【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
12月の上旬に神里綾華が数年願い続けた大願が成就した、具体的に言えば私のお手付きになった、ダイオラマ魔法球の中で3日程共に過ごした、その間にたっぷりと可愛がってあげた、実に可愛かったですよ
予知夢で汚されている所を視たけれど、思った以上に心が痛んだ、リュールに比べたらマシとはいえ、それでも十分過ぎる程に私の心が悲鳴を上げていた、私が思っていた以上に綾華の事を【私の女】と見ていて、受け入れていたと理解させられた
なので、予知夢の影響が落ち着いた頃に口説き落として美味しく頂いた、流石に避妊はしたけど、壊してしまわないように加減するのが大変だった、自己封印でレベルを半分以下に抑えていても、流石に20以下を相手にしたから大変だった、ヤリ部屋アリーナ………だったかな?……を導入した方が良さそうだね
そうして穏やかに日々を過ごして今日はクリスマス、午前9時頃とある場所に開いた異界を突入した
「?……なんだろ、この異界、何かおかしい、世界の境界が薄い?」
異界に突入して5分も経たぬうちに異変に気付く、異界内にも関わらず通常空間の気配も感知できる、いや、寧ろ不自然に気配が重なっている、まるで複数の世界線を同時に感知しているかのような異常、契約の繋がりを介して、姫路城を散歩している筈の刑部姫の気配が二重三重に重なっているかのように感じ取れる、複数人の刑部姫が同一箇所に存在しているかのような異常事態
「速く異界の主を倒してさっさとこの異界を潰そう」
そう決めて、早々に異界の主を見付け出して撃破しようとした、しかし、その瞬間、何かに共鳴したかのような感覚が、自身が何かに引っ張られているような、何かを引っ張っているような不思議な感覚を感じ、視界が、世界が一瞬ブレたかのように見え、太陽の如き輝きがすぐ近くに出現した
右目では目の前の太陽の如き天使を見ているのに、左目の視界は混線しているかのように途切れ途切れに視界が切り替わっている、右目と同じ物を見ている視界、宙に浮きながら
言葉ではなく、感覚でもなく、心でもなく、魂で理解してしまった、目の前にいる高位天使は
「…………はじめまして」
「………ああ、鏡を見れば必ず映る顔ですが、
とりあえず挨拶をしてみたが、ちゃんと返事が返ってきたし、中身まで天使って訳じゃなさそうですね、私の並行存在が天使人間になってるって一体何があったのやら
こっそり逃げ出そうとしていた異界の主は片手間に動きを封じて、適当に地面に転がしておく、異界の崩壊はある程度話が終わってからの方が良いからね
「まず最低限の確認から、前世の名前と最後のおかずは誰?」
「名前は◯◯◯◯、おかずは鏑木紫」
「正解、まさか、その姿に生まれ変わるとは妙な事もあるものですよね」
「確かに」
そうして軽く話し合って情報交換を行い、スマホでショタおじに連絡を入れる
「もしもしショタおじですね」
『連絡を入れてくるなんて珍しいね破魔ネキ、何か有ったのかい?』
「え〜と、悪魔化した黒札と遭遇したと言いますか、悪魔として召喚された黒札と遭遇したと言いますか、仮面ライダー召喚事件と似た感じの事態が黒札で起きてます」
『平行世界の黒札が悪魔として召喚されたんだね』
「はい」
『それで、その黒札は誰なんだい?、セツニキや探究ネキだったりしないよね』
「私です」
『えっ?』
「天使人間に変えられた可能性の私が召喚されてます、精神性は人のままですね、平行世界のショタおじに黒札認定される程には人間性を維持していたみたいです、敵対意思は全く無いですし、ショタおじも交えて少し話をしたいなぁ……と」
天使の私が話をしたそうにしていたのでスマホをスピーカーモードに切り替える
「必要なら悪魔召喚プログラムで契約状態になってCOMPの中に入っても構いませんよ」
『………ああ、天使人間化してる方の破魔ネキの声か、そうだね、此処に来るなら武装解除した状態でそうして欲しいね』
「分かりました」
そう言うと同時にMAGで構成された鎧を解除し、軽装になる天使な私
「武具は魔力で形成できますし、武器に関しては魔力でウリエルの炎の剣を作れてしまうので完全な非武装は無理ですが、その辺は契約で縛られれば問題ないですね」
『ウリエルの炎の剣だって、そんな物を作れるって事は、キミは……』
