【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい 作:ディストピア
とうとうFGO第二部終章始まりましたね
9月末
則巻千兵衛博士から相談が有るとの連絡が来たので則巻宅に行くと、Dr.マシリトと弟の正義君……あだ名はオボッチャマン君も居た、そして、以前会った時にはいなかった見知らぬ赤子をみどりさんが楽しげに抱き抱えながら、アニメを見ているアラレちゃんと正義君を見ていた
私に気が付くとアラレちゃんと正義君も見ていたアニメを一次停止して近付いてきた
そうして則巻家の面々から暫く話を聞く
「成る程、その赤ん坊を
「ええそうなんです、まぁ化け物呼びされてる理由はその日の内に分かりましたがね、この子は何でも食べちまうんですよ」
「で、手に負えなくなったから手放したいと?」
「いいえ、ガッちゃんはもう私達の子供です、手放すつもりはありません」
私の言葉にみどりさんが即座に反応して否定してくる、ん?……なんか気配が強くなった気がする
「ガッちゃん?」
「この子なんでもガジガジ齧るからガシラでガッちゃん」
「あんな夫婦が付けた名前で呼びたくないから、新しい名前を考えていたら、アラレのヤツがガシラだ、ガッちゃんだと名付けていて、ガッちゃんもソレを気に入っていたんで、そのまま則巻ガジラと」
アラレちゃんが名前の由来を言い、それに千兵衛さんが続く
「手放す気は一切無いんですが、なんでも食べる、1日で廃車1台は余裕で食べちまうんですよ、知り合いに廃品回収業者が居るんで少しなら廃品を分けてもらえますが、毎日大量にって訳にはいかなくて」
「私の所有していた廃材に加え、キャラメルマン1号から4号も与えたんだがな、既に食べ終わっているのだよ」
「ああ、食べても構わない物を援助してほしいって話ですか」
「そうなんです」
「分かりました、持ち運び出来る異界の中にアイアンゴーレムとかミスリルゴーレム、そんな感じの存在が出現する異界を作って持ってきますね」
「そんなものも作れるんですか!?」
「探求ネキが………既に作った人物が居るので、その辺の情報を利用させて貰えば作れますね」
「ゴーレムを倒せればミスリル取り放題とは………羨ましいな」
「そうか、ガッちゃんが食べ残した物でも毎日集めれば、かなりの量のミスリルになるのか」
私の発言に驚く則巻千兵衛に続いて発言したDr.マシリト、その言葉から自分が使えるミスリルの量も増える可能性に思い至り、喜んでいるね
「アラレちゃんと正義君の力を振るう練習の場としても使えますよ」
「それはボクも助かります」
「力いっぱい遊べる場所は助かるね〜、力加減が出来ないと他の友達と遊べないから、その練習も出来そう」
そうアラレと正義君が嬉しそうに笑っている、そんな会話の最中もガッちゃんを注視する
「ちょっとその子を抱かせてもらって良いですか?」
「良いですよ」
そう元気よく返事をしてくれたみどりさんからガッちゃんを受け取る
「貴方の資質をよく視させてもらいますね」
本気の霊視をガッちゃんに対して行い、見つめる事10数秒
「成る程、よく分かりました、この子は【アバドン】のデビルシフターですね、蝗害が神格化された存在、蝗の群れを率いる天使、蝗の王、あらゆる物を食い尽くす者、黙示録に記される厄災の1つが変身先ですね、この子の触覚は蝗、翼は天使の属性の影響みたいですね」
文明を滅ぼす破壊天使ではないみたいですね、もし原典通り文明を滅ぼす為に神に派遣された破壊天使だった場合、ショタおじ案件になりかねないですからね
「デビルシフ………?」
「デビルシフター、簡単に言えば悪魔変身能力者ですね、人から悪魔に変身して悪魔の力を使って戦う者」
千兵衛博士達が疑問符を浮かべていたので説明する
「しかし、制御を誤るとそのまま完全に悪魔化してしまう危険性も有る存在です、末路に関しては陰陽寮の日常外伝の【妖の幼子達】でも観て下さい」
