はふりの書   作:witoitaa

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#30 中央フェーユ

「iska lut xelkener!」

スカルムレイ達をここに持っていく。

“ん、君はケートニアーなのか?”

ラヴュールが質問をする。

“そりゃ、そうしないとここに来れないだろう。”

“ああ、そうか”

 

するとスカルムレイのみがここに現れた。

「おや?」

“わ、誰だ?”

ラヴュールが驚く。スカルムレイも突然聞く謎の言葉に驚く。

「あ、どなたでしょう?」

“え?え?”

「ほかの人たちもこちらに呼びます。」

「いいえ、その必要はありませんわ・・・」

「え?だって・・・」

「彼らは・・・十分王国民としての役目を果たしてくれました・・・」

「まさか・・・」

そんなまさか。そうまでしてこの方を守ってくれたのか。

“あの、もしもし?

“おっと、失礼。彼女はつい先ほど仲間の死を見たんだ。”

“そうか・・・誰だか知らないが、大変だったな。お嬢ちゃん”

お嬢ちゃん?まあ見た目二十歳くらいだもんな。

 

“そうだ、リパラオネ連邦の外交担当者と話がしたいんだ。”

“ん?リパラオネ?”

しばしラヴュールは考えた。するとはっとした。

“ああ、今はユエスレオネ連邦というんだ。この要塞の名前をユエスレオネというからな。”

“ああ、そんなこともあったのか。”

“ん?そんなこともあった?”

“いや、なんでもない。とりあえず外交担当者を。”

“んん・・・とりあえず連邦の総務省に話をつけるか・・・”

そういうことでとりあえず連邦の偉い人と話すことになった。おそらく私がスカルムレイと偉い人の通訳をするのだろう。

とにかく、中央フェーユに来た。ラヴュールは警備の仕事があるようなので中央フェーユで解散した。

 

“私はFAFS.lavnutlartだ。ハタ王国の国王、スカルムレイ陛下から連邦に対して要求がある。”

窓口にいた受付の女性が対応する。

“えーと、彼女は同伴者ですか?”

“彼女こそがスカルムレイだ。”「陛下、簡単に自己紹介を」

スカルムレイが急に呼ばれてハッとする。

「あ、ハタ王国の国王、スカルムレイです。」

“な、女王が直々にお出向きとは。彼女はリパライン語を話せないようですが通訳はあなたがするのですか?”

“そうするしかないだろう。ところで総務部長と話がしたいんだが。”

“えーっと、Ales氏なら今外出中です。ここに帰ってくるのは明日以降と思われます。”

“んー、そうか。わかった。これが私への連絡先だから帰ってきたらここに連絡をしてほしい。”

“かしこまりました。”

とりあえず一段落する。すると女性の方から話しかけてきた。

“古理派とかの情報で噂されていましたけれど、ハタ王国っていう専制政治国家って本当にあったんですね。私はハタ人にはあったことはないんですけれど。”

“んー、やはり連邦にはハタ王国の存在は知られていないのか。私は故郷は王国だが育ったのはファイクレオネなんだ。だから、ずっとハタ王国とこの世界を行き来してきた。”

“あら、ずいぶんと複雑な家庭ですね。”

“ちょっと事情があってな。私たちはここで失礼するよ。”

 

そういうことでビルを抜け出した。

中央フェーユにはビルがたくさん立ち並んでいる。これが空中要塞の政治経済の中心と言ったところか。大企業のビルが立ち並んでいたり、大規模なショッピングモールが立っていたり。スカルムレイは少々驚いていたようだ。

「どうです?始めて見る大都会は。」

「すごいですわね。王国もいつか、こんな大都市になればいいですわ。近代化の規範としたい国ですわね。」

ハタ王国の建物は当然のように高さが低い。ネステルはある程度高いものがあるがさすがにフェーユにあるような高層ビルほどは高くない。私は久々にここで大都市というものを見た。最後にこのような景色を見たのはいつだろう。結構長い間ネステルにいた。

すると、向こうで爆発音がした。

“なんだ!?”

「きゃっ」

爆音は南の方角。ユエスレオネ中央大学がある方向である。

「うーん、もしかして・・・」

スカルムレイを連れて現場に急行する。するとユエスレオネ中央大学のうち一つの建物が爆破四散した様子が見受けられた。するとがれきのなかから一人の女性が出てきた。

“あーもー、これ治すの面倒なのにー”

 

それをみたスカルムレイは驚いた顔をした。

「この国では・・・よくこんなことが起きるのですね。こわいですわ」

「まあ、そうですね。ウェールフープの研究はリパラオネ連邦のころから盛んでしたし。まあ、あのころはxelkenがほとんどやっていましたけれど。」

 

そのあとは中心のフェーユデパートへ行きスカルムレイにいろいろ見せて回ることにした。

「私もフェーユという街自体は初めて歩くんですよね。だから地図を持っていないと迷子になります。」

書店、服屋、などいろいろ見てきた。スカルムレイもやはり女子なので服などには興味があるようだ。

「私は小さいころからこのスカルムレイ・スカルタンばかり来ていましたからね。こういう服を見るのは初めてです。」

 

ゲームセンターもあったが、スカルムレイが中がうるさいというのではいるはやめておいた。

「ハタ王国でこんなもの置いてたらお祈りができないでしょうね」

 

――

 

暗くなってきた。女王様に野宿をさせるのは非常に酷なのでホテルを探した。ある大通り沿いにあったので泊ることにした。こういう宿を探して止まるのも久々だ。タースマングを思い出す。そういえば彼女元気にしているだろうか。

さすがに私みたいな民衆が女王様と同じ部屋というのはまずいので二部屋とろうとした。

「この私を部屋に一人で置く気ですか!?」

と、なんか駄々をこねてきたので仕方なく一つだけ取ることにした。やれやれ、護衛のものよ、別に意味で生きていてほしかった。

部屋にチェックインする。本当に申し訳ないな。女王様をこんなところに泊めておいて。

ふたりで入室して鍵を閉める。

スカルムレイと共に窓を除くと星が見えた。

 

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