危険な勧誘 作:ダークネスドラゴン
この作品、ボスキャラ以外の扱いが不憫過ぎる。
主人公以外で活躍しているキャラがジョゼ、ハデス、ジェラール、ナツ(炎竜王ドラゴンフォース)、(後はまあマカロフ)くらいしかいない。
まあ主人公の強さ的にボスキャラに焦点が当たるのは当然でそれ以下の強さのキャラが活躍が無くなるのは仕方無い、と思いたい。
今、やっと気付きました。
今更変えられないんでそのまま書くけど…
「後少し…!!」
俺はフィオーレの海上を飛んでいた。途中で何かを追い越した気がしたが、今は気にしてられなかった。
一刻も早く辿り着かなければ、エルザさんが楽園の塔の生贄にされてしまう。
遠くの方で何かが光った。近づいていくに連れ、それは青の輝きを発しているのが分かった。
「方向は合ってたか…」
自分の頭の中の地図が合っていた事に安堵する。
楽園の塔の位置を調べたのはずっと前だった。かつて兄がゼレフ教に捕らえられてると言っていた1つか2つ歳下の少女に出会った事がある。その時に彼女の力になれないかと思いフィオーレ沖を調べて、幾つかの楽園の塔の位置を特定したのだ。
しかし、そこに行ってる調査船が全てやられていると聞いて、強くなってからでないと駄目だと分かった俺は楽園の塔に向かうのを止めて、修行に没頭した。その娘とは暫く交流したが、その後別れてしまった。
距離が近くなって来ると青いそれは結晶で出来た塔の形をしており、やがてその全貌が見えてきた。
「待ってろ、エルザさん。それにジェラールっ!!」
そこにいるであろう自分の上司の双子の弟が罪を犯す前に止めると心に誓って一気に飛行していく。
塔に近づくとエルザさんの魔力が感じられた。まだ生きてるようだ。
塔には見張りが大勢いた。彼らを倒すのは簡単だが、下手に刺激すると奴らと一緒にいるエルザさんに危害が加えられるかもしれない。
俺は魔力を消して、水中に入った。そのまま塔の下を泳いでいると地下の中に入る経路を見つけた。
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「ジェラールっ…!!」
「速いなエルザ、
天輪の鎧を身に纏ったエルザがジェラールに斬りかかる。しかしジェラールも高速移動魔法である
「天輪・
次々にエルザの無数の剣がジェラールを攻撃していく。しかしジェラールの
「換装、飛翔の鎧!!」
「ほう…」
エルザが次に換装したのは速度をあげる豹柄の鎧。
「飛翔・
「ふっ…お前の攻撃など…、ぐあっ…!!」
速度を上昇させた状態から両手に持った双剣でジェラールを切り裂いた。先程速度で勝っていたジェラールは完全に不意を突かれる形となり、その攻撃を喰らってしまう。エルザの攻撃は続く。
「はあああああっ!!」
「ぐああああああっ!!」
「ジェラール!!」
ショウが叫んだ。初撃を喰らわせたエルザは連続でジェラールを切り裂いた。ジェラールから血飛沫が飛んだ。
「くっ、舐めるな、
「!!」
エルザの剣の双撃が入ろうとした瞬間、ジェラールは更に速度を上げて、攻撃を躱した。
「何度でもきり裂いてやる!!」
「流石
「くっ…」
向かってきたエルザの攻撃を躱した。そのまま下に蹴り落とすジェラール。一撃を喰らったエルザだったが、幾らか下降しただけで空中で踏みとどまった。
だがしかし…
「貰った!!ロケットホホーウ!!」
「うぐっ…」
止まった所に突っ込んで来たのは大柄な身体。不意を突かれたその突撃にエルザは吹き飛ばされる。
そして反対側には…
「ヒャッハー!!
