【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい   作:ディストピア

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第88話

 

【巫女と神と巫女】

 

 

仕事中、病院からの報告書で男性の妊娠患者が累計100人を超えたという記述が有り、なんとなく思ってしまった事がある

 

「私が嫁達を妊娠させる為に頑張っている時に、ちょっと間違えてしまったら、私が自分の精で処女受胎する可能性も在るんですよね………」

 

相手側の影響も多少は在るだろうけど、レベル100超えの私が自分の精で子供を孕んだ場合、その子供の資質はどんな感じになるんですかね?、位階的には私も【神】ですし

 

万能神が万能神や処女神を孕ませたようなものだし、自分で自分を孕ませているから当然血は濃くなる

 

 

 

碌なことにはならなそうですね

 

「っと、もうこんな時間ですか、そろそろ客人が来ますね、いや、性格によってはもう来てるかな」

 

あんまり待たせるのもアレだし、そろそろ行くかな、あえて客人を待たせる(・・・・)事で自分は頼み事をしに来た下の立場の者(・・・・・・)だと強く意識させる……って事をやってる場所が昔から在るとは知ってますけど

 

 

何処の企業だとか国だとかは言いませんけど

 

 

〜移動中〜

 

 

応接室

 

「10分前なのに既に来ていましたか、お待たせしました」

 

「いえ、私達が勝手に約束の時間より速く来ただけですので……」

 

私が部屋に入った時には凄く緊張した様子だった巫女さんが慌ててそう口にするが、もう1人の客は目を閉じたまま集中している

 

 

 

 

テーブルの上に居るのはどうかと思うが、まぁ分かりやすいから良いか、他の場所だと見失いかねないし

 

 

「始めまして破魔ネキ様、私は十二所神社の巫女長を務める笠間美弥子(かざまみやこ)と言います」

 

「………我はその祭神の少彦名だ」

 

「はい、姫路の神社なので顕現している事は把握していましたけど、本日はどのようなご要件で?」

 

巫女長、終末前だと60代の方が付いていた筈だけど、世代交代したのかな?、死んだって報告は無いし

 

 

「我は日本の現状は大まかにだが把握している、我を祀る大きな神社の1つである、大阪の道修町の少彦名神社が滅びている、他の地の神社も大半が滅びてしまっているか、壊滅的な被害を受けているのが現状だ」

 

「少彦名様を祀る神社のコミュニティでも大半が連絡がつかず、確実に存続していると分かっているのが、北海道の北海道神宮、京都の五條天神宮、神戸の有間神社、淡路の志筑神社ぐらいなのです」

 

 

「本当に大半に連絡がつかないんですね」

 

「このままでは我、少彦名への信仰が薄れて途絶え、それにより我は弱体化し、氏子を護ることすら出来なくなる」

 

「氏子とか直接恩恵を受けている人達は信仰し続けるでしょうけど、それ以外となると厳しいでしょうね」

 

「そう、それは避けねばならぬ、故に、我を祀る祭りや、巫女を増やす手伝いを頼みたい」

 

「信者とまではいかずとも、広く浅く存在を認知されて、信仰心が増えれば少彦名様のお力も強まるでしょうし、我等この地の巫女としても、我々だけでなく、他の地の同胞を守る一助になるならば、協力は惜しみませぬ」

 

そう言って頭を下げる美弥子さん、少彦名は頭を下げてはいないけど沈痛な面持ちですね、数多くの氏子を護れなかった、多くの神社が壊滅している以上、それは事実ですからね、己の力不足で護るべき存在を護れなかった、それは辛いでしょうね

 

 

「ふむ、巫女に関してですが、霊能者用の学校に【巫女科】が在るので、在校生や卒業生を勧誘するのはありですね、それか、巫女としての心構えとかを教える講師役に先代の巫女長とかが付いて、候補生として育てるってのも手ですね」

 

 

「成る程、その手もありますね」

 

