被さるように燃え上がる。

 

その男目掛けて走る。

走りながら、左手に魔法陣を構える。

 

 

闇の黒渦(ダークネス・ホール)

「なぁ!!!!?」

 

左手の魔法陣から闇の濁流が放たれる。

その渦は広がっていき、黒い炎を飲み込むと全て掻き消した。

 

「な、誰だてめえはぁ!!!」

 

此方を見て睨む男。

話し方に何処か愛嬌がある気がするのは気の所為だろう。

 

「俺の炎を飲み込む魔法を使いやがって。

何者だぁ!?、てめえも滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)か?」

「ゴッドスレイヤー?」

 

聞いた事の無い単語だ。

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なら聞いた事があるが…

ならこの男を倒さない限りは炎は使えない。

 

 

「まあ良い、こいつをお見舞いしてやるよぉ!!」

 

そう言って息を吸う男。

この構えは…

 

 

「炎神の、怒号!!!」

 

 

魔力と共に黒い炎が放出される。

一気に広がっていく炎。

その黒い炎が目の前に近づいて来る。

 

 

 

 

炎…

 

 

 

「ふっ!!!」

 

 

ブオオオオオオオオッ

 

 

「なあっ!!!」

 

 

 

一気に腕を振るう。その勢いで風圧を発生させる。

 

その黒い炎は風圧で吹き飛ばされた。

 

 

「お、俺の炎を…」

 

 

慌てふためく金髪の男。

 

 

「よ、…よくも俺の炎を!!!…お前…まさか!!!」

 

 

俺を見据える金髪の青年。

 

 

「…黒髪に真紅の眼!!!

まさかてめえが…ウルティアさんが言ってたっ!!!」

 

 

 

…何っ!?

 

ウルティアだと?

今こいつ何て言った?

 

 

「お前っ…今なんて言った?」

「へっ、言うかよ!!!、

俺にとって大事なのはお前が標的(ターゲット)って事だ!!!」

 

 

 

………。

 

標的(ターゲット)だと…?

 

 

 

「…炎神の晩餐っ」

 

 

俺の質問に答えず両手から黒い炎を出す男。

燃え上がる炎は俺を包囲するように広がって来た。

 

 

闇の大鎌(ダークネス・ルイン)

「…!!!!」

 

 

魔法陣を発動させる。

闇の大鎌を振るい黒い炎を掻き消した。

 

炎は飛び散り霧散する。

 

 

「なっ、なっ…」

「ザンクロウ、待て、2人掛かりでやろう」

「ラスティ…、ちっ、」

 

 

急に声がしたと思ったら銀髪の青年が出てきた。

 

細身で戦闘向きとは言えない体型だが、魔力はザンクロウと呼ばれた青年を上回る。

 

 

「我が名はラスティローズ。悪魔の心臓(グリモアハート)煉獄の7眷属の1人。貴様をねじ伏せて見せよう。」

「行くぞ、」

 

 

敵に向かって走る。

敵も両手に魔法陣を構える。

 

 

「ディンギルの塔!!!」

 

 

掛け声と共に地面が光った。

地面から巨大な塔が出現する。

 

 

「はあっ!!!」

 

 

塔がうねりながら地面からより巨大化して伸び出てくる。

俺の片方の脚に塔が接触した。

 

 

「!!!」

「はははっ!!!引っ掛かったな!!!

その塔は触れたものを吸収するのさ!!!」

 

 

これは…

 

 

脚が片方、塔に飲み込まれていた。

触れたものを飲み込む塔…

 

…なる程、ただの塔では無いということか…

 

 

 

「隙だらけだってよ!!!喰らえ、炎神の晩餐!!!」

 

 

金髪の男が魔法を放ってくる。

再び黒い炎が俺を襲う。

 

にやりと男の口元が吊り上がる。

 

 

 

 

だが…

 

 

 

 

俺は塔とそいつらに向かって魔法陣を発動した。

 

この塔ごと吹き飛ばす落雷の魔法。

 

 