「ぐあっ…」
長い髪のヴィダルダスがエルザを蹴り飛ばす。
「これで終わりだ!!」
そのまま長い髪でエルザを拘束しようとするが…
「舐めるな!!」
「がはっ…」
気付いた時にはエルザに向かって伸ばしたヴィダルダスの髪は全て斬られていた。更にヴィダルダスの本体もエルザによって斬り裂かれていた。
魔水晶に着地したエルザはそのまま梟へと向かう。梟も空を飛びながらエルザへと接近するが…
「よそ見とは余裕だな!!」
「がはっ…」
エルザは上から急降下したジェラールに強く蹴り落とされた。そのまま一直線に魔水晶に落下する。
「エルザ、くっ…闇刹那…」
辺りが暗闇に染まる。シモンが旗色の悪さを察し、この辺一帯を真っ暗にしたのだ。
「よしっ、今の内に…」
「ホホーウ、正義のジャスティス戦士は闇に紛れる悪をも見破る。受けるが良い!!」
「がはっ」
エルザを連れて隠れようとしたシモン。しかし夜目が利く梟によってシモンは強烈な一撃を喰らってしまう。シモンは倒れ、同時に闇も消えてしまった。
闇が消えるとそこには魔水晶に叩きつけられたエルザ。空から見下ろすジェラール。そして周りを取り囲むショウとミリアーナ、そして衛兵達がいた。
「悪は一人残らず滅ぼすべし、ジャスティス戦士が正義の一撃を与えよう」
「ぐはっ…」
「シモン!!」
梟がシモンを踏みつける。エルザが気付いて梟に向かって行こうとするが…
「遅い、
「ぐああああああああっ…」
ジェラールが魔法を発動した。六つの魔力砲が流星群のように次々にエルザに降り注ぐ。その攻撃にエルザは吹き飛び、大ダメージを受けてしまった。
「まだだ、
ジェラールは追撃の魔法を発動。雷属性を帯びた光の剣をエルザに飛ばし攻撃する。
「換装、雷帝の鎧!!」
咄嗟にエルザは換装魔法を発動する。彼女の鎧が電撃に対し耐性を持った水色の鎧に変化。2つのリボンが付いたカチューシャを着け、三つ編みの髪型をしている。手には槍を構えており、その槍の先から雷を放つ事も出来る。
「受けろ!!」
「くっ…防御…」
ジェラールの魔法がエルザに炸裂した。換装したとは言え防御の姿勢になっていなかったエルザは威力こそ殺したがその場を吹き飛ばされた。魔法で楽園の塔の魔水晶が破壊される。
「ジェラール!!塔が破壊されてるぞ!!それに姉さんを生贄にするんだろ!?」
「ふっ、少し破壊した所で壊れるもんじゃないのさ。この塔も、そしてエルザもな」
ショウが怒ったように叫ぶが、ジェラールは鼻で嗤った。エルザの雷帝の鎧はボロボロになっていた。ジェラールの攻撃を防御仕切れず、身体にダメージを受けたようだ。
「止めだエルザ。今引導を渡してやる」
「っ…換装…金剛の鎧…」
「ふん…」
エルザはせめてもの抵抗に金剛の鎧に換装した。超防御力を誇る白い鎧で、兜が付いている。その両手には盾のような物がある。その防御力は魔導収束砲(ジュピター)の一撃を防ぐほどの防御力を誇る。
ジェラールは天に昇ると魔法を発動する。
「7つの星に裁かれよ。
ドゴオオオッ
「「「「「うわあああああ!!」」」」」
ジェラールの掛け声と共に天から北斗七星を描いた魔法陣が光ったと同時に7つの魔力砲がエルザ目掛けて落とされた。魔水晶が一階分以上破壊される。その威力は隕石に相当する程だった。故に、周りにいた衛兵達も巻き添えにした。
エルザは階層を跨いで落下した。金剛の鎧で威力を殺したが咄嗟だった為に防御の姿勢が取れなかった。彼女の鎧は衝撃で粉々に砕け散っていた。エルザは無防備の状態だ。
「くっ…」
エルザは立ち上がろうとするが動けなかった。周りではシモンと巻き添えを喰らった梟が気絶していた。離れていた衛兵達も階層を跨いで落ちたので身体にダメージを受けている。
「隕石に相当する破壊魔法だったんだが、良く身体が残ったな。流石エルザだ。まあ、ここまでだがな」
「くっ…ジェラール…!!」
ジェラールはエルザの前に立つとその身体を起こした。そして手をかざして彼女の後ろに魔水晶を出現させる。上で見物していたショウが近づいて来た。
「ジェラール、姉さん、遂にこの時が来たんだねっ」
「最後に楽しませて貰ったよエルザ。お前の事はずっと忘れない」
「くっ…」
「お前には最後に大仕事をして貰おう」
「ミャア…猫猫居なくなっちゃった…」
「「「「「おおおおっ!!!」」」」」
ショウが歓喜したように手を握りしめた。いつの間にかハッピーに逃げられてしまったらしいミリアーナは少ししょぼんとした様子でその後ろから見ている。周りにいる衛兵達が動けないエルザの姿を見て歓喜していた。
ジェラールは魔水晶にエルザの身体を吸い込ませた。エルザは魔水晶に女徐々に飲み込まれていく。
