【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
人によっては不快になる話です、読まなくても問題はありません
投稿するか悩んだ結果投稿します
夢を見ている
「◯◯今渡した小遣いから金を貸してくれ」
思い出す
「◯◯、お年玉だ、大事に使えよ」
「ありがとう爺ちゃん、婆ちゃん」
「あれ?財布が無い、爺ちゃんの家に泊まっていて一歩も家から出ていないのに財布が無い、何処にいった」
どれだけ探しても財布が出てこなかったが、それもその筈
「なんでボクの財布が空っぽで実家に転がってる、あのクソ兄、
爺ちゃんの家に泊まらなかった兄が財布を持って帰り、中身を全部自分の懐に入れていたのだから、しかも盗んだ次の日には全額使い切った後だ
不愉快だ
「今月も渡した小遣いから幾らか貸してくれ」
小学生の息子に小遣いを渡したその場で金を貸してくれと、毎度言い出す父親
本当に虫唾が走る
「小遣いを貯めて買ったゲームと本が無くなってる、本当にいい加減にしてくれあのクズ!!」
本当に胸糞悪い
「あのクズ、謝罪するとか反省するだけの知性も無いのかよ!!」
小学生の頃から当たり前の顔をして何度も何度も何度も何度も何度も繰り返す悪行、小学1年生の弟を小学6年生の空手を習った兄が力で押さえつけ、親から何度説教されようが、何度体罰を与えられようが反省を一切せず、ただの一度の謝罪すらも、俺が死ぬまで1度たりとも言われた事がない
本当に死んでくれ、貴様は生きている事が、生まれた事すら間違いなんだ
「殴るのか?殴っても良いけど明日からお前が代わりに仕事してくれよ」
人の神経を逆撫でする発言を繰り返して、人をキレさせておきながらいったいどの口で言っている、それが母親が中学1年の息子に対して言う事か、やる事なのか
お前ら全員死んでくれ、あるいは俺をさっさと殺してくれ
「2回目の脱腸?あるわけ無いやろ、一度切ったらならないのを知らないのか?」
盲腸と脱腸*1を一緒くたにした勘違い知識を偉そうにひけらかして人の言葉を全否定、それが母親のやることか
お前らの顔を見るのも、お前らの声を聞くのも嫌気が差す、虫唾が走る、顔を見せるな、声を聞かせるな、俺に関わるな
「お前、いっつもそればっかりやな」
同じ理由で身体に不調が起きているのだから、不調の理由が同じなのは当たり前だろ、だというのに、何故初めから仮病扱いされて、呆れ返った声色でそんな事を言われないといけない
死んでくれ、本当に死んでくれ、父も、母も、兄も、何故か優遇されまくってる弟も、全員死んでくれ、いっそ殺してくれ、誰が産んでくれと頼んだ、生まれる場所を選べるなら、親を選べるなら、家族を選べるならば、誰がお前らなんかを選ぶものか!!
「おとんの機嫌が悪くなるから髪を伸ばすな、髪を染めるな、ピアスを開けるな、開けたらピアスを耳ごと引き千切るかもな」
煩い黙れ、なんで父親のご機嫌取りのために髪型も髪の長さも髪の色もピアスの有無も、何もかもを管理されないといけないんだ
「6年も鼠径ヘルニアを我慢し続けたけど、もう…………我慢の…………限……界」
動く事すらままならなくなる程の激痛に耐えているのを見てようやく病院に連れていき手術が行われたのだが
「言ったことを信じず、6年も放置した?、そんなくだらない事でずっとネチネチと逆恨みしていたのか、手術しなかったら死んどったぞ」
そんな事を言って命の恩人面をする母親
本当にもううんざりだ、引き篭もりたくでも団地暮らしでそもそも自分の部屋が無い、仕方が無いから、徹底的に口調を作って誰が相手でも丁寧語や敬語口調で、常に標準語で喋るようにして精神的に分かりやすく距離を取った、分かりやすく壁を作ったのに
大人しくなった……という程度にしか認識されなかった
死なせてくれ、殺してくれ、生きていたくない、生きるのに疲れた、けど、傷付きたくないから仮面を被ったせいか、自殺する度胸すら無い、そんな自分に嫌気が差す
「7万は家に、1万は私に、1万はおとんに、残りからお前の携帯代と雑誌類*2をお前が払ってくれ」
それから1週間としない内に
「お前なんぼ残ってる、1万でも2万でも良いから金貸してくれ」
1円たりとも返しもしないくせに、当たり前の顔をして毎月毎月更に追加で金を要求する父親はなんなんだ、14〜5万程度の給料からそんなに渡して、俺の手元にどんだけ残るんだよ
死ね、死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、本当に死んでくれ!!!!
