【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい   作:ディストピア

19 / 99

書けたので投稿



第14話

 

 

5月上旬

 

 

属性矢の大量生産が一段落し(造り溜めされていた属性矢用の矢が無くなった)、昼食を食べた後、なんとなくの思い付きで弓型式神のモデルとして以前作成した小さな、それでも15cm程度の大きさがある弓をブレスレットに括り付けて固定し、そのブレスレットを右手に付けた状態で修行用異界・上層に訪れた

 

 

 

服は霊装の巫女服ではあるが、武器も無ければ矢の一本も持っていない、手ぶらで訪れている

 

 

ちなみに、マイ式神のセキトは単独で異界に潜っている他所の式神嫁達とパーティを組んで修行用異界に挑戦してLv上げに勤しんでいる

 

 

 

「太陽神アポロンと月女神アルテミスは双子の兄妹神、どちらもが兄とも姉とも言われる程度には不明瞭だけど、双子の神なのは間違いない」

 

「瞑想で内面に深く潜った時にはアポロン由来の力を強く感じるけれど、アルテミスの力の気配も感じ取れた」

 

「アポロンと深い繋がりが在るならば同時に、双子であるアルテミスとも深い繋がりが在る事になる、悪魔に変身するデビルシフターならアポロンとアルテミスの両方に変身出来てもおかしくない位に……深い繋がりが」

 

 

右手を目の高さにまで上げて拳を握りしめ、拳から肘までに霊力を纏わせ、腕に付けたブレスレットと固定した弓にも霊力を流し込む

 

 

 

そして壁に向かって足を開き、右腕を大きく引き、今から右ストレートでぶん殴る……と言っているも同然の体勢を維持する

 

 

「だから、アルテミスの技を再現し………修得することも不可能じゃない筈」

 

 

そう言い切ってから目を閉じ、深く息を吐いてから意識を集中させる

 

 

そして、その顔面を全力で殴りたい相手…………以前遭遇したメシア教の天使プリンシパリティの顔を思い出す

 

 

「銀河……烈星拳!!」

 

そう叫びながら、再燃した怒りと憎悪を込めて全力で腕を振り抜き、想像上のプリンシパリティの顔面を一切の加減無く全力で殴り飛ばす

 

 

 

 

そして耳に届く何かが8回当たる音、それを聞いて目を開ける

 

 

「拳を振り抜いたのは一回だけ、それなのに何かが突き刺さったような破壊の跡が八箇所、本物の15撃には届いてないけど再現出来た………………それにしてもこれって拳撃?射撃?どっちだろ?」

 

本家本元のアルテミスも手甲の弓を展開して放っているので、拳圧を飛ばしているのか、霊力(魔力)で矢を形成して乱射しているのか、劣化再現しておきながら自分でも理解出来ない事に首を傾げながらも意識を切り替える

 

 

 

「腕を振るうのは一回だけど、今度は右腕だけでオラオララッシュを叩き込むようなイメージで再挑戦」

 

ジョルノは蹴りで無駄無駄ラッシュしてるんだし問題無いよね…………と考え、再び拳を振り上げ

 

 

 

「銀河烈星拳!!」

 

そう言葉にして拳を振り抜くと、今度は壁に矢のような光弾が11発突き刺さる

 

 

 

この時、殺意と憎悪が全開で呪詛も撒き散らしているのだが、想像上とはいえ現状もっとも憎んでいる相手の顔面をボッコボコにしているからか満面の笑みである

 

 

 

「今度は11発出た、この調子で頑張るか…………と、霊力とかを感じて近くの悪魔が寄ってきたか」

 

 

振り返った視界の先にはガキが二体、別方向にスライム二体

 

 

「アルテミスの真似事に不定形のスライムは邪魔」

 

そう言ってスライム達を指差し、一切の容赦無く過剰火力なマハラギダインを叩き込み焼き払う

 

 

 

ただでさえ弱点属性なのに、Lv40の魔力値120が放つマハラギダインに耐えられるはずもなく、断末魔を上げることすら出来ずに一瞬で焼滅する

 

 

 

「次はガキ」

 

近付いて来ていた二体のガキに向かって地を蹴り、跳ねるようにガキの正面に移動し、勢いそのままに顎をサマーソルトで蹴り上げる

 

 

顎を蹴り上げられたガキはその威力に耐えられずに首が千切れ、蹴り飛ばされた頭部が粉砕される

 

 

