【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
あの世の上映会にて
地獄の補佐官、小野篁さんはFGOの姿だった為に、見た人全員が『誰この人!!!!』という大合唱でした(破魔ネキ含む)
鬼灯の冷徹を知らないリュールは『小野篁さんだけど……』って反応でした
12月上旬
セツニキと探究ネキだけでなく、術式組にも相談し、術式組には協力もしてもらいながら術式を構築していく、正直に言えば、深層素材を使った防具を装備している真・修羅勢には意味が無く、中層や下層の上の方を彷徨く術者系ならば役に立つかも………って程度の物ではあるが、防御性能が深層でも通用するような物や、元々装備している防具の防御力に上乗せする形ならば真・修羅勢ですらも役に立つ術に成る
作りたいのは『リリカルなのは』の【バリアジャケット】の構築術式なのだが、防御力が切り替わるタイプなら使い所があまり無いロマン術式でしかないが、防御性能が防具+バリアジャケットになるならば十分に役に立つと術式組も理解しているから本気で取り組んでいる、他にも悪魔に変身するデビルシフターなら好きな形状の防具を身に纏えて性能も良い、そんな術式を構築出来るならば本当に役に立つ
専用道具が無くても『仮面ライダー』や『戦隊ヒーロー』に『魔法少女』や『シンフォギア』の変身を再現できるロマン術式としての可能性も有るし、性能も良いのならば本気で再現が出来る、補助機としてリリカルなのはの『デバイス』が必要なら、『魔法少女のステッキ』や『変身ベルト』等の形状にすればなりきりも出来る
術式が構築出来れば、本当に色々な方面で役立つ可能性が有る
術式組とあーでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返す、そんな日々が既に1週間の時が経過している
そうこうして創り上げた一つの術式、遂に完成した【バリアジャケット】の構築術式、私が代表して術式を起動してバリアジャケットを身に纏う*1
私の体が光り輝き、巫女服姿から服が変化し、頭にはティアラが輝き、ティアラの一部としてこめかみの辺りに羽根のような意匠が付き、胸元にはデカい青いリボンが付いた全体的に青いドレスの様な服でミニスカート姿になる、服とスカートの縁には紺色が使われている、ご丁寧にスパッツの色まで紺色だ*2
「……………………バリアジャケットのデザイン設定を私は弄ってないから貴方の仕業ですね」
ぐりん……と首だけを動かして、今回のバリアジャケットのデザインを設定した人物を見る
「いやだって、破魔ネキ青髪だし、ちっちゃくて可愛いし、スマイルプリキュアのキュアビューティが色合い的に似合いそうだなって」
「スマイルプリキュア?……俺は知らないな、まぁライダーと戦隊ヒーロー中心でプリキュアは殆ど知らないんだが」
「スマイルプリキュア懐かしいわね、確か2012年頃に放送していたシリーズよ」
「青キュアの一人だったな、確かに破魔ネキの髪色的に青キュアだな」
「キュアビューティって美人さんだったよな」
プリキュア談義が少し盛り上がる
「デザイン変更は術式のこの部分だったね、肌の露出は増えるけど、私的には青い巫女だとこの子のイメージだね」
再び私の体が光りに包まれ、光が消えると服が再び変わっている
頭頂部には水で形作られたような猫耳が付き、髪は後頭部に纏められ、腹出しで肩出しと露出の激しい服に青いミニスカート、首元から左胸を経由し右腰までを覆う青い透けた布、上腕から手首までを隠す袖、スカートから伸びる水で形作られたような2本の猫尻尾、持っていたペンの先から薄くて長い青い光刃*3をリボンの様に延ばす
「確かに肌の露出スゲーな」
「破魔ネキって今20歳*4だったわよね、なのにあんなにスベスベの肌、お腹周りも足も凄く綺麗なんだけど、同じ覚醒者なのになにこの格差!?」
「見覚えが…………鏡の
「そうだ、鏡の
「そうです、鏡の
「破魔ネキって当たり屋デッキ使いなのか?」
「御巫は美少女だけど、美少女なんだけど、攻撃特化型デッキだとカモにされる」