「巫女が欲しいならば育てろ……ということか、未覚醒者を集め、覚醒修行を行い、巫女に育てるよりは遥かに速いか」

 

「そのかわり、血筋とかには拘れませんけどね」

 

「けれど、既に覚醒している者の中から探すことは出来ますね」

 

 

「祭りに関しては、分かりやすく、大阪の少彦名神社で行われていた神農祭を姫路か神戸でやる……って感じですかね?………しきたり等のやり方知りませんが」

 

 

「私もそれは知りませんが、幸い………とは言いづらいですが、神戸に辿り着いた大阪からの難民の中に、少彦名神社で働いていた巫女が数名、1〜2年の者も居ますが、8年働いていた巫女が1人居ますので、全体の流れは分かるかと」

 

「細かい所は我が教えよう、数年続ければ巫女達だけでも祭りを行えよう」

 

「細部は祀られている当人……神に教えてもらわないと分かりませんしね」

 

「資金と物資は用意しますけど、努力自体はそちらが頑張ってくださいね」

 

「それは当然です」

 

少彦名は無言ではあるが頷いている、まぁコレを拒否されたら放置一択で、後の事なんて知ったこっちゃないですけどね

 

 

 

「信者獲得に関しては私が出来ることはほぼ無いですし、積極的に動いて自分の存在を認知させて地道に増やすしかないですね」

 

「終末前の待ちの姿勢では駄目ということですね」

 

「そうです、え〜と………笹の神様がある黒札の所で活躍中で認知度上がってますし」

 

「笹の神………小神の一柱、ササカミサマの事か」

 

「そうです、笹の葉に力を込めて、笹の抗菌作用を強化、それで携帯保存食の生産で大活躍中なんですよね」

 

「ほう」

 

「なので、少彦名様も薬の神として医神アスクレピオスと協力して医療方面を支えるか、農耕神として農業の指導をするとかですね」

 

「或いは、汝が生み出している温泉鮫の温泉の種類を増やす、温泉の効能を強化、軽く思いつくのはこの辺りか」

 

 

数秒程少彦名が黙り込む、何かを考えているようだ

 

「破魔ネキ、此度の案、1度持ち帰り熟考したい、巫女達の意見も聞きたい故、此度の会談を終わりにしたい」

 

 

「そうですね、伝えるべきことは伝えましたし、本日の会談はこれにて終了ですね」

 

「破魔ネキ様、本日は時間を作っていただき感謝します、いくつかの案に関しても感謝します」

 

 

 

 

これ以降、姫路支部の管轄内で神農祭が開かれたり、農業指導をしつつ、現代農耕の知識を得つつ、終末後の環境に合わせた農耕の試行錯誤に協力する少彦名の姿が見られたり、温泉鮫の温泉の種類が増えたり、温泉の効能が強まったりした

 

 

 

 

 

 

後日、この話を聞きつけたのか、ギリギリ神里家の活動範囲内に入っていた【中嶋神社】からも巫女と祭神*1が訪れる事となる

 

 

尚、その祭神は【甘味楼の異界】を見てテンション爆上がりし、甘味楼の異界のお菓子全般の味が更に良くなったりした

 

 

話し合いの結果、中嶋神社には守護する役割を持った簡易式神達が派遣され、急場凌ぎではあるが、『巫女』として量産型百式レアリエン達が数名派遣される事となった*2

 

 

来たの含めて生き残りが2人って、保護が薄い地域はそうなるよねぇ

 

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【天才と異常者は紙一重】

 

 

元西脇市の廃墟

 

 

私の視線の先では白いナイトメアフレームが廃墟のビルをランドスピナーとスラッシュハーケンを利用して、当たり前のように三角跳びを繰り広げている

 

そんな立体機動をしながら、設置された的をスラッシュハーケンで貫き、空中で発射したヴァリスで吹き飛ばすという、曲芸まで熟している

 

 

 

 

あの実機に乗っての訓練は1週間って聞いてるんですけど、使いこなし過ぎじゃないかな?

