危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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タイトルは前半だけです。

後半はタイトル詐欺になるかも





エルザvs斑鳩

 

「あり得ねえ…」

 

「なんでエルザがやられるんだよ…」

 

「こ、こいつ…ヤバいぞ…」

 

 

妖精の尻尾の面々はエルザを斬り伏せた斑鳩に怯える。

 

自分達のギルドの強さの象徴であった妖精女王(ティターニア)のエルザが一瞬で斬られる光景は彼らの戦意と士気を喪失させた。

 

故に…

 

 

「奴らが怯んだぞ!!今だぶっ潰せ!!」

 

「「「「おおおおおおおっ!!!」」」」

 

 

闇ギルドの面々が勢い付き、敵に反撃の隙を与える事になった。

 

 

「くっ…」

 

「こいつらっ…」

 

 

次々に制圧されていく妖精の尻尾のメンバー達。数時間前まで多数の正規ギルドと戦っていた妖精の尻尾の面々の体力はもう尽きかけていた。

 

 

「っ…おのれっ…」

 

「ふふっ、そうどす、まだ倒れるのは早いどすな」

 

 

斬り伏せられたエルザは何とか立ち上がった。ここで自分がやられる訳にはいかない。負ければギルドメンバーの士気に関わると彼女は肌で痛感していた。斑鳩は追撃せずに待っている。

 

 

「貴様は私が倒す」

 

「良い目どすな。うちも本気のエルザはんと闘いたいどす。出し惜しみはいらないどす」

 

 

再び剣を抜く2人。しかし…

 

 

パキッ

 

「なっ…」

 

 

エルザの剣が折れた。斑鳩の攻撃によってエルザの剣は破壊されていたのだ。

 

 

(あの一瞬で…)

 

「ふふ、この前は本領発揮する前にやられてしまったどすが今あの青年はいないどす。今回は前みたいにはならないどす」

 

 

一刀をエルザの方にむけた。見せつけられた実力差にエルザは冷や汗をかいた。

 

 

「まあ、いずれあの青年もうちが斬るどすが、どうせなら仲間を皆やられたのを見せつけて怒りに狂った所を潰すどす。何せうちはこの前、あんなやられ方をしたどすから。仕返しさせて貰うどす」

 

「下劣な、換装、飛翔の鎧!!」

 

「む、速度をあげる鎧どすかな?」

 

 

斑鳩の話を聞いていたエルザは飛翔の鎧に換装した。速度を上げる豹柄の鎧で獣耳を着けている。

 

 

「今度はやられん」

 

「良い目どす。斬り甲斐があるどす」

 

 

2人は空に飛んだ。

 

 

「飛翔・音速の爪(ソニッククロウ)!!」

 

 

エルザは速度を上昇させた状態から両手に持った双剣で相手を切り刻もうとする。

 

しかし…

 

 

「夜叉閃空」

 

「ぐはっ…!!」

 

「ふふっ、速さでうちと勝負したのが間違いどすな」

 

 

逆に斬り伏せられた。斑鳩が自身の流技・無月流の技で、空中を疾走しながら居合いによる斬撃で衝撃波を飛ばし攻撃したのだ。その速さは一瞬にして空中の16の目標を撃破するほどである。

 

 

「っ…」

 

 

斑鳩の技で斬られたエルザは身体に浅くないダメージを受けていたが何とか倒れず、その場で踏みとどまった。止まった彼女に対して斑鳩が襲いかかる。

 

 

迦楼羅炎(かるらえん)

 

 

その斬撃と共に火炎を飛ばして攻撃を仕掛ける。 炎の滅竜魔道士であるナツがそれに気付いたが場所が離れており、喰らう事が出来ない。

 

 

「換装、炎帝の鎧!!」

 

 

エルザは炎に耐性のある鎧に換装する。赤い鎧で翼があり、髪型がツインテールになる。また、その剣に炎を付加させることが出来る。

 

 

ドガガガガガッ

 

「ぐはっ…!!」

 

「エルザ!!」

 

「くっ…」

 

 

しかし、その鎧は一瞬で破壊された。

 

 

「うちに斬れないものはないどす。少し早いどすが勝負を決めさせて貰うどす」

 

