【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
まだまだ熱くてダルい、辛い、頭が働かない、ゲームを進める気力が出ない
先日、闇の貴公子常闇アキラとジョーカーニキの2人がグルメ食材を使った料理が食べたいと言い出し、それを聞いた綾華も興味を持ったので、それならいっその事支部全体で立食パーティ的に実食体験をしてもらうことにした
普通の食材では満足できない体になっているデビルシフターも喜ぶだろうし、終末が来たら普通の食材だけでなく、フード悪魔も普通に食べなければならないだろうし、【フード悪魔 神戸黒毛和牛鬼】の肉も食べさせるとしよう………………覚醒したりレベルが上がるかもしれないし
午前7時
「さて……と、久し振りに張り切ろうかな」
まず私は刺身包丁を手にしてフグ鯨を調理し、フグ鯨のてっさを作っていき、ヒレ酒の為にヒレを軽く炙り、日本酒の中に漬け込む、毒袋を専用の容器に入れて隔離するのも忘れない…………解毒魔法を使えば食べられるけど
フグ鯨のてっさ、しゃぶしゃぶ、唐揚げ用に20匹ずつのフグ鯨の調理を終えると、時間停止の術式で料理の時を止めて劣化を防ぎ、保存する
8時
次は霊刀を取り出し、神戸黒毛和牛鬼*1の解体を始める、蟹の足はしゃぶしゃぶ用と焼き用に取り分け、牛の身体は解体してステーキ肉として部位毎に切り分けていく、1体目の解体が終わると、それを見ていた姫路支部所属の料理人達が手分けしながらおっかなびっくり解体*2を始めたのを見ながら2体目の解体を始める
私が5体、料理人達が2体の神戸黒毛和牛鬼の解体を終わらせ、料理人達が調理前に肉の熟成作業*3として
それにしても、何人かが解体作業でレベルが上がっていたね
牛肉の熟成は任せ、覚醒者が働く養鶏場で誕生した覚醒鶏*7の未覚醒の子供*8の肉と卵*9を使って、料理人達と下拵えを仕上げ、手が空いた料理人に頼んで唐揚げを揚げてもらい、私は大量のモアイモを茹で、ゴールドにんじんを使ったポテトサラダを大量に作り始める、それが終わるとウインナースやベーコンの葉等の下処理を行う
10時頃
支部の敷地内から響き渡る建築音を聞きながら、普段訓練場に使っている場所で、大型鉄板を使ってBBコーンを調理してポップコーンを作る、こんな馬鹿でかい鉄板で調理できる厨房なんて普通無いですからね………トリコ世界なら兎も角、BBコーンの調理には火力も足りないですし、地面にはブルーシートを大量に広げてもらっている、何故こんなに必要なんだ?と首を傾げてはいたけど、この調理が終われば理由は見ていれば分かる*10
火の魔法で鉄板を炙り、完全に真っ赤になるほどに熱せられて温度が上がった鉄板、その上で今まさに弾け飛びそうになっているBBコーン
そしてBBコーンは弾け、ポップコーンの雨が降る、その光景に見物人が『おおー』と声を上げる、右手で発動したサイ系魔法で調味料を浮かべてポップコーンに振りかけていき、左手で発動したサイ系魔法でポップコーンをかき混ぜる
11時
熟成が終わった神戸黒毛和牛鬼の肉、ベーコンの葉、ウインナース等を次々焼いていき、山のように積み上げられる肉、肉、肉、大量の肉、休む間もなく焼かれ続ける肉
11時半
一部の肉は客の前で焼きながら切り分けるようにして、立食パーティを開始した、飲み物には普通の飲み物の他に、ゴールドにんじんのキャロットジュース、アマタノフルーツのミックスジュース、覚醒牛の牛乳とか色々用意した
12時
星祭神社から建築用の人材を10人ほど派遣してもらい、ブラックナイトスコード・カルラとジグラートを格納する為の地上部分の改造、地下格納庫の建造と地下空間の空間拡張、支部と通路を繋げる作業、カルラとジグラートを整備出来る設備の建造、有事の際にはジグラートを上空に高速射出する機構、カルラを地上搬送する為の機構*11、MSが動けて作業出来るだけの地下空間の建造、その他諸々をしてもらっている………………デスマーチっぽいけど、急かしてはいないので多分セーフ
