危険な勧誘 作:ダークネスドラゴン
低評価(1)がついてしまった。
もう黄色バーになりそうだ…。
只今ガクンと落ち込んでます。
作品としてはあまり面白くはないのかな…。もし駄目そうならこの作品やめるかも…。
他の人達が書いてるフェアリーテイルの二次創作が読みたい…
読む側になりたい。
評議院の本部、ERAのある街の一角。
「何だ、あのデカいのは!!」
「空飛ぶ船だと!!」
ERAの地下牢が何者かの手によって破られ、街の空は空を飛行する巨大な戦艦によって覆われ、街には影ができていた。
戦艦から魔道士達が街に向かって火を放っていく。街は炎に包まれていた。
その街のとある建物にも火がついていた。
一組の家族が逃れようとして火のついた瓦礫に行く手を阻まれる。
「ウォーター・サイクロン!!!」
女の声が響く。同時に水の竜巻が建物に点いた火を消滅させるとばかりに放出される。
「あ、魔道士さんだ」
「凄いや、お姉さんありがとうっ」
母親とその娘が水の魔法を撃った人物に感謝する。
「…2人共、怪我は無いようで何よりです。早く逃げてください」
魔法を撃った張本人である青髪の魔道士の周りの空から雨が降り注ぐ。天気雨のように雨が街の炎を消していく。
「ジュビア感謝された…嬉しい…」
水の魔道士、ジュビア・ロクサーは内心少し喜びながらも魔法を次々に放っていく。彼女のお陰で少しずつだが、街の炎は消え去っていく。
…彼女の属していたギルド、
しかし
その辺の魔道士専用の酒場に入ればそれなりの金が入るクエストがあり、ジュビアはそこで収入を得続けていた。
今日も日暮しの為に仕事に出向こうとしたジュビア。
しかし借家のアパートを出て街に入った時に空からの大きな暗い影に気付いた。そちらを見ると空には巨大な戦艦が浮いており、船にはギルドマークが付いていた。
しかし、それを良しとしない
船にいる闇ギルドの構成員達が何故かERAを直接狙わず、街に向かって火を放っている。燃え上がる街中。
このままではいけないと察したジュビアは街に向かって放たれる火に向けて水魔法を放った。その炎は消えたが、船にいる構成員の数の多さで街に放たれる火を消しきれず、街中が燃え始めやがて炎で包まれていった。
ジュビアのいる場所以外は。
ジュビアはいわゆる雨女体質である。彼女の行く先では必ずと言っていい程雨が降る。その為、幼少期から周りに煙たがられ、成長して折角出来たパートナーにも鬱陶しがられ別れられてしまった。
しかし今回は違う。彼女の雨によって街の炎は消えていき、彼女の周りだけだが命を救われた者も多い。つまりジュビアの雨は街の皆にとって天の恵みであり、聖なる雨であった。
「…あの
順調に街に放たれた火を消していくジュビアだったが、街から炎が消え去る様子は無い。
絶え間なく放たれる炎にジュビアは次第と疲れて来た。彼女の魔力も少なくなり、放たれる魔法の威力も落ちて来た。
そして、遂に、船から火を放っている悪魔の心臓の構成員にジュビアは気付かれてしまった。
「おい、あそこだけ雨が降ってるぞ!!」
「本当だ、魔道士がいるのか?」
「へっ、邪魔な奴だな。なら消し飛ばそうぜ!!」
「了解、おい、お前ら、あの雨が降ってる場所に向かって一斉攻撃だ!!特製の魔法具で火炎弾をぶち込め!!」
「「「「「おおおおっ!!!」」」」」
船にいる構成員達は全員、それぞれの強力な魔法具をジュビアの方に向ける。ようは一斉攻撃を仕掛けるようだ。
「雨を消し飛ばせ!!」
「「「「「うらあっ!!!」」」」」
一斉に放たれる炎。1つ1つの威力は大したことが無いが、300人以上いる敵から放たれた炎はやがて1つの巨大な火球となり、街の一角、ジュビアのいる場所に向かって来る。
「…っ…!!!」
ジュビアは水を放つが、空が燃えるような勢いで落ちてるくる火球の火を消しきれない。焼け石に水と言わんばかりに炎は空一面に燃え上がり、落ちてくる。
このままだと街は消し飛ばされるばかりか、水で出来てるジュビアの身体も蒸発してしまう。
「っ…ウォーター・バリア!!!」
ジュビアは最大限に魔法陣を展開する。水のバリアで少しでも火球を防ごうとする。
ボオオオオオオオッ
しかしその甲斐なく水は蒸発し、火球は街に落ちて来た。魔力が尽きかけのジュビアはそれをただ見るしか無かった。
「ここまで…」
迫りくる火球にジュビアは自分の最期を認め、炎と共に消えようとした。
さよなら、雨女…。願わくば普通の女性として生まれ変わりたい…
ジュビアは目を閉じた。
「君が街を護ってくれたんだ…」
聞き覚えのある声がした。
次の瞬間。
ドオオオオオオオッ
周囲の物が全て吹き飛びそうな強さの暴風が発生した。
ハッと正気に返ったジュビアは思わず強風から足を踏ん張り、目を開いた。
広い背中が見えた。
評議員の白い服装に紫が掛かった黒髪。
そして…見たことのある魔法。
