『轟、ポッキー食べる?』
「いらねぇ」
『あ、もしかしてトッポの方が好きだった?俺は極細ポッキー派だからさ』
「そういう問題じゃねぇよ」
どうも、好き嫌いは無かった男、紅月魁雅です。
あれから二週間が過ぎ、ついに体育祭本番になった。今は皆で体育祭が始まるまで控室待機している。始まるまで暇だったので、ついでに持ってきたポッキーが極細だから、丁度近くにいた轟に分けながら食べる。まぁ食べてくれなかったケド。
『どうした、緊張してる?お前らしくないと思うんだけど』
「…緊張してない、と言ったら少し嘘になるかもしれない」
「そうなんだ、意外」
あの約束を交わした日から轟は、俺からの質問に素直に答えてくれることが増えてきた。前までは他のクラスメイトと違って俺と轟の間に壁があったような気がしたのに、今はこれだ。
轟は恐らく、友達想いではあるのだろう。だが、今自分たちはクラスメイト達と競っていかないといけない。そんな中、親しく馴れ合っている時間はない、という考えなのだろうか。
『…轟はさ、なんで「すまない、その話は後だ」』
一つ、質問を投げかけようとしたところ、轟が他のクラスメイトへ話しかけに行った。珍しいな、いつも一人で話さないのに。 そう思いながら轟の行く先を見てみると、そこには…
「緑谷」
「轟くん…何?」
へぇ、緑谷か、珍し。この二人、なんか話すようなことあったっけ?ってなるぐらいこの絡みを見たことがない。今俺を除いたこのクラスの最強と最弱をかけ合わせたようなコンビだからな。緑谷にとっても少し対応しづらい存在なのかもな。これは、面白いことになりそうだ。
「客観的に見ても、実力は俺のほうが上だと思う」
「へ!?うっうん」
「お前オールマイトに目ぇかけられてるよな。別に詮索するつもりはねぇが…お前には勝つぞ」
…なんと、まさかの宣戦布告。他のクラスからはされたが、クラス内で起きるとは思わなかったな。それにしても、意外とオールマイトの件バレてんだな。こればかりはオールマイトの管理能力のせいだと思う。
というか、なんで緑谷を対象に宣戦布告を?アイツを見返すためにNo,1になるって前は言ってたけど、それと緑谷になんの関係が?もしかして、オールマイトの件…さてはマジで結構バレてる説ある。緑谷が教え子的存在だから、こいつだけは越さないといけない、的な。
『ねぇ、
「あ゛ぁ?知らねぇよカス話しかけんじゃねぇ」
『だって、お前こそこういうのに突っかかりそうじゃんね、爆豪』
上鳴と話していた爆豪に問いかける、この現状をどう読み取っているか、と。だがまぁ、予想通りの反応、答えはしてくれなさそうだ。せっかくだし、コイツが面白くなるようなことしてやりたいなぁ…………そうだ!
『…ねぇ爆豪』
「だから話しかけんな…」
『俺が1位を取るって言ったら、どうする?』
「…は?」
この瞬間、俺と爆豪の時が止まったように、動きが固まった。
『…なーんて、冗談だよ冗談』
「お前、何がしてェんだよ…」
『んー、自分が楽しむための下準備的な?爆豪、まんまと動揺してくれたから面白いのなんのって』
「…俺が動揺してるだぁ…?」
爆豪の顔に少し血管が浮き始めた。流石爆豪、そろそろキレてきたな。
『怖かったんでしょ?俺に1位を取られるかもしれないのが。自分の体は自分が思っている以上に正直なんだよ?』
「んなわけねぇだろが!ふざっけんじゃねぇぞ!」
「君達!まだ話してるのか!?もうすぐ出場だぞ!」
爆豪が大声で叫ぶのを境目に、全員の視点がこちらに向く。そしてそれを見かけた飯田が、俺達に出場の催促をする。流石に長い間話しすぎたか。
『このクラスの誰も誰もが、1位を取る才能を持ってる。だから、お前は間違ってない。むしろ、それがお前にとってのドーピング剤になるのかもな』
「………チッ」
…これで、爆豪のやる気も結構高まってきたかな?もう余計なお世話だったかもしれないけど。
『あ、やべ忘れてた』
地味に長く項まで隠す後ろ髪をゴムで止め、少しでも動きやすい状態にする
『すまない飯田!もう、これで……いける』
A組の皆と共に会場へと続く廊下を歩いていく。その先で見える光景はとても明るい光が差し込み、とてつもない歓声も聞こえていた。
『…懐かしいなぁ、この感じ』
思い出に浸りながら、一歩ずつ、一歩ずつ前に出ていく。
『師匠、先輩、入間。…行ってくる』
今まで助けてもらった、恩人達の思いを胸に。
●
「雄英体育祭!ヒーローの卵たちが我こそはとしのぎを削る年に一度の大バトル!どうせテメーらあれだろこいつらだろ!?
