危険な勧誘 作:ダークネスドラゴン
今回は幽鬼の支配者からあの娘を奪還します。
戦闘はこれで終わりじゃないです。
ギルドの本部に入って行く。そのまま階段を登って行った。
「誰!!」
「どちら様で?」
階段を登った途中で、
青髪の女性と、変な体型の中年男性がいた。
「今日入った新人の者だ。
マスター・ジョゼは何処にいる。」
「マスターなら最上階ですけど…」
「ノンノンノン、今は待っていた方が良いと思われます。」
最上階か…。ならば飛んで行ったほうが速いな。
階段の窓を開けた。
「ありがとうございます、それじゃあっ!!!」
「え、ちょっと!!!!
そ、そこ窓ですよ!!!
ま、…待ってくださいっ!!!」
「ノ…」
静止をスルーして、そのまま窓から出る。
そのまま飛び出す。
「
闇の翼を背中から生やし、羽ばたく。
「最上階ね…」
結構高い建物だが、俺に掛かれば一飛びだ。
ヒュンと一気に羽ばたいて最上階に着いた。
うん、
空の牢獄だな。
窓辺に降り立つ。
「!!!」
中ではドタバタと暴れる音がした。
「嫌!!、離してっ!!!!、離して!っ!!」
「逃がしませんよ。よくもやってくれたな小娘!!お仕置きが必要ですね。」
そこには手枷を掛けられた金髪の少女?とそれを押さえつけるマスタージョゼがいた。
気絶させる為かジョゼは魔法陣を構えた。
思わず声をあげる。
「マスター!!!」
「「!!!」」
俺の声で此方を向くマスター・ジョゼと金髪の少女。
「おやおや、お疲れ様です。我がギルドの新人。
にしても、どうしてここが分かったのですか、」
「ギルドメンバーが教えてくれた…」
「ジュビアとソルだな、余計な事を…」
少女を押さえつけたまま、マスター・ジョゼは語る。
「丁度良い、貴方も手伝いなさい、この娘は私達の敵の捕虜ですよ。敵を牽制する為のね。」
「……。」
「っ〜!!!っ〜!!!!」
暴れる少女。しかしジョゼはビクともしない。
「聞こえなかったのですか、それともお疲れですか?
手伝いなさい。早くするのです。」
「っ〜!!!っ〜!!!」
尚、少女を押さえつけようとするジョゼ。
押さえつけられている少女は苦しそうだった。
「っ〜!!!、っ〜!!!」
「動くなっ!!!」
「…やめてください、マスター」
「なっ!!!!」
ドガッと俺はジョゼを突き飛ばした。
ジョゼの身体が吹き飛ぶ。
少女を解放する。
解放されると少女は俺を見て直ぐに後ろに隠れた。
「何のつもりですかな?その娘を渡しなさい…。」
「……。」
ジョゼは直ぐに立ち上がって此方を睨んで来る。
物凄いプレッシャーのようで少女は俺にしがみついて震えている。
ジョゼは全身から魔力を迸らせながら近づく…
俺も魔力を高める。
「!!!」
「!!!」
…ジョゼの脚が止まった。
「!!!……。」
「!!!!流石我がギルドの魔導士、凄い魔力ですねえ。」
背中で震えてる何かが止まった気がした。
俺は声をあげた。
「マスター、聞きたい事があります。」
俺の言葉に警戒を表すジョゼ。
雰囲気が鋭利な物に変わった。
「何です?」
「……。」
