私は・・・死んだのか?空中で浮いたまま死んだのか?目を開けようとすると容易に開いた。
「生きてる・・・」
しかし、真っ暗で何も見えない。
「これは・・・」
すると何か、機械の音がした。
「助けに来たぜ、ラヴヌトラート」
ラネーメ公営地下鉄の社長、もといリファンだ。どうやらあのブロックのような列車で私にガードを張ってくれたようだ。
「それはありがとうな。ところで、真っ暗で何も見えない。」
「おっと、それは失礼。」
すると光がさした。さっきまで見た光景。同心たちやカラムが下にいた。
「いいか、私はラネーメ公営地下鉄の社長であり、彼の友人だ。彼に何かあろうならばすぐに貴様らを滅ぼしに行くからな・・・!」
「おい、リファン・・・」
「心配するな。彼らは私一人で相手しよう。君はそこの女の子でも片づけてな」
「は?」
どうしよう、私は女の子を傷つけるなんてできない。絶対ためらってしまう。そこでカラムを見る。
「私がやるわ。倒したらそちらまで行く。先に行ってて、父さん!」
「すまない!行くぞ、お前ら!」
「はい、ケンソディスナルさん!」
それにアンテカが制止をしようとする。
「者ども、奴らを止めよ!ハフル楼へは行かせるな!」
「ウロカーシャテリーン、何をよそ見しているの?」
けたたましいナイフのぶつかり合う音がする。
「あなたはハフリスンターリブに操られているだけ・・・真のあなたはハフリスンターリブに味方なんてしないわ。目を覚ましなさい!」
「さあ、何のことを言っているのかしら」
ナイフを解いてアンテカが反撃する。カラムはそれらをバク転しつつ避ける。
ハタ王国の戦い方ではまずは投げナイフで遠距離戦を行って間を詰めたりナイフを使い切ったら剣で戦うことになっている。今回は二人ともナイフの尽きが早かった。
「ふん、ウロカーシャテリーン、真剣勝負よ」
「あら、望むところね」
アンテカはどこかから剣を取り出すのかと思いきやウェールフープライフルを取り出した。
「!?な・・・」
「ハフリスンターリブにそんなに律儀に戦うような決まりなんてないわ。ならば先にこちらが殺してあげる・・・」
アンテカは銃口を向けた。カラムが若干戦意を失う。
「ふふふ、さらばケンソディスナル!お父さんにはよく伝えておくわ・・・!」
「な・・・動けない・・・!?」
ふたたび銃声。それを同心たちと共にアンテカの部隊と戦っていたリファンが見る。
「カラムちゃん!!」
ウェールフープライフルは間違いなくカラムを狙っていた。しかし、カラムの体には一瞬穴が開いたがすぐに治り、倒れない。死なない。
「これは驚いた・・・」
「そ、そんな・・・まさか」
アンテカが震える。
「そうか、”彼の”娘だもんな・・・」
「私・・・死んでいない・・・!」
リファンは何か世紀の大発見をしたような感じになった。ああ、ラヴヌトラートよ。君の娘は、あの一族の血を持って生まれた。彼女もまた君と同じ道を歩むこととなるかもしれない・・・。
怯んでいるすきに社長たちを罠にかけて列車で押しつぶす。やがてカラムのところに近寄って、カラムの胸に手を当てる。
「は!?////」
「間違いない・・・!」
――父ガルタに続いて娘カラムも”ケートニアー”だ――