「ハイ、劣化分霊のウリエルとすら融合させられたウリエル融合天使人間です、詳しくは直接お会いした時に」
悪魔召喚プログラムを起動し、契約を交わしてCOMPの中に入ってもらい、山梨支部の星霊神社に転移で移動する
その前に、転がしてる異界の主の息の根を止めて異界を潰すのは忘れない
星霊神社の応接室
「破魔ネキ、彼女がそうなんだね」
「ええ、改造の影響で髪と瞳の色などが変色したそうですが、顔と声はそのままみたいですね、あと私より身長が高いですが」
「世界は違えどショタおじさんの姿は変わりませんね、探究ネキとセツニキまで居るのは驚きですが、まぁ懐かしい光景ですね」
「懐かしい光景……ですか?」
「ガイア連合に保護された時の状況が似たようなものだったので、私を保護した霊視ニキを加えたら同じ状況になりますね」
「そうなんだね、それでキミがガイア連合に保護された時はどんな状況だったんだい?」
「私が9歳の時にメシア教が古法華を制圧し、開拓してメシア教徒が住まう街へと改造して、日本国内に残る過激派の一大拠点となり、ガイア連合と穏健派が協力しての決戦が行われ、その時に私が最高のタイミングで過激派からガイア連合側に裏切り、そのまま保護されたんですよ」
「十年ちょっとの間は都合の良い癒しの聖女だったり、天使を産む母体になったり、高性能天使人間の素体だったりと、碌な扱いはされてなかったですね、今はわかりやすさ重視で熾天使ネキと名乗ってますが」
なんなら記憶の読み取りでの確認とかして良いですよ……と、出されたお茶を飲みながらのほほんと言ってくる………が、私はそれどころではない
「9歳の時にって、重蔵さんが姫路で相談していた場合の可能性ですか……」
「破魔ネキ、何か心当たりが?」
「重蔵さん、故郷の人が姫路のメシア教……になっていた高校時代のクラスメイトに少し相談していたんですよ、それで、悪魔に関しても相談するか悩んだ結果相談しなかったのがこの世界です、ですが、相談したのが彼女の世界線だと思います」
「合ってますね、重蔵さんがメシア教徒を連れてきちゃったのが制圧のきっかけですから」
もし何かが違っていれば、私も目の前の熾天使ネキと名乗った私みたいになっていた、それも自分の行いではなく知り合いの行動の結果でしか無い、紙一重にも限度ってあるでしょ、頭を抱えるしかない、というか、本当に頭が痛い
「じゃあ、この場に居る全員でキミの記憶を視させてもらうよ」
「何時でもどうぞ」
天使の私……熾天使ネキはそう言ってお茶菓子に手を伸ばし、笑顔で食べている
そうして、ショタおじが発動した術の効果によって私達の意識は熾天使ネキの記憶の世界に旅立った
現実世界で5分程、記憶は熾天使ネキが一神教に出向した日までの記憶を視たのだが、そのあまりの内容に私は頭を抱えた
「終わりましたか」
記憶を視られた熾天使ネキは変わらず、のほほんとしながらお茶菓子を食べている
「何と言うか、凄いですね」
探究ネキが感嘆の声というか、呆れているのか、よくわからない感情を込めて口にする
「元々破魔ネキはショタおじの魅了体験に気合と根性で耐えるメンタルしてるが、復讐方面に振り切ればああなるのか、最高のタイミングで裏切る、それだけを支えに耐え抜くとは」
あまりにも悍ましい過去、その中で自我を保ち続けた理由、メシア教を最高のタイミングで裏切る、ただそれだけを目的に己を維持し続けた、その在り方にセツニキも呆れながらも感心している
「ちひろちゃん生きているけど、天使人間ドミニオンになるまで改造されてるんだね、幼児退行もしてるし」
「この世界のちひろちゃんは死んでるんですか?」
「10歳の時に集落から出て行って、数年後にメシア教に捕まって改造聖母にされて異形化して、16歳の時に私が殺したよ、それで、後々色々あって今は私の式神になって嫁をしてるよ」
「ちひろちゃんもなんというか、波乱万丈な人生なんですね」
「それは確かに」
私が零した言葉に反応して尋ねてきたので正直に答える
「熾天使ネキ、今は身体の調子は良いんですか?」
「この世界に天使の集合体ではなく、
それに……と言いながら、お冷として出されていた星の水が入ったコップを手に取り、中身をワインに変える
「単一悪魔化してるけど、水をワインに変える権能とか、その辺は完全に取り込んでるみたいですね」
「なので、肉体的にも精神的にも絶好調ですね、天使人間から悪魔に変わったと言われても、感覚的には似たようなものですしね」