プレゼント・マイクの紹介を受けながら、自分たちは前へと進む。ヴィランの襲撃を耐えたのは、やはり余程のことだったのか。
「わぁぁぁ…人がすんごい…」
『やっぱ”かつてのオリンピックの代わり”と言われるだけあるなこりゃ』
会場に足を運び、周りの客席を見渡す。やはり、プロヒーローらしき人物が沢山いる。どのプロヒーローも基本的には、スカウト目的で来ているのだろう。
「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮できるか…!これもまたヒーローとしての素養を身につける一環なんだな」
「B組に続いて普通科C、D、E組…!サポート科F、G、H組も来たぞー!」
『え、サポート科も出るんだ、意外。なんのメリットあるんだろ』
「恐らく自分の作品のPRではないのか?」
なるほど、それなら合点がいく。
ここは先程も言ったとおり、プロヒーローが沢山見に来ているわけだが、ここまで大きいイベントだと、それ以外にも企業などが見に来ているパターンもあるのだろう。だとしたらサポート科にとって、この場は絶好のアピールチャンスだ。
『んー、挨拶に行きたいんだけど…』
「何を言っている。今は早く並ぶのが最善だぞ」
『あーそうだよな、すまんすまん』
やっぱ飯田がいると大体の行動は制限されるよな…魔界じゃ好きにできるのに…
そんなことを思いながらも、しょうがなく飯田の言う事を聞きながら集合場所へと並ぶ
「選手宣誓!」
今あの場で仕切ってるのは確か…18禁ヒーローのミッドナイトか。…18禁!?いやいや何当然のことのように考えてんだ俺は!高校生の体育祭なのに出てきちゃ駄目だろ!クッソ、ライム先生のせいで色々狂うんだよ…!
『__やっぱ魔界と対して変わんねぇじゃん……』
「せんせー、俺が1位になる」
『はぇ?』
やっべ、なんも話聞いてなかった。
せんせー?先生?いや宣誓か。前に出ているのは爆豪、恐らく入試で推薦枠を除いた1位だったから、生徒代表として前に出てるのだろう。なんか皆キレてるけど。どうしてあそこまで品位を下げるようなことを…
まぁ多分、アイツなりの気合の入れ方なんだろうな。
「さーて色々あったけど早速第1種目行っちゃいましょう!これはいわゆる予選!毎年ここで多くの者が涙を呑むわ!運命の第一種、それは…コレ!
そして、眼の前のモニターに映し出されたのは…
『…障害物競走?戦闘じゃないんだ』
「そう!計11クラスによる総当りレースよ!コースはスタジアム外周1周分、約4キロの長さよ!」
4キロ…最初の予選にしては長めかな?ってか、それよりも気になるのは”障害物”の方だ。どうせこの世界のことだし、前の世界の日本ほど優しくないだろうな。
「我が校は自由が売り文句!コースさえ守れば何をしたっていいわ…ほら、さっさと位置につきまくりなさい!」
妨害もアリ…と。流石天下の雄英様だな。ま、こんなの飛んじゃえばすぐに…
【おい魁雅】
『この声…消太さん?』
放送から聞き覚えのある声が聞こえてくる。へぇ、あの人放送席いるんだ。
『わざわざ全体放送使っちゃって…俺になんの用【翼は使うなよ】』
…………………
『何でもアリじゃねぇじゃん!』
なんっで俺だけハンデ貰わなきゃいけないんだよ!おい返事をよこせ返事を!
