危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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ナツのドラゴンフォースの活躍で真紅眼の光が片眼だけ戻りました。

残るもう片方の眼は…?

今回は久しぶりに登場するあの人物のターンかも。




聖十大魔導士の慧眼

 

 

見上げれば真っ暗な闇の空。暗闇の中、唯一街を照らしていた煌炎が消えた。

 

イグニールの力で炎竜王のドラゴンフォースを発動していたナツの魔力が遂に底尽きて尽きたのだ。街は再び真っ暗になっていった。

 

闇の魔力を吸収し、まだ魔力が十分に残っているブルーの中にいる敵はそのまま力の残ってないナツを捕まえそのまま地上に叩き落とそうとした。

 

しかし急にブルーは苦しみ出した。片眼を抑えて苦しみながらナツを掴んだ手を放さないまま地上にゆっくりと下降してくる。

 

 

 

ズザッ

 

 

「「「ナツ!!」」」

 

 

地上に舞い降りたブルーは足が地面に付くなり、掴んでいたナツを放した。ナツが地面に落とされる。妖精の尻尾の仲間達が彼に駆け寄って行こうとした。

 

しかし…

 

 

オオオオオオオオオオッ

 

 

「う…ぐああああああっ…!!!」

 

「「「!!!」」」

 

 

 

苦しんでいたブルーが再び魔力を吸収した。その魔力は周りの大気中の魔力だけでなく周囲にいる人間の魔力を吸収する。

 

 

「っ…来るな!!」

 

 

力無く倒れたナツは気力を振り絞って大声で叫んだ。妖精の尻尾の足が止まる。

 

同時にブルーがERAの前庭の近くにいた魔力の高い何者かの魔力を闇に変えて大きく吸収した。

 

ブルーの魔力が再び上昇する。

 

その場で蹲った。

 

 

「俺の…身体を返せ…」

 

『…っ…ぐっ…、もっと闇の魔力を吸収してこの身体の主導権を取らねば』

 

 

ドオオオオオオオッ

 

 

ブルーから2つの声が聞こえてくる。同時に大気中の魔力を吸う力が強くなる。この辺の大気中の魔力を吸い取ったら次の標的になるのは…

 

 

「っ…てめえ誰だ!!ブルーの身体から出ていけー!!」

 

「ブルー…目を覚まして!!悪の魔法に負けないで!!」

 

 

魔力を吸い取られる為、近づけないグレイが悪の魂に呼びかけ、ルーシィがブルー本人に声を張る。

 

ブルーの中で何かが戦っている。それは少し離れて見ている妖精の尻尾の面々も察していた。

 

 

「っ……うわあああああああ!!!」

 

『っ…ぬおおおっ…!!!』

 

 

叫び声をあげたブルーは魔法陣を発動させて闇の魔剣を左手に召喚した。刃が真紅の光を帯びた紫に光り、周りに闇のオーラーを纏う巨大な剣。

 

ブルーはその剣を抑えていない方の暗青の自分の眼に突き刺そうとする。

 

 

「ブルー、止めて!!」

 

「…っ…!!!」

 

 

見ていたルーシィが思わず叫んだ。

 

自分の眼を貫こうとしていたブルーはその声を聞くと力が抜けたように左手から魔剣を落としてしまった。

 

 

『くくくっ…、そうだ。止めろ…そして周りの奴等の魔力を奪い取れ!!』

 

「ぐああああああああっ!!!」

 

 

ブルーが再び頭を抑えて苦しみ出した。自分の中の悪と必死に戦っている。再び剣を拾おうとしてその身体が動かないようだ。

 

 

「ブルー…」

 

「どうすれば、正気に戻るんだ…」

 

「あの剣…」

 

 

ルーシィとグレイはどうすれば良いのか分からなかった。エルザはブルーが落とした剣を見てある事に気付いた。

 

まだ…その刃が()()()()()()()を放っている事に。

 

 

 

「っ…ブルー、しっかりしろ…」

 

「おやおや、皆さんお揃いですね」

 

 

ナツが声を絞り出した瞬間、妖精の尻尾の面々の後ろから声が掛かった。ゾクリとルーシィは寒気が背を走ったのを感じた。

 

 

「っ…誰だ!!」

 

「この声…!!」

 

「お前は…」

 

「えっ…」

 

「っ…」

 

 

一斉に声のする方を見る妖精の尻尾とジュビア。皆の眼に長身の人物が映った。

 

その人物は…

 

 

「「「「「マスター・ジョゼ!!」」」」」

 

 