今更の話です……と、本当にかる〜く言っている
「まぁちひろちゃんが居ないのでかなり寂しいですが」
「いつも一緒のお嫁さんが居ないとなると、確かに寂しいでしょうね」
「そういや、若干依存してるって自覚も有ったな」
「キミはこの後どうする気だい?」
「死ねと言うなら死んでMAGに還りますし、協力しろと言うなら協力しますが、私のMAGと記憶が何処に行くのかって問題がありますね、最悪はウリエルに私の知識が丸ごと渡りますし」
「ああ、その問題が有ったね、そう考えるとキミの本霊がウリエルに上書きされてるのが痛いね」
「まぁ私より破魔ネキな私の方がその辺大変だと思いますけどね」
「というと?」
「私の世界の方には破魔ネキが召喚されてる可能性が高いからですかね、私と違い、アポロンとアルテミスと繋がったままで、その権能の一部も行使可能ですからね」
「向こうの世界の黒札が残ってくれと懇願する可能性が有るって事か、確かに大変だな」
「太陽神、牧畜、豊穣の神、医療、成人男性の守護神で理性・文明を司る男神なアポロン、月女神、豊穣の女神、女性や子供の守護神にして野生・自然を司る女神のアルテミス、そこに魔術神ヘカテーとの繋がりまで有りますからね、協力できるならしたいですよね」
セツニキの言葉に探究ネキが続く
「悪魔なのを最大限利用して、悪魔全書に登録して大量召喚からの製造部で地獄のデスマーチに放り込まれる未来が見えた気がするんですが、気の所為ですかね?」
苦笑気味に私がそう口にする、端から見れば遠い目をしている事だろう、セツニキと探究ネキに加えてショタおじまでもが視線を逸らしてるんだけど……………誰か否定して、無理?………そっか〜
「私が協力する場合は、熾天使ネキの名の通りにメシア教相手にウリエルの立場で好き放題出来ますね、あとその気になればメシア教に汚染されていない天使の召喚とか、時間を掛ければ反メシア教の立場でガブリエルを呼べるかも?」
「ウリエル融合天使人間ってウリエルの代行みたいなものですからね、天使共もまさか熾天使ウリエルの意識が人間の自我に負けて抑え込まれてるなんて思わないですよね、
私の言葉に3人が頷く
「ウリエルの立場を利用しての召喚だと、同じ四大天使クラスの立場がないと支配権の強奪も出来ないでしょうから、メシア教に取り込まれる危険性も低いですね」
「天使部の連中は喜びそうだな」
探究ネキの言葉にセツニキが続く
「本体が来ているわけではない、ウリエルに私の知識が丸ごと渡る危険性が有る、それらを考えると、一悪魔として残り続けた方が良さそうですね」
「危険性を考えると、残留か封印かの二択になるね」
「では私、契約者として面倒を見てくださいね、求められればウリエル素材の提供にも協力しますし、普段は寝ているので邪魔もしませんよ」
「はぁ……………そうなりますよね」
危険性を考えると撃破するのはヤバい、封印は可能だがレベル100近い存在の完全封印となると、現状ではショタおじしか出来ない、準備を整えれば出来る人はそれなりに居そうだけど、余計な負担を掛けない事を考えると、私の手元で管理するしかないよね
「契約に関しては悪魔召喚プログラムのモノで良いのか、ショタおじが何か付け加えますか?」
「そうだね、もう少し契約で縛っておこうか」
そうして、熾天使ネキは私預かりとなり、リュールとセキト*1に紹介したら本気で驚かれた
熾天使ネキは宣言通り普段は眠っていてCOMPの中に居て、時々起きてはCOMPから出て来てグルメ食材を食べていたり、製造部に頼まれて高位天使の羽を求められた時には翼を引き千切って渡したりしていたが、問題は起きていないし*2
沖縄支部の面々が少し気にかけている、あまりにもわかりやすいメシア教の被害者な天使人間だからかな、沖縄には天使人間化した被害者の療養施設も有るし、琉球ニキ達はメシア教被害者に優しいからね
この後の予定は、年末に破魔矢製作に駆り出される可能性が若干あるだけだね、分身3体の睦月・如月・弥生が作り置きしてるんだけど、この数年で更に需要が増したせいで足りない可能性があるらしい、属性矢の需要も高いし、破魔矢に専念すると属性矢の生産が滞る問題があるらしいからね、大変だよねぇ
さてと、来年は何をしようかな
ブラックナイトスコード・カルラとジグラートが完成して手元に来る*3けど、電子戦特化式神でも作ろうかな?
もし作る場合、モデルは高性能型兼試作機はゼノサーガの