静かにいつでも魔法を発動させる準備をしながら語りかける。
「マスター、何故あのギルドを、妖精の尻尾を襲撃したのですか?」
「………。」
静かになる。俺はそのまま続けた。
「俺は昨晩、黒髪の男に遭いました。
その男は鋼鉄の魔法で3人の人物を攻撃していました。
俺はそこに介入し、その男を攻撃しました。」
「!!!何っ!!!……。」
「!!!……。」
心当たりがあるのか、此方を睨みつけるジョゼ。
……背中の方でも反応があった。
「その男は一旦逃げて行き、そして…
今日再び、ギルドで遭いました。
俺を背後から。攻撃してきました。」
「……色々あって、随分と疲れているようですね、早く休むと良い…」
俺の話には答えないジョゼ。
「鉄の魔法を使う男は、彼は貴方のギルドのものですか!!!?」
「……少しは休んだら…」
「……他のギルドを蜂の巣にしたのも、3人のギルドメンバーを襲わせたのも、全て貴方の命令ですか!!!?」
「おい!!黙って休めと言っている!!!」
ジョゼがどす黒い魔力を放出した。
一気に緊張が高まる。
睨み合う俺とジョゼ。
が、不意に、ジョゼが手をあげた。
「君は素晴らしい魔力を持っている。」
不意にジョゼが俺の話をした。
「一目で分かったよ。君程の人材は中々いないとね。」
「…どうも…」
何だ?急に褒めだしたぞ。
「この私やマカロフの他にも君のような魔導士がいるとは、
この世界は広いものだ。」
「……。」
「……。」
やれやれと言うようにジョゼは話す。
「ずっと一番だった。」
不意にジョゼが語り出す。
「幽鬼の支配者は王国1のギルドだった。」
ジョゼが魔力を込める。
俺は黙って聞く。魔力を滾らせながら…
「この国で一番の魔力と一番の人材と一番の金があった。
が…数年で急激に力をつけてきたギルドがあった。
それが
ジョゼは尚語り続ける。
「エルザやラクサス、ミストガンやギルダーツの名は我が街にまで届き、
いつしか
元々弱いギルドだったはずだった。
しかし最近では、我がギルドを凌ぐと噂されている。
ギルドマスターとして、
私はそれを見逃す訳にはいかないっ…!!」
ジョゼの魔力が迸る。
「なら、凄い人物を、
マスターの言う事が正しいなら、
俺をスカウトした時点でその問題は解消されたのではないか…」
「問題は他にもあるんですよ、」
俺の返答を意に返さずジョゼは尚語る。
「数日前、我がギルドに依頼が来た。
ハートフィリア財閥のお嬢様を連れ戻してくれという依頼さ。」
「…!!!」
「!!!」
後ろでビクッと震える。
「この国有数の資産家の娘が妖精の尻尾にいるとなれば話は別だ。
ハートフィリア家の金を彼らが自由に使えるとしたら、間違い無く我々よりも強大な力を手に入れる!!!!
それだけは許しておけんのだ!!!」
「!!!」
「!!!」
そう言う事か…
だが1つ疑問が生じる。
「それで、この娘を家に連れ戻した所で幽鬼の支配者が強くなるとは思えませんが。」
「まさかですよ、」
ジョゼが後ろの娘を見ながら言う。
「ただで父親に引き渡したらそうなる。
しかしそうはいかん!!!