 

 

「パイロットも凄いですけど、機体も良い性能してますね………ロイド博士」

 

「僕のランスロットは自信作だからね〜」

 

ロイド・アスプルンド博士、彼とセシルを発見し、それならばナイトメアフレームに関わらせたいと、原作の彼らの立場から考え、呉支部から購入したナイトメアフレーム達*3を視たその場で魅了され、解析と研究を行い始めて半年未満、にも関わらず、ランスロットの設計どころか実機まで開発しやがりましたよこの人

 

 

「セシル君、データ取りは出来てるよね〜」

『ハイ、ランスロットに搭載している機器と、この車両の観測機器の両方で収集してます』

 

そんな声が並んで立つ私達の背後から響く

 

 

裏島博士から得た【龍亀一號】の設計データ、ソレを元に則巻千兵衛博士が再設計と開発を行った【龍亀二號・守護型】その参号機である、オカルト金属も用いて、車両のセンサー類や防御性能の向上に加えて、結界発生装置も搭載して有事の際には壁にもなれる性能だが、攻撃性能は無い

 

Dr.マシリトの再設計と開発で生まれた【龍亀二號・攻勢型】も存在しており、車両の四方にマシンガン系の機銃が設置され、主砲に超電磁砲すら搭載されている、簡単に言えば対悪魔用に戦車化した龍亀一號である(龍亀一號同様空も飛ぶ)

 

 

この両機には、ナイトメアフレームを2〜3機積んだトレーラーを牽引出来る程度の出力は普通に有る

 

 

「パイロットの情報は当日まで秘密♪……って言われてましたけど、どんな人なんです?」

 

「対メシア教の実働部隊希望の子だったね、覚醒済みで身体能力抜群なんだけど、地道な戦闘訓練もしているけど、少しでも速く、実践に出る為に……って事でパイロット志望の子だね」

 

「直接戦闘でも適正があって、パイロット適正も高いんですね、と言いますか、あんな機動が出来る時点で生身でも強そうなんですがね」

 

「戦闘技能が無い状態だから、どっちを優先するかって状態みたいだよ〜」

 

「ああ、戦闘訓練というより、基礎鍛錬の段階なんですね」

 

「凄いよあの子、初めてのシミュレーターでの操縦で、1か月は訓練してる先輩達を圧倒して、サザーランドでもあんな三角跳びを普通にしていたからね〜」

 

 

「それは凄いですね」

 

シュミレーターとはいえ、初乗りでそれは凄い、天賦の才って奴かな?

 

 

 

ん?………どっかで聞いたような………見たような?

 

 

「パイロットの名前は?」

 

「マーヤ・ディゼル君だね、女の子で17歳だったかな?」

 

 

ロイドとセシルを発見した際に思った覚悟ガンギマリの復讐鬼なマリオ・ディゼルかマーヤ・ディゼルが居る可能性を考えたけど、本当に居たよ

 

 

そして本当にメシア教がナニカやってたかぁ

 

 

ディゼル姓を名乗ってるって事は、クレイジーサイコレズ叔母さんじゃなくて、メシア教が両親と妹を殺したのかな?

 

 

クレイジーサイコレズ叔母さんの事も復讐理由だったら、原作を考えると微妙な気分になるね*4

 

 

「最低限の、自衛の為の戦闘訓練と、メインとなるパイロットとしての戦闘訓練をしてもらうべきですかね」

 

「彼女の適性と能力を考えると、今のランスロットだと性能不足になりそうだから、どうランスロットを強化発展させるか考えるのが凄く楽しいよ」

 

『王族の方達と共にお弁当ニキさんの所に避難した、ラクシャータさんが居れば切磋琢磨出来たんでしょうけどね』

 

「ラクシャータか、確かに同じ分野のライバルとして切磋琢磨する関係にもなれたかもしれないけど、日常的に顔を合わせたくはないね」

 

「仲が悪いんですか?」

 

