【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
4月下旬
製造部にて
「おっ破魔ネキ、製造担当の分身のバージョンアップ終わったのか…………って、なんか増えてる」
そう驚くエドニキ、彼の前に居るのは
身長147Cmの私自身、身長120Cmの分身一号、身長100Cmの分身二号と三号
分身の見た目のベースは私だが、髪が短い一号*1、純粋に小さな私の二号と三号*2、分身の服は全員ジャージである
「魔法技術の向上で製造出来る物が増えたって今月の初め辺りで伝えたじゃないですか、なので分身も増やしてみました、頑張りました」
「数日ぶりです、性能がバージョンアップしました分身一号こと睦月です」
「はじめまして、新たに生まれた分身二号の如月です」
「同じく分身三号の弥生です」
挨拶と自己紹介をする分身達
「睦月如月弥生って陰暦か」
「そうです、それと分かりやすいようにですね、着せてる服の背中にⅠ・Ⅱ・Ⅲってローマ数字で表記もしてます」
私のその言葉に合わせて振り返り背中を見せる分身達
背中というか、肩甲骨の間辺りにローマ数字が書かれたワッペンが付いている
「目指すは分身十二体、武装錬金のサテライト30が使えれば一番良いんですがね、無いものは仕方が無い」
「助かるっちゃあ助かるが、製造部に分身十二体置かれても属性アイテムの材料の確保に困るから、全員同時に働いても作業時間が短縮されるだけだぞ」
「分身十二体はあくまで目標ですし、知識収集担当とか農業担当にする予定です、必要な属性アイテムを重点的に製造とか出来ますよ、全属性の矢と属性弾、万能属性の秘石以外は作れますから*3、あと睡眠と毒と幻惑と混乱の秘石、あっ水とか核熱とかは無理です、あくまでも女神転生での全属性です」
指折り数えながら作れる物を告げていく
「増えたって聞いてはいたが、全属性弾と吸魔と吸力の秘石以外は作れるのか、状態異常も大半だし、ライバルが優秀過ぎて水と氷で頑張ってる田舎ニキは大変だな」
そう苦笑するエドニキ
「確か新人でしたっけ、新人の田舎ニキの収入源を奪うのは心苦しいですし、緊急時以外は氷結属性の弾と秘石以外を優先で仕事を用意してくれますか?」
「ああ、構わないぞ、一号…………睦月は今日から働けるのか?」
「矢が有るならば働きますが」
「いつもの部屋に各属性用の矢が溜まってるから頼む」
「「では私達はそれを手伝いましょう」」
エドニキの言葉を聞き、睦月が部屋に向かい、その後を追い如月と弥生も移動する
「…………3人でしてくれるならその分早く終わるか」
「私の分身なので、その…………ちょっとワーカーホリック気質なのですよ、暇があると落ち着かないと言いますか、仕事をしていないといけない気になると言いますか、如月と弥生は顔見せだけのつもりだったんですが」
「破魔ネキもワーカーホリックなのか」
見た目小学生の口から出るワーカーホリックという言葉に、エドニキがなんとも言えない表情をしている
「まだ内密なんですが、分身を増やした理由がもう一つありまして」
「ん?…………なんだ?」
「セキトにポセイドンが憑依して頼み込んできたんですよ、ギリシャ神話からガイア連合に近々使いを出すから属性矢を大量に売って欲しい…………と」
「そんな話が来ていたのか」
「3月下旬にですね」
「弾や秘石用の分身ってよりか、その大量生産用の分身って事か、矢を作りに行ったのはその予行演習か」
内密になっている事を聞き、納得するエドニキ
「てかなんでポセイドンが破魔ネキの属性矢の事を知ってたんだ?」
「なんでも神々の間でも話題のスレの雑談で知ったとか」