「12時になったので休憩に入ってください」
「おっ、もうそんな時間か」
「秘密基地(ガチ)を作っているみたいで楽しくて時間忘れるな」
「そういや支部の方だと今日はイベントだったか?」
「そうですね、支部の人にグルメ食材やフード悪魔に慣れてもらうための立食パーティ中ですね」
建設班からの質問が来たので答える
「それって俺たちが行っても大丈夫なのか?」
「流石に食べ放題じゃないですけど、それなりの量は用意しましたよ」
「なら、シャワーを浴びたら俺達も食いに行くか」
「そうだな」
「楽しみだな」
「フード悪魔って事は、神戸黒毛和牛鬼も食えそうだな」
「ですが」
「「「?」」」
「皆さんには格納庫を建造してもらっている礼も兼ねて、特別なのを持ってきました、参加するならそれを食べ終わってからですね」
「なんだ?」
「サプライズか」
「皆さんがシャワーを浴びている間に準備を終わらせるので、先にシャワーに行ってください」
「行くぞ野郎ども」
「おお」
「楽しみに待ってるぜ」
「なんだろな?」
建設班がそう笑いながらシャワー室に向かっていく、それを見送り、収納バッグから折り畳みテーブルを何個か取り出して並べ、10人分の椅子をセットし、同じく収納バッグから時間停止状態の影響で出来立てほやほやの料理を並べていき、料理が冷めないように時間停止の結界を張る
10分程したらシャワーから戻って来た面々を出迎える
「丼ものか?」
「ぱっと見親子丼だな」
「それとBBコーンのポップコーンが各自3個皿に乗ってるな」
そんな雑談をしながらも席に座る面々、それを見届けてから料理の紹介をする
「見ての通り、付け合せのBBコーンのポップコーンと、メインのにんにく鳥を使った親子丼です、十黄卵は無いので覚醒してる鶏の卵で代用してますが、あとはお冷に星の水のプラネット・ウォーターですね、星祭神社から汲んで来ました」
「にんにく鳥の親子丼か!!」
「食べたいトリコ料理の上位に入る一品」
「米は、まさか極楽米なのか」
「はい、少しずつ溜め込んでいっていた極楽米を贅沢に使ってます、皆さん1杯ずつおかわり出来ますからね」
卵こそ代用だが、あのにんにく鳥の親子丼を食えると湧き上がる一同
「あと、自分で言うのもなんですが、美少女の手作り料理って付加価値も有りますよ」
まぁ少女って歳じゃないですが………と続ける
「つまり、破魔ネキお手製料理って事か」
「ゴチになります」
「味はジャンニキには劣るだろうけど、美少女の手料理ってだけで付加価値が凄い」
「破魔ネキの手料理食べたって自慢できそう」
「………………一応聞くんだけど、メイド喫茶みたいなヤツはしてもらえる?」
「メイド喫茶?………ああ、アレですか、10マッカでサービスしましょうか?」
メイド喫茶と聞いて思い出したもの、アレをやるのか………と少し頭痛を感じながらも返答する
「むしろ100マッカ出すから笑顔でやってほしい」
「あっ俺もできれば」
そんな感じに我も我もと、あっという間に何故か当初より増えて1500マッカが私の前に積み上げられた、その事実に額に手を当てながらため息を吐く
しかし、言ってしまったものはしょうがない、しょうがないので諦めて、意識的に満面の笑みを浮かべ、手でハートマークを形作る
「美味しくな〜れ、萌え萌えキュン♪」
はぁ………………恥ずかしい
「おお、本当にやってくれた」
「では、頂きます」
「「「「頂きます」」」」
頂きますの挨拶をして一斉に食べ始める建設班
「うまいうまいうまいうまい」
「マジでうめぇ~!!」
「想像より遥かに極楽米が美味い」
「う・ま・い・ぞーー!!」
感想は聞くまでもなく大満足なようで、全員がおかわりした後、立食パーティに参加しに行った
その後、立食パーティの様子を見て回っていたのだけど、一神教から参加しに来たアーシア・アルジェントとリント・セルゼン、出向扱いのフリード・セルゼンが【フード悪魔 神戸黒毛和牛鬼】の存在に困惑し、食べて良いのか、存在的にどうなんだ………と、頭を悩ませている所に、COMPから勝手に出て来てパーティで食べ歩きをしていた熾天使ネキ*12が遭遇し、なんか論していた
