【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
1998年の9月のある日、自室の布団の中で目を覚ました
寝起きだというのに、何故か物凄い不快感と嫌悪感、憎悪と悍ましさ、そして、ほんの僅かな幸福感を抱いての起床である
「何か…………物凄く不快で悍ましい悪夢*1を見た気がする、記憶が一切無いのに悪夢だと断言できるくらいに不愉快だ」
そう呟きながらベッドから降り、記憶から念写してもらった幼き日のちひろちゃんの写真*2に挨拶してから、パジャマを脱ぐ
「寝汗が凄いや…………本当に、どんな悪夢を見たんだか、ほんの少しだけ…………喜びも感じてるのが謎だよ」
寝汗が凄すぎたので、下着も含めて着替え、私服になり、洗濯行きだねと呟きながら下着とパジャマを纏めて洗面所に運び、洗濯物を全て洗濯機に放り込み洗濯を開始する
「おはようございますマスター」
「おはようセキト」
洗面所で顔を洗ってから出てきた私に挨拶するのは人型になったセキトだ
見た目はFGOの呂布ではなく無双の呂布で*3、髪の毛は短髪ではなく、元の鬣の様に炎の如く紅き長髪、腰からは髪の毛と同様に炎の如き紅い尻尾が生えている
ウマ娘ならぬ、ウマ漢である
その後、庭に出て家庭菜園から【ゴールドにんじん】*4を5本程引き抜き*5、星祭で購入して冷蔵庫に入れていたグルメ食材【霜降り豆腐】を切り分け、ステーキとして2人分を焼き始め、同時にグリルで【ホネナシサンマ】を焼く、焼き上がるまでに【モアイモ】*6を入れた野菜サラダを作り、【ゴールドにんじん】を使ったキャロットジュースも作る
ステーキとは別に【ベーコンの葉】【ポークポテト】【ウインナース】【ロースバナナ】を炒めて、【ゴールドにんじん】・刻んだ【黒草】・白髪ネギにした【ドンパッチソード】をステーキの付け合わせにする
一通りの調理が終わる直前、調理を始める前に早炊き設定していた白米が炊き上がる
炊きたての白米を山盛りにした茶碗、焼き上がった霜降り豆腐のステーキ、ベーコンの葉・ポークポテト・ウインナース・ロースバナナの炒め物、ホネナシサンマと野菜サラダ、キャロットジュースをセキトに手伝ってもらいながらテーブルに並べ、最後にインスタントの味噌汁を作る
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
椅子に座り、手を合わせて食材に感謝してから食事を始める
食事をしながら天気予報を見て今日一日は快晴だと確認、食事が終わり、使っていた食器を洗い、その後に脱水まで終わった洗濯物を干す
それらが一通り終わってから巫女服に着替え、星祭神社に最近覚えたトラポートで転移して向かう
修行用異界・下層に潜る
何時も通り入り口付近で悪魔を狩っていたが、同じタイミングで下層に潜った黒札の一人がセツニキからの使いでやって来た
「どうしたんですか?」
「セツニキが言うには
「アキレウスですか…………神話再現しないと撃破不可能ってギミックですかね、分かりました、案内頼みます」
「アキレウスの討伐といえば踵を矢で射抜く事だけど、今居る連中の中に弓使いがいないんだよ」
「城もあるからアキレウスの撃破後、城に攻め入るのにトロイの木馬を再現しないと中に入れないだろうしな、俺以外にも何人か走り回ってるよ」
「本当に下層は大変ですね」
そうして連れられて戦場に辿り着く*7
「ハハハハハハハハハ、現代も捨てたもんじゃねぇな、英雄足り得る強さを持つ者がこんなに居るなんてな、俺の護りを抜ける奴までいやがる、最っ高じゃねぇか!!」
物凄いハイテンションで、戦場を縦横無尽に駆け回る男、戦場の端から真逆の位置にまで瞬時に移動する、瞬間移動じみた超速度で移動し続けながら、黒札達との戦いを心から楽しんでいるようだ、その声は戦場全体が見える程に離れていても、しっかり聞こえるくらいに響き渡る程の声量だ
「見た目的にFateのアキレウスだね*8、私達転生者のイメージに引かれてる?」
そう思考する私のもとにセツニキが訪れる
「来たか破魔ネキ、歴史再現の為に射抜いてくれ、絶対に破魔ネキが適任だろうからな」
「セツニキ…………絶対に私の本霊に気付いてますね」
