危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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う〜ん、確かに原作見るとブルーの積んだ物(大切な所とは言え1回ずつ助けただけ)を考慮しても返ってくる好感度が少し高過ぎに見える気がする。

ガジルに惚れたレビィはよく分からないけど、ルーシィはもっと慎重ですね。

楽園の塔で助けたエルザは言わずもがな。彼女に関してはやっと仲間意識を持った程度。攻略難易度MAXですね。流石にエルザに関しては基本、惚れない方向で行こうと思います。





苦悩の再来

 

 

「なに、このビラ…」

 

 

ルーシィは一枚のビラを手にしていた。朝、いつも通り支度をして家を出た。すると街に何枚ものビラが落ちていたのだ。不思議に思って拾ってみるとそこにはこう書いてあった。

 

『妖精の尻尾及び、マグノリア市民は直ちに、我々王国軍の命令を遵守し、ルーシィ・ハートフィリアを王国に引き渡せ』

 

ビラに書かれた内容を見てルーシィは顔を青ざめさせた。一体誰がこんな事をするのかが彼女には想像出来なかった。

 

ビラは街中に落ちており、拾った人達がルーシィの方を見ていた。ルーシィは薄気味悪さを感じながらもギルドへと向かった。そこが彼女の唯一の居場所だったからだ。

 

ギルドの扉を開ける。中にいた全員が彼女の方を向いた。

 

 

「ルーシィ、大丈夫だったか!?」

 

「王国の奴らに何かされなかったか!?」

 

 

真っ先にナツとグレイが駆け寄る。他にもハッピー、エルザ、ジュビア、レビィ、等彼女と交流のある人達から全員次々と彼女の元へと向かった。

 

 

「大丈夫…だよ…」

 

「良かった。にしても何だこの薄気味悪いビラは」

 

「ルーシィ、なんで王国に狙われてるの?」

 

 

何処か震えてるルーシィにハッピーが皆が思っている事を口にした。

 

 

「分からないよ。でも、凄く嫌な感じがする」

 

「おい、ルーシィ。絶対に行くんじゃねえぞ」

 

「そうだ、こんな怪しいビラ撒くやつなんか碌でもない奴に決まってる」

 

 

ナツとグレイがルーシィに釘を刺した。様子を見ていたエルザも首を縦に振る。

 

 

「うむ、暫くルーシィは私達と一緒に行動した方が良いな」

 

「そうだな、また4人と一匹で一緒に動こう」

 

「私達もルーちゃんを護るよ」

 

「ジュビアも力になります」 

 

「皆、本当にあリがとう…」

 

 

ギルドの仲間達はルーシィを護る事を惜しまない。ルーシィは皆に感謝しながらお礼を言った。マスター・マカロフがギルドに来た。エルザが口を開いた。

 

 

「マスター、緊急事態です」

 

「うむ、そのようじゃのう。ルーシィ、何があっても儂らはお前さんを見捨てぬ。例え相手が王国であろうと絶対に護って見せるから安心せい」

 

「マスター…ありがとうございます」

 

 

ルーシィは申し訳ない気持ちになりながらも頭を下げた。こうして、暫くの間、ルーシィはギルドの誰かと一緒に行動する事になった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「何だお前等!!」

 

「お前達の用件を飲む気は無いぞ!!」

 

 

また別の日だった。ナツ達に加えて、マカオやワカバ、ナブやウォーレン達がギルドの前で立ち塞がる。その眼の前に立っている者が数で彼らを押し退けようとする。

 

その制服は紛れもないフィオーレ王国軍の兵士の物だった。その数は妖精の尻尾の人数の5倍以上はいた。門の前は王国兵が占拠していた。

 

 

「お前達の事情を聞いてるのでは無い。ルーシィ・ハートフィリアを我々に渡せ。これは決定事項だ」

 

「巫山戯るな!!何でお前達にルーシィを渡さなければならないんだ!!」

 

「そうだ!!帰れ!!」

 

 