「…あれが噂の紅月?なんか、ハンデつけられたっぽいぞ」
「翼って…やっぱりアイツ悪魔なんじゃねぇの?」
ほーら早速ヘイトが俺の方に向いてる!何故か噂も広がってるしよぉ!
「…あのー、もう始めても…」
『早急に始めてください!』
ったく…後で消太さんを問い詰めなければ。
「大変そうだな、お前」
『お互い様だろ』
スタートゲートが狭いことを見越して”認識阻害”でこっそり前を陣取る。
そこには同じ考えだったのか轟もおり、同情されてしまった。やめろや。
…まぁでも、どんだけハンデを付けられても、俺のやるべきことは変わらない。
ただ、前に進むのみ
【スターーーーーーーート!】
『”
「最初のふるい」
「はっっっっや!ってか冷てぇ!」
スタートしたと同時に二人で前に出る。俺は加速系の魔術をかけてるだけだが、轟は氷を重ねることによって高速移動と妨害を同時に行っている。
『ひゅー、容赦ないねぇ』
「…いや、まだだ」
「そう上手く行かせねぇよ半分野郎!」
…やはり、A組だ。
今のところ、普通科のような生徒たちは引っかかっていてもA組は誰一人と引っかかっている気配がない。見て学んだ者、敗北から学んだ者、それと意地で切り抜ける者。それぞれの成長の仕方がある、これもまた面白いものだ。
「クラス連中は当然だとして…思ったより避けられたな」
「轟の裏の裏をかいてやったぜザマァねぇってんだ!喰らえオイラの必殺」ゴッ!!
「峰田くん!?」
『おっと、これはこれは……』
「さぁいきなり障害物だ!まずは手始め…第一関門、ロボ・インフェルノ!」
早速出てきた障害物1つ目、それは、ヒーロー科の入試のときに使われた、倒しても0ポイントの妨害用超大型ロボットだった(消太さんから聞いた話)。大きさだけで言えば、まさに厄災という名にふさわしいものだった。
『…だけど、大きけりゃいいってもんじゃないと思うなぁ』
「その通りだ、もっとスゲェもん用意してほしいところだな」
『久々にやる気になれたんだから』/「クソオヤジが見てるんだから」
ソロモン魔力出力”100%”、
『よっしゃ行くぞソロモン!「あぁ、任せとけ!」』
【な、なんだぁぁ!?紅月が、高く飛んだァ!?】
「『…
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!?」」」」
ソロモンの魔力を足へと流し込んで、高く飛びあがると同時に頭部へ蹴りを食らわす!
見事にロボットの頭部はボロボロと、形を崩し壊れていった。そしてそれと同時に、ロボットも倒れていく。
『そうそうそう!これがやりたかったんだよ懐かしいなぁオイ!』
「言ってる場合か。あの紅白頭も終わったらしいぞ」
【なんと紅月と轟、攻略と妨害を同時に!こいつぁシヴィー!】
『へぇ、アイツにとっちゃ妨害まで手の内か』
轟は自慢の氷を使い、見事にロボットを全て凍てつかせていた。さらに、わざと不安定な形で凍らせ、俺と違い意図的な妨害まで見せてきた。状況判断能力がかなり優れてるな。
「まだこっちのほうが一歩優勢だ。さっさと次に行くぞ」
『はいはい……って、これは?』
これ、綱渡り?それにしては長すぎるし、底が全く見えない鉄骨わたりみたいな感じなのだが。実況のプレゼント・マイクは今第一関門の様子を見ているから、第二関門の説明が来ない。翼は使えないし、また足にソロモンの魔力を注いで一個ずつ足場を渡っていくのが手っ取り早いけど…
『なんか、面白くないんだよなぁ…』
「オイ何してんだ!紅白頭に抜かされてるぞ!」
『わーってるって。うーん…………そーだ、アレのほうが早いじゃん』
ソロモン魔力出力”100%”、
『ソロモン。このコース、一気に超えるぞ』
「…ハァ!?馬鹿かお前!いくら俺の魔力でも、1キロ以上あるぞ!絶対堅実に行ったほうが…」
『破壊の悪魔がビビってんじゃねぇ…よっ!』
いいね、やっぱ飛距離は上々、これだけでも半分はイケる!後は…
ロビン先生直伝”
”
そんで、後は”
『即席応用魔術、”
「なッ…!?」
『んじゃ轟!先行ってるわ!』
高く飛び速度が落ちてきたところに、炎で空気を膨張させ上昇気流を起こす、そしてそれと同じ向きに
【さてそろそろ第二関門の実況を…ってオイ!紅月がもう最終関門に行っちまってるじゃねぇか!?轟ももうすぐゴールしそうだし、お前のクラスどうなってんだ!?】
「全く…あのな、せめて、先に何をやるかを言ってからだな…!」
『えーと、次のステージで最後かな?(フル無視)』
ステージの奥を見る、が……平坦な道だな。またいきなり障害物が出てくるパターンか?