『ラクシャータさんがロイドさんのプリンを勝手に食べちゃってから険悪になっちゃってますね』

 

「セシル君!!」

 

『すみません、ですが、少しは事情を知っておいてもらわないと、お弁当ニキの所と交渉してラクシャータさんを連れてきました……ってなる可能性が有りますので』

 

「ああ〜、事情を知らないと、『良かれと思って』で連れてきちゃうのか〜………それは嫌だな」

 

 

「今はこんな世の中ですし、仲直りしろ……とは言いませんが、最低限の情報の交換程度はした方が良いと思いますけどね」

 

今日は生きていても明日には死んでるかもしれないし………と続けると、少し悩んでいるのか、苦虫を噛み潰したよう表情で考え込んでる

 

 

「………………まぁ、セシル君が連絡を取るのを止めたりはしないよ」

 

『はい』

 

「まぁそんな所ですかね」

 

 

付き合い方なんて人それぞれだし、いちいち口出しすることじゃないよね

 

 

 

この後、マーヤ・ディゼルに何故メシア教を滅ぼさないのか詰め寄られたが、過激派は殲滅対象、穏健派は監視対象兼民衆の保護活動の為に利用しているだけで、過激派に混ざれば殲滅だと説明することとなった

 

 

あと純粋に、滅ぼし尽くすには時間も労力も足りなさ過ぎるとも

 

 

 

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【変態?いいえ、リスペクトです】

 

 

所属が姫路支部になっている黒札技術者が、友人の現地民と一緒になって開発した鎧と武装、それが今私の前に在ります

 

 

まずはチェーンソー型の剣の『超振動剣インフィニット・スラッシャー』

 

その切れ味は凄まじく、鋼鉄をバターの様に切り裂ける

 

超振動クリスタルが埋め込まれており、チェーンソー型の刀身が起動時は常に超振動を起こし続ける事で切れ味を格段に上げている、いわゆる振動剣の類いである

 

 

鎧は『超振動ビキニアーマー』

 

その装甲に埋め込まれた超振動クリスタルがあらゆる衝撃を相殺して防ぎ切る、半端な攻撃ならば振動によって弾いて反らす事が可能で、非常に高い防御性能を誇り、超振動で装着者の身体能力を強化する事も可能である*5

 

 

武器と鎧を身に纏った者は『超振動戦乙女』となる

 

 

「………………………完全にクイーンズブレイドリベリオンの超振動戦乙女ミリムですよね、コレ」

 

そう言うと黒札技術者は視線を顔ごとそらす

 

 

「新機軸の武装を開発したと言われていたのですが、再現という名のパクリですよね………コレ」

 

ジト目で見ると、私の視線をブリッジして躱す黒札技術者

 

 

「パクリではない、リスペクトだ!!」

 

そう誇らしげに、ブリッジしたまま言い切る男

 

 

「再現するなともパクるなとも言いませんけどね」

 

そう言ってため息を付き、視線を超振動鎧に向ける

 

 

「誰が着るんですかコレ?」

 

まず見た目が布が殆ど無いビキニアーマー、その時点で男は脱落、胸が鎧に密着しないと効果が無いから、おっぱいが無い男と貧乳の女性は効果が無い

 

豊満な身体を持つ女性でも、攻撃性能と防御性能だけ(・・)を聞けば、恥を捨ててでも着る女性は居るかもしれないが、その実態は『両胸と股間にローターを装着して戦え』である、しかも振動数が物凄い

 

よっぽどのマゾじゃないと着ないでしょコレ

 

 

「どう考えてもスケベ部行きですね、ミナミィネキが開発した服の下に着られるデモニカの『リビドークロス』並みにアレですよ」

 

 

「それでも着てくれる女性は居る筈だ!!」

 

ブリッジから直立に戻った男が拳を握りしめて語る………が

 

 

「じゃあ、黒札としての権力を一切使わずに、欠点も含めて全て教えて騙すことなく、着ても構わないという女性を自力で探してくださいね」

 

