危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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今回はそれぞれの捕虜を交換して悪魔の心臓は撤収して評議員は全員助かってお終いだったはずの回です。

相手は闇ギルド。

そんな都合よく行きませんね。




悪辣の闇ギルド

 

 

ERAには緊迫した空気が漂っていた。それぞれの陣営はERAの上階と前庭で睨み合っている。

 

 

「上級評議員が人質に…」

 

 

ERAの上階から見下ろすハデスとその部下、そして捕まった評議員達を見て隣にいるルーシィが呟いた。

 

 

「ヤジマさん…」

 

 

エルザさんが悪魔の心臓(グリモアハート)の構成員に捕らえられてる小柄な老人を見上げている。名前を知っていると言う事は妖精の尻尾(フェアリーテイル)と親しい評議員だろうか。

 

 

「くははははっ、大人しくしろ。さもないとこの評議員達の命は無いぞ」

 

「離せ、この悪魔がっ、お前らも見てないで儂を助けろー」

 

「おいジジイ。あまり騒がない方が身の為やで?せないと燃やしちまうかもしれねえなあ?」

 

 

ERAの上階でハデスが高笑いする。その後ろでは金髪の青年、ザンクロウが小柄な老人、確か名前はミケロを捕まえている。ザンクロウは俺達に見せつけるように黒い炎で老人を燃やそうとする。

 

ハデスは悪魔の法律(グリモア・ロウ)を構えて俺達を牽制する。

 

 

「動くな。お前達が動いた瞬間に此奴らを1人ずつ消していく」

 

「本当に良いのか。そっちがそのつもりなら此方も容赦しない…」

 

「何っ…、どういうつもりだ」

 

「こういう事さ」

 

 

俺の声と同時に倒れている悪魔の心臓(グリモアハート)の上で巨大な闇の魔法陣が光った。

 

次の瞬間、大量の紫に光る闇の魔剣が現れた。倒れている悪魔の心臓(グリモアハート)全ての構成員達の首に闇の剣が充てがわれる。

 

 

「なっ…」

 

「っ……」

 

 

ERAにいる敵の構成員や、評議員の奴らだけでなく、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の面々や、此方側にいる評議員達からも驚きの声が上がった。

 

 

「あの一瞬で魔法を展開したのか、流石は貴様といった所か。儂を殺し一歩手前まで追い込んだだけの事はあるな」

 

「部下を返して欲しければその評議員とERAを解放しろ」

 

「くくくっ…」

 

 

その中でもハデスだけは余裕の表情を崩さない。この状況でも嗤ってる奴に俺は警戒度を最大限まで上げる。

 

 

「だが、所詮は若造、考えが甘いな…、ザンクロウ」

 

「ヒャッハー、ゴーサインか。てめえ等よく見てろよ」

 

「なっ、や、やめろー!!」

 

「受けろや!!」

 

 

悪魔の心臓(グリモアハート)の幹部らしい青年、ザンクロウはハデスに名を呼ばれると即座に魔法陣を展開した。滅神魔道士(ゴッド・スレイヤー)の黒い炎属性の魔法陣を捕まえていたミケロへと向ける。ミケロが悲鳴を上げるがザンクロウは高笑いし、魔法を発動させた。

 

 

ボオオオオオオオッ

 

 

「ぐあああああああっ!!!」

 

 

勢いよく放たれたと黒い炎がミケロを焼く。ミケロは耐えられず悲鳴を上げた。そしてそのまま気絶してしまった。

 

 

「くははははっ、酷え声だってよ。煩い老人が焼かれる姿ってのは見ていていい気分だってよ。このまま灰にしてやるってよ」

 

「若造、貴様が脅しをかけるなら我々は容赦無く評議員を殺していく。貴様が儂の部下を殺すと言うなら好きにするが良い。儂のギルドの傘下等無数にいる。代えは幾らでもきくのだよ」

 

「貴様らがそいつ等役立たず共を殺さないなら、俺達が代わりに殺してやろう」

 