「なんだそれ、神々ですらスレにハマってんのか…………って、星祭りのマッカの山は悪魔から搾り取ってるソレが収入源だったか、そうだよな、神も悪魔だったな」
「悪魔がスレにハマってると言われてもあまり違和感が無いですが、神々がスレにハマってると言われたら物凄い違和感が」
「わかる」
エドニキは私の言葉を聞き、腕を組みながら頷く
「まぁ…………そんなわけで、大量に属性矢を作る必要が近々来るから矢の大量生産も頼みます、矢を溜め込む時にあの子達は秘石や属性弾作らせればいいし」
「星霊神社の方に矢の大量生産を依頼しとく必要が有るな、いや、暫くは属性矢の製造を一旦止めて溜め込んだほうが良いか、あの子らにはその間は弾や秘石の製造に専念してもらうか、矢以外の属性アイテムも需要高いからな」
「属性矢同様にランク別に作り分けも出来ると思うから、そのへんの検証もお願いしますね」
「あ〜下手すりゃアギバリオンクラスの属性弾が作れる可能性も有るのか、分かった検証もやっとくよ」
「お願いしますね」
「おう」
「じゃあ私はこれで失礼しますね」
「またな」
エドニキには直接、他の製造部には頭を下げてから退室し、刀を依頼していた鍛冶師の所に向かう
「来ましたよ村正ニキ」
「おお、来たか破魔ネキ、連絡した通り依頼されていた刀が打ち上がったぞ」
その言葉と共に差し出される刀を受け取る
「ありがとうございます」
「刀を抜く前に一つ聞かせてくれ」
「なんですか?」
「破魔ネキの主力武器は弓の筈だが、何故刀を求めた」
「ん…………ちょっと鍛錬場まで付き合ってもらえますか?」
「別に構わねぇが」
鍛錬場
「元々持っている中層のドロップ剣ですが、コレにこうします」
見た目的にはごく普通のロングソードにアギラオを纏わせ赤い光刃を形成し、刀身を延長する
それを見て、ほう……と呟く村正ニキ
「アギラオだと光刃で刀身延長してる見た目ですね」
アギラオの光刃を何度か振り、その軌跡も見せる
「現状だと剣の腕じゃなくて霊力操作技術でですが…………こう」
炎の光刃を射出して、三日月状の斬撃が飛んでいく
「そして、アギダインだと完全に元の刀身が飲まれて光刃だけになるんですよ」
こんな感じに…………と、見た目が完全にビームサーベルやフォトンサーベルと化した剣を見せる
ブォンブォンという特徴的な音はしないが、見た目といい、軌跡の残光といい、まさにビームな剣である
「その見た目の再現をしたがる黒札は多いだろうな」
「だと思います、私もテンション上がりましたから」
右手で光刃を維持したまま左手で的となる氷塊をブフダインで生み出す
「ふっ」
その氷塊に向かって灼熱の斬撃を飛ばして蒸散させる
その後の、刀身が完全に溶け落ちた剣を見せる
「中層のドロップ品程度だと、こんな感じに熱に耐えきれなくて一発限りの使い捨てになるんですよね」
「確かにそいつぁ問題だ、待てよ、アギダインでアレならアギバリオンだとどうなるんだ?剣が耐えきれねぇからまだ試してねぇのか?」
村正ニキが首を傾げた疑問
「エクスカリバーでした」
「……………………すまん、もう一回言ってくれ」
「見た目が完全に赤い
「そいつぁスゲェな」
「撃ったらヤバいから撃ちませんが、発射前はこんな感じになります」
取り出した新しい剣に炎を付与する為に、まずはアギバリオンを発動して巨大な火柱を発生させる*4、炎を収束・圧縮して剣に付与、刀身と柄が赤い光に包まれ、まるで輝く十字架のような見た目へと変化する
「そいつぁ確かに
「アギダインでは刀身が溶け落ちましたが、アギバリオンだと柄まで消失するのが基本ですね、まぁこんな地面が赤熱化するような灼熱を宿せばそうもなりますが」
星祭の鍛錬場で発射するわけにはいかないのでそのまま魔法を解除、発射はしなかったがやはり耐え切れずに柄まで溶け落ちて消失した