 

とは言ったものの、必要とあらば全裸土下座で足舐めを即座に実行できていたのが、追い詰められた地元名家だからなぁ、今は昔程は追い詰められていないとはいえ、それでも、『恥を捨てれば利益を得られる』を即断即決していた人達が実際に居たんだしなぁ

 

恥を捨て、『両胸と股間に超振動ローターを付ける』程度で悪魔と戦えるとなれば………………着る人居るんだろうなぁ

 

 

「スケベ部以外にも装備者探したら〜〜!!」

 

そうやけに張り切って部屋から出ていった

 

 

「………………………スケベ部へのコレのプレゼン、私がするの?」

 

それは流石に嫌なので、追い掛けて頭を叩いて正気に戻し、スケベ部へのプレゼンはちゃんと開発者本人にやらせた

 

 

 

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【なんだこれ?、刑部姫の新たな力】

 

 

見せたい物がある、そう刑部姫に言われて姫路城の大天守までやって来た

 

「コレが、姫の新しい力!!」

 

そう言って気合を入れる刑部姫、それに伴い何故か姫路城が揺れ始める

 

 

「浮上せよ(・・・・)白鷺城!!」

 

刑部姫のその言葉と共に、何故か姫路城全域が堀から数メートル浮上している様子が眼下に広がる

 

 

「ん〜〜………………終わり」

 

そう刑部姫が力むのを辞めると浮遊していた姫路城が元に戻る

 

「何故かわかんないけど、姫路城を浮かせられるようになったよ、大天守だけならもう少し楽になるかな」

 

「本当に突然生えた謎能力ですね」

 

「だね〜」

 

「この力がもう少し馴染んで、姫も慣れれば、大天守だけを数十メートル浮遊させて、高速飛行させる事も可能になるかも」*6

 

 

「まぁ気軽に姫路城を飛ばすわけにもいかないから、移動用の飛行船とか私も買うか作ってもらうべきかな?」

 

「確かにそうだね〜、姫路市民の心の拠り所にもなってるし、ちゃんと認知させてからじゃないと、最悪、姫路城を飛ばして逃げ出した……って勘違いされちゃうだろうしね」

 

「文字通り、城という拠点ごと有事の場に駆け付けられるってのは凄いことだけどね」

 

「純粋な補修以外にも、オカルト的な強化とかもした方が良さそうかな?」

 

「姫路城という見た目は変えず、設備とかを改修して現代化するべきかな?」

 

すくなくとも、有事の際に備えて、水や食料の備蓄はしておいた方が良いかな、他には霊弓とか霊刀とかの武装も少々、井戸の内部空間も空間操作技術で拡張して数十トンの水が入った井戸にすれば有事の際には役立つね、アクアダインストーンも作れるから水の補充は問題ないし

 

『城』だから人を収容する場所は多いし、怪我人や避難民を収容するのは問題無い、調理設備はそのまま使うか、現代風に改修するか、大キッチンを別に作るかするべきかな

 

 

そんな風に考えていると、スマホに着信が入る

 

 

「誰だろ?………淡路ニキ?」

 

疑問に思いながら電話に出ると、淡路ニキ本人ではなく、その式神の三宮紫穂が話しかけてきた

 

 

『もしもし破魔ネキさん、こちら淡路島、緊急事態です』

 

「紫穂ちゃん、何があったのか簡潔に」

 

『沖縄から流れに流れたのか、魔王ダゴンが海から襲来、現在海岸沿いで交戦中、救援を求めます』

 

「分かりました」

 

『すみませんが戦線に戻ります』

 

 

そう言って通話が切れる

 

 

「………刑部姫」

「なに?」

 

「大天守の屋根に出ます、必要なら声を掛けるので、大天守だけを浮かせる準備をしていて」

 

「りょうか〜い」

 

その返事を聞きながら短距離転移で天守閣の中から屋根に出て、淡路島を千里眼で視る

 