 

 

 

 

闇の電撃波(ダークネス・サンダーフォース)

 

 

 

 

「何っ!!!がああああああ!!!!」

「ぐあああああっ!!!!!!!!」

 

 

ドガガガガガガガガッ

 

 

目の前の炎が一瞬で掻き消される。

 

闇の雷が発生し、破壊される塔。

一気に崩れ落ちる。

 

バリバリバリバリッ!!!と、電撃波が此処ら一帯を破壊する。

その衝撃波、余波が近くにいた男2人を巻き込んで吹き飛ばした。

 

同時に塔が破壊されたので俺の身体が自由になる。

 

 

一気に飛ぶ。

闇の魔力を両腕に込めた。

 

 

 

「ぐっ…炎神の…」

闇光(ダークネス・レイ)!!!」

「があっ!!!」

 

 

急接近し、一撃を入れる。

両腕を振り下ろし、敵を上から攻撃する。

 

闇の閃光が地面ごと破壊し、クレーターが出来た。

炎の魔導士はそのまま地面に陥没した。

ピクリとも動かない。

 

気絶したようだ。

 

 

「嘘だろ!!ザンクロウが!!!」

「あ、ありえねえ…」

 

 

後ろの男達が叫ぶ。

この男の部下のようだ。

 

そいつらに向かって魔法陣を放つ。

 

 

「闇の波動。」

「「「「ぐあああああああっ!!!」」」」

 

 

吹き飛ぶ男達。

辺りに飛び、落下して行った。

 

雑兵のようだ。

銀髪の男の方を向く。

雷が少し接触しただけで大ダメージを受けたのか立ち上がれない。

 

 

「っ…!!!!ま、待て…」

「終わりだ。」

 

 

そのまま突撃する。

 

 

「く、くそっ、守護聖獣・ベルクーサス!!!!」

闇の魔剣(ダークネス・ブレイド)

「がっ…」

 

 

男が召喚した魔獣が現れた瞬間、闇の剣が瞬時に破壊する。

闇の衝撃波を発生させ、後ろにいた男の身体を切り刻む。

男はバタリと倒れた。

 

森の方から気配が近づいて来る。

 

 

 

「…ザンクロウ、ラスティローズがやられたか。

…これ程とは、危険な男だ。」

 

 

奥から1人の男が出てきた。

体格のそこそこ良い中年の男だ。

その身なりからは地面や木を連想する。

 

「貴様と戦える事を光栄に思う。

悪魔の心臓(グリモアハート)、七眷属、アズマが貴様の相手をしよう。」

「……。」

 

 

俺を見据えて戦意を出す男。

倒れているの青年より魔力はあるようだ。

 

青年が魔力を込めた。

 

そして…地面に消えた。

まるで地と一体化し、吸い込まれるかのように。

 

 

「何処に…」

 

 

魔力源を探る。

地面の中から魔力を感じる。

 

地中を高速で移動しているようだ。

一気に近づいて来て…

 

「!!!!」

 

 

俺はその場から飛び立った。

 

 

大地の叫び(テラ・クラマーレ)!!!」

 

 

俺の立っている場所から大地の魔力が放出された。

地面が割れ、光ったと思うと大爆発が起きた。

 

 

「流石だな、この魔法を躱すとは…」

 

 

破壊された地面から奴が現れる。

 

 

「いくぞ、」

 

 

奴が魔力を込めた。

 

 

 

ドドドドドドドッ!!!!

 

 

地面が割れ、木が伸びていく。そして徐々に大樹が形成されていく。

 

 

「…!!!!!」

 

 

俺の目の前に大木が現れた。

 

これは…

 

「…魔法陣発動!!!」

 

 

俺は片手を上げる。

相手の魔法に対して準備をする。

夜空に闇の魔法陣を展開。魔法陣が広がる。

 

 

「防げるものなら防いでみろ。」

 

 

敵が魔法を発動させる。

 

アズマの魔法。

大木の樹の実が光る。

眼の前の大樹全体が一層輝いた。

 

爆発…

来るか!!!