 

此方を嘲笑うように言葉を続けるハデス達。俺の悪魔の心臓(グリモアハート)の構成員を利用した脅しは全くの無意味だった。闇ギルドの幹部にとって所詮は構成員等駒の1つに過ぎないのだ。

 

 

「なんて卑怯な…」

 

「てめえ等、巫山戯るのも大概にしろよ…」

 

 

エルザさんとナツがハデスを睨みつける。

 

 

「くくくっ…、ここの評議員を解放する条件は1つだ。ブルー、貴様は何もするな。少しでも動く事は許さん。次に動いたら評議員を1人殺す」

 

「ふざけないでっ、あんたらの汚い手には引っ掛からないから!!ブルー、こいつ等の言うことなんて聞いちゃ駄目だからっ…絶対駄目っ」

 

「ほう、生きの良い女だってよ。ならテメエから殺してやろうか?」

 

 

ハデスの出した条件に対してルーシィが怒りの声をあげる。ザンクロウがルーシィに手を翳した。

 

 

「やれ、ザンクロウ」

 

「へへっ…炎神の晩餐っ!!」

 

「っ…犠牲(サクリファイス)!!」

 

 

ルーシィの周りに黒い炎が湧き上がり、ルーシィを飲み込もうとした瞬間、俺は魔法を発動させた。炎はルーシィを包み込む事なく、俺の方に向かい、そのまま焼き尽くそうとする。

 

 

「ブルー!!」

 

「こんなもの、俺が飲み込んで…」

 

 

ルーシィが悲鳴をあげる。炎の滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)であるナツが駆け寄り、炎を飲み込もうとするが何故か飲み込めない。

 

 

「ははははっ、無駄無駄ぁ、神の炎は竜狩り如きに喰えねえってよ」

 

「ほう、滅竜魔道士…それに他者への攻撃を自身に向ける魔法か…ザンクロウ、もう良い。後は儂がやる。貴様では大したダメージを与えられん」

 

「ちえっ…」

 

 

ハデスが俺の魔法を分析する。黒い炎は消える。俺はほぼ無傷だった。

 

 

「若造、取り引きだ。貴様が無抵抗でいればこの評議員達を解放しよう。お前の仲間にも態度次第では攻撃しないと誓う。しかし、一歩でも動けば全員殺す。この条件呑めるな?」

 

 

ERAにいる評議員、敵の捕虜になった者たち全員の首に刃物や魔法陣が当てがわれる。中には少し刃物触れて血が出ている者もいた。少しでも動いたら殺すとの警告だった。

 

ハデスから出された条件は俺が動かない事だった。

 

俺は思考を巡らせる。この状況で評議員を救う方法を考える。もし仮に奴らの条件を無視して奴等に攻撃する。評議員は殺されるが、俺達が勝てる可能性はあるだろうか。

 

俺とハデスが仮に互角とする。その間に奴の後ろにいる6人ぐらいいる魔力の高い魔道士が、エルザさん達を攻撃するだろう。そうなれば恐らく彼女達はやられる。

 

加えて、ウルティアとジークレインも何処かに隠れている。聖十大魔導士のジークレインとS級のウルティアが敵として戦闘に加われば敗北は必須だった。

 

しかしハデスの条件を守った所でハデス達ががエルザさんに手を出さない保証は何処にも無い。しかし、俺以外の全員を救う方法はそれしか無かった。故に俺は受け入れるしか無かった。

 

 

周りにいる人達から離れ、1人前に出た。

 

 

「…他には手を出すな」

 

「くくくっ…、約束しよう。天照百式!!」

 

 

 

ドゴオオオオッ

 

 

「「「うわああああ!!」」」

 

「ブルー様っ…」

 

 

瞬間、俺を取り囲んだ闇の魔法陣が爆発した。大爆発で周りにいた者たちが吹き飛んだ。俺の部下だった評議員の1人の叫び声が聞こえる。

 

