危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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今回は休息編…
だったはずの編です。

あのキャラクターが登場します。







雷との遭遇

 

ジークレインから1週間の休養を取るように言われた俺は帰宅の準備をする。

 

 

「確かこっち…」

 

 

道に少し迷いつつも、最近契約したアパートに向かう。

 

 

「ふう…」

 

 

マグノリアの街中を歩く。

 

…公園まで来た。

 

噴水の周りに来た。

近くのベンチで休む。

 

足音が近づいて来た。

 

 

「あ、…」

 

 

知ってる人の声がした。

顔を上げると銀髪の女性が此方を見ていた。

 

 

「貴方は…!!」

 

「久しぶりだな…」

 

 

途端に駆け寄って来る女性。

俺の肩を掴み顔を確認する。

 

 

「確か…ブルー…よね?」

 

「そうだが…貴方は…」

 

俺の顔を凝視している女性に俺は困惑していた。

 

 

「そう言えば名前言って無かったわね。

私はミラジェーン・ストラウス。」

 

「ミラジェーンさん…ね。もしかして驚いてる?」

 

 

俺を見て困惑している女性。

評議院から脱獄してきたとでも思われてるのだろうか。

 

 

「当然よ。どうしてここに?

いえ、良いわ、ギルドに行きましょう。」

 

「?」

 

 

まくし立てるように話し俺の手を掴むミラジェーンさん。

俺の手を引いてギルドに行こうとする彼女。

凄く落ち着かない様子だ。

 

 

「ルーシィとレビィが心配してたわ。彼女達に会いに行くわよ。」

 

「…そういう事か」

 

 

それならばと俺もギルドに向かう事にした。

彼女達とは評議員に捕まったっきり会っていない。

俺と行動を共にしていた2人は俺が逮捕された事に責任を感じているのかもしれない。

 

会ってあげなければ。俺は元気だと見せてあげなければ。

俺は立ち上がった。

 

 

「案内頼む。」

 

「当然よ。行きましょう。」

 

 

ミラジェーンさんは俺の手を取って歩き出そうとする。

俺もつられて歩き出そうとしたが直ぐに止まる事になった。

 

 

急に後ろに雷が落ちた音がした。

 

後ろから荒々しい男の声が響く。

 

 

 

「よう、こんな所で何してるんだあ?」

 

「「!!!」」

 

 

後ろを振り返る。

 

此方を見下すような視線を向ける男がいた。

大柄な身体に金髪、ヘッドホンが特徴的な男が此方を見ていた。

 

その態度は荒々しく、まさにDQNだった。

 

 

「ラクサス!!何しに来たの!!」

 

「ああん?何だって良いだろ?」

 

 

ラクサスと呼ばれた男を睨むミラジェーンさん。

 

2人は知り合いだろうか。

という事はラクサスという男はギルドの者だろうか。この前はいなかったけど。

 

 

「誰だあ、そいつ。」

 

「誰だって良いでしょ、貴方には関係無いわ、邪魔をしないで」

 

 

ラクサスと言う男は此方を見下すように、ミラジェーンさんは怒気を纏って言葉を返す。

 

仲は良くないようだ。

 

ラクサスは俺達を見下すような視線を向けると、今度は俺の方に声を上げた。

 

 

「へっ、誰だか知らねえがその女はやめておいた方が良いぜ。」

 

 

俺の方を笑いながら話す男、ラクサス。

 

 

「その女はなあ!!!なんせ自分のギルドが危ねえ時に自分で戦う事が出来ないからって、人に責任を丸投げする女だからよおっ!!」

 

「っ…!!!丸投げなんて…」

 

 

奴の言葉に唇を噛むミラジェーンさん。

彼女を見下すようにして言いのけるラクサス。

 

 

「そんなんでいざって時に戦えるのかあっ!!、

どうせ次も人に丸投げする気だろ!!