 

一気にエルザに迫る斑鳩。

 

 

「金剛の鎧っ…」

 

 

対してエルザは超防御力を誇る金剛の鎧に換装する。2つの大盾とセットの白い鎧で、兜が付いている。その防御力は魔導収束砲を防ぐほど高い。

 

 

「むっ…流石に分が悪いどすな」

 

 

斑鳩が一旦引いた。

 

 

「成る程、でもその鎧ではうちに攻撃できないどす」

 

「っ…」

 

 

エルザは歯噛みした。金剛の鎧は牽制にはなるが、攻撃用の鎧ではない。故に彼女の中で斑鳩を倒せる鎧は1つしか思い浮かばなかった。

 

 

「換装、煉獄の鎧」

 

「それが妖精女王の最強の鎧どすか、勝負に出たどすな」

 

「…今度は前のようにはいかない」

 

 

睨み合う2人の女剣士。

 

煉獄の鎧。エルザが所有する鎧の中でも最強クラスの鎧であり、黒く禍々しい形状をしている。幽鬼の支配者戦ではブルーに一瞬で破壊されたが、より強固に改造し、その巨大な剣は一振りで周りのものが粉々に成る程の強さを持つ。

 

 

「この一撃をお前に当てる!!」

 

「やってみるどすな」

 

 

戦いの中心で2人の女剣士が飛んだ。一閃。互いに着地する。片や和服を着用、片や鎧を装備、勝ったのは…

 

 

「くっ…」

 

 

黒い鎧が粉々に破壊された。同時にエルザがバタリと倒れる。

 

 

「エルザっ…!!」

 

「ふふっ、技ありどすな」

 

「っ…」

 

 

鎧は…エルザを護ってくれなかった…。

 

同時に、

 

 

ドンッ ドンッ

 

 

「ギルドが…!!」

 

「あ、あの野郎!!」

 

 

妖精の尻尾陣営の一部が突破され、敵兵達が武器でギルドを破壊していく。ギルドの壁は攻撃され、崩れるのは時間の問題だった…。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

私は…弱いからいつも鎧を纏っていた。ずっと脱げなかった。鎧はずっと私を護ってくれると信じていた。だが、鎧は破壊された。私は再び無防備な状態に戻された。

 

これで何度目だろうか。護ってくれると信じていた鎧が敵に破壊されるのは…

 

 

「エルザ、立て!!立ち上がるんだ!!」

 

「エルザ、しっかりして!!」

 

 

仲間の声が聞こえてきた。そして、私の身体をを揺すっている。

 

 

「くそっ…こうなったら俺が相手する!!」

 

「ナツ、加勢するぞ」

 

 

仲間が私を護ろうとしている。そして今、気付いた。鎧が私を護ってくれていたのではないと。人と人との心が届く隙間を私は鎧でせき止めていたんだと。

 

 

「エルザ、大丈夫、私が戦うから!!」

 

「あら、なら遠慮なく討ち取らせて貰うどす」

 

 

仲間が私の前に立った。やられてしまう。勝てるはずがない。駄目だ。行くな。見殺しになんて出来ない。無力な自分の目の前で仲間がやられるなんて駄目だ。それだけは許せなかった。

 

手に力を込める。地から這い上がる。駄目だと自分に喝を入れる。何の為に私は生きている。何の為にここにいる。私はまだ、終わるわけにはいかない。

 

 

「待て…」

 

「あら、まだ立ちあがるどすか」

 

「エルザ…!!」

 

 

仲間の顔が見える。声も聞こえてくる。その感触も伝わってくる。

 

 

「大丈夫だ。ナツ、グレイ、ルーシィも後ろに下がっていろ」

 

 

仲間を背に庇い立ち上がる。そうだ、妖精の尻尾が教えてくれたんだ。

 

 

「私はまだ終わってない」

 

「良いどすな。まだ勝負は決まってないどす」

 

 

人と人との距離はこんなにも近く、温かいものなのだと。

 

 

「次で最後どす」

 

「望むところだ」

 

 

迷いはない、全てを強さに変えて討つ。

 

