【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
ペルソナ5のジャックフロスト大行進を視ていたら思いつき、気が付いたら書き上がってましたので投稿
第16話
12月、クリスマス数日前
兵庫県北部の豪雪地帯に発生した異界に依頼で訪れ、現在は悪魔を撃破しながら探索中(セキトはメンテナンス中で現在休み)
今の所、出現しているのは氷系の悪魔だが、その中でもLv15のアクアンズが最強なのが現状の中、実に楽しげで無邪気な声が聞こえてくる
警戒しながらも声がする方角に向かって移動すると『ヒーホー、ヒーホー』という声が聞こえ、森の中から雪原に向かって元気に走るジャックフロストの姿が現れる
「ジャックフロストだ…………今世で初めて見た気がする、それに珍しい悪魔だね、人のMAGの気配が一切無いし、殺意どころか敵意すら無い、純粋に雪の中遊んでるだけっぽい」
そして、その様子を眺めている自分の姿に気付いたのか『ヒーホー』と言いながら近寄って来た
「ちょっといいホ? 聞きたいことがあるんだホ」
「聞きたいことですか?」
「オイラじゃあくフロストになる為にはどんな修行をして、どんな悪に手を染めればいいのか調べてるんだホ」
「なるほど、そうですね…………例えばですが、修行は『横断歩道の白い部分だけを歩く』なんてどうです?」
「凄く厳しい修行だホー、ちなみに、白い部分を踏み外したらどうなるんだホー?」
「死にます」
「死ぬんだホ!?」
「白い部分は安全地帯、それ以外は溶岩の海とかのイメージですね」
「それは死ぬホー、確かに強くなれそうな修行だホー」
ウンウンと何度も頷くジャックフロスト
その様子を眺めながら背負っていたリュックの中から『午後の紅茶』を取り出す
「それから悪行に関してですが、この午後の紅茶を
午後の紅茶と書かれた文字がよく見えるように見せながら言う、実に楽しげな笑みを浮かべながらである
「なっ、そんな、午後の紅茶を午前に飲むなんてホー…………なんて邪悪な行いだホー!!」
伝えられた悪行に驚愕し、一歩後退るジャックフロスト
「他にも朝刊を夜に読む、裂けるチーズを裂かずに食べる、プッチンプリンをプッチンせずに食べる、BOSS朝の微糖を夜に飲む、立ち食いそばを座って食べる、ランチパックを夜中に食べる……とかどうですか?」
クスクスと笑うように、実に楽しげに微笑みながら更なる悪行の数々を伝える
「なんて恐ろしい悪行の数々だホー、オイラ…………どれか一つすると思うだけでも震えてくるホー」
「更には誰かが作っているドミノやトランプタワーをわざと崩す!!……っていう、とんでもない悪行も有りますよ」
追加で言い放った弩級の悪行の内容に、聞かされたジャックフロストは雷に打たれたような反応をし、よろよろと二歩三歩と後退る
「恐ろしい、恐ろし過ぎる悪行だホーーー!!オイラにはそんな事出来ないホーーー!!!!」
遂には涙を流し、叫びながら何処かへと全力疾走していくジャックフロスト
「行っちゃった…………って見送るのも不味いか」
そう言って高Lvのスペック任せのスピードで即座に追い抜き回り込む
【残念、修羅勢からは逃げられない】
そんな文面が一瞬頭に浮かぶ
「ヒホッ!?」
本気で驚愕して急停止し、バランスを崩して尻餅をつくジャックフロスト
「な、なんの用だホ?」
「私はこの異界を破壊するために来てるから、異界内を逃げられても困るんですよ、中に居る悪魔は異界と一緒に消えちゃいますし、まぁ…………通常空間に行かれても困りますが」
「だから逃げるのなら異界内を走り去るんじゃなくて、魔界とか…………別の場所じゃないと駄目ですよ」
「じゃあ魔界に帰るホー」
そのまま10秒程見詰め合う
