【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい   作:ディストピア

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非常に珍しく、ガチでキレたショタおじからギリシャ神話には様々な罰則が加えられました、それとは別にガイア連合では愛の神エロースの事を、穢教鳥(天使)エロースと扱う事が決定し、スレも使って大々的に広められました

エロースの罰として、ショタおじ製の契約でガッチガチに縛られ、ガイア連合で奴隷に等しい扱いで最低でも三十年は従う事が決定しました、作業の邪魔にならない限りは【私は真なる愚物、愚かしき穢教鳥(天使)エロース】の看板を常に首から下げ、サンドバッグ扱いだろうと受け入れ、素材を求められれば手足を差し出すのも決定事項です


なお、エロースの事を破魔ネキは存在ごと無視してます



第26話

 

5月の中頃

 

 

自宅に設置している【壺中天地】の中にて

 

 

 

ジャージ姿で全身が汚れ、土汚れだけでなく擦り傷が多く、ジャージの一部は擦り切れている

 

 

「ハァハァハァハァ…………やっと今の能力に慣れた、力と速度のステータス値が一気に40も上がったせいで思いっきり振り回された、耐久も上がってるから自滅ダメージが少なくなってるのが救いかな」

 

力と体がほぼ倍ってさぁ、急激に強くなり過ぎたよ

 

 

「走ろうとしたら地面爆散でその場ですっ転ぶとか、もはやギャグだよ…………」

 

ゼウスとエロースのやらかしが原因で、星霊神社に行くのに問題が発生しそうな状態だから下層に潜るしか無いのに、急激に上昇したステータスに振り回されていて問題しかない、しかし、慣れなければ異界には潜れない

 

 

慣れてないから問題→慣れる為に異界に潜りたい→慣れてないから問題→慣れる為に異界に潜りたい、と堂々巡り

 

 

仕方がないので、時間加速中の壺中天地の中でひたすらに基礎鍛錬で地道に能力と感覚のズレに慣れていき、1月以上の時を掛けて調整していた、走る事すら困難*1になっているとか…………誰が思う(泣)

 

 

 

その間、自力では1マッカすら稼げなくなっていたのは当然の事である

 

 

発散する機会がほぼ無く、ただひたすらに溜め込まれ続けていた天使への殺意と憎悪を、見た目だけは【天使】なエロースを叩き潰していたからか、だいぶ発散出来たのは良かった事かもしれないが、代償が重い…………贅沢な話だが

 

 

 

「感覚に慣れるついでに、中層で入手した剣で剣術の練習をしようとしたら、柄を握り潰したりして、本当に、感覚の調整以外に何も出来なかったからなぁ」

 

 

 

「終末前に一度、徹底的に基礎から鍛え直すかな、霊力操作技術・出力向上・弓術・体術・魔術に加えて剣術、全部を鍛え直す」

 

終末前に徹底的に基礎固めを確りすると目標を定める、やれる事が多い万能型というのは便利だが、使い熟し、究極の一に近付けるには出来る事が多過ぎて、一つ一つの修練時間が確保し辛い問題が有る、特化型はその一つに百の労力全てを注ぎ込む事が出来るが、やれる事が多いとどうしても百の労力を分散させざるを得ない

 

 

分神創造で出す分身の維持時間を伸ばしつつ、分身を利用して分担して無理矢理にでも経験を蓄積して、技術を向上させてやる、純粋な霊力の質を高め、各属性の力の質をとことん高めて概念的な重さを増し、質と量の両方を両立させてみせる

 

 

 

 

心に定めた目標を達成するためにも全身全霊の全力全開だ!!

 

 

「下層で会ったらゼウスは惨殺決定だーー!!」

 

うが〜!!と、アニメや漫画ならばデフォルメされた姿で、ギザ歯で吼えるギャグ描写みたいな事をしながらも決める

 

 

ゼウスは必ず叩きのめす、絶対に叩き潰す、何があろうとも惨殺する、勝手に湧いてる分霊と言えども、一つの神話の頂点、最高神の一角だ、準備し過ぎても充分という事は有り得ない

 

 

 

そう目標を定めて、経験蓄積用の修行用分身として四号と五号、卯月と皐月を誕生させる、分神創造の分身と違い時間制限が無い、記憶と経験の共有で単純に効率向上できる

 

壺中天地に出入りしながら過ごし、四ヶ月と少しの時*2を基礎固めに費やした

 

 

 

その間にも、豊穣の力を込めたキャベツ畑のキャベツが、何故か【この素晴らしい世界に祝福を!】のキャベツの様に飛んでいたので確保し、農業部に20玉程提供*3、飛んでいた証拠映像も渡した

 

 

壺中天地の中に再現した栄養豊富で標高の高い山に、修行ついでに豊穣の力を込めながら広大な田んぼを作っていたら、少量ながらグルメ食材の一つ【極楽米】*4が完成、こちらも農業部に種籾を提供した

 

 

 

 

 

そんなわけで時が流れて10月上旬

 

 

