危険な勧誘 作:ダークネスドラゴン
幽鬼の支配者編、そして評議院編を見て思った原作との違い。
・妖精の尻尾が勝利経験を積んでない(幽鬼の支配者との戦いをブルーが全て背負ってしまった)。
・ルーシィが実家に帰る暇がなく、ジュードと決別していない(生死不明になったブルーの事を気にしており心の余裕も無い)。その為、ジュードがルーシィを政略結婚させる事を諦めてない。
・エルフマンが接収を使いこなせていない。
・エルザが斑鳩と戦ってない為、鎧抜きの状態を完全には克服していない可能性(代わりと言うのも何だが暴走したブルーと戦い、その際に最後の攻撃で魔力に余力が無かった為、鎧を纏わなかった)。
・悪魔の心臓が2度も評議院に捕まっており、戦艦を破壊された(再び作成する可能性はある)。その為、一時的とは言え、悪魔の心臓の大量の傘下ギルドがフリーの状態になった。
他にも探せば色々あると思います。
この間章はその要素が混じった内容を書いていきたいと思います(再び、幽鬼の支配者編のヒロインのターン。
小説を読んでも不明な点があったら感想欄に書いてください。
騒動の裏で
ハートフィリア家の屋敷。
「
ジュード・ハートフィリア、ルーシィの実の父親は書斎で呟いた。
彼は数ヶ月前にフィオーレのギルド、
この政略結婚の意味、ハートフィリア家とジュレネール家との婚姻によりジュードの経営するハートフィリア鉄道は南方進出の地盤を築く事が可能になる。つまり、ジュードにとってこの政略結婚はハートフィリア家の未来にとって意味のある結婚となる。そしてルーシィには男子を産んで貰う必要があった。これはハートフィリア家の後継者を創る為だった。
依頼が通り、ルーシィを連れ戻す事に成功すれば、後はルーシィが家を出ないように監視しつつ、ジュレネール家と繋がれば、もう彼の計画は達成したも同然だった。これで莫大な資金を手にする事が出来る。
はずだった。
ルーシィが魔道士ギルド、
ジョゼも最大のライバルである妖精の尻尾を嫌っていたので、話は円滑に進んだ。表向きにはだが。
作戦が決行され、幽鬼の支配者は妖精の尻尾を襲撃した。後はジュードの仕事はルーシィの帰還を待つのみとなった。ジュードは長年フィオーレ一のギルドとして君臨してきた幽鬼の支配者の力を信用していた。必ずルーシィを連れて帰ってくると考えていた。
しかし結果はジュードの予想とは違ったものになった。幽鬼の支配者が潰されてしまったのだ。
報告によるとジョゼは作戦決行前に高い力量を持った魔道士を自分のギルドに誘った。その魔道士は最初、ジョゼの命令に従っていたが、妖精の尻尾との戦いが始まって暫くするとジョゼを裏切り、妖精の尻尾に味方し、幽鬼の支配者を完膚なきまで叩き潰したという無茶苦茶な話だった。
これにより幽鬼の支配者は依頼失敗。それだけでなくギルド間抗争と言う刑法に引っ掛かり、解散させられ、散り散りになって行ったとの報告があった。
報告を聞いたジュードは頭を抱えた。これでは折角の決まった縁談の話が白紙に戻ってしまう。ハートフィリア鉄道の勢力拡大というプランが台無しになってしまうと彼は考えた。
当然ルーシィも戻ってこない。ジュードは再び計画を練り直す。国中の力と自分の金と権力を行使してでもルーシィを連れ戻し、妖精の尻尾を潰さなければならない。
「必ずこの縁談を成功させる」
そう考えたジュードは依頼を出した。先ずは王国の魔法兵を雇った。可能な限りの数の兵士を雇い、自分の味方につけた。これだけでも強いのだが、今回はジュードも慎重だった。二度と妖精の尻尾に敗北する事がないように、と念には念をおいて、自身の権力を使って妖精の尻尾と仲の悪い魔道士ギルドを捜索し、それらを全て自分の方に取り込んだ。
ジュードは止まらない。何せ相手は現在フィオーレで一番強い魔道士ギルドだ。兵力で上回るだけでは不十分だと見通した。切り札となる存在が必要だった。
ジュードは王国の力を借りて、ジョゼ以上に強い魔道士を勧誘した。高額の報奨金と身分の保証を対価にした。どんな魔道士でも良かった。妖精の尻尾を倒してくれるなら誰でも良かった。それが例え、極悪な魔道士だとしても…。王国中にルーシィの奪還依頼を出した。
そして遂に、ジュードの依頼書をとある魔道士が見つけた。
「ほう…、これは良い金が入りそうだな」
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魔道士である男、ゼル・タイラントは一枚の依頼書を見ていた。暗みがかかった銀髪と獰猛な金色の眼が彼の内面の凶悪さを外見に出している。
「ハートフィリア家の金か…悪くねえ」
巨額であろう報奨金を思い浮かべてゼルは嗤った。
「邪魔な
ゼルは元々闇ギルドの魔道士だった。彼の所属していた闇ギルド、
だが、そんな日々は突如終わりを迎えた。
『
ギルドの拠点に突如、ハデス率いる悪魔の心臓が急襲してきた。ギルドメンバーは抵抗したが、数が違いすぎた。