ハートフィリア家の財産が全て私の手に渡るまでギルドで飼い続けてあげますよ。」
「!!!」
「嫌だ…」
成る程、捕虜にして金を接収すると言うことか…
「話は分かりました。」
「そうですか、ではその娘を渡しなさい。」
ジョゼが俺の方に近づこうとする。
すかさず魔力を放出し牽制する。
「勘違いしないでください。
分かったというのは、状況が分かったという話です。」
ピタッとジョゼの脚が止まる。
「俺は、もう一つやる事があります。」
「何です?」
ジョゼが睨みつけてくる。
「この娘を仲間の元に帰す事です。」
「!!!!!!」
「!!!、貴様っ!!!」
ジョゼが怒声をあげる。
「だから、マスター、いや、ジョゼ…」
魔力を込める。これが火蓋だ。
「俺は貴方のギルドを辞めます。」
瞬間、ジョゼが魔法を放ってきた。
それを魔力でガードする。
闇の魔力が2つ衝突した。
壁が簡単に破壊され、崩れる。
「デッドウェイブ!!!」
「
ジョゼがゴースト波を撃って来る。それを闇の鎌でかき消す。
「デッド・スパイラル!!!」
闇の螺旋弾を放ってくる。
それに対して此方も魔法陣を発動。闇の剣のような衝撃波。
「
魔剣が相手の魔法を掻き消し、霧散させる。
驚くジョゼに魔法陣を発動。闇の魔法陣が光る。
「何っ!!!」
「
「デッド・ガード!!!!」
闇のレーザーがジョゼに向かって放たれる。ジョゼは幽霊の魔法でガードする。
今だ…
「ふっ!!!」
ドゴオオオッ
「がああああああっ!!!!!!」
ガード仕切った所にすかさず接近して上から両腕の一撃。
ジョゼが階層をまたいで床を突き破った。
ドドドドドドドドッと身体で床を破壊していく。
続けざまに上から魔法陣をもう一枚展開。
「
「ぐああああああっ!!!!!」
闇の破壊光線はジョゼに激突した。
轟音と共にそのまま床や壁を破壊して突き進んだ。
大ダメージを与えたかもしれない。
壁や床が崩壊している。
「よし、離れるぞ!!!!」
「!!!」
「ウォータースライサー!!!」
「岩の協奏曲」
少女を抱えて飛ぼうとしたら下の階から水の刃と岩の破片が飛んでくる。
「
「!!!」
少女を闇の球体で護り、魔剣で魔法を破壊する。
水も岩も粉々に砕け散った。
「闇の波動!!!」
ドウンッと闇のエネルギー弾が炸裂し、岩を放った男がふっ飛ばされる。女の方は驚いて動けない。
ヒュンッ!!!
下から鉄棒が飛んで来た。
闇の拳を振るう。
バキィッ
鉄棒を破壊したら下から何かが出てきた。
「ぎひっまた会えたな、クズ野郎!!!」
鉄の滅竜魔導士が現れる。
「うらあっ!!!」
ドゴオオオッ
その腕を振り下ろして床を破壊した。
「ぎひっ、じゃあこういうのはどうだ?」
その腕が鋼鉄の剣になり、自動で動き出す。
ウオオオオンッ
そのまま鉄の剣となった腕で攻撃してくるが
ヒュン、ヒュン、ヒュン
「く、くそっ!!!」
当たらなければ意味がない。
此方も魔法陣を発動する。
漆黒の闇を潜って出てきたのは闇の魔剣。
それを振るう。
「
「があああああっ!!!!」
一閃。闇の衝撃波が鉄を破壊する。
闇の魔剣で身体を切り刻んだ。
「ふっ、」
「ごはっ!!!」
そのまま殴りつける、下の階に落とした。
「
「「がああああああああっ!!!!」」
無数の闇のレーザーが2人を貫く。
先程の岩男と鉄竜が大ダメージを受ける。
「悲しい…」
俺の斜め後ろに大男が立ったのが分かった。
「空域め…、ゴフッ」
魔法を発動する前にその身体を裏蹴りで蹴り飛ばす。
そのまま後ろに魔法陣を展開。
「
「がああああああっ!!!」
そのまま裏に向かって電撃波を放つ。
雷で大男は大ダメージを受けた。
「よし、逃げるぞ!!!」
「うんっ!!!」
今度こそ少女を連れて逃げる。
「
翼を作り、即座に離脱。
瞬間、後ろが爆発した。
「おのれええええー!!!!」
下から登ってきたジョゼがエネルギー弾を撃って来る。
ドウッ!!!
ドウッ!!!
エネルギー弾を少女を抱えて右往左往に避ける。
ドウッ
サッ、ビュン!!!
そして、一気に距離を離した。
「畜生ー!!!許さん!!!」
ジョゼの咆哮が響いた。
という訳で奪還成功。
まあ、もう少し戦いましょう。