どうした言い返してみろよぉっ!!!」

 

 

此方を嘲笑うラクサス。

ミラジェーンさんは何も言えない。

 

 

「……。」

 

 

首を突っ込む猶予は無い。

どんなギルドにも厄介事や揉め事はあるだろう。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)

例に漏れず、彼らのギルドにも揉め事がある様だ。

 

 

「……。」

 

 

だが、ここは一つ、知ってる方の味方をするか…。

 

 

 

俺は前に出る事にした。

 

 

「おい、ラクサス。」

 

「ああん?何だてめえは!?」

 

「!!!!」

 

 

此方を見るラクサス。

俺が前に出るとハッとしたかのようにミラジェーンさんは顔を上げた。

 

 

「何なんだお前は?」

 

「俺からお前に1つ質問をしよう。」

 

「あん?」

 

 

俺の方に興味を示すラクサス。

 

 

俺はそれに答えず…魔力を縫った。

 

 

 

「っ!!!!」

 

 

そして、ラクサスに急接近し、

 

 

 

「お前…、俺に勝てるのか?」

 

 

 

魔力で吹き飛ばした。

 

 

ドオオオオオオオッ

 

 

ドドドドドドッっと吹き飛ばされるラクサス。

 

 

「…っ…ぐあああああっ、て、てめえっ!!!」

 

 

俺の方を睨むラクサス。

雷が迸る。

 

俺はそれに構わず真実を言う。

 

 

幽鬼の支配者(ファントムロード)妖精の尻尾(フェアリーテイル)両陣営と交戦した魔導士の噂はお前も聞いてるよな。」

 

「ああん!?、それがどうしたあっ!!」

 

 

ラクサスも魔力を込め、電撃を放つ。

 

 

ビリビリッと効果音がなる。

 

電撃が俺に向けて飛んで来る。

 

 

俺は…

 

 

 

バチイッ

 

 

「!!!」

 

その雷を手で跳ね返し、地面に吹き飛ばした。

 

 

「俺だ。」

 

「何だと!!!?」

 

 

怒気を纏って言葉を返すラクサスにはっきりと告げる。

 

 

「俺がその魔導士、ブルー・インフェルノだ。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)幽鬼の支配者(ファントムロード)の戦いで両ギルドと戦った新人だ。」

 

「!!!」

 

 

俺の言葉にハッとするラクサス。

気づいたらしい。

 

そして、その口元が三日月に歪む。

 

 

「っ…く、くくくっ、ふ…ふははははははははっ!!!!」

 

 

雷を迸らせ、笑うラクサス。

その表情は歓喜と怒気が混じっていた。

ようやく俺を敵と認識したようだ。

 

 

「はははははははは!!!

そうか、お前がジジイのギルドを潰した奴かあ!!!」

 

 

雷が強く轟く。

 

 

「面白え!!、来い!!

俺はジジイのギルドの奴らとは違え!!!

格の違いを見せてやるよ!!!」

 

 

そのまま雷となって俺に突撃してきた。

一気に振り被り打撃を与えに来る。

雷の拳が飛んで来る。

 

腕に魔力を縫い、構える。

 

 

ガッ

 

 

「!!!」

 

「!!!」

 

 

雷の拳と闇を纏った腕がぶつかり合う。

桜髪の少年のものとは違う。

大柄なだけあってかなりの威力だ。

 

だが…

 

 

「ふっ」

 

「っ!!!」

 

 

腕を振るい吹き飛ばす。

重い!!

俺の揚力に奴も驚いたようだ。

 

 

地面に向かって一直線に飛んでいった。

 

 

「っ…はあああああっ!!!!」

 

 

と思ったら雷となって地面との衝突を回避した。

空に向かって飛び立つ。魔力を縫い、闇の閃光となる。

 

 

闇光(ダークネス・レイ)

 

「があっ!!!」

 

 

此方も闇光となって空に回り込む。

そのまま地面に撃墜した。

 

そのまま一直線に奴に向かう。

 

 

「ちっ、…!!!」

 

「!!!」

 

 

雷となって離脱した。

 

地面に降り立つ。

 