「デュエルモンスターズの初期はデッキ破壊デッキでしたね、ニードルワームと死霊の誘い+ゴブリンの棺桶売りの効果発動、捨てた枚数だけ300ダメージでモンスターの数だけ更に500ダメージだ!!……って感じでしたね」
「墓地効果が殆ど無かった時期にデッキ破壊か、破魔ネキって意外と害悪デッキ好きだったりする?」
「残念ながら、複雑なデッキは理解できないから単純なデッキを使ってただけなんですよね、他はドラゴンメイドデッキ+アルバス君ですね、EXデッキを活用できるのが融合だけな時代遅れプレイヤーです、エクシーズとかシンクロにペンデュラムに加えてリンクって、全然理解できませんでしたよ」
本当に、正直言って1ターン目から10回以上の特殊召喚で盤面を埋め尽くして、此方の召喚も効果発動も全てを潰してくるデュエルなんて、理解不可能だった
懐古厨と言われて仕方が無いが、初期の頃ののんびりしたデュエルがしたかった、手札から墓地からデッキから除外から……って、忙し過ぎて全然理解できなかった
「ドラゴンメイド+アルバス君って、そりゃ確かに相性が良いだろうな、各属性の低レベルと高レベルドラゴンが揃ってるからな」
「褐色メイドのアルバス君か……似合いそうだな、リンクまで含めたら複雑過ぎるってのは確かに理解できる」
「確かにな…………ってそうじゃない、バリアジャケットの性能だよ」
遊戯王談義も盛り上がりかけたが、一部の人員が正気を取り戻して話を戻す
「アナライズしてみたけど、破魔ネキが元々着ていた巫女服と千早の耐性がそのままだな」
「その上で、耐衝撃に耐G性能とか色々増えてるな」
「コスプレ術式じゃなくて、元々の防具+バリアジャケットって性能になってるな」
「こんなに肌の露出が多い格好でアナライズの為に注目されると流石に恥ずかしいですね、この格好には自分でなったんだけど」
本当に、こんなに注目されると恥ずかしい、顔が赤くなっているのか、顔辺りが熱いし
アナライズで性能を確認して、求めていた性能に確りと届いていると判明して湧き上がり、各々が術式を起動して、思い描いた服へと変身し、術式の使い心地を確認している
全員が術式を発動した結果、『魔法少女』『仮面ライダー』『戦隊ヒーロー』『歴戦個体装備を纏う
「バリアジャケットの構築術式の完成を祝って飲み会だーー!!!!」
「「「「おおーーーー!!」」」」
「俺は食堂に行って大部屋を取ってくる」
盛り上がる術式組、そんな中から1人が食堂に向かって走り去る…………が、仮面ライダー
この後は、今日の完成の場に居なかった、再現に協力してくれていた他の術式組も術式に興奮して盛り上がり、宴会に参加して騒いでいた
私はフグ鯨のてっさとヒレ酒を楽しんでいた
そんな楽しくて嬉しい気分は、翌日に台無しになった
何度目かの故郷近くの支部への支援物資として各属性の小秘石5kgが入った袋を持って事務の人に話し掛けたのだが、問題が発生した
「支部長が現地で3日前から消息不明…………で、星霊神社で寛いでいる……ですか」
「はい、なんでも支部の運営がこんなに大変だと思わなかったから逃げてきた…………と言っています」
「そうですか、無責任過ぎますね…………ソイツ」
とりあえず小秘石が入った袋は事務に預けてから離れ、考え込む
悩んで悩んで、コンセントレイトを発動して増した集中力を、高速思考と分割思考に使って悩み抜いて、決めた
行き当たりばったりだが、もう決めた、決めたからにはやり通す
事務所に戻り、先程話した事務の人に話を通して必要な書類を貰って少し手を加え、支部の運営を投げ出して山梨支部に逃げ帰って来た人の写真やプロフィールが有る書類を貰う
そして星霊神社の中を歩き回り、目当ての人物を見付け出した
「まったく、支部の運営があんなに大変だと分かっていたら最初っからやらなかったってんだよ」
「それで放り出して星霊神社に帰ってきたってか?………問題になるだろ」
「ハハッ、誰が問題にするんだよ、俺は黒札様だぜ、現地民なんてモブの文句なんて聞く価値も無いっての」