「…この学校は、育成施設か何かか?」
『ん?どういうこと?』
「下を見ろ下を」
『下…?……うわぁ…(ドン引き)』
まさかの、地雷が埋め込まれてるじゃないですか。おかしいな、ホントにここ日本の高校か?体育祭で出しちゃいけないものだと思うんだけど。
『こりゃ先頭不利ってわけね』
「どうする?この距離ならすぐ終わりそうだが」
『それがいやなの。…じゃあせっかくだし、エンタメを見せていこう』
中継カメラは…よし、ある。
”
『盛り上がれ』
「…お前、やっぱり性格悪いよな」
『悪魔に言われたくないですね、はい』
対人地雷は基本、そこまで深くは埋まっていない。掘ればすぐ出てくる。だから、”
「もういい、さっさとゴールするぞ。もう腹いっぱいだ」
『え?何言ってんの?まだするわけないじゃん』
「だよなお前はそういうやつだよな!」
まだ、面白いものは沢山見れそう。そんなのを前にして、自ら去っていくバカがどこにいる?
『もうちょい待ってれば轟達が来る。面白いのはそっからだ』
「面白いっつったってな…レースの状況なんか、ゴールしてから中継で見れば…」
『チッチッチッ、分かってませんなぁソロモンさん。このレースの最後を面白くするのは、アイツラと、
「…お前、マジで言ってんのか?」
『大丈夫、この学校は自由が売り文句!ルールさえ守れば、好き勝手したって問題なし!
長々と話してたが、そろそろ他生徒が来る。一番乗りはやはり轟…と思ったが、意外と爆豪も優勢か?空を飛べるっていうメリットを使って、地雷を無きものとしてる。まぁ、俺が掘り出したせいでほぼ意味はないんだけど。
【最終関門に来て接戦かと思いきや、なんと紅月がすでに先頭に立っているぞ!?さぁ一体、何をしでかすのか紅月!】
「テメェ悪魔野郎!舐めたマネしてんじゃねぇぞ!」
『…よしソロモン、頃合いだ』
「はぁ…」
ソロモン魔力出力”60%”、
『さぁお前等!自分の欲深さを、身を持って俺に教えろ!』
『”
【た、竜巻だとォォォ!?なんと紅月、ゴールすることよりも妨害を優先させた!コレは一体どういった珍プレーなんだ!?】
「竜巻ってお前…このレベルじゃ人間も飛ばせないだろ」
『残念、それが狙い』
ドォォン!
【今度は何だ!?竜巻の中から爆発音がしたぞ!もしやこれは…地面の中に設置された、地雷かァ!?】
「…最っ悪だな」
『あっはははは!』
そうだコレが狙いだったんだよなぁ!?地面から出された軽い地雷は、いとも容易く宙に浮かぶ!それを利用すりゃ、竜巻の中に入った人間は、どこからともなく地雷が飛んでくる!