メンテナンスとバージョンアップが終わったセキト、ポセイドンに憑依された影響か、本霊のアレイオーンとの繋がりが強化された、父親のポセイドンが憑依して加護を与えた事の影響も強いのだろう、その結果、馬の右脚が人脚に変化する騒動もあったが、普段は馬の脚に変化させれば問題無かった

 

人の姿に変化できるのだ、脚を常時変化させる程度は問題無い

 

 

メンテナンス終了後は遠征をしてもらっていたが、休息も兼ねての日本各地の霊地巡り、その残りに行く為に一緒に来てもらう

 

 

 

黒馬に、黒王号の様な姿に変化したセキトに跨り九州を駆け回り、鹿児島に最後に訪れる

 

 

その日の夜にセキトを駆って海を走って渡る、当然の話だが漁船の類には気を付けているが、信号は無く、視界を遮る建物も無い中、セキトを全力疾走させて沖縄を目指す

 

 

 

“禁足地”には立ち入らないように注意しながら沖縄全島を巡り、トラポートの転移場所に登録して沖縄支部で一泊し、琉球ニキ達に暇潰しと宿代も兼ねて各種属性アイテムを大量生産して渡し、翌朝の朝食後に【透魔の弦】でセキトと共に透明化して、人影が無い場所から海の中に沈み込んで海底に向かって歩いて行く

 

 

最初に目指すは沖ノ鳥島、その後は日本の南側に点在する孤島郡

 

 

 

沖縄からある程度離れてから海底を走っていくが、珊瑚礁を傷付けないように、セキトには水を踏み締めて足場にして移動して、海底には直接脚を付けないように注意してもらう

 

 

移動ついでに、珊瑚礁には多産の加護を与えておく

 

 

 

 

 

 

昼間は海中を、夜は海上を疾走して移動する

 

 

 

海中散歩も良いものだ、覚醒者だから暗視も普通に出来るから、ほんの僅かでも光が差すならば普通に見える*5

 

 

 

 

沖ノ鳥島に辿り着くと、珊瑚礁に向かって多産の加護を全力で(・・・)与えてから移動開始

 

 

今度は南硫黄島から小笠原群島を経由して南鳥島を目指す

 

 

島に上陸して転移場所に登録する際に、【透魔の弦】で透明化してから上陸するのを忘れない

 

 

 

天使が溢れかえっているから【透明化】+【気配隠蔽】状態で南鳥島の霊地に干渉できる位置に到達し、転移場所に登録して即座に小笠原群島に転移で戻り、今度は八丈島を目指す

 

 

 

八丈島を転移場所に登録する、鹿児島を出発してから海中や海上とはいえ、此処まで存分に駆け回れたからかセキトも満足そうだ

 

 

 

今度は恐山に転移で移動して、北海道の霊地を旅行がてらのんびり回る、人里近くではセキトを人型に、呂布の姿に変化させて保護者扱いで各地を移動して食べ歩きもする、人里を離れれば半人半馬の姿に戻ったセキトを駆って走って行く

 

 

 

そうして2ヶ月近く掛けて、クリスマス前までに、まだ回っていなかった九州・沖縄・孤島郡・北海道の霊地を巡り、ついでにそのまま北方領土にまで移動して霊地を覚えて転移可能にする

 

 

 

 

山梨の自宅に転移で帰宅し、各地で購入していた物品を時間停止機能付き収納バッグから取り出して家の中に置いていく、御当地の食べ物系は星祭神社に持っていき事務系の人達に配る事にする

 

 

 

土産物を配り回っている時に、分身と情報共有して思ったが、仕事を終えた私の分身が餌付けされていたり、着せ替え人形扱いで着飾られているのはなんなんだろう、邪険にされていないのは良い事なのだが、小動物や幼児扱いはなんなんだろう、別に構わないのだが、その記憶を共有すると反応に困る

 

 

 

次の日から毎年恒例の属性矢の製造に加えて、別枠での正月の破魔の矢の大量製作に分身達と一丸になって挑む

 

 

本体の私と分身が3体居るからか、矢を収めた箱の交換頻度が凄い事になっている、まぁ私と一号こと睦月、二号如月と三号弥生のペアとなって、別の部屋で制作していたのだが、単純に人手が去年の倍である、製造が完了した箱の交換する頻度もその分増える

 

 

去年までは矢の製造だけでデスマーチだったというのに、合間に各属性の秘石を製作する余裕まで出来ている、やはり数、数が揃えば力となる

 

 

属性弾に関してだが、流石にアギバリオンどころか、通常の弾丸に込めるにはアギダインクラスでも弾丸自体が耐えきれない場合が多いらしく、アギラオ程度の属性弾しか製造出来ない

 

弾丸自体が霊的素材で製造されていればアギダインは確実に、アギバリオンも力が圧縮されて攻撃範囲が狭まるだろうが込められる可能性は出てくる、耐えられる弾丸が存在しない現状では無意味な想定だが、バリオンクラスの弾丸をマシンガンで連射する光景を想像するとヤバい、絶対に世界が変わる

