危険な勧誘   作:ダークネスドラゴン

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今回はレビイ・マグガーデンの独白です。








少女の独白

 

 

「はあ、はあ、ルーちゃん!!待ってて!!今行くから!!!」

 

私、レビイ・マグガーデンは走っていた。幽鬼の支配者の本部に向かって…

手には星霊の鍵を持っていた。

 

 

今朝、マスター達に、昨日の夜、幽鬼に襲撃された事を報告した。

マスター達は怒り、殴り込みに行った。

 

私達のチームシャドウ・ギアはギルドに残るように言われた。怪我が治ったか怪しいからと皆は言っていた。

 

そんな中、私達と同じようにギルドに残ったルーちゃんが食材の買い出しに出かけた。

1人だと不安なので、ジェットとドロイを付き添いに行かせた。

2人がいるなら普通の敵なら大丈夫だと思った。

 

 

 

 

そして、全然戻って来なかった。

 

 

 

私は外に出て街中を探した。

 

見つけた。

そこにはボロボロの2人がいた。

 

「レビイ!!!、ルーシィが攫われた!!!」

「エレメント4の2人に捕まっちまった!!!」

 

エレメント4、敵の精鋭…

敵の幹部に襲われたと言う2人。

 

攫われたと聞いて私の脳内が凍りついた。

完全に甘かった。

幹部を使って人質を取るなんて、

こんな強行手段に出てくるとは思わなかった。

 

 

 

そして、落ちている鍵を見つけた。

 

辺りには水属性の魔力が残っていた。

 

 

 

こんな時に買い出しに行かせたのが間違いだと気づいた。

 

 

「ジェット、ドロイ、ギルドに戻って皆に伝えて!!!

私、行ってくる!!!」

 

 

止める2人を振り切って幽鬼の支配者の本部に走った。

 

 

 

この時の私は親友を攫われたと聞いて正常な判断が出来なかった。

ルーちゃんの事で頭がいっぱいだった。

ただ、取り返さなきゃ、取り返さなきゃ、と思った。

 

 

一心不乱になって本部に向かって走る。

 

 

 

 

 

 

そして、本部に着いた。

 

 

 

 

「どうしよう…」

 

 

今更になって気づいた。

来たのは良いがどうやって入れば良いのか分からない。

親友の事とあって、遂思考を放棄してしまった自分を悔やむ。

 

 

 

 

その時だった…

 

 

 

 

背後から何かが来た。闇の大きな魔力が急接近して来る。

途轍もなく強大な何かが来る。

 

 

幽鬼の支配者の誰かだと思い一瞬隠れようとした。

 

 

 

そして、気づいた。

 

 

 

 

 

 

この魔力は…

 

 

ザッ

 

 

大きな影が私の前に立った。

 

闇を象徴するような魔導士らしい軽装備に、

少し紫掛かった黒い髪。整った顔立ち。

そして、真紅の眼…

 

漆黒の黒魔道士を思わせるような風貌の人物。

 

 

 

その人は…

 

 

 

 

 

 

「…!!!!」

 

「…君は、昨日の!!!」

 

 

昨晩の青年が、私を見て驚いていた。

 

 

「どうしたの?その傷…」

「ん?ああ、ちょっとな…」

 

 

急に来た彼は何故か身体中ボロボロだった。

光属性の魔法のダメージがあった。

 

一体どうしたんだろう。

 

 

「何で…貴方がここに…?」

「それはこっちも聞きたいよ!!

君は、…あ、そうか…幽鬼に入って…」

「……。」

 

 

そうだこの人幽鬼の支配者に入ったんだった。

 

どうしよう…。

頼れない…。

味方がいない…。

 

ルーちゃん私どうすれば良いの?

 

 

そう思っていると急に青年が私に尋ねてきた。

 

 

「なあ、すまない、聞いても良いか?

この幽鬼の支配者って言うギルドはどういうギルド何だ?」

「え?」

「入ったばかりで何だが、

このギルドに不信感を持ってるんだ。教えてくれ。」

 

 

そう言って此方をじっと見てくる彼。

私の言葉を待っていた。

 

 

「(ギルドを、信用してない…。)」

 

 

彼の言葉で気づいた。

彼もこのギルド、幽鬼の支配者を信用してないと。

 

何故かは分からないけど…

 

 

「本当にっ!!!?」

「ああ、」

「信用してないっ!!?」

「ああ、」

 

 

信用してないと彼は言った。

 

 

私は彼をじっくりと観察した。

 

 

入ったばかり(入ったかどうかも分からない)…

信用してない。

昨晩の事…

 

 

 

 

…悪い人では無さそう。

 

 

「……!!!!」

 

 

一縷の希望が湧いた。

親友奪還の為の細い道筋が見えた気がした。

 

 

彼にはギルドを裏切る理由がある。

もしかしたら、味方になるかもしれないと思ってしまった。

 

急に希望が湧いてきた。彼しか頼りがいないと思った。

 

 

全部言わないと…

 

 

「このギルドは、私達に昨日の夜暴行していたあの人がいるギルド!!!

私達のギルドを鉄棒でボロボロにしたギルドなの!!!」

「……。」

 

彼は黙って聞いていた。

私は彼に必死で頼み込む。

 

 

「ねえ、仲間が!!!、ルーちゃんが、友達が囚われてるの!!!お願い力を貸して!!!」

 

 

彼が私を信用してると分かり、急に安心したからか、私は恥も無く彼に頼んだ。

 

 

彼は少し考えた後、視線を合わせて聞いて来た。

 

 

「友達はどんな娘?髪の色とか…」

「髪の色?えっと金髪ブロンド…私と同じ位の歳で…」

 

 

私はルーちゃんの特徴を彼に教えた。

 

状況的に仕方無いとは言え、髪の色とかで人を紹介するのは言ってて変な気分だった。

 

 

私の話を聞いた彼は少し考え込んでいた。

 

 

「……。」

「……。」

 

私はじっと待った。

彼は一度眼を閉じるとまた開いた。

 

 

そして、首を縦に振った。

 

 

「分かった。ギルドの事教えてくれた礼に、その娘連れ出して来るよ。」

「本当!!!お願い!!!!」

「ああ、丘を降りた所で隠れて待ってろ、」

 

 

元来た道を指差す彼。

 

頼もしい。

 

私は彼を信じて走り出した。

 

 

「頑張って!!!」

「任せろ!!!」

 

 

彼に頼む事にした。

 

昨晩の事を思い出す。

一瞬で鉄の滅竜魔導士を片付けた彼なら出来る。

 

 

 

………。

 

 

 

敵のボス…

 

聖十大魔導のギルドマスターだけが不安要素だった。

 

 

 

 

大丈夫、上手くやる…

 

 

 

 






何か軽いな。

何か難しい。

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