 

爆発が収まると、そこにはボロボロになった俺がいた。しかしハデスは油断しない。

 

 

「くくくっ…、魔法を使うな。貴様が魔法を使えばこいつら評議員や、貴様の仲間を殺す。一発では倒れまい。まだまだだ…」

 

 

 

ドゴオオオオッ

 

ドゴオオオオッ

 

 

「くっ…ブルー!!」

 

「やめてっ!!」

 

 

エルザさんとルーシィの悲鳴が響く。

2重、3重とハデスは次々に天照百式魔法陣で俺を攻撃する。

 

俺は爆発を受けてボロボロになっていった。

 

 

「くくくっ…、天照魔法陣は対象の四肢を焼き尽くし、二度と動けなくする。貴様を殺すまでやめる気は無いぞ」

 

 

ドゴオオオオッ、ドゴオオオオッと十数発、魔法を撃ち込んだ。

 

 

「ブルー…」

 

「くっ…テメエっ…」

 

「おっと、貴様等も動くな。動けばこの評議員を殺す。分かってるな?」

 

 

ハデスは尚、魔法を撃ち続けた。辺りが更地になっていく。

 

そして遂に、俺は地に倒れた。

 

 

「くくくっ…、止めだ。5重の天照百式魔法を受けろ!!」

 

 

最後の止めとばかりに何重にも展開した巨大な魔法陣を発動させ、大爆発を引き起こした。

 

 

「ブルー!!」

 

 

ドゴオオオオッと最後の一撃とばかりに倒れた俺を消し去ろうとハデスは魔法を放った。ルーシィの悲鳴が聞こえた。

最後の爆発で周りの建物を吹き飛ばした。

 

 

「あっ…」

 

 

 

爆発が収まった時、俺は動かなくなっていた。

 

 

「ブルーっ…」

 

「ほう、よく身体が残ったか」

 

 

ルーシィが駆け寄った。そして俺を揺する。俺は動かなかった。

 

 

「そんな、ブルー、ブルーっ…起きて、起きてよっ…」

 

 

ルーシィの悲痛な声が俺の耳に聞こえた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「くははははっ、動く訳ねえって死んだんだってよ!!」

 

「遂に力尽きたか…」

 

「っ…、っ…」

 

「そんな、こんな事が…」

 

 

ザンクロウの高笑いが響いた。ルーシィがブルーを抱き締めたまま、涙を流す。エルザ達も駆け寄ってきた。しかしブルーの身体に触れて、絶望した。

 

 

 

「っ…貴様等…」

 

 

エルザが悪魔の心臓(グリモアハート)の方を睨んだ。

 

 

「ふ、遂に力尽きたか…望み通り、評議員は返してやろう」

 

 

要は無いとばかりに評議員達を解放するハデス。そのままERAの上階から落として来た。慌てて受け止める下にいる面々。

 

 

「貴様等、なんて事を!!悪魔の心臓(グリモアハート)!!お前等の目的はなんだ!!人を騙してRシステムを作らせて何を企んでる!!」

 

「ほう、その若造から聞いたのか。まあ良い、計画実行も目前だ。教えてやろう」

 

 

隠す必要は無いと判断したのかハデスは説明し始めた。

 

 

「我々が望む事、それはゼレフ復活による大魔法世界だ」

 

 

それからハデスは話し始めた。Rシステムの建造は悪魔の心臓(グリモアハート)が活動する為の目眩ましだった事。伝説の黒魔道士ゼレフによって大魔法世界が作られる事。

 

そして…、大魔法世界とは魔力を持たない人類を全て滅亡させる計画であると言う事。

 

この世界では人口の10人に1人が魔力を持っているが、残りの9割は魔力を持たない普通の人間である。それらの足手まといである不要な存在を除去して人の世界をより良いものにしようと画策しているのが、悪魔の心臓(グリモアハート)の真の目的であるとハデスは言った。

 

 