「そう言うって事は、破魔ネキが適任だって理由も理解してるな」
「神話上、アポロンの加護を持つパリス、或いはアポロン自身がアキレウスの右の踵を射抜いている、だから、本霊がアポロンの私だと、パリスとアポロンの両方の代役が成立する…………ですよね」
「正解だ、じゃあ任せるぞ」
そう言ってセツニキも戦場に飛び込んでいく
「さて…………と、流石に速いね、流石はアキレウス、目で見て狙いを定めても当たる気がしない速度だ、普通に見てから回避余裕だろうしね」
そう言って、目を閉じて、射法八節を意識し弓を引き絞る
目で見るな、気配を感じろ、その存在を確りと、心眼で視て、捉えて、動きを予測しろ、外れるところなど想像するな、射抜く事だけをイメージしろ、放たれる矢は、絶対に中る
速度なんて関係無い、例え相手が空間跳躍をしようとも、私が放つ矢は、空間跳躍してでも必ず相手を射抜く
そうイメージを確り固めてから目を開ける、そして、放たれた矢は戦場を駆け回りながら跳び上がり、宙返りをしていたアキレウスの着地した瞬間に、正確に踵を射抜く
「おっと」
そう思われた矢は、直前で気付いたアキレウスが空中で大気を蹴り飛ばして移動した事で外れる
「俺の踵を矢で射抜く神話再現を狙っていたか、良い腕だが俺の踵を射抜ける程じゃ………」
射抜ける程じゃない
そう言おうとしたアキレウスだが、躱した筈の矢が、空間跳躍してまで追跡し、側面から右足の踵を射抜いた
「がぁ………………なん…………だと、空間跳躍してまで俺の踵を射抜いただと」
そう言って、己の踵を射抜いた矢を手に取る
「この矢に込められた神気、間違い無い、コレはアポロンの神気だ、貴様らの中にパリスの奴の転生体まで居たのか、或いはアポロンの加護を持つ者か」
手にした矢をへし折りながら、戦場全体に響き渡る程の声量で口にするアキレウス
そして、込められていた神気の気配を辿り、矢を放った私を睨み付ける
「成る程、アポロンの魂を継ぐ者か、この俺の踵を射抜くとはたいした弓の腕だ、誇るが良い、貴様の矢は確かにこの俺に届いたとな」
実に楽しげな満面の笑みを浮かべて手にした槍を構え、黒札達を、認めた強者達を見据えるアキレウス
「だが、踵を射抜かれただけで死ぬつもりは無い、存分に戦い、実力を持ってこの俺を倒してみせろ!!」
そう口にして駆け出すアキレウス、瞬間移動じみた速度は見る影も無い程に遅くなっているが、それでも十分過ぎる程の俊足を発揮して黒札達と戦い始める
それを眺めながら、私は少し思うところがある、アポロンの権能は万能と呼べるほどに便利すぎるからこそ、知る者が最小限になるように気を付けていたのにも関わらず、戦場全体に響き渡る程の声量で、人の秘密を暴露された
女の秘密を大声で暴露するとは、随分と礼儀というか、マナーを知らないらしい、たいした大英雄様だ…………ムカつく
本当に、凄くムカつく
「英雄の戦いを穢す気は無いけど、手は出させてもらうね」
矢を番え、弓を引き絞る、そして、ひたすらに矢に霊力を込めて圧縮する、矢が霊力で光り輝こうと更に霊力を流し込み続けて圧縮し続け、時を見て、射ち放つ
タイミングを見計らって放った矢は、アキレウスが戦っていた黒札達を吹き飛ばして距離ができ、周囲が無人になったアキレウスが私を正面に見据えた瞬間に、アキレウスの眼前に出現し、寸分違わずに心臓を射ち貫いた
胸の中心にぽっかりと風穴が空いたアキレウスは、立ったまま口から血を吐き、槍を地面に突き立てて体を支え、近付いてくる己を射抜いた者を見据える
近付いて、私の性別に気が付いたアキレウスは驚愕から目を見開く
「女の秘密を大声で暴露する礼儀知らずを射抜かせてもらいました、別に奇襲でも不意打ちでも無く、存在を知られた状態で真正面から撃ち抜かせてもらいましたよ」
「女だったのか、確かに大声で口にした俺が悪いな、だが、英雄の戦いを穢すような一撃じゃない事には感謝する」
「戦いに男も女も無いですがね、背後から撃ち抜かない程度には気を使ってあげましたよ」
口から血を垂らしながらも、実に楽しげな笑みを浮かべるアキレウス
「現代の英傑達よ、実に楽しい戦いだった、これからも英雄の名に恥じぬ戦いをするが良い!!」
そう言って、笑みを浮かべたまま、倒れること無くその身体を消滅させて、MAGに帰るアキレウス