「普通の剣、中層素材の剣だとこの通り熱に耐えきれない、耐えきれるとしたら下層の素材、かつ火炎属性の剣だと判断したからですね」
「その判断は間違っちゃいねぇと思うぞ、半端な素材じゃ絶対に耐え切れねぇ、下層の素材でも最初から火炎に耐性が有る剣じゃなきゃ無理だ、深層の素材なら無属性でも耐えれるかもしれねぇがな」
完全に溶け落ちた剣の残骸を見つめ、顎に手を当てながら分析する村正ニキ
「他にもこんな小技を覚えたからですかね」
「あん?」
私の言葉を聞いて顔を上げる村正ニキ
その視線の先には、拳を握りしめて掲げた右拳、そこから延長するように伸びる炎、その炎の先には握り拳がある
「は?」
固まる村正ニキの前で手を開くと炎の拳も手を開く、グー・チョキ・パーと手の形を変えると一緒に変わる炎の手
左手で再びブフダインを発動して氷塊を出現させる、そして、その氷塊を炎の手が握り締めて溶かしながらも持ち上げ、そのまま握り潰す
「ひょっとしてシャナの紅蓮の巨腕か?」
村正ニキのその言葉に【紅蓮の巨腕】でピースする
「ちなみにこんなお遊びも」
左手で指パッチン、音を鳴らすと同時に私の瞳と髪の色が変わり、まるで火の粉が舞っているかのような炎髪と焔の如き灼眼になる
「おお、小柄なのもあってか灼眼のシャナっぽく見えるな」
「私の中で、女で刀使いの炎の剣士…………ってシャナのイメージしか無かったもので、リリカルなのはのシグナムも居ますが…………アレ刀?……って感じですし、原神とか鳴潮には居たのかもしれませんが、私は未プレイなので」
「それでイメージしやすいように刀を欲した訳か」
私が刀を欲した理由を理解して頷く村正ニキ
「刀使いの女ってだけなら軌跡シリーズのシズナとかも居ますが、炎まで付くとシャナですし、西洋の騎士剣って私の身長や体格に合ってないですから、覚醒者だから余裕で振り回せますが、使いこなせるか…………ってなると別ですし」
「納得した、渡した奴より性能が良い刀を打てる様に俺の方の腕を磨いとくぜ」
「この刀も大事に使いますが、それは助かります」
「それで…………なんだがな」
「なんですか?」
「アギダインの時の光刃、アレを映像に残して良いか?」
「あ〜〜男は何歳になっても少年の心が有りますからね、属性変えての色違いも含めて写真だろうと動画だろうと撮って良いですよ、ただし、内々で楽しむ程度でネットには上げないように」
「その辺はしっかり気を付けるし、見せる連中にも徹底させる」
「頼みますよ」
その後、火炎属性の赤い光刃、氷結属性の冷気を纏った青い光刃、雷撃属性の電気を帯びた黄色い光刃、疾風属性の緑の光刃、破魔属性の白い光刃、呪殺属性の紫の光刃、万能属性の青白い光刃を見せ、ついでに伸ばしたり、鞭のように振ったりと様々な変化も見せて記録に残した
全力全開の
その後、凄く良い笑顔を浮かべたままの村正ニキと別れた
別れた直後に、矢鱈綺麗なフォーム*5で全力ダッシュで走り去って行ったから、誰かに見せに行ったのだろう
村正ニキ、エミヤ系列が多いなら居るだろうと思い登場、誰かの小説に登場済みならそちらの設定で
アギダイン等での光刃イメージはリリカルなのはの魔力刃です
足袋+草履(エルメスの靴)
速のステータス大上昇
単純に足が速くなる、速度低下を完全無効化
流体の水であろうと、形無き空気であろうと、霊力であろうと、認識した物を踏み締めて足場とし、駆ける事が出来る、立ち止まると沈むし落ちる
走り続ける限りは直角の壁であろうと、天井だろうと走れる
元々霊的素材で作られた物だが特殊効果は無かったが、アキレウスを打倒した後から更なる霊気が宿り始め、何時の間にか効果が付与されていた