皆、一歩も下がらない。ルーシィはというと、ロキ、シャドウギアの3人、ミラジェーン、リーダスに護られてギルドの中にいた。王国軍は妖精の尻尾の前に滞在し続ける。

 

 

「これは正式な依頼なのだよ、ルーシィ・ハートフィリアの父親からのね。ハートフィリア家に彼女を連れ戻すのが我々の仕事さ」

 

「ざけんな!!お前等なんかにルーシィは渡さねえ!!」

 

「お前等全員氷漬けにしてやる!!」

 

「これ以上は黙ってられないな」

 

 

ナツとグレイ、それにエルザが魔力を込め、それぞれ、炎、氷、剣を構える。

 

 

「っ…」

 

「ほ、炎だと…」

 

「あいつ、あんな数の剣を…」

 

 

王国軍は皆一歩下がった。即興でハートフィリア家に雇われたらしい王国軍の魔法兵達はナツ達の剣幕に怯んだ。数は多いが、殆どがホルダー系の魔道士ばかりであり、魔力の込もった杖を1本ずつ持っているだけである。即ち本職には劣る。

 

しかしルーシィの確保を諦める気はないのかその場から退かなかった。その日の夜まで王国軍はその場に滞在し続けた。

 

 

「妖精の尻尾、いずれお前達は我々の言う通りにしなかった事を後悔する」

 

 

ルーシィが出て来ないと分かった王国軍はその日は去って行った。

 

妖精の尻尾は取り敢えず安堵した。何とか戦闘らしい物は避けることが出来た。

 

 

「ルーシィさんの父親からの依頼ですか。恐らく政略結婚でしょうか。でしたら全力で護らなければ」

 

「金の力か…気に食わねえな…」

 

 

元幽鬼の支配者所属だったジュビアとガジルも考えてる事は違うが、王国の今回の件に対しては悪印象を抱いたようだ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌日、ギルドの前に現れた者達がいた。今度は正規ギルドの魔道士達だった。それも妖精の尻尾と仲の悪いギルド所属の者達だ。その数1000人以上。十数のギルドが妖精の尻尾の前に集結していた。

 

 

「なあ、俺達にルーシィを渡してくれよ。これは正式な依頼なんだからよ」

 

「必要あれば暴力に訴えても良いんだぜ?」

 

「この数相手に勝てるとでも思ってるのか?」

 

 

黄昏の鬼(トワイライトオウガ)の魔道士達が脅すように魔法を構えた。

 

 

「いい加減にしろよ、てめえ等!!」

 

「お、暴力振るうのか?そっちがやるってんならこの場にいる全員で攻撃するぜ。こっちは正式な依頼の元だからな。正当防衛が成立するぜ」

 

 

ナツは炎を滾らせるが、黄昏の鬼(トワイライトオウガ)の魔道士達はそれを見て嘲笑う。ナツから暴力を振るうわけには行かない。妖精の尻尾から仕掛けた事になってしまうからだ。

 

暫く睨み合っていたが、やがて1人の魔道士が痺れを切らした。

 

 

「なあ、評議院は今立て直し中だろ?俺達を捕まえる奴なんていねえ訳だ。それにこれは依頼なんだ。俺達は依頼を達成する為にここに来ている。つまりお前達が邪魔するなら強引に突破しても俺達は悪くねえって訳だ」

 

 

それを聞いた他の魔道士達も顔を見合わせた。

 

 

「それもそうだな。俺達は悪くねえ」

 

「もし怪我人が出たとしても依頼の邪魔するこいつらが悪いってわけだな」

 

「決まりだな」

 

 

そう言うと1人の魔道士が魔力を高めた。そして…

 

 

地獄の炎(ヘル・ファイア)!!」

 

「!!」

 

 

爆炎をナツ達に向かって放った。攻撃対象はマカオ達。黒と赤の混じった炎が放出された。

 

 

スウウウウウウッ

 

「何っ!?」

 

 

しかしその炎は1人の魔道士によって吸い込まれていった。妖精の尻尾の滅竜魔道士であるナツが炎を喰ったのだ。

 