何が
「お前が貯金できないのは、お前の金遣いが荒いからだ」
一体どの口でそんな事をほざいてるんだ、この父親様は
生きるのが面倒臭い、死にたいと思うのも面倒臭い、死ぬ努力をするのも面倒臭い、色々と諦めて、慢性だけで生きていれば良い、怒るのも面倒臭い、辛いと思うのも面倒臭い、感情を意識することすらも面倒臭い
何も考えず、何も感じず、ただ無心で、慢性で生きていれば良い
「何が鬱病だ、身体に何の問題もないくせに、怠けてサボってだらけてるだけの、殴る価値も無いクズが!!」
俺から真面目に働こうという気力すらも、根本からへし折ったのはテメェだよ、父親様よぉ、俺っていうATMが使えないのにムカついてるだけだろ
どうでもいい、全部どうでもいい、怒りも恨みも憎悪も殺意も、そんな感情を感じることにすら疲れた
それにしても、病院に行くために取っておいた金すらも、絶対に返すからとしつこく食い下がって、2万も持っていっておきながら、結局1円たりとも返さない、話題に出したら逆ギレする、そうやって人の通院を強制終了させておいて、コイツは何を言ってるんだ、通院していた事実すら都合良く忘れたか、忘れていたら好きなように罵倒できるからな、随分と都合の良い頭をしているな
本当に、何もかもどうでもいい
「お前みたいなクズに◯◯の事を悪く言う資格も無い」
へぇ、明確な被害者が、兄っていう明確な加害者の事を悪く言うのに、警戒するのに、
未だ嘗て、ただの1度たりとも謝罪も返金もしない兄というだけのクズの事を、悪く言う資格も、警戒する資格も無いとほざいたか、この父親様は
本当に、思考回路がイカれきっている、こそ泥の兄と、父親の立場を利用してむしり取る父親という名の強盗様、吐き気がするぐらいの似た者親子だよ、テメェらは
「病気で死んだか」
父親が死んで感じたのは悲しみではなく喜びだった、中学に上がる頃にはもう、アレに向ける感情はもはや殺意と憎悪と嫌悪しか無かったからな、肉親の情なんて一切無い、死んでくれて清々する
今更な話だ、本当に今更過ぎる
「我慢しきれなくなって、ゴミを殺した程度の事で牢屋に放り込まれるのは嫌だから必死に我慢し続けてきたけど、勝手に死んでくれて清々する………けど」
「今更過ぎる、働くという行為其の物にトラウマを刻み込んでおいて、今更元凶が死んだからってなんなんだよ、そんな事でトラウマが治るわけ無いだろ!!」
今更過ぎて涙すら出ない、ああ……頭が痛い、ずっと鈍痛が続く、慢性的な頭痛が酷い、朝から晩まで痛い、痛くて寝付けない、眠りが浅い、眠れないからずっと眠い、眠くて頭が痛い、悪循環だな…………本当に
暇潰しにアニメを見たり、漫画を読んだり、ゲームを慢性でしたり、動画は見ているが、それも疲れるな、でも何かをして時間を潰さないと、暇を持て余して死にたくなる
運動がてら街中を散歩していた時に信号待ちをしていると、轟音がして反射的に音の発生源の方角を向いた
視界に広がるドアップの車、自分に向かって車が突っ込んで来ている、それを認識した瞬間、口角が吊り上がり
そのまま車が直撃して痛みや苦しみを感じる間もなく即死した、死んだという自覚すらしないままに死ねたのだ
それなのに、気が付くと、何かの体内に居て、全身が締め付けられている
最初は全身に力が入らず、指を曲げることすら困難だったが、足掻く内に全身に力が入るようになり、今では肉の中を必死に這いずり出ようと足掻くことが出来ている
(死にたいと20年近くは願い続けておきながら、死にかけると生きるために足掻くとか嗤えてくるな)
(ああ、光だ)
「
声を上げると同時に赤ん坊の泣き声が聞こえる、成人男性を丸呑みに出来るような生物の近くに置いていくのは人として最低過ぎるな、何処だ、視界がぼやけて見えない
「初産じゃから時間は掛かったが、 喜べ元気な女の子じゃよ」
老婆らしき人物のそんな声が聞こえ、俺の体を持ち上げる
は?……出産らしき状況で俺を持ち上げる、俺が赤ん坊?…………まさか生まれ変わった?
そんな夢を見た
「最悪すぎる夢見だな」
ベッドの中で目を開けてそう呟き、隣のベッドで幸せそうに眠っているリュールを起こさないように気を付けてベッドから出て、洗面所に向かい顔を洗う
「せっかく生まれ変わったんだ、最低最悪なストレスの元から永久に離れられたんだ」
顔を拭いてから見た鏡に映る鏑木紫の姿に、前世の自分の姿が重なって見えたので睨みつける
「糞みたいな前世の記憶で、今世を台無しにしてたまるか、俺は人生をやり直すんだ、今度こそ、糞みたいな人生にしてたまるかよ」
怒気から霊力が荒ぶり、呪詛が漏れ出すので慌てて抑え込む
「はぁ…………俺じゃない、今の自分は私だ、俺なんて知識
荒ぶる霊力は抑えたが、頭が茹だったままなので、物理的に冷やす為に冷水のシャワーを浴びる、冷たいが今世では慣れ親しんでいるし、茹だった頭には心地良い
「今の私は鏑木紫だ、◯◯◯◯なんていう前世の名前なんてどうでもいい、今世こそ、全力で生き抜いてやる、生きて………今度こそ幸せになってやる」
そうして完全に意識を切り替えて、鏑木紫としての自分を前面に出し、今日も支部長としての朝が始まった
破魔ネキは前世を気にしていないのではなく、情報以外を可能な限り切り捨てているタイプです
自己嫌悪+自己否定+人間不信+人間嫌い+対人恐怖症、そんな前世の人格を必死に矯正したのが現在の破魔ネキです、人の良い田舎生活と純粋に自分を慕ってくれる少女とかに癒されてました
前世の人格は本来は純粋+感情豊か+真面目+一途な単純バカでしたが、境遇で捻じ曲がりましたが悪人ではない
今度こそは……と信じては裏切られ続けて、期待するのにも憎悪するのにも疲れ果てた人
破魔ネキの善性は演じているのではなく、前世からの生来の物、根っからの秩序・善の人