魔力を込める。身に纏っている物を捨てる。守りを捨てる。全てを攻撃という強さに変えた。

 

 

「なんのつもりどす?その装束、魔力を感じませんどすな」

 

「エルザ!!どうしたの!?まだ強い鎧は他にもあるんじゃ…」

 

 

仲間の声が聞こえてきた。何の心配もいらないさ。お前は私が護ってやる。そう決めたのだから。

 

 

「下がっていろルーシィ。私は勝つ。妖精の尻尾の誇りにかけて…!!」

 

「随分うちも舐められたものどすな。望み通り返り討ちにしてやるどす」

 

 

互いに刀を構える。斑鳩は一刀。エルザは二刀。

 

 

「!!」

 

 

目と目がぶつかる。そして…跳躍した。

 

一閃。互いの場所が入れ替わったように見えた。

 

互いが相手が先程いた場所に着地する。

 

 

「ぐっ…」

 

 

パキッとエルザの剣が1本折れる。エルザの肩から血が噴き出す。

 

 

「ふふっ、私の勝ちど(ピシッ)…がはあっ…!!」

 

 

瞬間、斑鳩の身体から血飛沫が飛んだ。同時に彼女の持っていた一刀が破壊された。斑鳩は剣を落とし、その場に倒れた。

 

 

「み、見事どす。私の完敗どす」

 

 

「エルザっ…!!」

 

「よっしゃあ、エルザが勝った!!」

 

「「「「おおおおっ!!」」」」

 

 

妖精の尻尾から歓声が湧いた。

 

 

そして…

 

 

「けど、負けたのはあくまでうちだけどす。妖精の尻尾(フェアリーテイル)が勝つ事はまた別どすよ」

 

「…っ…」

 

「今こそ、妖精女王(ティターニア)を狩るチャンスだ!!突っ込めー!!」

 

「「「「「うおおおおっ!!!」」」」」

 

 

斑鳩の呟きと敵の司令塔の言葉と同時に敵兵の集団が一斉にエルザに突っ込んできた。エルザは刀を振るった。次々に敵を斬り裂いて行く。

 

 

「行け!!妖精女王を潰せー!!」

 

「「「「「うおおおおおお!!!」」」」」

 

「っ…」

 

 

しかし、あまりの数の敵兵に飲まれていった。

 

 

ドゴオオオオッ

 

 

「なっ、ギルドの建物が!!」

 

「俺達の居場所が…」

 

 

それと同時にギルドに轟音が鳴り響いた。ギルドの壁が一枚、破壊されたのだ。

 

 

「ギルドが、潰れる…」

 

 

妖精の尻尾の誰かの呟きが聞こえた。この時エルザは気付かされた。過去を乗り越えた事と、勝敗はまた別の話であると…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ギルドの壁が破壊された。同時に中で隠れていたメンバーが狙われる。

 

 

「きゃあああああ!!」

 

「姉ちゃん!!」

 

 

エルフマンが敵に攻撃されている自分の姉、ミラジェーンを見て思わず声を上げた。

 

 

「よそ見とは余裕だな」

 

「っ…邪魔するな!!」

 

 

しかし自分の周りにいる敵兵に囲まれて包囲を突破出来ない。敵兵がミラジェーンを捕まえた。数人で抑えつける。

 

 

「離して…!!むぐっ…」

 

「へへっ…、いい女だなあ♪」

 

「連れて帰ろうぜ」

 

 

遠慮なくミラジェーンに触れる敵兵達。心身共に下劣な奴らだった。そんな奴らに自分の姉が好き放題触られている。

 

見ていたエルフマンの中で遂に何かが切れた。

 

 

「姉ちゃん!!くっ…もう家族を失わないって決めたのに、なんで姉ちゃんが敵に捕まってるんだよ!!」

 

 

エルフマンの魔力が爆発した。そして腕だけだった彼の魔法、テイク・オーバーが暴発し、とうとうエルフマンは全身獣化してしまった。

 

巨大な魔物となったエルフマンはその大きな腕を振るい、周りの敵を攻撃する。

 

 

「姉ちゃんは俺が護る!!」

 

「「「ぐああああああああ!!!」」」

 

 