 

「………………アレか、確かに魔王ダゴンだね、しかも暴れているから交渉の余地無し……と」

 

どうするか少し考え、万華鏡写輪眼の瞳術【八咫鏡】を発動し、私の周囲の太陽光を収束させて右手に集め、その太陽光と魔力を圧縮して矢を精製し、その矢を武装形態にした龍翼弓コトノカグラに番え、光其の物の矢を放つ

 

【輝ける流星の黄金矢(アポロン・エピクリオス)】

 

その一矢は光其の物であるが故に、まさに光速の一撃、それ故に回避は不可能、人間に当たれば苦痛無き死を与えるとまで言われる一射

 

 

この矢はソレを再現したものである

 

 

光の矢が私の指を離れ、弓から放たれたその次の瞬間に、光の速度で飛翔した矢が魔王ダゴンの脳天を貫いた

 

 

「魔王ダゴンはレベルにして74の存在、脳天を矢が一回貫いた程度じゃあ死なないよね」

 

故に、連射する

 

 

人間で言うところの脳天、両肩、心臓部、両肺、仙骨、それらを貫き、更に等間隔でダゴンの身体を貫き続けて、まるでミシン目の様にダゴンの魚の下半身を貫き、千切れかけの状態にした後

 

 

「コレでトドメ」

 

顕現する破魔の矢を放ち、魔王ダゴンの胸の中心に突き刺さった破魔の矢が輝き、魔王ダゴンを体内から炸裂するメギドラオンでバラバラに吹き飛ばす

 

 

千里眼でその衝撃に耐えている淡路ニキ達の様子が視えるが、全員が呆然としている

 

 

 

まぁ気持ちは分かる、自分達が壊滅しかねない存在が、ほんの数秒で全身穴だらけになり、バラバラに弾け飛んだのだから

 

ん?死んだのは間違いないけど下半身は丸々残ったみたいだね、ドロップアイテム扱いかな?

 

 

一応淡路ニキに電話を繋いで……と

 

「淡路ニキ、その魔王ダゴンの魚の下半身はどうぞご自由に」

 

『えっ、ああ…………はい、ありがたく貰っておきます、救援ありがとうございます』

 

そこでちゃんと礼を言えるのは評価高いですよ淡路ニキ

 

 

淡路ニキから次が来ないか、暫くは海を警戒することに決めたことを聞き、自分達では無理そうなら今回同様連絡を入れてほしいと伝えて通話は終わった

 

 

 

その後は、姫路城全域が一度浮遊したことによる問題が起きていないかを一通り調べ、流石に完全に浮遊したことによる大地のひび割れはあったものの、地下水脈とかには問題は無いと判明した

 

 

 

 

刑部姫用に大容量MAGバッテリーを何個か用意しておこうかな、魔力というか霊力は有り余ってるし

 

 

 

 

*1:
お菓子の神様

*2:
百式が2名、キルシュヴァッサータイプが2名

見た目を変えただけで同性能ではある

*3:
内訳は操縦の練習機兼作業用としてグラスゴー8機、実戦機としてサザーランド5機とグロースター5機、シュミレーター付き

*4:
殺した妹(マーヤの母親)を剥製にしてたり、『これで私の中で永遠に一緒よ♡』って理由で心臓を食べたりしてる、マーヤは母と妹の心臓を食べられた(母の方は目撃してる)ショックで記憶を喪失したりしてる

*5:
なお、超振動クリスタルが埋め込まれた部位は『両乳首』と『股間』の位置なので、装着している女性は効果発動中は常に敏感な部位を超振動で刺激され続けて快感を叩き込まれ続けて身悶えする事となる

つまり、両胸と股間に起動しているローターを装着しながら戦えと言っているも同然である

*6:
FGOのイベントで亀姫(刑部姫)が白鷺城で潜水したり高速飛行させていた、元の世界でのその認知、それが世界を超えて影響を与えた

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