曰く
『ユダヤの伝承にて、終末にレヴィアタンとベヒモスは相争い、死した後の肉は終末を越えた人々の食料になると旧約聖書にて語られています、つまり、終末後のための食料として主たる神が用意した存在です』
『人に食べられる為の悪魔の存在は他でもない主たる聖書の神が認めた存在です、終末後には同じようなフード悪魔が増えるでしょうし、今食べて慣れていても問題無いでしょう』
とかなんとか言っていた、言われて聖書に記されていると思い出したのか納得し、一神教組は恐る恐る食べていた、熾天使ネキはそのまま別れて牛部分の肉を食べ、その後に蟹部分を食べると別の場所に移動して、ふぐ鯨の各種料理を食べてヒレ酒を飲んだりと好き勝手してる
肉体的には完全に天使化していて、悪魔として契約してCOMPの中に入ってもらってるけど、属性や性質が多少変質しているとはいえ、大元のMAGが主の私と同じだからか、なんか誤作動起こしてるよね、出る許可を熾天使ネキが出せば外に出れるから拘束として一切意味を成してないし
3時頃
立食パーティが終わり、お腹いっぱい食べて満足していたデビルシフター達、バンド【プラズマジカ】のメンバーのシアン・レトリー・チュチュ・モアの4人に集まってもらい、多目的ルームの一室に来てもらった
「皆さんに来てもらったのは見てほしい映像が有るからです」
そう言って大画面に映し出すのは、先日幼女ネキの提案で行われた音楽イベント、ガイア連合BCフェスの配信されている映像だ
「先日この様なイベントが有ったらしく、貴女方の良い刺激になるかと思い、この場を作りました」
返事は有ったものの、イベントの方が気になるらしく、私は飲み物の用意も有ると伝えてから退室した
映像が終わった後に話し掛けると全員が大興奮、来年にも同じイベントをする予定らしいと伝えると、全員が自分達も参加したいと意思表明をしてきた
本当に良い刺激になったようだ、来年のイベントの参加枠が欲しいと福島支部に連絡しておこうと決めた
その日の夜
入浴中にふと思い付いたことに考えを巡らせる
「え〜と、スカイロフト……だとゼルダの伝説だ、スカイガーデン………コレだとマリオカート8でよく見た名前だ」
ん~~と頭を悩ませ、中々に名前が出て来ないモノを思い出そうと考える
「スカイベジー………じゃない、ベジータスカイでもない、ああ、ベジタブルスカイだベジタブルスカイ、ようやく思い出せた」
「ベジタブルスカイが購入出来るなら購入しようかな、美味しい野菜の安定供給源は終末後を考えると絶対に欲しいし」
「それに、最悪は地上を捨てて、ソラネルとベジタブルスカイで生活する可能性も考えていた方が良いだろうし」
私は人間という種族に幻想なんて抱いていない、だからこそ、思い至る可能性がある
「どれだけ環境を整えようとも、性根が腐った人間が湧いてきて、全てが瓦解する可能性が有る、だからこそ、山梨支部に帰還する以外の道も用意しておかないと」
マーベルヒトモドキ、ツイフェミ、思考放棄者、破滅願望者、理由を挙げればきりが無い
「山梨支部に戻った場合、分身達が住んでいる家に戻れば良いけど、それで連れていけるのは精々が綾華と刑部姫の2人だけ、他の全員は見殺しにする必要がある」
「死なせたくない人を確保して活動する場合、ソラネルに避難するしかない、だけどソラネルだけだと食料の確保が厳しいし、壺中天地も有るけど人数によっては厳しいしね」
ベジタブルスカイが購入可能ならば速攻で購入すると決めた
ポテトの泉産の、数キロ単位のフライドポテトを食べてみたいし、オゾン草にも興味あるし
まぁ今の綾華が現地で各種野菜を食べるのは厳しいだろうけどね、流石に年頃の女の子に野◯させるわけにもいかないし、こればっかりは仕方ない
水分が減ることで、肉の味わいが濃厚になります
手軽に行えるため、現在販売されている熟成肉の多くがこの方法です
FGOの鶏エネミー(大)
ダチョウの卵ほど硬くはない