「ふっ…覚えていましたか…」

 

 

ジョゼを見たルーシィの顔が強張り、ジュビアは自分の元ギルドマスターがここにいる事に驚いた。他の者はかつて自分達のギルドを襲撃させた人物を見て警戒度を高める。ルーシィは少し前に自分に恐怖を与えた人物の登場に震え出した。

 

近づいて来るジョゼの前にエルザが立ち塞がる。

 

 

「何をする気だ。近づかせんぞ」

 

「ふん、何も出来ないくせに意地だけは一人前か…。これが妖精女王(ティターニア)とは、名声の割には大した事無い…」

 

「黙れ!!」

 

 

エルザとジョゼの間に険悪な空気が張り詰める。他の妖精の尻尾の面々も何時でも魔法を撃てるように構えていた。

 

 

「ま、待ってください!!マスターは…、私の元マスターは貴方達と敵対しに来たわけでは無いと思います!!」

 

 

様子を見ていたジュビアがエルザとジョゼの間に入った。

 

 

「きっと元マスターはブルーさんの様子を見に来たんです。この状況でそれ以外に来る理由なんて無いと思います」

 

「……ジュビアの言う通りなのか?」

 

 

剣先をジョゼに向けたままエルザが問いかける。

 

 

「ふっ、妖精の屑どもをこの場で潰さないのは非常に残念ですが、生憎今の私は貴方達に興味が無い。興味があるのはそこで魔力を暴走させている、かつて私の部下だった忌々しい裏切り者の方だ」

 

「……ブルーに何をする気だ…」

 

「魔力の暴走を止めるだけだ。折角自由の身になったのにこのまま魔力を全部吸われては出来ることも出来なくなってしまう。不本意ですが貴方達に少し手を貸してあげましょう」

 

 

手を貸すというジョゼに妖精の尻尾の面々は驚いた。あの幽鬼の支配者のマスターが自分達に手を貸すというのだ。

 

 

「皆さん、私の元マスターを信じてください。この人は私をかつて受け入れてくれた人なんです」

 

 

ジュビアが妖精の尻尾の面々に声を張る。

少し考えてみればブルーの今の状態はジョゼにとっても好ましくない状況であると理解する。

 

 

「…本当に信じて良いのか?」

 

「信じるしか貴方達に道はないでしょう。このまま奴を放置すれば貴方達は何れ魔力欠乏症に陥るからな」

 

 

ジョゼの言葉には棘があるが、言ってる事は間違いでは無かった。エルザは暫くジョゼを見極めていたがやがて剣を下げた。少なくとも今は敵では無いと納得したらしい。

 

立ち塞がっていたエルザが退いたのでジョゼは前に出る。そして蹲っているブルーを観察する。グレイがブルーの近くにいるナツを引き離した。

 

 

『ぐううううううっ…何とか身体の主導権を取ったぞ…』

 

 

ブルーが身体を起こした。その片方の手は真紅の眼になった左眼を抑えている。

 

 

「ふん、眼を隠しているあの手が邪魔だな」

 

 

そう言うとジョゼは魔法をブルーに向けて放った。ブルーの片方の眼、暗い青の眼がその魔法を見やる。

その魔法は放出された瞬間、闇属性となってそのままブルーに吸収されていった。

 

 

「成る程、どんな魔法であろうと属性を闇に変えて吸収してしまうのですね。私一人では無理か」

 

『……』

 

 

ジョゼは改めてブルーの暴走状態を再確認した。そのまま暫くブルーを見ていたが…

 

 

「ジュビア、向こう側に行きなさい。挟み撃ちにしますよ」

 

「は、はいっ」

 

『…っ…』

 

 

ジュビアがブルーを挟んでジョゼと反対側に立った。

 

 

「同時に行きますよ」

 

「はいっ」

 

『…っ…ちっ…』

 

 

ジョゼの言葉に元気良く答えるジュビア。

ブルーの右眼、暗青の眼はジョゼの方を見ていた。

 

 

ボウッ

 

ドオオオッ

 

 

 

ジョゼとジュビアが同時に魔法を放った。ジョゼは炎属性。ジュビアは水属性の魔法だ。放った魔力はジョゼの魔法の方が高かった。

 

ジョゼの魔法が放たれた瞬間、闇に染まる。

魔法が闇に染まったその直後にブルーの右眼はジュビアの方を見た。

 

ジュビアの魔法は水だったが、即座に闇に染まる。

 

2人の魔法は吸収されていった。ブルーは常に大気中から魔力を吸収し続ける。

 

 