「オカルト知識を一般に広める為に作られたと教えてもらったアレですな、しかし、地上波版ならともかく円盤の場合は完全にR18Gな内容なので、あまり見れてないんですよね」
「千兵衛、その子の為にも、何よりお前達の為にも、妖の幼子達は必ず見ておけ、後悔しない為にもな」
「マシリト、アレを全部見たのか」
「ああ、時間加速異界を使わせもらったがな、まぁ元々、アレの情報が本物のオカルト知識だと気付いた時から可能な限り録画して視聴していたからな」
「そうなのか……」
「円盤だとエロもグロも解禁されていて辛いのは分かる、だが、デビルシフター関連の情報は必ず頭に入れておけ、でないと後悔するぞ」
「分かった、グロいのがキツいとか言ってられんわけだな、覚悟を決めて見るか」
「ええ、一緒に見ましょう千兵衛さん」
そう言って手を取り合い見詰め合う2人
なんというか、隙があればいちゃつくねこの2人
「この子……味覚の拡張もされてますね」
「味覚の拡張ですか?」
「覚醒者だと食事の際に魔力の味を感じ取る事も出来ますが、この子はその更に先の領域、石でも鉄でも、なんでも美味しく食べられる、普通の人間ではありえない未知の領域の味覚ですね、魚宝アナザってオカルト食材を食べたら起きる現象なんですが、この子にはソレが起きてますね」
「あらゆる物を食い尽くす悪魔の特性と、どんなモノでも美味しく食べられる味覚か、ある意味最高の組み合わせだな」
私の説明にマシリトが理解を示し、マシリトの言葉で周りも理解する
「一応、世界がどれほど荒廃しようとも、地球という惑星が維持されている限り飢えとは無縁と言えますね」
「終末とやらが訪れて、荒廃した世界では瓦礫の撤去とかで大活躍しそうだな、まぁ廃材も有効活用しなければならない状況になるだろうから、際限無く食べられても困る訳だがな」
「一応、初めて会った場所、空の上の野菜畑のベジタブルスカイ産の野菜を定期的に分けますね、アレは霊的食材なのでデビルシフターにも人気があるんですよね、大きいからお腹いっぱい食べられますし」
「おお、それは助かります」
「あそこのお野菜凄く美味しいのよね」
「私もあそこの野菜好きだよ」
則巻家の言葉を聞きながらガッちゃんをみどりさんに渡す
「その子が食べる物を霊的食材に誘導できれば良いんですが大変ですよ、食べる物の選別は成長すれば自然と身に付くと思いますが、今出来るのは霊的食材を優先的に食べさせるくらいですかね、機械類を食べるより霊的食材を食べる方が美味しいって思わせるのが必須ですし」
「もちろん頑張ります、ガッちゃんの親として当然の事ですしね」
「俺達はガッちゃんの親なのだから当然の事です」
私の発言にみどりさんが極自然に『親として当然の事』と発言し、千兵衛もイケメンモードで同様の発言をする
いや、本当に顔が変わるね、元々イケメン顔だったのが更に渋いイケメン化してる、ギャグ描写じゃないんだね、トキメキはしないけど驚く
「話が変わるのですが、なんとなく紫さん………破魔ネキさんの声を破魔ネキさんとは関係の無い場所で聞いたことがあるような気がするのですが、何故でしょう」
「そういえば確かに、似た声を何処かで聞いた気がするなぁ」
則巻夫婦がそう言って首を傾げているが、答えは分かっている
「それ…「則巻千兵衛、その理由はアレだ」」
私が言おうとしたらDr.マシリトに遮られた、そして、マシリトはテレビを指差している、そのテレビには一時停止中のアニメ、陰陽寮の日常の外伝の1つの【太陽と月の輪舞曲】が映し出されている
具体的には、主役の片割れの月が夜の砂浜、白浜海水浴場近辺に残る痕跡を調べている最中の姿だ
「「アレ?」」
「アレはあかねちんとタロさに勧められたアニメだよ、主な舞台が姫路だし戦闘シーンが派手で面白いって」
「DVDは私が持っていたので、アラレさんに見せる為に持ってきました」
