【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
なんとか書けたので投稿
3月上旬
ショタおじに受けても受けなくても後悔する依頼と忠告された依頼で訪れた異界は深部がメシア教によって改造されて乗っ取られていた
教会に近付いた女を教会の地下フロア奥深くに転移させる罠、そのせいで分断されたセキトに荷物の中に有るスマホのテッラで救援要請して欲しいと念話で命じ、自身は脱出の為に行動を開始した
透魔の弦で完全に透明化した状態で地下エリアを移動していた中で見た天使達の所業
吐きそうになりながらも必死に堪え、知識として知っているだけと、経験として知っている事の違いを嫌という程に思い知りながらも行動し続ける
そうして移動していたが、遂に発見されて広い部屋に追い込まれた
出入り口は複数のエンジェルやアークエンジェルによって塞がれ、左右の壁には脳缶が立ち並び、その脳缶の壁を守る様に天使が並ぶ
そして、正面には聖母と呼ばれて、肉体を犯され、改造され尽くした異形の存在と、この地の天使達を率いる力有る天使、プリンシパリティ
肉の檻より解放された無垢なる信者達の祈りの力によって、低俗な呪殺など我等には効かぬと誇らしげに語る
その他にも聞くに堪えぬ戯言を並べ立てていたが、自分という高い霊的資質を持つ女を得る為に、プリンシパリティは聖母と呼んだ存在に向けて口を開く
「不遜な侵入者を貴女の力で捕らえなさいマリアよ、しかし、殺してはなりません、彼女もまた貴女と同じ聖母へと生まれ変わるのですから」
首から頭の代わりに異形の女性型の上半身が生えた巨大な腕を持つ異形の上半身、模様のように無数の目が有る巨大な蟻や蜂のような下半身、大量の人型の異形の腕が脚の様に生えている
「唖々■■■■由ゥ゙ゥ゙■■■我ァ゙ァ゙■■ァ李ぢゃ■■■唖赤々ぁぁ■■■ァゝん」
改造され、人としての自我も人格も失い魂すらも歪みきった犠牲者、最早人の形すら成していない、死だけが救いとなる異形の怪物、ソレが天使の指示に従い暴れ始める
その異形の身体のあちこちに存在する全ての眼が涙を流しながらも自身の姿を確り捉えて、一切目を離さない
その事を疑問に思いながらも、複数ある腕の一本、自分目掛けて伸ばされた巨大な腕を躱すが、手はそのまま床を叩いて砕き、発生した衝撃波を喰らい吹き飛ばされて床を転がる
そこに複数の腕がその長さを変えて伸ばされ、慌てて起き上がって手を回避する
異形の腕を必死に躱し続けるも、床や柱に手が叩きつけられた際に発生した衝撃波を食らう
更にはエンジェルのハマ、アークエンジェルのアギラオも放たれ、身体が徐々に傷ついていき、手にした弓に亀裂が走る
そんな中、ふと異形の怪物に唯一残る犠牲者の名残、異形の女性型の上半身、その髪の毛が視界に入り硬直する
正確には、その髪を縛るリボンに付いてる古びた、手作り感溢れる小物
そして気付く、目の前の異形は非常に分かり辛いが『ゆかりちゃん』と叫んでいる事に
「まさか…………ちひろちゃん?」
まるで、返事をするかのように異形は咆哮する
その咆哮の衝撃波に耐えながらも徐々に後退していく
咆哮が終わり、ゆっくりと巨体が動き出す中、俯き、弓に矢を番え、異形に向ける
「もう………………眠って」
俯いたまま涙を流し、そう呟いて、嘗てないほどの霊力を纏い、完全に青白く染まって輝く矢から手を離す
しかし、矢が放たれた衝撃に耐え切れずに弓が半ばからへし折れる
だが放たれた矢は勢いよく異形の身体の中心に突き刺さり、解放された
「おのれ、よくも聖母を!!」
そう激昂したプリンシパリティの声など耳に届かない
そして、
反射的に手を伸ばすが、指先が届く前に足元の異形化した頭部がMAGに帰り空を切る、その直前その口が微笑むように動いたのを見た
コロシタ
そして、かつてあげた小物が付いたリボンだけが残された
ワタシガカノジョヲコロシタ
そのリボンを手に取り、両手で握りしめる