 

即魔法陣を発動させた。

 

 

「爆発しろっ!!、ブレ…」

「電闇石火!!!」

 

 

空が光る。

次の瞬間…

 

 

 

バリバリバリッ

 

ドガガガガガガガッ!!!

 

 

樹の実が爆発する前にドガアッと天から闇雷が大樹に落ちる。

魔力の籠もった樹の実が爆発しようとする前に闇の雷が落ちてきて、大樹もろとも破壊する。

バギィッと木が真っ二つに割れた。

 

 

「何っ!?」

 

 

敵が声をあげる。

 

魔法の発動を阻止した。

発動していたら爆発で街が吹き飛ぶところだったかもしれない。

 

 

「馬鹿な、俺の大樹のアークがこんな簡単に…」

 

 

驚く敵の男。

 

続けてもう一つ魔法陣を発動。

 

 

闇の雨(ダークネス・レイン)!!!」

「大地化…」

 

 

ドドドドドドドドドドッ

 

レーザーが降り注ぎ地面を焼く。

間一髪のところで奴は大地となって地面に逃げたようだ。

 

地面の中の魔力を探る。

 

…一旦距離を置く気のようだ。

 

魔力を探る。

地上に出てくる魔力源を見つけた。

 

 

「そこだ!!!」

「があっ!!!」

 

 

ドウンッ

 

 

すかさず闇の波動を撃ち込む。出てきた男の身体が吹き飛び、宙を舞った。

 

もう1枚魔法陣を発動。

 

 

闇の黒炎弾(ダークネス・フレア)!!!」

「があああああああっ!!!」

 

 

ゴオオオオオオオっと、燃え上がる黒い炎。

魔法陣から放たれた闇の火球が敵を焼き尽くす。

闇黒の炎の中で奴は燃え上がった。

 

 

「がはっ…この俺がやられるとは…」

 

 

黒焦げになり、バタリと倒れた男。

周りに集まっていた敵兵達がざわめき出す。

 

 

「あ、アズマがやられた…」

「ザンクロウ達に続いて…アズマまで…」

 

 

周りにいた敵兵が怯える。

その敵達目掛けて闇の波動を撃つ。

 

 

声も上げずに吹き飛んだ。

 

 

 

街を見る。

住民の避難は完了したようだ。

燃えている街に向かって魔法陣を構える。

 

 

闇の超黒渦(ダークネス・オーバー・ホール)

 

 

 

黒い渦が街中の魔力と炎を吸い上げた。

街の炎を魔力で消し去る。

 

 

後ろを振り返る。

倒れている敵達。全部で数十人…。

 

 

……聞き出す事がある。

 

金髪の青年を叩き起こそうとして止まる。

 

 

「!!!……」

 

 

辺りを伺う。

魔力を探った。

 

 

 

強大な敵が来る。

 

 

 

「やれやれ、七眷属がこうもあっさりやられるとは…

まさか、ウルティアの話が本当だったとはな…」

 

 

森の中から強大な魔力が近づいて来た。

その姿が徐々に現れて来る。

 

 

「この儂自ら相手をする事になるとは…」

 

 

黒いマントの人間が近づいて来た。

背の高い老人のようだ。片目に黒の眼帯をしている。

 

 

「儂が相手をしよう。」

「お前がボスか…」

 

 

俺の目の前に1人の老人が立った。

バサリとマントが揺れる。

 

 

「儂は悪魔の心臓(グリモアハート)のマスター、ハデス。貴様に魔の深淵を見せてやろう。」

 

 

眼帯の男はそう言った。

俺は油断せずに魔力を込めた。

 

 

 

 






という訳で悪魔の心臓の下っ端との戦い。


補足としては悪魔の心臓全員がいる訳では無いです。
今回出てきた雑兵、幹部、マスターハデス

…そして一部の魔導士だけ。


次はいよいよラスボスですね。

原作序盤のボス格。←違うか?
果たしてどうなるのか?




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