「いや……だから、他の黒札が問題にするんじゃないかって話なんだけどなぁ、俺も思う所あるし」
そう呟いているが、相手は聞いていないようだ
「役立たずなモブ共の文句を聞きながらの世話を、俺の代わりにしてくれるってんなら今直ぐにでも代わってやるよ」
ソファに偉そうに座りながら一升瓶を片手に酒を飲んでいる男、Lvは19か
「ちょっと良いですか、岡崎宗介さん」
「あ?……俺の酌でもしてくれるのか巫女さんがよぉ」
「あっ……ちょっと待て、彼女は……」
「ちっさいけど可愛いし、望むなら俺様の子種を恵んでやっても良いぜ巫女さんよぉ」
「ちょっと黙ろうか」
私の言葉に、ああ?と反応した男の首の骨を手刀で叩き折る
死んだのでリカームで蘇生する
「テメェ、巫女如きが黒札様に何をしやがる」
「はぁ…………まだ酔いが冷めませんか」
ため息を付き、汚物を見るような目で見る
「巫女如きがなんだその態度はよぉ」
「落ち着けって、彼女も黒札だ、修羅勢の一人だよ」
「巫女をやってる女が修羅勢な訳ないだろ!!」
そう怒鳴りながら殴りかかってくるので人差し指1本で受け止め、そのままデコピンのように中指を弾いて拳に当てて、男の拳を弾き飛ばす、意図せずに腕が逆方向まで勢いよく弾き飛ばされて男の肩の骨が外れる、拳の骨も結構砕けてるな
「岡崎宗介さん、この書類にサインしなさい、すれば治療してあげますよ」
私はそう言うが、男は肩を押さえて蹲り、痛い痛いと泣き言を言っている
「はぁ、たかだか肩の骨が外れた
そう言って、無理矢理に腕を掴んで動かして肩の骨を嵌めてからディアで治療する、痛い?……そんなのは知らないね
「改めて、岡崎宗介、この書類にサインしなさい」
「テメェ謝罪の一つも出来ないのかよ」
「する価値すら有りませんので、勘違いが激しいモブ男」
私の返答に絶句する男……岡崎宗介、そんな彼を無視して彼と話していた男が書類に目を通す
「全権限委任状?」
「早い話が、兵庫県姫路支部に関する全権限を放棄して私に渡せ……って事ですよ、無責任男」
「テメェに何の権利があってそんな要求を…」
「投げ出して逃げ帰って来た男にどんな権利があると?」
言葉を遮り見下しながらそう口にする
「あの破魔ネキ、なんでそんなに怒ってるんですか?」
「ああ、貴方は完全に巻き添えですねすみません」
「破魔ネキ?…………何度か物資の支援してきていた物好きか、かなり稼がせてもらったが」
「支援物資を支部の為に使うのではなくて売り払って私腹を肥やしてましたか」
私腹を肥やしたと言われて、反論するのではなく黙る男、コッチでも黒か、話していた男もこの無責任男を見る目が冷めている
「そもそも支援していた理由が、支部から車で1時間程度の場所に私の故郷が有るからなんですよ、それなのにこの男は放棄して逃げ出した、仕方が無いから私が代わりに直接守ろうって思いたっただけですよ、前世も兵庫県民だったから愛着ありますし」
「破魔ネキの故郷だったのか………納得」
「…………いや、しかし……」
「責任を投げ出して、逃げ出しておきながら愛着が有るとでも、それとも金が欲しいだけですか?」
金と言うと醜く笑みを浮かべる無責任男、醜悪極まるな、わりと仲良く話していた男もゴミを見る目になっている事に気付いてないんだろうな
「10万マッカ*5で兵庫県姫路支部に関する全権限を貴様から買い上げます、これなら良いでしょう?」
「売った!!」
即答かよ、ゴミを処分して10万マッカも儲けたぜ……等と呟くゴミは、嬉々として契約内容も読まずにサインしている
本当に愚かしい
「貴方の意思でサインしましたね」
「ああサインしたぜ、速く10万マッカを寄越せ」
本名で行ったサインを胸を張りながら見せてくる、本当に契約内容を一切読まずにサインしたんだな……と、心から呆れる
「悪いですが、この契約の立会人として一緒に事務に来てくれますか?」
居合わせていた男性に受け取った書類をそのまま渡して聞いてみる
「ああ、それぐらいなら良いけど、うわぁ………」
彼は書類を軽く見ただけで問題に気付いている、無責任男を見る目が、汚物を見る目から憐れみを込めた目に変わる