空中で奴が停滞する。

雷の魔力が集まる。

 

奴が魔法の詠唱を始めた。

 

 

「鳴り響くは召雷の轟き!!!、天より落ちて灰燼とかせっ!!!」

 

 

空中でそのまま帯電し、魔力を込める。

大きな魔法陣が出来た。

 

 

「レイジングボルトぉ!!!!!」

 

 

巨大な雷の塊が俺に飛んで来る。

辺り一体が雷で光った。

 

一気に此方に飛んで来る雷の塊。

 

それに対して俺は魔力を込める。

 

腕に神経を一気に集中し、

俺の両腕が闇の魔力を纏い…

 

 

そして…

 

 

「ふっ!!!」

 

ガッ

 

 

「なっ!!!」

 

 

両腕を振るった。

 

ダンッと魔法弾が跳ね返る。

 

巨大な雷の塊を跳ね返した。

そのまま電撃弾は奴の方に飛んで行く。

 

 

「っ!!!」

 

 

ドガアアアッ

 

 

そして、奴に直撃した。空中で一気にスパークする。

 

 

「!!!」

 

 

雷が収まる。

 

そこには無傷のラクサスがいた。

あの雷が効かなかったのか?

 

奴が震え出す。

 

 

「くくくくっ、今の技を跳ね返すか…

はーはっはっはっはっはっはっ!!!

面白え!!、やるじゃねえか!!!」

 

 

戦意は喪失してないようだ。

高笑いする奴に俺の方が少し冷や汗をかく。

 

 

「くくっ、」

 

 

奴も地面に降り立った。

 

 

「面白え!!最高だぜてめえは!!

お礼にとって置きの技を見せてやるよ!!!」

 

 

そう言うと魔力が上昇した。

竜の鱗のようなものが奴の身体に浮かびあがる。

 

 

「!!」

 

「嘘っ!!」

 

 

様子を見ていたミラジェーンが叫ぶ。

ラクサスの身体が肥大化し、大きくなる。

雷の発生量も多くなった。

両手に魔法陣を構える。

 

それに対して此方も魔法陣を構える。

雷属性なら、あの技だ。

 

 

「雷竜方天戟!!!」

 

 

雷の刃が俺の方に飛んで来る。雷が迸るその先は尖り貫通性の魔法であることを体現していた。

それに対して闇の魔法陣を発動する。

 

 

闇の電撃波(ダークネス・サンダーフォース)!!!」

 

 

一気に闇の電撃波が放たれる。

公園の中央で金色と闇の雷がぶつかり、一瞬その電撃波の先端が拮抗する。

 

 

ガガッ バリバリッ

 

 

が、直後、金色の雷の刃は破壊され、闇の電撃波がラクサスに向かっていく。

 

闇の雷が奴に降り注ぐ。

 

 

「何!!!ぐあああああっ!!!」

 

 

闇の雷がラクサスに直撃する。

電撃波が一気に降り注いだ。

 

やがて雷が消える。

 

 

「く…くくくくっ…凄えなお前…。

こんな凄え雷は生まれて初めてだぜえ!!!」

 

 

雷を纏ったラクサスが、無傷で立っていた。

雷属性が効かない。

 

これは…

 

 

「くくくくっ、この俺が押し負けるなんてな…

くくくくっ!!、気に入った!!!気に入ったぜ!!」

 

 

声高らかに嗤う。

 

 

「俺がマスターになったらまずはお前を潰すっ!!、首を洗って待ってるんだなっ!!!」

 

 

そう言うと雷となって何処かへ行ってしまった。

 

 

彼が行ってしまったので俺は振り返る。

 

ミラジェーンさんの肩を叩く。

 

 

「終わりました。ギルドに行きましょう」

 

「え、ええ…」

 

 

先程の騒ぎで公園に人が集まって来た。

 

俺はミラジェーンさんに連れられて妖精の尻尾(フェアリーテイル)へと向かうのだった。

 

 

 

 






ラクサス登場2回目。1回目は通信ラクリマ越しでしたが。
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