“ちょっと待て、なぜラネーメ公営地下鉄の社長であるAles lanerme lifarlin氏がここにいるんだ?”
“あれ、xelkenなのに知らないのかい?”
“え?xelken?何の話だ?”
“あっれー、まあいいや。わが社の顔は広いんだよ。ラネーメ公営地下鉄は実はハタ王国公営鉄道に対して4割ほど列車を投資しているんだ。”
“な、そうだったのか。”
“初耳かい?まあ、そういうわけだよ。だからハタ王国公営鉄道を利用しているとたまにわが社の車両に出くわすよ。”
“ああ、そうなのか・・・”
本当にこいつは誰なのかよくわからない。なのでもう早々に戻ることにした。
「ツァピウル、もう面倒だ。ウェールフープで飛んで逃げよう」
「え?テレポートしないのですか?」
「む・・・そうだな、テレポートしようか」
そういって私はケンスケウ・イルキスをイメージして意識を集中させた。
「iska lut xelkener!」
――
「よし、ケンスケウ・イルキスに着いた。」
「ふう・・・生きて帰ってこれました。」
どうやらイルキスはなにも傷ついていない。門番として一時的に雇った男もしっかり働いてくれたようだ。
私とツァピウルはイルキスの中へ入ってゆっくりすることにした。
さて、これからどうするのか・・・。
そういえば、ここでネステルへ出発する前夜、ツァピウルは話が二つあると言っていた。そのうち一つはおそらくネステル遠征なのだろうけれどもう一つは何なんだろう。たしか何も聞いていない。
聞いてみることにした。
「ツァピウル。これで一つ目の話が住んだけれど、もう一つの話って何?」
するとツァピウルは過剰に反応した。
「ファッ?ああ、そうでしたね。よく覚えていましたね。」
すこし顔を赤くしたツァピウルは私に話し始めた。
「な、それって・・・え?」
「お願いです・・・ほかに相手がいないんです・・・」
「え、でも・・・ああまあいいか、仕方ない。応えよう。」
ツァピウルが申し出たのは婚姻である。もちろん付き合いが長いというのもありそうだけれど・・・まあ子孫を残すのは大事だね。トイターも言っていたことだ。と、前にユーゴック語教室で聞いた。
だが心配なのはこれを町の人々が受け入れるかどうかだ。ディスナルは今不安定である。こんな時にどこから来たのかもわからないような私と婚姻関係なんて、絶対取り乱すに決まっている。
ということをツァピウルにも言うことにした。
「あー、それなら大丈夫です。先にスカルムレイ陛下に言っておきました。スカルムレイ陛下も認めてくださったのでおそらく大丈夫です。数か月たてばきっと町の民たちも受け入れてくれるでしょう。おそらく、私たちの子も」
スカルムレイ強いな・・・、さすが寛大だ。あの人には頭は上がらない。
「あの方、寛大でしょう?でもあれもスカルムレイ陛下によって違ったりするのです。」
「あ、やはりそうなのか」
「先代の・・・いや先々代のスカルムレイでしょうか・・・、あの方はひどかったと聞いています。もちろん私はその時代は生まれていなかったので母親から聞いたのですが。」
「ふーん、そうなんだ」
私は特に興味なさそうに聞いていた。それにしても、彼女と暮らすことになるのか・・・これからも。ハフリスンターリブのころは恋愛は禁止だったかな。そりゃそうだ。なんか計画の妨げになるとか言っていた。もう私は奴らの仲間ではないんだな。うらぎってしまったが仕方ない。正義のためだ。
「あと、あなたは私と婚姻関係を結んだので名字をTsuraertrom姓からKensodisnar姓に変えてもらうことになります。」
「あ、そうなのか。ここでは男性が女性に合わせるんだね。」
「そうですね。これであなたもケンソディスナル家の一員というわけです。」
そういうことでGarta=Kensodisnarになった。あんまり実感がない。だが、ハフリスンターリブのころの名前よりかはいいだろう。
さて、大変になりそうだ。