「じゃあな、エルザ。お前の事は愛してたよ」
「さよなら、姉さん。姉さんに裏切られたのは悲しかったけど、俺はずっと忘れないよ」
「ジェラール…!!」
エルザは叫んだ。片眼から涙を流しながらも声を張り上げた。しかしシモンが倒れた今、彼女の味方はもういない。周りにいる者は全て敵ばかりだ。皆、エルザが魔水晶に吸い込まれて行く姿を見ていた。そしてゼレフの復活を待ち望んだ。
かつての仲間に何も出来ないまま、大勢に槍玉に上げられ、唯の生贄としてエルザはこの世界から消えようとしていた。
「偉大なるゼレフよ。今この女の肉体を捧げる」
ジェラールは両手を広げた。エルザの身体が魔水晶に吸い込まれていった。
「
青年の声が聞こえた。同時に辺りが闇に染まる。全員、身体の感覚が消えた。誰も動けず、声すら発せなかった。そしてその霧の中で真紅の何かが光った。
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「…はっ…」
真っ暗な中でエルザは気付いた。同時に先程までの魔水晶に侵食されていた感覚が消える。何者かが彼女の身体を抱き抱えて、魔水晶から抜き出したのだ。
そして辺りが闇に染まってから数秒後、闇が消えた。
「ジェラール、姉さんが…!!」
「な、シモンか!?誰だ、儀式の邪魔をする奴は!!」
目の前の魔水晶からエルザが消えている事に驚いたジェラールとショウが叫んだ。そんな彼らの耳に再び青年の声が聞こえる。
「
ドオオオオオオオッ
「「「「うわあああああっ…!!!」」」」
同時に、闇の渦が場に現れた。そのブラックホールは周りにいる衛兵達を吸い込んでいく。同時に周囲の魔水晶を破壊していく。
「っ…、
「なっ、ジェラール、待っ…うわあああああ!!!」
「ミャアー!!!」
「うわあああああ!!!」
ジェラールは魔法で離脱したが、飛べないショウとミリアーナ、ウォーリーは闇の渦に吸い込まれていった。闇の渦が消える。
「くっ…」
「
「がはっ…」
突然現れた闇の閃光にジェラールは撃墜された。
そのまま魔水晶に直撃する。何とか意識を保ったジェラールに再び声が聞こえた。
「随分、評議員にしては似つかわしくない事してるな。ジークレイン、いや、ジェラール」
「お前は…」
知っている人物の声にジェラールが顔を上げる。声の主はジェラールの前に着地した。その姿がジェラールの眼に映る。
「同じ評議員として上司であるお前を止めに来た」
「ブルー・インフェルノ!!!」
ジェラールは叫んだ。彼の前に立っているのは紛れもない自分の思念体であるジークレインの直属の部下だった男。ブルー・インフェルノだった。儀式の邪魔をされたジェラールは怒りの表情を浮かべる。
彼の目の前で評議員の服装をしたブルーがエルザを抱えて立っていた。
「ブルー…」
「恩返しにきた。エルザさん、俺を止めてくれた恩は忘れない」
「エルザ、オイラもいるよ」
「ハッピー、無事だったのか!!」
ブルーの横にはナツの相棒の猫、ハッピーも飛んでいる。エルザを降ろしたブルーはジェラールと向き合う。
「上司である俺に逆らうのか。牢獄から救ってやった恩を仇で返すとは」
「恩返しはする。俺は上司であるお前にこれ以上罪を犯させない」
「ふっ、俺がこの世界の支配者になれば、たかが1つや2つの罪等関係ない。どうだ、お前も来ないか?」
「生憎、俺にはお前が世界の支配者になれるとは思えない。だから…」
ブルーは魔力を込めた。
そして、
「評議員として最後になるかもしれない仕事、やらせて貰う」
瞬間、ブルーの姿が消えた。同時に、
ドゴオオオオッ
「ぐはっ…」
ジェラールが魔水晶に叩きつけられた。
この正月休み中に楽園の塔編を終わらせたかったのですが、無理そうです。
また続きを書いて行こうと思います。
現時点のヒロイン達から主人公への好感度どう思う?
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高過ぎ(原作のキャラのイメージと違う)
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思ったよりも高い
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こんなもんかな(だいたい合ってる)
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あまり好感度を感じない(もう少し高く)
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低い(もっと高くなるはず)