残った一体も同様にサマーソルトで頭を蹴り上げられて頭部粉砕で撃破されてMAGになって霧散する

 

 

 

「えっと……………………サマーソルトと脳天割りってコレで良いのかな?普通のサマーソルトとスキルのサマーソルトの違いって何なんだろう?、スキルの【サマーソルト】を使う……って決めたら身体が勝手に動くわけでもないし、よくわかんないや」

 

自分をアナライズしてスキルを確認すると【(劣化)銀河烈星拳】【サマーソルト】【脳天割り】と新たなスキルを修得しているのを認識する

 

 

「劣化が付いてるけど銀河烈星拳含めてアルテミスの専用スキル三個全て修得…………と、あとは劣化が外れるように修練だけど…………なんか思っていたよりあっさり修得したや」

 

アルテミスのLvを超えてるからかな?と思いつつ、他に思い付いていたのは…………と考えながら岩壁に近付き、手を伸ばせば手の平が当たる位置に移動する

 

 

「完全な魔特化型とはいえ、近接での対処法を身に着けないといけないのは中層でのアイサツで十分理解したから、修得してる魔法を応用しての対処法を身に着ける」

 

 

右手を掲げてザンマを発動する、発動したザンマは右手から上空目掛けて打ち上げられた

 

 

 

ザンマの発動時の霊力(魔力)の流れを観測する為の魔法行使、それを二度三度と魔法の発射タイミングを変えて繰り返す

 

 

「発動した魔法を手元に留まらせるにはこんな感じかな」

 

そう言って再びザンマを発動させる

 

 

発動したザンマは撃ち出されること無く手元に留まり続け、空間が歪んで見える程の振動が右手を覆うように発生している

 

 

 

「ん…………成功、コレが出来るのが前提だったからちゃんと出来て良かった」

 

次は……と呟き、今度は左手を掲げ、右手のザンマを維持したまま左手で別にザンマを発動させる

 

 

 

流石に同一魔法とはいえ、左右の手での個別の発動は負担が大きく、汗が一気に流れ始めたが魔法の発動と維持には成功し、発動時には不安定に成っていたが10秒程で安定する

 

 

 

「まだ集中し続けてないといけないけど、左右の手で別々に魔法の発動と維持に成功、次はコレをこのまま壁に撃ち込む」

 

 

両手をそれぞれ真っ直ぐに伸ばして壁に押し当て、両手に維持したザンマを壁に同時に撃ち込む

 

 

 

撃ち込まれたザンマは衝撃波となって岩壁に叩き込まれて振動が広がり、罅が押し当てられた掌を中心に発生し、自身の目の前、左右の手の中心地点で一際大きな亀裂が発生し、その周囲の岩が砂状に成る程に細かく砕かれる

 

 

 

それを見て、大きく息を吐いて壁から手を離す

 

 

「浸透勁のように衝撃を打ち込んでの内部破壊、更に二つの浸透勁の衝撃が重なる事で振動の波がぶつかり、より大きく強力な振動波が発生する」

 

 

史上最強の弟子にそんな感じの技が有ったと思い出したから挑戦したけど、ちゃんと出来たと喜びを感じて笑みを浮かべる

 

 

「浸透勁だと触れさえすれば振動を撃ち込めるし、手だけでなく足でも魔法の発動が出来るようになれば出来る事が増える、二つの異なる魔法の同時行使も出来るようになれば戦術の幅が一気に広がる」

 

 

「慣れれば衝撃矢でも同じ事が出来るし、弓矢による支援射撃だけでなく強力無比な魔法を撃ち込む砲台にも成れば、更にセキトの脚による高速機動も合わされば超火力の高速移動砲台に成れる」

 

 

「その為には火力の向上以外に、もっと速く、もっと精密に、自然体で当たり前の様に魔法の同時行使が出来る様にならないと、可能なら合体魔法の再現とかも目指したいしね」

 

極大消滅呪文のメドローア…………の完全再現は流石に無理だろうけどと呟きつつも、目標を定めて気合を入れてから色々と試し、その日の内に銀河烈星拳から劣化の文字が消える

 

 

 

それを確認して異界を後にし、その後は安定生産されて量が取れるようになったグルメ食材を使った料理を楽しみ、筋肉痛になりそうな程に動かした身体を温泉にゆっくり浸かって癒やし、セキトに大量の人参を差し入れてから自室に向かい、眠りに就いた

 

 

 





アルテミスと同じ様な、可変弓付きの手甲も武具製造部に特注で注文しました

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。