1回戦を突破した花咲台高校。このままの勢いで地区予選を突破できるかーーー
5月22日。2回戦の日。2回戦の相手は、本町高校。
相手にはエースの辺下 野梅という投手がいるそうだ。
その投手は2年生。昨年は県大会で投球回33/2 奪三振78を記録した怪物だ。
試合が始まった。俺は今回投手兼9番で出場している。一回の攻撃は三者凡退だったようだ。
そして俺がマウンドに立つ。
1回は三者凡退、2回はヒット一本、3回は、四球2個で抑えていた。
チームは3回に4番の太田がホームランを打って2ー0で勝っている。
4回も先発のオレが無失点に抑える!そう思って4回にマウンドに立った。
先頭打者を抑え、次の打者もしっかり抑えてやる!と一球目を投げた。その時、腕がボキッという音を立てて痛烈な痛みが来た。
あまりの痛さに倒れてしまった。担架にのせられ、病院へ運ばれた。
診断の結果、疲労骨折と言われ、入院することになった。
そのため、地区予選で投げることができなかった。
しかし、チームは地区予選と勝ち抜き、県大会へ進んだことが入院して1週間後藤田の元へ知らされる。
「花咲台高校が甲子園最終予選に進んだそうですよ」と看護師さんから告げられた。
「ヤッタァ」思わず声に出してしまった。
7月28日。俺は退院することができた。チームは甲子園最終予選を無事に勝ち抜いたようだ。
8月3日。甲子園がいよいよ始まった。初戦は青森県の青川高校が相手だ。
初戦の先発は三年生の松山。俺はベンチスタートだ。結局俺は初戦で使われることはなかった。
青川相手に6−2で勝った。
2回戦は石川県の能登底力高校と戦うことになる。2回戦は8月8日。
2回戦は俺が先発のようだ。
8月8日。今日は2回戦の日。
絶対に、完投する。俺はそう心の中で誓った。
能登底力高校は、創立五十六年の石川県の名門校のそうだ。
相手には、エースの佐々木 寅雄というホームランバッターがいるらしい。
一回戦では香川県の讃岐饂飩高校相手に6打数5安打3打点2本塁打という成績を残した。
そんなバッターと対戦するのがちょっと怖い。でもやるしかない。頑張ってチームを優勝させるんだ。
「プレイボール!」審判がそう叫んだ。
1番打者は松田 隼雄。100mは11秒2の俊足バッターのため油断できない。というか甲子園という大きな舞台に立っているのに
油断なんてする奴はいないだろう。
一球目はストレートのサインが出ている。キャッチャーが構えているのはアウトロー。
初球からエンジン全開で投げ込む。
バンッ。「ストライク!」
スコアボードには150kmと表示されていた。自己ベストが148kmのため、自己ベストを更新することができた。
二球目は、インハイにストレートでストライクを取り追い込んだ。
三球目は、低めにフォークを投げ空振りを誘うが見逃されボール。
四球目は、インコースから曲がるスライダーで空振り三振。
序盤から調子が良かったのか、7回までヒット3本に抑える。
8回、先頭打者の松田 隼雄にセンター前に打球を運ばれランナー一塁。
次の打者の秋野にはフォアボール。
次の打者の水上は空振り三振に抑えることができたが、次の打者は4番の佐々木 寅雄。
一球目は自慢のストレートで空振りを狙う。
そう思い投げたストレートは見事にスタンドへ運ばれ同点にされる。
ここで俺は降板した。7 1/3 しか投げることができず、3ー0で勝っていた点差も同点にされてしまった。
これは甲子園で優勝ができないかもしれない。そう思っていた。
監督が9回に同点でワンアウト2塁の時に俺に代打を出した。
「俺でいいんですか?」疑問に思い聞いても、監督は頷く
監督を甲子園で優勝させたい。俺は打席に立つ。
一球目は145kmのストレートでストライク。
二球目は144kmのストレート。ボール。
三球目は102kmのカーブで空振り。ストライク。と追い込まれた。
四球目で仕留める。回転はまっすぐだ。これは打てる!行けぇぇぇーーー!!!
次の瞬間、俺がスイングして飛ばしたボールはバックスクリーンを超えていった。
「花咲台高校!同点に追いつかれ、土壇場で逆転に成功したあああ↑ぁぁぁ」
短くてすみません。