深淵の深い闇の渦が目の前の炎を、火球を形を崩していき、飲み込んでいった。
やがて炎は消え去り、同時に飲み込んでいた闇も消失した。
目の前の人物が振り返った。
「貴方は…」
「やっ、お互い生きてるな」
振り返った人物がジュビアに笑いかける。紫黒の髪と整った顔立ち、
そして、真紅の眼。紛れもなく、ジュビアの知ってる人物だった。
…それもかつて自分達のギルドを潰した因縁深い男。
「ブルー・インフェルノ!!」
「久しぶりだ。幽鬼の支配者で会ったきりだな」
「…っ…」
歓喜、驚愕、怒りのどれとも違った叫びを上げる。
振り返る青年の表情は無表情に近い。しかし小さくだが純粋な笑顔で気さくに話しかけてくる彼にジュビアはどう反応していいか分からなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部隊から連絡を貰い、ERAのある街に辿り着いた。
「…っ…!!!」
街の中央に戦艦が浮かんでいた。
あれが恐らく
戦艦の中から感じた事のある魔力を感じる。既にマスターであるハデスが乗っているのだろうか。
戦艦から炎が放たれた。街の一角に向けて。
そちらの方から1つの魔力を感じる。評議員では無い誰かが戦っているのだろうか。
「
闇の閃光となりそちらへ飛ぶ。
火球の真下に辿り着くと1人青髪の女魔道士が水のバリアを展開していた。しかし迫りくる火球に水のバリアはたちまち蒸発してしまう。
「っ…!!」
さっと火球と女魔道士の間に入る。女魔道士は死を受け入れたのか諦めたような表情をしていた。
…その魔道士に見覚えがあった。
かつて
彼女の周りには人が結構いる。皆、迫りくる火球を見ていた。
きっと彼女はこの街を護る為に戦ってくれたのだろう。恐らく周りの人達も彼女の魔法を頼りにしていた。
「
闇の渦、ブラックホールを展開する。迫りくる巨大な火球は一気に形を崩し、黒の渦に吸い込まれていった。
やがて炎は消え去り、空が元に…、否、この辺だけ雨に戻った。
振り返った。俺に気付いた女魔道士の口が開いた。
「貴方は…」
「やっ、お互い生きてるな」
何と言えば良いか分から無かったが、これ以外かける言葉が見つからなかった。
「ブルー・インフェルノ!!」
「久しぶりだ。幽鬼の支配者で会ったきりだな」
「…っ…」
女魔道士の顔が強張る。と同時に安心も見えた。どんな反応をしていいか分からないといった様子だ。まあ俺が彼女にした事を考えれば無理も無いだろう。
取り敢えずお礼を言う。
「本当に助かった。ありがとう、とだけ言わせてくれ」
「っ…いえ…ジュビアこそ、貴方に…助けて貰って…」
「評議員である俺の代わりに戦ってくれたんだ。街を救う救世主の命1つくらい拾わせてくれ」
正直俺は驚いていた。彼女が街の為に戦っている姿を見たときは目を疑った。
彼女、ジュビアは
先入観に囚われるのは良くないと再度思う。
当の彼女、ジュビアは俺の顔をチラチラ見てオドオドしている。
「そんな…、い、いえ…助かりましたっ、ジュビア…、複雑な気分…です」
「俺もだ。それで、これから何だが…」
街の炎を見る。まだ燃え続けている。これから俺は戦わなければならない。ここから先は…
「後は俺に任せてくれ、ここから先は評議員の仕事だ」
「……ジュビア、貴方を無視できません。
特別です。ジュビアも手伝います。貴方だけに任せておけない」
「…頼もしいよ。けど無理はしないでくれ」
どうやら彼女も手伝ってくれるみたいだ。
俺は魔法陣を発動させる。
「
街に向けて巨大な闇の黒渦を展開する。
オオオオオオオオオオッ
街に放たれた炎を闇の渦がブラックホールの如く飲み込んで行く。上空に炎が吸収されて行き、街の炎の大半を消し去った。
「街の炎がこんなに早く消えて…、凄い…」
隣にいるジュビアが思わず呟いた。
「ブルー様!!」
「よう、無事みたいで何よりだ」
評議員の俺の部隊が駆け付けて来る。空に浮かぶ戦艦を見ながら指示を出す。
「街を見回るんだ。怪我した人達の救出を頼む。俺は奴らを相手する」
「「「「はっ!!!」」」」
俺の部隊は動き始めた。それを見届けて俺はとある方向を見る。
何がが近づいて来る。
隣にいるジュビアの肩を叩く。
「済まない、街の完全消化をお願いしても良いか?」
「え、あっ、はいっ…」
「ありがとう、いつか必ずお礼はする」
「あっ…はい…ジュビア、待ってますっ」
ジュビアが街の方に駆けていく。
俺はそれを見届けて魔力が近づいて来る方向を見る。
伸し掛かる魔力からかなりのプレッシャーが放たれている。
大きな魔力を持った男が近づいて来た。
「飛べるかな?いや、飛べそうだな、お前となら、くくくっ…」
此方に歩いて来た長髪の男が俺を見据えて嗤った。
俺は魔力を込める。
遂に現れました。
悪魔の心臓の副官。
主人公、殆ど休む暇がないですね。
ハードモードです。