ゼルも当然抵抗した。しかし他のメンバーが倒され、膨大な魔力を持つハデスと彼の率いる7眷属相手、更にハデスの側近であるブルーノート相手に孤独な戦いを強いられ、最終的にハデスの天照百式魔法陣の前に倒され、瀕死状態に陥った。敵に目眩ましをして逃亡し、何とか生き延びた。悪魔の心臓はゼルを死亡したものと見なし、放置して他の大鎌の暴君の面々を取り込むと去っていった。
目を覚ましたゼルは森の中に逃亡し、日暮しをしていた。ハデスの魔法攻撃による傷は中々癒えず、日々悪魔の心臓の脅威に怯えながら暮らしていた。
そして今、数ヶ月経った。
ゼルの怪我はとっくに治っていた。魔力も回復していた。ゼルの戦闘能力は完全に復活していた。
ただ1つだけ戻らない物があった。
それは恐怖だった。悪魔の心臓と戦った時の恐怖が消えなかった。もうそことは戦いたくないと痛みを植え付けられた身体が悲鳴を上げていた。
ゼルは鬱屈とした日々を送っていた。彼は何とかしてこの屈辱感を消し去りたかった。だが悪魔の心臓とは戦いたくない。しかし気が晴れない。ならどうするか。答えは直ぐ見つかった。
それは、自分より弱いものを痛ぶって優越感に浸ること。
彼がそれを覚えたのはある日、自分の賞金首狙いで向かってきた魔道士を潰した時だった。敵は10人掛かりで向かって来たが、多少腕が立つ程度でS級どころかその候補にも満たない魔道士ばかりだった。
ゼルはそれらを叩き潰した。彼にとって久しぶりの勝利だった。その勝利は今までと違った感覚だった。
その時に敵の魔道士達があげたのは悲鳴、そして命乞いだった。その時にゼルは相手を屈服させる快感を覚えてしまったのだ。
それから彼は自分の首狙いで向かってくる魔道士達をひたすら潰した。魔道士達は彼を恐れ、逃げるか命乞いをするか
或いは仲間を犠牲にするかだった。
完全に悪として復活したゼルに1つの噂が入って来た。悪魔の心臓の壊滅だった。何でも評議院に入った新人の魔道士によって悪魔の心臓は全滅したらしい。
その噂を聞いたゼルから消えた物があった。それは恐怖だった。悪魔の心臓への絶対的な恐怖感が消えた。あの悪魔の心臓ですら敗北する事があるのだ。数と魔力の暴力で自分を潰した悪魔の心臓が敗北した。決して彼らは絶対的な存在ではなかったのだと改めて気付かされた。
そして同時に、恐怖を克服した彼に再度チャンスが訪れた。悪魔の心臓の傘下ギルドが全てフリーになったのだ。彼らの頂点に立つものがいない。なら誰が彼らを指揮すれば良いか。指揮する人間には実力とカリスマが必要だった。その両方を兼ね備えた人間を想像した時、それは直ぐに答えが出た。
…俺が闇ギルドの頂点に立てば良い。彼らを支配して、全て自分の部下にして、もう一度悪魔の心臓に復讐するのだ。悪魔の心臓の事だ。きっと評議院を脱出するだろう。そして体制を立て直した彼らを正面から倒す。そして今度は俺が彼らに敗北を味わわせてやる。
そう思ったゼルは早速、悪魔の心臓の傘下だったギルドを襲撃した。ギルドメンバーに自分の実力を見せつけ、次々に自分の部下として吸収していった。かつてのギルドメンバーとも再開し、再び彼らを自分の支配下においた。
構成員の数は充分だった。後は資金が必要だった。そんなゼルの手元には一枚の依頼書、ハートフィリア家からの物があった。依頼を達成したら数億ジュエルの金が自分の元に入ってくる。受けない手は無かった。
「悪魔の心臓の前に
「あら、こんな所に賞金首がいるどすな」
依頼書を見ているゼルの背後に1人の女が立った。1本の刀を構えている。ピンクの長髪が靡いた。ゼルは振り返らないまま口を開く。
「ふっ、くだらない遊び等せずに俺の部下にならないか?」
「冗談は程々にするどす。うちは路傍の兵とは違うどす」
「ほう…」
ゼルは振り返った。彼の眼の前に女の姿が映る。
「なら分からせてやる。貴様等雑兵の長に過ぎないとな。俺に負けたら俺の駒になれ」
「それは御免被るどす」
瞬間、血飛沫が辺りに散った。
という訳で斑鳩復活。
再び妖精に危機が迫ります。
オリキャラ紹介
名前 ゼル・タイラント
魔法 ?
魔力 聖十のライン以上
現時点のヒロイン達から主人公への好感度どう思う?
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高過ぎ(原作のキャラのイメージと違う)
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思ったよりも高い
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こんなもんかな(だいたい合ってる)
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あまり好感度を感じない(もう少し高く)
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低い(もっと高くなるはず)