そして、周りの敵を吹き飛ばした。そのままギルドの中に突っ込み、姉の元に向かった。

 

 

「姉ちゃんに触れるな!!」

 

「がはっ…」

 

「ごふっ…」

 

 

そして、敵兵達を潰した。潰した後、直ぐに自分の姉の元に駆け寄る。姉に傷は殆ど無かった。

 

 

「ごめんな姉ちゃん、でもこうするしか無いと思ったんだ。姉ちゃんや妖精の尻尾を護るにはこれしか無いと思った。だから、俺にもう一度チャンスをくれ!!」

 

「エルフマン…、ううん何でも無いわ。ありがとう…」

 

「姉ちゃん、ちょっとだけ待っててくれ」

 

 

エルフマンはそう言うと目の前の敵を吹き飛ばした。

 

2人の姉弟は過去に辛い思い出があった。しかし弟、エルフマンは今度こそ自分の魔法を己の物にし、過去を乗り越えた。

 

その力を出し惜しみせずに振るった。全てはギルドを仲間を、家族を護る為に…

 

 

「へっ、全身接収か…、だがこの数相手に勝てるのか?」

 

「「「「叩き潰せー!!!」」」」

 

「っ…」

 

 

そんな彼に敵兵の集団が襲いかかる。エルフマンは応戦していたが、次第とその大きな身体も敵兵達に飲み込まれていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ぐっ…」

 

「うっ…」

 

 

別の場所ではガジルとジュビアが敵の雷魔法で遂に吹き飛ばされた。元幽鬼の支配者でトップクラスの魔道士である2人だったが、圧倒的な数の暴力の前に徐々に消耗し、被弾の頻度も増えてきた。

 

 

「かっー!!」

 

 

近くでは妖精の尻尾のマスター・マカロフが巨人化して、敵を次々に潰していた。

 

 

「撃てー!!」

 

 

ドドドドドドッ

 

「ぐうっ…」

 

 

だが、大きくなった的はより敵の攻撃を受けやすくなり、マカロフの身体もどんどん消耗していった。その傷も大きくなり増えていく。一度に潰せる敵兵の数も少なくなっていった。

 

 

「まだじゃ、うちのガキどもを死なせるわけにはいかん!!親であるこの儂が護るのじゃ!!」

 

 

マカロフは無い魔力を絞って、何とか巨人化を維持した。攻撃の手を緩めない敵と必死に戦っている。だが、その魔力も少しずつ、確実に減って行く。

 

 

ドドドドドドッ

 

 

そして、未だに妖精の尻尾で敵兵達に飲み込まれてない集団があった。ナツとグレイ、それにルーシィの星霊、ロキが何とか敵を食い止めていた。

 

 

「皆…」

 

「頭きたー!!全員ぶっ飛ばしてやる!!」

 

「何があってもルーシィは渡さねえ!!」

 

「ルーシィ、僕は例え命に懸けても必ず君を護って見せる!!」

 

 

3人は上手いこと連携を保って敵に包囲されながらも何とか食い止めていた。

 

 

「奴らも消耗しているぞ!!一斉攻撃だー!!」

 

「「「「おおおおっ!!!」」」」

 

 

しかしそれを囲む敵の円の直径も徐々に縮まっていた。苦戦する、ナツとグレイ、ロキ。彼らの息もかなり上がっていた。

 

 

その姿を後方で見ている者がいた。

 

 

「ふっ、斑鳩と妖精女王(ティターニア)の戦いは妖精女王(ティターニア)の勝利か…だが、随分と消耗したようだな。さてと…勝負を決めに行くか…」

 

 

後方で様子を見ていたゼルが遂に立ち上がった。

 

 

 






少し駆け足になってしまいました。

エルザと斑鳩の戦闘内容はほぼ原作通りみたいなものです。

斑鳩の原作で見せた技が少なすぎる。


現時点のヒロイン達から主人公への好感度どう思う?

  • 高過ぎ(原作のキャラのイメージと違う)
  • 思ったよりも高い
  • こんなもんかな(だいたい合ってる)
  • あまり好感度を感じない(もう少し高く)
  • 低い(もっと高くなるはず)
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