ダレノセイダ、ソンナノハワカリキッテイル
コノ、テンシヲナノルオブツドモガイタカラダ
「あああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」
涙を流しながら絶叫する鏑木紫の身体から可視化される程に膨大な霊力の本流…………否、最早嵐と呼べる程の霊力が破壊力を伴って吹き荒れる
ただそれだけで周りを囲んでいた力の弱い天使達は次々と吹き飛ばされ壁に叩きつけられていく
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルセルモノカ
今迄繋がっていなかった第3チャクラと第4チャクラが繋がり、第1チャクラから第5チャクラまでが全て繋がり、経絡系が焼き切れかねない程の出力で霊力が流れ出す
コノウラミ、ハラサデオクベキカ
「
ある4体の悪魔の合体スキルすら自覚無く発動し、顔を上げる、その目は完全に血走り、怒りも、殺意も、憎悪も隠そうとしていない、完全にブチギレていた
コイツラノセイデ
彼女を犯し、改造し、人の尊厳を奪い尽くした天使に、彼女を殺すしか無かった自分自身に怒り狂っていた
コイツラサエイナケレバ
「死ね、
強力な悪魔三体による協力攻撃スキル【呪いの濁流】、それを単独で、擬似的に再現し、多少の弱体化は有るものの確かなスキルとして発動した
ホロビロ、オブツドモ、イッピキノコロズシニタエロ
膨大な呪詛が湧き出し、竜巻の如く吹き荒れ、津波の如く押し寄せ天使達を飲み込んでいく
「低俗な呪詛などこの私には…………」
霊力の暴風に耐えていたプリンシパリティが効かないと言おうとしたがどす黒い呪詛に呑まれ、部屋の全てを圧倒的なまでの呪詛の濁流が埋め尽くす
その呪詛の濁流に飲まれ大ダメージを受けて蝕まれた全てのエンジェルとアークエンジェルの全身が黒く染まり力無く倒れ、何とか立っている
「ガァァァ、馬鹿な、神の寵愛を受けた、この身が腐るなど!!、あってはならないぃぃぃぃ!!!!」
そう叫びながら天を仰ぐが、四肢だけでなく胴体まで黒く染まり始めて腐蝕し、腐った指先から肉が崩れ始める
よく見れば、倒れ伏している全ての天使達の黒く染まった身体や翼も腐蝕し、肉が液状化する程に腐って崩れ始めている
口も喉も肺も、全てが呪詛に蝕まれて腐っている為に、苦悶の声を上げることすら出来ていない
そんな彼等の光輪すらも黒く染め上げて、朽ち果てていく
「煩い
そんな所に駄目押しの、二発目の【呪いの濁流】が放たれる
天使だけを狙う、天使だけを
そんな呪詛の暴風に再び呑まれ、全ての天使が悲鳴を上げることすら出来ずに腐り、朽ち果ててMAGすらも呪詛に呑まれて消えていく
残ったのは壁に立ち並ぶ脳缶と、今迄とは比べ物にならない程の霊力を吹き荒れさせている鏑木紫のみ
しかし、彼女の霊力の急激な上昇は、怒りによって覚醒して霊力が増大したのではない
元々は里の者達に、今は
その枷が、理性と共に砕け散り、解き放たれた
残された小物が付いたリボンに一時的に彼女の魂を封じて右手で握りしめる
折れた弓は袴の帯に差し込み、ギミックの核たる脳缶の壁にマハムドバリオンを打ち込み、脳を侵す天使の力を殺し尽くしてギミックを破壊し、部屋を出る
「その身を差し出しなさいマリア!!」
そんな戯言を口にする天使達はマハムドバリオンの呪詛で一掃する
「天使様にその身を捧げなさい」
そんな戯言を口にするメシアン達に、疫病の概念を付与したマハムドバリオンを発動し、天使の羽等に侵されている者は天使の力を殺し尽くして洗脳から解放し
真正のメシアンは天使への信仰心や忠誠心が高ければ高い程に疫病に蝕まれ、黒死病をメインに複数の疫病が発症する
女性達に種付け作業を行なっている天使達に向かって、犯されている女性達も巻き込む形で【呪いの濁流】を発動して天使を一掃する
犯されていた女性達は、その身に注がれた天使の力を、天使の因子を、腹に宿ってしまったモノも、天使関連の全てを殺し尽くす事で天使から解放する