「成る程…、妖精の尻尾、誰か奴の背後と正面に立ちなさい」

 

「っ…グレイ、行くぞ」

 

「ああ…」

 

『……っ…バレたか…』

 

 

エルザが正面に、グレイが後ろに回った。

 

 

「ジュビア、さっきより強く魔法を撃ちなさい。全員撃てっ、」

 

「「「だあ(はあ)っ…」」」

 

 

四方向から同時に魔法を放った面々。

 

先ずはジョゼの魔法が闇に染まり吸収されていく。次にエルザの剣だが、これは実物なので無効に出来ず、剣が眼の前に迫ったブルーの闇は剣を叩き落とした。そして、ジュビアの魔法が闇に染まり、吸収されていく。

 

そして…

 

 

ドガアッ

 

『っ…』

 

 

「「「「なっ…」」」」

 

 

ブルーが苦悶の声をあげる。何とグレイの魔法が直撃したのだ。それも闇に染まらず氷のままだった。

 

 

「ど、どうして…」

 

「ふっ…簡単な事だ」

 

 

驚くグレイにジョゼは説明し始める。

 

 

「奴は大気中の魔力やラクリマの魔力は無差別に全て同時に吸収出来る。それこそ身体全体で満遍なくだ。

…しかし今奴は内部であ奴の本来の人格と戦っている。今の奴には生きている人の魔力は1人ずつしか吸収出来ない。全力の状態なら知らんが、今はその程度のようだ。それに吸収する魔力も高い魔力から順に奴の身体は反応する」

 

「「「「なっ…」」」」

 

『…っ…』

 

 

妖精の尻尾の面々は驚いた。たった数回の攻撃でブルーの暴走の特性を見抜いたのだ。そして驚愕しているのはブルーの中にいる闇も同じだった。

 

忘れているのか認めたくないのか分からないが、ジョゼは元聖十大魔導士の1人だった。妖精の尻尾のマスター・マカロフと互角の魔力を保有し、魔法の知識も多彩なれっきとした魔道士である。

 

 

「更に人の魔力を奪う時には視界に入れた物しか闇に変えて吸収出来ない。これならやりようは幾らでもある。奴が攻撃してこない限りはだが、問題は…」

 

「…奴の暴走をどうやって止めるかだな…」

 

『くくくっ…、我を止めるだと…?』

 

 

ジョゼに続いてエルザが呟いた。ブルーの中の何かが片眼を抑え込みながら呟いた。

 

敵は常に魔力を吸収し続けている。もし再び攻撃されてはジョゼを含めて全員ひとたまりもない。ジョゼはルーシィの方を見る。

 

 

「貴方も攻撃しろ星霊魔道士。全員、奴の手を狙え。眼を隠している方だ」

 

「っ…分かったわよ」

 

 

ルーシィは機嫌悪そうにしながらも獅子宮のレオを召喚する。

 

 

「攻撃っ!!」

 

「「「「「はあっ!!!」」」」」

 

『ぐっ…』

 

 

5人で一斉にブルーを攻撃した。何人かの魔法が闇になって吸収されるが、エルザの剣とレオの光、更にジュビアの水がブルーの手に当たる。ブルーが抑えていた手を僅かにずらした。

 

 

抑え込んでいたその眼の色は…真紅色!!

 

 

「ふむ、左眼は真紅、対してずっと開いてる右眼は暗い青のオッドアイ。前見た時は両方紅かったな。もしかしてその真紅の眼には魔力が宿っていたのではないか。そして必要な魔力は闇属性以外の何かだろう」

 

『…っ…』

 

 

左眼を抑えたままのブルーを見てジョゼはブルーの足元にある真紅の刃を持つ剣を見る。

 

 

「どうやら片眼だけ回復したようだな。見た限り、そこの火竜の炎をを眼に受けたようだ。これを見る限り炎属性なのは確定か?いや、違うな…」

 

『……』

 

「所でそこに落ちてる剣だが闇属性の他にも何か混じっているな。炎属性、いや、闇が混じった光属性といった所か…先程その剣で自分の眼を貫こうとして失敗していたな」

 

「まさか…さっき剣で自分の眼を刺そうとしてたのは…」

 

「そのまさかですよ」

 

 

会話を聞いて呟いたエルザに相槌をうったジョゼは、ブルーに近づくとその身体に強い蹴りを入れた。

 

 

『っ…貴様っ…』

 

 

ブルーの身体を乗っ取った闇は体制を崩したが、直ぐ様体制を立て直し、ジョゼを殴ろうとする。

 

 