「お前達にとっても悪い話ではあるまい、不要な人を消し去り、世界に有益な我々だけが生き残る。そして、より世界を発展させるのだ」

 

「その為にジークレインにゼレフ復活を目論ませたのか、貴様等が考えてる事は唯の思い上がりだ!!」

 

「ふっ、ゼレフ復活か…どうやら知らないようだな。あの黒魔道士が今どうなってるかを。まあ良い、それはお前達の知る必要の無いことだ。何故ならここで全員消えるからな」

 

「テメエ…」

 

「ふっ、貴様等にはこれで十分だ。天照28式…」

 

 

怒るナツを無視してハデスは再び魔法陣を発動させた。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の面々の周りで魔力が爆発する。

 

先程よりは小さな爆発だったが、それでも妖精の尻尾(フェアリーテイル)の面々を潰すには十分過ぎる程の威力だった。

 

 

「くっ…」

 

「うっ…」

 

 

大ダメージを受けたナツ達。動こうとするが手足が動かなかった。

 

 

「て、てめえ等…」

 

「おっと、動くだけ無駄だ。止めは同じ魔法で殺してあげるか」

 

 

ハデスは下にいる評議員やエルザ達に魔法陣を構えた。再び闇の魔法陣が辺りに現れる。

 

 

「天照百式、これで終わりだ」

 

 

瞬間、魔法陣が闇の大爆発を起こした。

 

 

「ヒャッハー、大爆発だってよ。皆殺しだー!!」

 

「流石に死んだだろう。あの爆発の中でもう生きてはいられない」

 

 

勝利を確信した悪魔の心臓(グリモアハート)の面々。辺りが見えなくなる程の魔法陣の爆発。生きているものなどいないだろうと誰しもがそう思った。故に気付かなかった。

 

 

 

犠牲(サクリファイス)

 

 

その中で小さな声が発された事に。そして、再び真紅の光と闇が自分達に襲いかかる事を。悪魔の心臓(グリモアハート)はその恐ろしさを再び知ることになる。

 

 

そして思い出す。真紅眼の闇魔道士の力を…

 

 

 

 

 






皆さん、忙しい日々お疲れ様です。


突然ですが、原作主人公のナツ・ドラグニルのドラゴンフォースについて皆様はどのように考察していますか?

一度目はエーテリオンを吸収して、その力を得て聖十大魔導士のジェラールを一方的に粉砕してます。ジェラールの高速移動魔法である流星(ミーティア)にも一瞬で追いつく程のスピードと、大した技も無しにたった数発でジェラールを倒す程の攻撃力を見せつけました。この時のドラゴンフォースの強さは圧倒的でしたね。


2回目は弱ったジェラールの魔力(咎の炎)を喰らってドラゴンフォースの力を得ました。ゼロとの戦いでは普段の2倍にも3倍にもなったと自分でも感じてる力でゼロと互角に戦い、ゼロの必殺魔法ジェネシス・ゼロに苦戦するも最後にはラクリマ如破壊して勝利しています。


3回目は感情の昂りで冥府の門のマスター代理のマルドギールを倒す事は出来なかったもののダメージを与えました。マルドギールはこの頃ナツが習得した雷炎竜でも殆どダメージを与えられない耐久力を持っていますが、ドラゴンフォースの攻撃はしっかりとダメージを与えてるように見えました。


この3つの戦いから私の考察では通常自分で発動するドラゴンフォースは双属性(雷炎竜、鉄影竜)よりも上の存在。

それに対して、魔力を喰らってドラゴンフォースを発動した時はその魔力の強さで力が変わるのではないかと考えています。

その為、強さ的には、

エーテリオンドラゴンフォース(楽園の塔の強力なラクリマ)>>>>自発ドラゴンフォース>>双属性(雷炎竜)>>>咎の炎ドラゴンフォース(弱ったジェラールの魔力)

だと思ってます。


以上が私の考察です。




もし、ドラゴンフォースや双属性について皆さんの意見があったら是非聞かせてください




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