『さぁさぁ、この状況、お前等ならどうする!?こんな状況でも、お前等は自分の欲を最優先できるか!?それとも綺麗さっぱり諦めちまうか!?なぁ見せてくれよ、お前等の欲がどれほどなのかをよォ!』
…だが、この状況はそう長くは続かなかった
「ごほっ…ごほっ…」
『!……な〜る』
緑谷だ
この竜巻から唯一脱出したのは、”個性”を使っていない、緑谷ただ一人だった。見た感じ…最初のロボットから手に入れた装甲を盾として使って、更にそこに匍匐前進を加えれば、相手からの警戒、そして地雷の恐怖も薄くなる。”個性”に頼らない、コイツなりの攻略法だ。
『いやぁおめでとうおめでとう!まさかお前が一番乗りだとはな!』
「…紅月君?君は一体、何を…」
『お前等がどれほどのものか、今のうちに確認しておきたかったんだよ』
「ここは、体育祭だよ。そんなこと『悪魔ってな、目先の利益に囚われるんだ』」
緑谷の言いたいことは分かる。他の人が頑張っている中、一人ふざけて別のことをするべきではない、ということだ。確かに、普通はそうだ。だけど、俺は普通じゃない悪魔と過ごしてきて、普通じゃない悪魔が体の中にいる。もうそうなってしまえば、常識なんてどっかに捨ててきた。
『行けよ、お前が一番だ。ここは俺が一番になるべきゴールじゃない』
「…いつか絶対、僕の力で君を超える」
『楽しみだ』
そう言って、緑谷は走ってゴールまで向かっていく。中継カメラは竜巻に巻き込まれて今この様子は見えていないらしいから、特に何も言われないだろう。
「もう満足か?相当暴れただろ」
『そうだね。お腹いっぱい…とまではいかないけど、十分楽しめたかな「何勝手に終わろうとしてんだクソ悪魔野郎…!」あ…』
…まずい
「さっきから…邪魔なんだよ!」
『どわっ!?』
後ろから来た爆豪にジャージの襟部分を捕まれ、後ろに投げ飛ばされる。結構馬鹿力だなオイ!ってか爆豪に続いて轟も来てるし!俺もエンデヴァーに目つけられたいから最低限2位は取りたいし…こりゃもう”
『魔術解除!んでもって…Mtハット直伝”
「くっ…!」
「はぁ!?」
…今!
『もういっちょ…”
「テメッ…!俺より先に行ってんじゃ…!」
【ゴーーール!緑谷に続き、二着紅月、三着轟、四着爆豪!】
『ふいぃーー、アブねぇアブねぇ!あんま遊びすぎるもんじゃないなぁ』
「全く…お陰で足元すくわれるとこだったぞ」
まぁ、確かに。ちょっと調子に乗りすぎたかもな。これは消太さんにしばかれる可能性が…
「「「紅月君!/悪魔野郎!/紅月」」」
『うわうるさっ』
「「「どんな手を使ったの!?/どんな手ェ使いやがった!/どんな手使った」」」
はい、えー、俺の眼の前にいるのは緑谷、爆豪、轟のトップ3人組。いきなり詰め寄ってきて何言われるかと思ったら、言いたいことは三人共通していたらしい。それにしてもシンクロとか、仲良しかよ。
『地雷掘り起こして竜巻作る、以上!』
「「説明になってない!」」/「説明になってねぇ!」
『だーうるさいな!いいだろ別に俺が何したって!自由が売り文句なんですーー!』
色々と面倒なことになりそうだったから、咄嗟にこの場から逃げる。
『ったくよ〜…好奇心旺盛な若者達だ』
「お前もあんま変わらないだろ」
『あんな、1歳2歳って結構差あるんだぞ?実際年齢で言ったら俺2、3年だし』
「どうでもいいわ」
…とまぁ色々あったが、無事よいスタートダッシュを決めることが出来た。そして問題は、次からの競技。この予選での順位が、この先の競技でどう影響してくるか。
「予選通過者は上位43名、次からいよいよ本戦!ここからは取材陣も白熱してくるよ!気張りなさい!さて、第二種目は…コレ!」
…騎馬戦か。ルールによっては勝ち確。
「ルールはこんな感じ!
「……1000万?」
『じゅるり』
「上位のやつ程狙われる…下剋上サバイバルよ!」
メタ発言の便利さに気づいた今日このごろ