『…っ…動かな…い』

 

 

が…ピタッとその動きが止まる。反撃してこない。身体の内部の力で止められたかのように動かなかった。ブルーの本来の人格が闇を抑えたのだ。

 

 

「どうやら、自分の中の2つの人格、悪と本来の人格が戦っているようだな。

ところで空に浮かんでいた時と比べて悪い魔力の暴走が弱まっているのは今も貴様が隠している左眼の真紅の眼の魔力のせいでは無いか?」

 

『っ…貴様…、見抜いて…!!!』

 

「喋るな」

 

 

ジョゼは再度ブルーを蹴り飛ばす。

 

 

「魔力の暴走、貴様の暴走を封印する術を復活させるには真紅色の強い魔力が必要なようだ。火竜の炎で片眼が再生したのはそういう原理だな」

 

『っ…おのれ…聖十大魔導が…』

 

 

ジョゼはブルーが落とした真紅に輝く剣を拾い上げた。

 

 

「どうやら、片眼の魔力だけでは暴走を抑えられないようだ。だが自分で出した魔法は吸収出来ない。そうだろ?現にこの剣は場に残り続けている」

 

『っ…!!』

 

「この剣には真紅の魔力が宿っている。これを貴様の右眼に突き刺してやれば貴様は正気に戻るのだろう?ブルー」

 

 

ジョゼは剣先をブルーに向ける。ブルーの身体を乗っ取っている敵、闇は冷や汗をかいている。図星のようだ。

 

ジョゼは剣をブルーの右眼に向けた。

 

そして突き出した。

 

 

「喰らえ!!その眼を貫いてやる!!」

 

『ぐおおおおおおっ…!!!』

 

「ぐあっ」

 

オオオオオオオオオオッ

 

 

ジョゼが眼を貫こうとした瞬間、ブルーの中の何かが叫び声をあげた。そのままジョゼを魔力で吹き飛ばす。そのまま左眼を抑えたまま立ち上がった。

 

闇が再びブルーの意識を抑え込んだようだ。そのまま大気中の魔力を闇に変えて吸収する。

 

 

「くっ…妖精女王(ティターニア)!!」

 

「っ…」

 

 

吹き飛ばされたジョゼは真紅に輝く剣をエルザに投げた。エルザがそれをキャッチする。ブルーの中の■の視線がエルザを捉える。

 

 

『…っ…、その剣を我に渡せ!!!』

 

「っ…グレイ!!」

 

 

闇に接近されたエルザが寸での所でグレイに向かって真紅の剣を投げる。しかし、闇は高速で移動し、真紅の剣を奪い取ろうとする。

 

だが…

 

 

「デッドウェイブ!!」

 

『っ…!!』

 

 

ジョゼが魔法を放った。ゴースト波がブルーの身体を襲う。闇はそれに反応し、ジョゼの魔法を吸収した。

 

 

『忌々しい、貴様の魔力を全て吸い取ってやる!!』

 

 

オオオオオオオオオオッ

 

 

「ぐああああああああ!!」

 

「マスター!!」

 

「ジョゼ!!」

 

 

ジョゼの魔力を強制的に放出させ、闇に変えて吸収する敵。ジュビアとエルザの叫び声が響いた。闇の次の標的は…

 

 

「くっ…俺かよ!!」

 

「行かせるか!!」

 

 

エルザが換装し、天輪の鎧に着替える。同時にいくつもの武器を操ることができる銀の鎧。胸と臍を露出したドレスを着用しており、背中から二対の翼が生えている。鎧の周りに剣が舞っている。

 

 

天輪・繚乱の剣(てんりん・ブルーメンブラッド)!!」

 

『っ…』

 

 

エルザの攻撃に迎撃しようとした闇だが、その身体が止まった。ブルーの本来の人格が動きを封じたようだ。エルザの無数の剣が闇を切り裂いた。

 

しかしそれも一瞬であり…

 

 

『っ…やってくれたな、次は妖精女王(ティターニア)、貴様だ!!』

 

「ぐああああああああっ!!」

 

 

切り裂いたエルザを捉えた闇が一気にエルザの魔力を吸収する。魔力を大きく吸収されたエルザはその場に倒れた。闇の意識はそのままグレイに向かう。

 

しかし…

 

 

「行かせません!!ウォーター・サイクロン!!」

 

『!!!』

 

 

グレイの前に出たジュビアが水の魔法を放った。闇の行く手を水の魔法が阻害する。

 

 

『っ…先ずは貴様からだ!!』

 

「ああああああああっ!!」

 

