気が付くといつものデュイン基地のベッドで横になっていた。私は生きていたようだ。そとから声が聞こえる。
“やっぱり入ってから一か月しかない子はケートニアーだとしても遠征には難しかったんじゃないの?”
“んん・・・そうかもしれんな。今は病室で安静にさせている。また回復しxelkenの立派な戦士の一人として活躍してくれることを祈ろう。”
どうやら私は倒れたらしい。しかし、何時間たったのかは覚えていない。はっと起き上がると隣に前にエリがいた。エリはもっと怪我が激しかったようだ。どうやら片目が包帯で巻かれているが・・・
“まさか!”
包帯をとってみて確認してみる。そこには無残にも焼けて溶けてしまった目玉があった、エリはどうやら片目を失ったようだった。そういえば私にはなにか体の害はあったのだろうか?と、全身を触ってみる。見た感じ、異常はないようだ。ちゃんと景色が見えるし周りの声も聞こえた。五体満足である。よかった。
そこで、ウェールフープを試してみる。が、その必要はなかった。体が勝手に修復されていくのが感じられた。未だケートニアーのままだ。
しかしエリはどうなのだろうか。そういえばエリはケートニアーだったのだろうか?そういえば奴がウェールフープを放ったところは見たことがない。
「起きたのね。」
!?
横から女性の声が聞こえた。ふと、反対側を見てみる。やはり女性がベッドの上で横になっていた。しかし、どこかで見たことがある。
「おっと、古リパラインで話さないとね・・・」
“私 会った あなた 廊下 数か月前”
ずいぶんな片言。だが大体意味は分かった。とするともしかしてこの女性はあの時のナイフ投げ・・・?
“中央回廊か?たしかにあのときは大変だった。それがどうした。お前は誰なんだ?”
“私 です ハタ王国から。私 いた あのとき。投げた ナイフ。”
やはり片言だが言いたいことは分かった。やはりあの時のナイフ投げのようだ。
“そうか、あのときの王国民か。そういえばあの時なぜ私に話しかけた?”
“・・・”
女性は黙り込んだ。
“私 名前 です ツァピウル ケンソディスナル。”
ずいぶんと「ピ」に力が入っている。しかし、名字が後に来ている。
“あなた FAFS.labnutlart. ない?”
“え?”
なんと、私の名前っぽいものを出してきた。しかし、私の名前はla”v”nutlartでありla”b”nutlartではない・・・。しかも名字はFAFSではなくTarfなんだが。
“lavnutlartだ。ツァピウルと言ったな。お前はなんなんだ?なぜ私に話しかけてくる?”
“あなた 友達。以前 xelken 入る。”
え?
“ハフリスンターリブ・・・”
女性が私に向かって話した最後の単語である。ハフリスンターリブ?あのウチの組織の同盟国であるあの王国か・・・?
その時私の頭の中に何かが戻ってきた。なぞの言語、宿の女性、祭りの人たち、旧都市の生産者、辺境にある町を総べる女性・・・そして謎の装置!
――
「は!!!!」
となりに寝ていた男が私の叫び声に反応して起きた。
“どうした?ラヴヌトラート”
どうやら古リパライン語を話しているようだった。なぜか私にはわかる。
すると反対側に咳き込む女性がいた・・・ツァピウル!?
「ツァピウル!なぜここにいるんだ!?いや、なぜ私がここにいるんだ・・・??」
「いいえ、あなたは今まで夢を見ていたのです。」
「ふむ、そうか?」
「そんな詳しい事情は私があとでいくらでも暇なときに喋ってあげますから早急に外へ出ましょう!」
「え?うん、たしかあのとき私たちは拉致をされて・・・今はxelkenのところなのか?」
「ええ、そうです。あのとき私とあなたはディスナルからここにテレポートしてきました。」
「な、そんなことが・・・」
「い、いまはそんなことはいいのです。早く外へ!」
「しかし、ツァピウル、横になっていたということは怪我をしているのではないのか?」
「いいえ?あなたを戻すために仮病を患ったのです。」
え?戻す?
“んんー・・・”
「え?」
反対側で寝ていた男性が起き上がった。
“んー?・・・あ!!ラヴヌトラート!”
「え?私?」
かなり戸惑った目の前の男性は私の名前を呼んだ。
“よかった。生きていたのか・・・ってそいつはこの前の王国民じゃないか!お前って・・・・”
「なんなんだ?お前は。彼女は私の友人だ。」
“な、おいお前、何語を喋っているんだ!?早く古リパラインに切り替えてくれよ!お前が作った謎言語はいいから!”
「悪い、私たちは急いでいるんだ。私は早くこの牢獄みたいなところから出なければならないんだ。」
“え・・・?今「牢獄(anka)」って言った?おいちょっと待て!”
「あ、牢獄ってリパライン語でも通じるんだ。ユーゴック語はリパライン語の借用がいくつかあるのは知っていたけれど。ま、いいや。じゃあな!」
“え?ちょ!”
私はウェールフープを使ってこの基地から抜け出して元いたあの井戸の前に現れるようにWPを発動しようとした。
すると扉から誰かがやってきた。
“ラヴヌトラートさん!どうしたんですか!?おちついて!ていうかウェールフープ発動しないでください!それと・・・あ、王国民!なにしようとしているんだ!”
「く、これではウェールフープできないな・・・」
「任せてください。こんな奴ら私一人で掃除できます。」
「え?ツァピウルって戦えるのか?」
「戦えない巫女なんてただの巫女ですわ!」
するとどこからか数十本のナイフを取り出した。なんと、ツァピウルがナイフ投げだったとは。
それらのナイフはすべて命中し、駆けつけてきたxelkenを全滅させた。
「助かるよ!それでは、戻ろうか!」
「はい!」
ツァピウルが私の腕をつかんだ。よし、移動しよう・・・
「iska lut xelkener! じゃあな、古リパオタクどもよ!」
“な・・・この・・・裏切り者、”
まだ息の合ったxelkenのやつが私に対して何かを言っていたがすべての言葉を聞く前に転送が始まった。