私はさっきのスカルムレイとの会話を再び思い出した。
スカルムレイは言っていた、「今から反旗を掲げるにはまだ重要なものが一つ残っています。今はそれを見つけなければなりません。」と。
私にはどうもこの言葉の意味が理解できない。ほかにも誰か重要な人物が必要なのだろうか。たぶんこのことはツァピウルも理解できていないと思う。あの時たしかに一緒に首をかしげていた。
どういうことなのだろう。私はしばらくこのことに頭を悩ませたがナトゥロム駅に着くと考えることをやめた。
さっきの王国鉄道に乗ろうとする。しかし、なにかさっきと光景が違う。なんだか車両の形が今まで見たことがないほど四角い・・・!
「はーーっはっはっは!」
するとどこからか高笑いが聞こえた。
「誰だ!」
ふと、列車の上を見上げる。なんとパンタグラフに見たことのないラネーメ人らしき人間が乗っている!
“また会ったな、xelkenの若旦那よ。今度こそ仕留める!”
相手の言語はどうもリパライン語、しかも古リパラインではなく二代目のようだ。
“くそ、なんだかよくわからねえが・・・”「ツァピウル!下がってろ!」
するとツァピウルは数歩後ろに下がった。
“ほう?xelkenの若旦那、連れの女がいたのかい?ずいぶんと可愛いじゃないか!”
“へへ、うらやましいか?ラネーメ人!”
そう思い相手の顔を見てみる。それにしてもなぜラネーメ人がいるのだろう。
“今日は君にウチの自慢の列車搭載ビルを破壊されまくった報復をしに来たのさ。覚悟しな!”
ラネーメ人はホームに止まっていた列車を操作した。するとそこから大砲が現れ私に照準を合わせた。
“まずは一発、お見舞いするぜ!”
「あぶね!」
私はとっさに横に転んでその砲撃を交わした。どうやらライト版のNZWPのようだ。なぜ鉄道がNZWPを・・・。
やられてばかりでは仕方ないので列車に近づいてウェールフープで攻撃をした。
「はぁ!」
これで破壊で来たか?
土ぼこりが晴れていく。
列車は残っていた。
「な・・・!」
“残念だったな。うちの列車はケートニアーのウェールフープでは潰れないような特別加工を行っている。”
なんだこの謎の軍事力。こいつは何者なんだ。
“ふふ、利益の限り、うちの列車は進化する。今日は君にウチの列車の最終変化を見せてやろう!”
“な、最終変化!?”
“発動、ラネーメ地下鉄ロボット!”
するとさっき攻撃した車両が突然動き始めて謎の変形を行った。
「な、何が起こっている!」
“おい!乗務員とか乗客どうすんだよ!”
“安心するがいい。彼らは皆ウチの戦闘員だ!”
そして、いくつもの列車が合体しあい、最終的には巨大ロボになった。
“な、列車になんて改造を・・・!”
“これが電気エネルギーの力だ!”
するとそのロボットはこちらに向かってパンチを放ってきた。こいつ、ホームをつぶす気だ。ホームに立っていた民衆たちが離れていく。駅長大丈夫かよ。
するとホームにひびが入った。これはひどい。
“悪いな、わが社の科学力はこんなものじゃないんだ。”
すると、ロボットの目が発光して電気光線を放った。
「うわあ!」
私は間一髪のところで避けたがそれらは時刻表で反射した。
“鉄道にとって、ダイヤは命!ウチのレーザーは時刻表であれば何でも撥ね返す、倍の威力でな!”
「なん・・・だと?」
すると光線は屈折しツァピウルの方向へ向かった。
“あ、”
「ツァピウル、よけろ!」
するとツァピウルは顔を上げて睨みつけた
「茶番・・・」
ドォォォオン
するとさっきの巨大ロボットはなくなっていた。
“な、どういうことだ!”
さっきの自称社長があわてる。
「光線をもう一度反射させてそちらにぶつけました。二階撥ね返ったので単純計算で威力は4倍になったはずです。」
なるほど、さすがだ。しかも今まで古リパラインを教えられていたこともあってあのラネーメ人の説明もしっかり聞いていたようだ。
“ち、ならば直接相手せい”
“ほう?私はケートニアーだぞ?直接戦えばどうなるかわかっているな?”
“ほう、ならばやってみるがいい”
“ふふふ・・・”「iska lut xelkener!」
ドォォォォオン
「やったか・・・」
「何を狙ったんだい?」
「な、なん・・・だと?」
さっきのラネーメ人はしっかり立っていた。”私の後ろに”。
“な、私と互角とは・・・!貴様はいったい何者だ・・・”
“ふふふ、私はただの、ラネーメ公営地下鉄の・・・社長だよ”
ドォォォォォオン