 

 

 

世界が変わり過ぎて、管理が厳重になるのが分かりきっている、下手に覚醒したばかりの人間がそんな強力過ぎる弾丸撃って悪魔討伐していると、絶対に暴走する、誤射するだけでも怖いのに、弾丸の力を自分自身の力だと錯覚する馬鹿は絶対に湧いてくる

 

 

終末後は悪魔が見えるだけの覚醒者Lv1ですら戦力として駆り出して、悪魔を銃で撃たせる状況になる可能性が高いから、絶対に馬鹿は出てくる、間違いない、だが馬鹿がいるからといって作らないという選択肢はない

 

 

 

そうして、属性矢の製作と正月の破魔の矢の製造、合間に各属性の秘石や属性弾の制作をしながら正月までの時を過ごした

 

 

 

 

その間にもこんなやり取りがあった

 

 

 

属性アイテムの製作を分身達に任せて、製造部の面々の前に私はバイオリンを持って訪れる

 

 

「破魔ネキ、秘石の制作は順調か?ってか何でバイオリン持ってんだ?」

 

「秘石作りは3人で充分なので、ちょっと試したい事がありまして、私が今から奏でる音を作業しながら聴いてくれるだけで良いんで、慣れるまでは煩いかもしれませんが聴いてください」

 

「まぁそれぐらいなら良いけどな、普通に作業音も煩いしな」

 

「それでは聴いてください」

 

 

そう言って、バイオリンの旋律を奏でて製造部に音を響かせる

 

 

暫く奏でていると製造部の面々が声を上げ始める

 

「良い音だな、ってなんか調子良いな」

 

「この旋律を何処かで聞いた覚えがあるが…………なんだっけ?」

 

「普段よりも手が速く、精密に動く」

 

「今日のオレは絶好調だ!!」

 

「フィーバータイム来たーー!!」

 

 

 

 

 

三時間経過

 

 

「今日のフィーバータイムって破魔ネキの影響か?」

 

「バイオリンの旋律に何かを付与していたのか」

 

「もしかして確定で絶好調に出来るのか」

 

 

私はこんな感じに製造部の面々に詰め寄られる事となった、まぁ当然か

 

 

 

「ちゃんと再現できていて、効果もきちんと発揮しているようですね」

 

「再現?何を再現したってんだ?」

 

「バイオリン、演奏、効果付与………………まさかスターオーシャンか?」

 

製造部の一人が答えに至ったので拍手する

 

「正解です、スターオーシャンセカンドストーリーの音楽スキルでの演奏効果ですね、今回のはアイテムクリエイト等の特技の成功率UP効果の【女神降臨】ですね」

 

 

「ソレを再現した結果がアイテムクリエイトの効率化になったのか」

 

 

「アイテム作成の効率化で絶好調にってか、最高だな」

 

「女神降臨か、聞き覚えが有ったわけだ、数十回どころか数百回は聞いていたからな」

 

「やべ〜今回の一回だけで依存しそうになる」

 

 

「私から一つ提案があります」

 

 

私のその言葉を聞き、騒がしかった面々が静かになる

 

 

「人魚ネキの安眠が約束された子守唄CDの様に、この旋律も道具化出来ませんか?」

 

「良いな、生演奏じゃなくても効果が発揮するならCD化も出来るな」

 

「普通の録音じゃ無理でも、人魚ネキの歌と同じ方法で音の魔力も記録しちまえば可能性はあるな」

 

「人魚ネキの歌と同じ方法で録音して、効果を知らない連中に聴かせて効果が有るか確認するか」

 

「録音準備を整えるから演奏頼む」

 

「良いですよ、一回の演奏で20分くらい弾き続けますね」

 

「それで頼む」

 

 

 

そうして年明け迄に製造部が愛用する事となる音楽CD、製造のお供【女神降臨】が誕生する事となった

 

 

 

しかし、人魚ネキの歌ほど消耗が激しくは無いが、回数制限付きのアイテムになってしまった

 

 

 

 

そうして1999年が終わり、2000年が訪れる

 

 

*1
おそらく通常時の高町なのはの逆

彼女のイメージ元は超人家族、そのイメージで常人な自分の身体を動かせば当然空回りする

魔法で身体強化する事でようやくイメージと能力が一致する

紫は認識よりも遥かに高い能力の肉体を動かしているから空回り

*2
壺中天地の時間加速を利用しているので

体感的には合計でニ年を超えている

ほぼ不老化して、寿命も延びてるからと開き直った

*3
まだ飛んでいないのを根ごと掘り出して鉢植えに移し替えた物も含めて

*4
一ヘクタールの田畑から一もみの稲穂しか収穫できない幻の米で、一粒食せば極楽浄土に誘う如き味からその名がついたと言われる。

その希少さから、米一粒で金と同価値の超高級食材となっている。

*5
所々で、水中でも可動するカメラで海中や海底写真を撮っている、そしてスレに上げてる

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