「止めを持っていかれたのは残念じゃが、乙女の秘密を暴露されたのならば、まぁ……当然の反応かの、巻き込まないようにタイミングも合わせておったし、距離を取らされなければ近接が倒せていたわけじゃしな」
グラ爺がそう言って笑う
「破魔ネキの本霊ってアポロンだったんだな、知ってる奴居たか?」
黒札の一人が周囲に尋ねるが、誰もが首を横に振る中、笑っているのはセツニキだけだ
「セツニキは教えられていたのか?」
「私は教えてないですね、ショタおじと探究ネキには気付かれてましたが、セツニキにも気付かれていたようです」
「
「医療の神で治療適性、遠矢射るアポロンで弓適性、疫病神で呪殺、太陽で浄化と火炎と破魔、音楽と詩歌芸能の音由来で風と衝撃、万能性から万能属性、こんなところか?」
黒札の一人がそう推察する
「隠していた理由に関しては、アポロンの権能が便利すぎるからですよ、権能が使えるからって便利に使われていると、自由が完全に無くなりますからね」
そりゃ隠す……って空気が広がる、誰もがショタおじレベルで便利に使われたくはない
「この後は【トロイの木馬】を作って中に入り、どうにかして城壁の向こうに、城の内側に移動しての攻城戦ですか…………悪魔にトロイの木馬を中に運んでもらえますかね?、神話的にそうしなければならないって悪魔側もなるんですかね?」
「神話的に【アキレウスの死後にトロイの木馬を城の中に運び込んでいる】から、悪魔だろうとそう行動せざるを得ないんだよ、トロイア戦争を再現している以上な、俺達も拠点を焼き払って一部が退散したり色々する必要もあるがな」
「成る程」
神話ギミックに殆ど挑戦していない私の疑問にセツニキが答えてくれて、納得する
その後にトロイの木馬は城壁内部に運び込まれ、行われた攻城戦にも参戦し、援護射撃や魔法による攻勢支援や回復、【呪毒散布】による状態異常の付与や、【四天の法】による魔法系の強化を振り撒いて支援
まぁ……神話再現なのか、大半が酔って眠りこけていたので、援護の必要があったのか疑う程度には割とあっさり陥落
トロイア戦争を再現した戦いに勝利した
星祭神社に帰還後、晩御飯としてフグ鯨のフグ刺しとヒレ酒を楽しんだ、セキトもグルメ食材を使った料理を楽しんで食べていた
主の紫の呂布のイメージが、呂布と言えばFGOではなく無双だった
そのイメージに引っ張られた
どこでも生えるにんじんの中に極稀に出来る輝くにんじん
とても柔らかくてジューシーで、甘味が強く糖度が高いため、野菜ジュースとしても高値で取引されている
本来は転移先は直線軌道状に限定されるが、空間操作技術と合わせる事で矢を任意の場所に転移させる事も可能だが、転移場所は視認できる位置に限定される
霊術自体は犬夜叉より
鏑木紫Lv68
HP440
MP1220+大魔脈最大MPを大きく上昇
力41
体45
魔162
速56
運66
保有スキル(下位スキルは表示しない)
攻撃系
ザンバリオン、マハザンバリオン、ガルダイン、マハガルダイン、万物流転、真空波、アギバリオン、マハラギバリオン、トリスアギオン、ジオダイン、ブフダイン、マハブフダイン、メギドラオン、ムドバリオン、マハムドバリオン、フレイダイン、マハフレイダイン、アトミックフレア、コズミックフレア、ハマバリオン、マハンマバリオン、ヤブサメショット、呪いの濁流、火龍撃、氷龍撃、風龍撃、黒龍撃、白竜撃、至高の魔弾、銀河烈星拳、サマーソルト、脳天割り、アローレイン、ヒートウェイヴ、会心剣、ショックバウンド、
回復系
ディアラハン、メディアラハン、パトラ、メパトラ、ディアムリタ、リカーム、サマリカーム、
補助系
コンセントレイト、スクカジャ、マハスクカジャ、タルカジャ、マハタルカジャ、ラクカジャ、マハ、アナライズ、ポイズマ、ドルミナー、子守唄、プリンパ、テンタラフー、ダストマ、フォッグナー、まどろみの渦、
自動系
弓の心得・伍、回復の心得・参、火炎の心得・伍、衝撃の心得・参、万能の心得・伍、呪殺の心得・伍、破魔の心得・参、状態の心得・参、
耐性系
火炎吸収、氷結耐性、疾風耐性、衝撃耐性、破魔無効、呪殺吸収、毒無効、混乱耐性、魅了耐性、睡眠耐性、封技耐性、幻惑耐性、暗黒耐性
生産系