 

「ふう、ごちそうさま。そっちからやって来たんだ。今度は俺達の番だぜ」

 

「しまった、滅竜魔道士がいたの忘れてたぜ!!」

 

「おい、何敵に塩送ってるんだ!?」

 

「っ…良いからお前等もやれー!!」

 

 

魔法を放った魔道士を責める他の面々。焦ったその魔道士が他の面々に攻撃するように命じる。

 

 

「てめえ等、仲間割れしてる場合か?お返しだ!!火竜の咆哮!!」

 

「「「「「ぐああああああああ!!」」」」」

 

 

炎で焼かれるか吹き飛ばされる敵一同。20人近くが攻撃を受けた。

 

 

「くっ…、かかれー!!」

 

「「「「「「うおおおおおお!!!」」」」」」

 

 

依頼を受けた魔道士達が一斉にナツ達に襲いかかる。数が凄いだけあって。身体同士のぶつかり合いでは一気に優位に立つ魔道士達。あくまで身体のぶつかり合いではだが。

 

 

「凍りつけ!!」

 

「換装、天輪の鎧!!」

 

 

グレイとエルザも魔力を込めて次々に眼の前の敵を粉砕していく。

 

 

「漢ー!!!」

 

「カードマジック!!」

 

 

エルフマンとカナも魔法を使って応戦する。エルフマンは素の肉体も強いだけあって、雑兵を一網打尽にしていた。

 

 

「「「「「「うおおおおおお!!!」」」」」」

 

「くっ…」

 

「…っ…」

 

 

次々に襲いかかる敵達。魔道士の質は妖精の尻尾が上だが、数で圧倒されている。兵力差は十倍以上だった。徐々に押し込まれそうになる妖精の尻尾の面々。ナブやウォーレン、マカオ達は敵の攻撃を被弾し、後退した。

 

 

「調子に乗るな!!火竜の煌炎!!」

 

「ウォーター・サイクロン!!」

 

「ギヒッ、鉄竜棍!!」

 

 

だが、それを見ているナツ達は黙って見てない。巨大な爆炎が辺りを焼き尽くす。水の竜巻が辺りの敵を水流に巻き込み吹き飛ばした。鉄の棍棒が周囲の敵次々にを強打する。

 

 

「へっ、火竜(サラマンダー)の癖にやるじゃねえか」

 

「そっちもな、鉄屑野郎」

 

「貴方達はジュビアの敵では無い」

 

 

いがみ合いながらも互いの魔法を認め合う2人の滅竜魔道士。ナツ達は勿論、ジュビア、ガジル等の妖精の尻尾の精鋭より強い魔道士は敵のギルドにいなかった。彼らは少数で多数の魔道士に対して抵抗し、次々に魔法で吹き飛ばしていく。

 

 

「くそっ…おい、彼奴等を集中砲火するぞ!!」

 

「「「「「うおおおおおおおっ!!!」」」」」

 

「くっ…てめえ等…!!」

 

「っ…効くかよんなもん!!」

 

 

敵のギルドの魔道士達はナツやガジル等の精鋭を取り囲み、徹底的に魔法を放出した。30倍の数で包囲攻撃し、全員で集中砲火する。

 

 

「かっー!!」  

 

「な、なんだあのデカいのは…」

 

「妖精の尻尾のマスター・マカロフだ!!」

 

 

それを見たマスター・マカロフが巨人化する。そして次々に敵の兵達を吹き飛ばしていく。

 

 

「うわあああ、化け物だー!!」

 

「貴様等はその化け物の子に手を出したんだ、人間の法律で裁けると思うなよ」

 

 

巨大な拳で敵兵を潰していくマカロフ。敵の魔道士達は彼を恐れて後退する。その側でも…

 

 

「天輪・繚乱の剣(ブルーメンブラッド)!!!!」

 

 

エルザ・スカーレットが無数の剣で敵兵達を斬り刻み、場を制圧していた。

 

 

「アイスメイク・ランス!!」

 

 