「どうしたんです?」
「どうやって魔界に帰れば良いンダホ?」
「わからないんですか?」
「わからないホー」
見つめ合いながら一緒に首を傾げる
「……………………………………………………痛みなく瞬殺してあげましょうか?」
「ヒホッ!?」
「今此処に居る肉体が滅びてもMAGと共に記憶は本霊とかに伝わって復活できるかもしれませんし、流石に魔界へのゲートを開くなんて出来ませんしね」
「このままだと結局は、異界と共に滅びるか、その前に本来の場所に死に戻りするかの二択ですし」
「ヒホー………………じゃあ、痛くしないでほしいホー」
「分かりました、痛みを感じる間もなく、一瞬で即死させてあげますね」
そう言ってコンセントレイトと四天の法を発動し魔法攻撃力を格段に向上させてジャックフロストを瞬殺する準備を整える
「じゃあ、痛み無く、苦しみ無く、
下準備をしっかり整えてから放たれる火炎系単体攻撃の最上位魔法のアギバリオン、発生した業火に呑まれて一瞬でジャックフロストは焼滅した
「ん……………………無邪気な子供を殺したような気分になって、嫌な感じですね、ジャックフロストは好きでしたし、デビチルのアニメだとメッチーと合わせて好きでしたからね」
そう言ってため息を吐く
そして、悪魔を撃破しながらの探索を再開し異界の奥へと歩みを進める
雪中行軍しながら雪が降り積もった山を登っている最中に強い力を感じ取り、小山を2つ超えた先にある標高2000mはありそうな山の中腹辺りを見詰める
「一際強い霊力を感じる、よく見るとお堂っぽいのも見えるし、異界の主は彼処に居るのかな」
発見したお堂に向かって雪山を登り始めて30分程で辿り着く(遭遇した悪魔を掃討しながらである)
目標にしていたお堂の近くの壁に洞窟が有り、強い霊力はその中から血の匂いと共に漂っているのを感じ取る
自身の霊力の強さを隠蔽してから加減した霊力を周囲にばら撒き、コンセントレイトと四天の法を発動して魔法攻撃力を最大まで強化してからアギバリオンを発動し、その炎を圧縮、製錬して矢を精製し、その矢を弓に番える
霊力に含まれる高純度のMAGの気配を感じ取った異界の主が洞窟の中から出てくる
「随分と美味そうな生娘の匂いと高いMAGの気配がするねぇ、未覚醒の人間を食ってる場合じゃない逸材じゃないか、未覚醒の人間何百人分のMAGが得られるか…………楽しみだねぇ」
自身の姿を舌舐めずりしながら見てくるユキジョロウ
文字通り人を食っている発言を聞いてから弓に番えた矢に込める霊力を更に高め、ついでに隠蔽していた霊力の強さを解放、自身の本来の霊力を叩き付けて力の差を理解させ
「じゃあ、
一切の容赦無く、コンセントレイト+四天の法での強化状態で発動したアギバリオンを圧縮した矢を、更に火龍撃で射ち放つ
放たれた業火を纏った矢は勢いよく、力量の差を理解させられ、青白い肌を更に青白くさせる程に絶望させられたユキジョロウ
その胸の中心に突き刺さり、そのままその身体を吹き飛ばして壁に叩きつけ、岩盤にクレーターが出来るほどの力で叩き付けられたユキジョロウ
この時点で既に、涙を流して心からの命乞いをし始めたい心境になっているユキジョロウだが、絶望は未だ終わらない
その胸に突き刺さった矢が炸裂し、一本の矢の形にまで圧縮されていた、魔力値150超えが放つ『最大強化状態のアギバリオン』が解き放たれ、岩壁が融解するほどの灼熱の業火が身体の内側からユキジョロウを焼き尽くす
ユキジョロウの完全消滅を見届けてから、異界の奥深くに安置されていた
ハマ属性の矢
現在は浄化矢(一般的な認識の破魔矢)
コレもマハンマバリオンの浄化矢Ⅲとして作れます
作者はデビチルの中だと高城ゼットが悪魔形態含めてゲーム、アニメ、漫画で一番好きだったりします