千兵衛さんとみどりさんはテレビを見て首を傾げ、アラレちゃんと正義君は少しズレた発言をしている
「その外伝の主役の2人、陽と月の担当声優は彼女だ」
そう言って私を指差すDr.マシリト
「天道陽と天道月の声優は、Dr.マシリトが言うように私ですね」
そう伝えると驚かれるが、何個かセリフを言うと納得された
「声優までやってるんですね」
「驚きです」
「以前も言いましたが、陰陽寮の日常は一般にオカルト知識を広める活動の一環なので、それなりの人数が声優も兼業してますね、私の場合、他にも劇場版の【双つ星の約束】でメインの1人、PTの指揮官役の『工藤蓮華』も担当してますね」
なんだろう、感心してるのか呆けているのか『ほえ〜』って感じの反応をしてるな則巻家+正義君
「話を霊能関係に戻しますが、本気で霊視した結果、追加情報も有りますね、悪い情報ではないですが」
「なんです?」
「千兵衛さんは微覚醒から覚醒状態になってますね、顕現させるには今は微妙に力不足ですが、霊能はペルソナ能力で、アルキメデスですね」
「アルキメデス、確か古代ギリシャの数学者で物理学者、技術者で発明家、天文学者という、古代における第一級の科学者のあのアルキメデスですか!?」
「アルキメデスだと……ソレがこいつの天才性の一因か」
私の言葉に千兵衛さんは驚きの声を上げながら問い返し、マシリトは悔しげに呟く
「アルキメデスの転生体とかではなく、能力から集合無意識がそう判断したか、それとも近い精神性をしているからか、一側面がアルキメデスの姿と能力を得ている感じですね」
「凄いわ千兵衛さん」
「あと、悔しげにしてますが、Dr.マシリト、貴方もペルソナ能力者で、ペルソナの形はダイダロスですね、これに関しては以前から機械の開発中は薄っすらと見えてましたね」
「ダイダロスか、ふふふ、そうか、私の一側面はダイダロスか」
「ダイダロスと言えば、古代ギリシャの伝説的な天才技術者じゃないか、マシリトにはその力が宿っているというのか」
「凄いです兄さ……マシリト博士」
フハハハと高笑いするマシリトと、驚きつつダイダロスに関する事を口にする千兵衛さん、称賛の声を上げる正義君……兄さんと呼びかけて博士呼びに改めてるね、博士と呼ぶように言ってあるのかな?
「あとは、みどりさんが本当についさっき覚醒してますね」
「私が覚醒したんですか?」
自覚が無いからか首を傾げるみどりさん
「視た感じ、地母神系列の力が強いですね、しかし、地母神の転生体とかではなく、前世か先祖が地母神の巫女とかで加護や祝福を受けていた、眠っていたソレが先程の言動で活性化したみたいですね」
「先程の言動ですか?」
「血の繋がらぬ子供を本気で愛して大事にしている、その精神性が加護を与えた地母神に認められたんでしょうね、『その心意気、気に入った』的な感じですね」
「成る程」
「流石はみどりさんですね」
「凄い凄い」
「凄いですねみどり先生」
「一家全員覚醒者とは、霊能名家の連中は驚愕からひっくり返るんじゃないか?」
「則巻家がフリーだったら、立ち上がり次第に即座に取り込み工作していたでしょうね、メシア教も来ましたし」
則巻家と正義君は素直に喜び称賛しているが、未所属のままだったら凄くヤバい、Dr.マシリトだけはその事に気がついている、彼の言葉に私は同意する、どう考えてもヤバい状態になっていただろうからね
その後も色々と話をして、後日則巻家が陰陽寮の日常を全話視聴する為にソラネルのダイオラマ魔法球に入ってもらったり、ガッちゃんに色々と食べさせて、好みを金属……機械類から霊能食物に誘導する試みを試してみたり
探求ネキが銀時ニキの所で作った金属ゴーレムが出現する異界を内包したダイオラマ魔法球を作って則巻家に設置したり
普通の鰻とグルメウナギの養殖の為に色々と試行錯誤、メルクの星屑を作れないかと色々と試行錯誤、そんな事をしていると、9月が終わり、10月が始まった