グレイ・フルバスターが大量の氷の槍を敵兵達に飛ばす。敵兵は逃げるか、貫かれた。

 

 

「滅竜奥義、紅蓮爆炎刃!!」

 

 

ナツの両手から振るわれた強烈な爆炎は周囲の敵の身体と魔法を破壊し、切り裂く。妖精の尻尾の精鋭達の前に敵の魔道士達は次々に倒れていった。

 

 

「お、おい、どうする!?」

 

 

妖精の精鋭達の前に怯んだ敵一同。数はまだ半分くらいが健全だが、圧倒的な個の力の差に彼らの戦意が喪失していった。

 

 

「くそっ、無理だ。今日の所はこれくらいにしてやる!!」

 

「「「「逃げろー!!」」」」

 

 

敵のギルドメンバーが撤退していった。妖精の尻尾の面々は消耗し、傷付いていたが取り敢えず全員無事だった。

 

 

「おい、勝ったのか!?あの数相手に…」

 

「逃げたって事はそうだろっ」

 

 

マカオ達も自分達のギルドがこれ程強いとは思わなかったようで感激していた。マスター・マカロフが振り返る。

 

 

「この戦いは儂らの勝利じゃー!!」

 

「「「「「うおおおおおお!!!」」」」」

 

 

取り敢えず妖精の尻尾と敵対するギルドとの戦いに勝った事を喜ぶギルドメンバー達。

 

 

「ふう、取り敢えず形は残ったかのう」

 

 

ギルドは戦いの流れ玉による被弾で幾らか抉れていた。だが充分修復できる程度だった。

 

 

「皆っ!!」

 

「「「ルーシィ!!」」」

 

「流れ玉飛んでたけど、大丈夫だったか!?」

 

 

ギルドからルーシィが護衛の面子と共に出て来た。仲間達は彼女を責めるどころか、その身を心配していた。

 

…今日敵のギルドが来た時、ルーシィ本人は自分も戦うと言った。しかし他のギルドメンバーから見て彼女は新人であるだけでなく星霊魔道士であり、鍵を取られたら戦力になれない。故に表に出るのは危険と判断され、他の面々が戦いを許さなかった。ルーシィは自分が戦えない事に無力感を感じていた。

 

 

「マスター、皆、私…」

 

「心配する必要はない。お前さんは儂らの仲間じゃ」

 

「気にすんなよルーシィ。俺達が何度でも追い返してやるからよ!」

 

「あんな奴らなんざ俺達の敵じゃねえぜ!!」

 

 

ルーシィに温かい言葉をかける妖精の尻尾の面々。

 

 

「皆、ありがと…」

 

 

ルーシィはお礼を言ったが、その表情には少しの曇りがあった。彼女の中では自分だけ護って貰うと言うのが納得行かなかったらしい。加えて外で戦っていたギルドメンバーは消耗し、傷付いていた。ナツやグレイですら集団相手に狙われたせいか身体の何処かに傷を受けている。その姿がルーシィの眼に映る。ルーシィは無意識に唇を噛み締めた。

 

 

「奴らまた襲って来るかもしれない。マスター、今日は全員ギルドに泊まりましょう」

 

「うむ、それが良いな」

 

 

エルザとマスター・マカロフの判断により、その日はギルドメンバー全員でギルドに泊まる事にした。

 

 

その夜…

 

 

「くくくっ…、王国軍は戦わずに撤退、正規ギルドの奴らは敗走…、いよいよ俺達の番だな…」

 

 

運命の分かれ道が迫ろうとしていた。

 

 

 

 






という訳でジュードが依頼した王国軍、そして妖精の尻尾に敵対するギルドとの接触回となりました。

次はいよいよ、奴らです。

現時点のヒロイン達から主人公への好感度どう思う?

  • 高過ぎ(原作のキャラのイメージと違う)
  • 思ったよりも高い
  • こんなもんかな(だいたい合ってる)
  • あまり好感度を感じない(もう少し高く)
  • 低い(もっと高くなるはず)
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