そうして事務所に辿り着き、事務員に契約書類を渡す
「では岡崎宗介さん、契約通りに
私の言葉を聞いて一瞬固まり、慌てて口を手で抑えるが身体は無責任男の意思に反して勝手に動き、出るわ出るわ、大量の汚職を誇らしげに語り始める
10分近くもの間続く独演場だったが、ようやく終わったので事務の人に話しかける
無責任男?顔が真っ青だけど知らないね
「コレは契約で縛っているので兵庫県姫路支部に関する汚職ならば聞けば誇らしげに語りますので後はご自由に、それと、私が代わりに兵庫県姫路支部の運営をしますから支部の運営権の譲渡と、支部運営に関する最低限のマニュアルに、支部運営に対しての支援に関する書類を下さい、兵庫県姫路支部に通達も、あと私名義で10万マッカ*6をこの男に譲渡を」
「えっ………あ、ハイ、すぐに用意します」
事務員が慌ただしく動き、マッカ譲渡に関する処理と、支部運営に関するマニュアルと、支援に関する書類を渡してくる
それらを近くのソファに座って受け取った物を軽く確認する
「トップによる汚職が行われていた支部をそのまま受け取るから急いで確認しないといけない事が山程有るな」
運営マニュアルを速読している私に、立ち会っていた男性が近付いてくる
「破魔ネキ、俺は淡路島出身だから、淡路島の事も保護対象にしてくれるなら俺も協力するよ、あっ俺の名前は
そう言って頭を下げてくる大西昌平……淡路ニキ
「ありがとうございます、けれど先ずはレベル上げを今の内にしておいて下さい、勘ですが終末の前兆が数年以内には来る気がするので、
「予言の神の勘か………それは確かに従った方が良さそうだ」
淡路島の事も頼みますと言い残し、宿舎がある方角に走って行く淡路ニキ、装備を整えて……と呟いていたので、装備を取りに行って異界に潜るのだろう
それを見送り、読書に、マニュアルや書類を読み込むのに適した静かな場所に移動する
ついでに、掲示板で急遽支部長をする事になった事の発表と、協力してくれる人員の募集をする
数時間後に、リュールとセキトの2人と合流後、兵庫県姫路支部の支部長に成る事にしたと伝え、温泉に浸かって疲れを癒やし、グルメ食材を使った料理を食べてお腹を満たして転移で帰宅する
帰宅した後、2人が眠った後に壺中天地に入り、時間加速を利用してマニュアルや書類を何度も何度も繰り返し読み直し、内容を記憶していく
記憶し終わると、購買部で大量購入した鉄杭を収納バッグから取り出して、一つ一つ丁寧に【聖域】を付与した上で、鉄杭に碑の様に魔力刃で直接【聖域】を刻み込んでいく*7
3日後の早朝、私達は兵庫県姫路支部に居た
「私の名前は鏑木紫、破魔ネキと呼ばれている者です、前支部長が汚職を行っていたのが発覚して本部で処分を受けましたから、代わりに今日からこの支部の運営を取り仕切る事と成りました、私の見た目がコレなので表向きの代表者はそのうち決めるかもしれませんが、最高責任者は私です」
「本部からの要請で度々空けるかもしれませんが大事な事なので受け入れて下さい、それと、こう見えても成人済みで子供ではありませんから安心して下さい」
兵庫県姫路支部に所属している者達に集まってもらい、私はそう挨拶をした
私の右隣にリュールが凛々しい表情で、左隣にセキトが半人半馬の姿*8で威風堂々と立っている、覚醒者は一人残らず私達の力を感じ取って平伏しそうになっている
こうして、私の支部長としての生活が突如として始まった
正月の破魔矢用に分身3体*9は置いてきたが、このまま山梨支部に置いておくかな、属性矢の生産の報酬は兵庫県姫路支部の運営資金に一部回そうと思う
本格的に動く前にコッチで住む場所も急いで探さないと、暫くは往復でも良いと思うけど、各種手続きがまだ残ってるし
馬鹿のせいで色々と大変だ
この日、地球が丸ごと魔界に落ちる夢を見た
尚、就任までの3日で悪魔交渉の試験を突破した、元々勉強はしていたのだが、急遽支部運営が決まったので、時間加速を利用して不眠不休の猛勉強、試験は合格したが、眠い、しんどい、頭痛い、精神的に辛いといった状態になった
時間加速中の壺中天地で無理矢理癒やした