そして、教会の入り口を守る天使達を【呪いの濁流】で飲み込み、ステンドグラスも入り口の扉も内側から呪詛の津波で吹き飛ばす
解放された教会の入り口から一人の男が複数人を率いて入ってくる
「救援に来たが無事なようだな破魔ネキ」
「………………セツニキさんですか、セキトにしてもらった救援要請で来てくれたんですね」
俯いたまま自分が来た地下への入り口に振り返り
「中の天使は大半一掃してますから中の被害者達の救出をお願いします、私にはその為の知識も技術も無いので、ああ…………倒れている人は、呪詛に蝕まれてるメシアンは真正のメシアン、呪詛に蝕まれていないのは洗脳されてたメシアンです」
「聞いたな、生き残りの天使を警戒しながら犠牲者達の救出に向かってくれ、俺も後で向かう」
セツニキの指示に従い、教会の地下フロアに向かう者達を見送る
「………………………………行かないんですか?」
「酷い顔してるぞ破魔ネキ」
「……………………でしょうね、ショタおじに受けても受けなくても後悔する依頼だって忠告されてましたが、本当に後悔してます」
「でも、他の人が解決したのを、後で結果だけを知ってたらもっと後悔してたんだと思います…………………………友達を自分で殺すのか、友達が誰かに殺されたと…………後で知るかの違いですが」
「マリアなんて呼ばれて、人の原型も残さない程に改造されて、異形の化物に成り果てて、魂まで崩壊寸前まで壊れてて、他の黒札だとただの邪魔な異形の化物扱いで普通に殺されて終わりだってのも分かるから……………………こうして魂だけでも保護出来たのは私が受けたから、それだけが救いって………………」
右手で握り締めていたリボンから彼女の魂を解放し、両手でその魂を抱えて無事な椅子に座り込む
俯いたまま、涙を流し続け、落ちた涙が袴に染みを作る
涙を流し続ける紫を一人置いて、セツニキもまた教会の地下フロアに歩を進めた
セキトもまた傷心の主に声を掛けることが出来ずにただ見守っていた
そして、この異界は崩壊し
新たなメシアンスレイヤーが誕生した
異界崩壊より少し遡り
教会の地下通路
「『メシア教に支配されし地にて、疫病司りし太陽の子が友を殺めぬ時、ガイアより離れ、心壊れしあの娘はメシア教在る所に無差別に呪詛と疫病を振りまく厄災と成り果てる』ってのがショタおじから聞いたアマビエの予言だったか」
「自身の手で行なったからこそ納得でき、友の魂を保護出来たからこそ道を外れずに済んだ…………か」
「ショタおじを除いて、連合内でトップクラスの霊力量を誇る破魔ネキが疫病神の側面でアポロンと深く繋がり、暴走するって最悪は回避出来たみたいだな」
相変わらずクソッタレな世界だ
そう吐き捨ててセツニキは施設の奥へと歩を進めた
鏑木紫Lv40
ステータス(割と適当です)
HP210
MP725→870+
力23
体26
魔90→120
速36
運41
保有スキル(下位スキルは表示していないだけです)
攻撃系
ザンダイン、マハザンダイン、ガルダイン、マハガルダイン、アギダイン、マハラギダイン、トリスアギオン、メギドラオン、ムドバリオン、マハムドバリオン、フレイダイン、マハフレイラ、ハマバリオン、マハンマオン、ヤブサメショット、呪いの濁流、火龍撃、風龍撃、黒龍撃、白竜撃、至高の魔弾
回復系
ディアラハン、メディラマ、パトラ、メパトラ、ディアムリタ、リカーム
補助系
コンセントレイト、スクカジャ、マハスクカジャ、タルカジャ、マハタルカジャ、ラクカジャ、マハ、アナライズ、ポイズマ、
自動系
弓の心得・参、回復の心得・弐、火炎の心得・弐、
耐性系
火炎無効、破魔耐性、呪殺無効
生産系
破魔矢・参、呪怨矢・参、|疾風矢・弐、衝撃矢・弐、業火矢・弐
魔導闘法
全ての攻撃が魔依存との複合攻撃になる
例、呪いの濁流
敵全体にレベル依存で特大威力+魔依存ダメージ
貫通効果の呪殺属性攻撃、3ターンの間、攻撃力と防御力を最低まで低下