「ジュビア!!」

 

 

自らを庇ったジュビアを見て思わずグレイが彼女の名を呼ぶ。

 

 

「っ…大丈夫です。グレイ様!!」

 

「っ…、アイスメイク・ランス!!」

 

『っ…全てを闇に変えてやる!!』

 

 

大量の氷の槍をブルーに向かって放ったグレイ。しかしその氷の槍は全て闇属性に代わり、闇に吸収されてしまう。そのままグレイがロックオンされる。

 

 

「お前も終わりだ!!」

 

「させない、ロキ!!」

 

「任せて、レグルスインパクト!!」

 

 

闇の背後からルーシィの星霊、レオが攻撃する。金色の強い光を纏った一撃。

 

しかし…

 

 

『ふっ…』

 

「がはっ…!!」

 

 

レオの攻撃を裏蹴りでカウンターする闇。あまりの威力にレオは一撃で星霊界に強制送還される程のダメージを受けてしまった。

 

 

「はあああああ!!氷刃七連舞!!!!」

 

『無駄だ』

 

「ごふっ…」

 

 

グレイの氷の魔法がブルーに直撃する前に闇が瞬間移動してグレイに右手で腹パンを喰らわせる。その一撃でグレイは気絶してしまった。

 

 

『くくくっ…、む?剣は何処にいった?』

 

 

グレイを倒した闇だったが真紅の刃の魔法剣が見つからなかった。左眼を抑えたまま片眼で辺りを探す。

 

 

「ブルー!!」

 

『!!』

 

 

その声にブルーは振り返った。金髪が揺れた。その眼の前には剣先。その剣がブルーの…

 

 

抑えている左手を貫通して左眼の方に刺さった。

 

 

『ふっ…眼を間違えるとは、だがこれで終わりだ』

 

 

闇はルーシィに手をかざそうとする。ルーシィは何も出来ない。彼女に出来るのはただそれを見上げるだけ。

 

しかし…

 

 

「っ…動くな…!!」

 

『な、貴様!!身体が動かない…』

 

 

ブルーの身体が硬直した。左眼から身体の自由を奪い取る力が発動しているのだ。闇はブルーの身体を動かそうとするが身体の自由は利かなかった。

 

 

更に…

 

 

『何故だっ、何故剣の魔力が左眼に入って行かない!!』

 

「残念だったなその剣は幻影だ」

 

『なっ…貴様…』

 

 

ジョゼの声が聞こえてくる。

何とルーシィが持っていた剣はジョゼが創り出した偽物の幻影だった。

 

 

だったら本物の剣は何処に…

 

 

「はあああああああ!!」

 

『っ…妖精女王(ティターニア)…!!』

 

「受けとれ!!ブルー!!」

 

 

サラシを巻いただけで何の鎧も着てないエルザが突っ込んで来た。その剣の刃の色は…

 

真紅!!

 

 

「はあああああ!!!」

 

「エルザ、やれー!!!」

 

『ま、待てー!!!』

 

 

エルザが剣を突出した。闇はブルーの身体を動かそうとするが金縛りにあったかのようにその身体は動かなかった。

 

 

『ぐああああああああっ!!!』

 

 

エルザの突出した剣はブルーの右眼に突き刺さった。同時に真紅の刃の魔力がブルーの眼に流れ込む。ブルーの右眼が真紅の眼に戻った。

 

 

『ぐううううううっ…』

 

 

闇が消滅していく。ブルーの身体の周りに渦巻いていた闇も、大気中の闇も全て元に戻っていった。ブルーの魔法の特性が消滅し、再び封印されたのだ。

 

 

「空が…」

 

「戻っていく…」

 

 

倒れてるナツとルーシィが空を見上げる。真っ暗だった空が再び元の色に戻っていった。闇が徐々に晴れていった。

 

そして…再びフィオーレの空は本来の色に戻った。

 

 

そして、ERAの前庭では…、

 

 

「っ…エルザさん…」

 

「ブルー、お前も手間がかかる奴だな…」

 

 

剣を突き刺し終わり、仕事を終え、疲労で倒れ込むエルザを正気に戻ったブルーが慌てて抱き止めた。

 

 

 

 

 






何か最後書きにくくて変な文章になってしまいました。

現時点のヒロイン達から主人公への好感度どう思う?

  • 高過ぎ(原作のキャラのイメージと違う)
  • 思ったよりも高い
  • こんなもんかな(だいたい合ってる)
  • あまり好感度を感じない(もう少し高く)
  • 低い(もっと高くなるはず)
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