今、窓の外からすさまじい閃光と爆発音が聞こえた。どちらかがやられたのだろう。
「そんな心配そうな顔するなよ、ラヴヌトラート。カラムちゃんは無事だ。」
兵たちを列車でつぶしながらリファンは私の考え事を当てて見せた。
「む、なぜ分かるのだ?」
「あれが見えねえのか?」
社長は上を指した。上には天井しかない。
「ああ、確かに何かあるがそこには空気と天井しかない。」
「は、鈍感だな君は。」
「何が言いたい。」
「父親ならば、娘の無事を願うべきだろうが。君のその造・発モーニ体と数兆以上のDNA遺伝子は飾りか何かなのか?」
初め私にはリファンの言っていることが分からなかった。すると横からまた兵が来る。
「微量だが、ウェールフーポを感じる。貴様はケートニアーのようだな。」
「ああ、死んでもらおう、反逆者め!」
どこからか剣を取り出して私の頭を狙う。それを私は右手でキャッチしてウェールフーポを流し込み破壊する。
「くっ」
「無駄だよ」
真後ろにテレポートして頭をめがけて拳をぶつける。
腕は頭を貫いた。
「あ・・・」
「じゃあな、ヴィエナ=ランテインよ。」
腕で爆破を起こして内部から相手の頭を粉々にした。当たりに脳のかけらと思われるものと大量の血が飛ぶ。骨も砕け散った。
「ちっ、きたねえ」
私は次に殺す相手を探した。まだここにはたくさん人がいる。全員相手にしていると勿体ないので社長のあの技を使うことにした。
「リファン、あれを」
「御意」
リファンはまだ操作ボタンを押した。すると後ろにあった列車の正面が開く。
「よし、逃げるぞ!」
私はすぐに階段まで行って逃げようとした。しかし、リファンはなぜかそこにいる。
「おい、リファン、逃げるぞ」
「私は逃げることはできないよ。」
「え?」
「私には君を無事にハタのところまで向かわせる義務がある。君は早くカラムちゃんをここに持っていくんだ。」
そうだった。まずはカラムだ。意識を集中させる。そして手に何かを溜める。
「iska lut xelkener!」
「わっ」
目の前にカラムが現れた。よかった、無事だったようだ。
「ふー・・・」
「あ、父さん」
「よかった、生きてて。奴は?」
「奴ならほら。」
カラムは髪の毛を見せた。色は金っぽかった。
「ああ、ごくろうだったな。」
するとあたりが光り始めた。
「か、カラム。早くハタのとこまで行くぞ!襲いかかってきた奴らは全員殺せ。皆敵で間違いない!」
「ええ・・・でも・・・」
「リファンなら大丈夫だ。奴が鉄道会社を受け持ってから30年。ずっと兵器を開発してきたが一度も連邦のお世話にならなかった。あいつはネートニアーだが死なない!」
「う、うん」
たのんだぞ。リファン。すべてはスカルムレイ・・・いや、スカルムレイ陛下の為に。
私たちが階段を上り始めたころは下の方で爆発音が聞こえた。私は目に若干の汗を感じたがすぐに拭き取った。
「カラム=ケンソディぷ・・・けんs、けn、ケンソディスナルだ!」
「お前噛みすぎ!カラムでいいだろう!それにユーナリア=はf、ハフリスンターリブ!」
「お前も噛んでるじゃねえか!」
この声はハフリスンターリブ幹部、滑舌の悪さで有名なファムサ=ハフリスンとスティストイ=ハフリスンだ。
「はっはっは、しょうとう、そ、総統から頼まれだ、たんだ!。貴様のあひ、足止めをしろと!」
「なんだ、お前らか。軍も引き連れずにどう私たちを何とかするつもりだ?」
「軍ならいr、い、いるさ!出てこい!」
階段の壁が相手槍を持った兵が現れた。
「さあ、かかr、かかれ!」
四方八方から兵士がたかってくる。ふん、こんなもの。
「やあ!」
360度、あらゆる方向へ向かって衝撃波を放った。兵士は当然吹っ飛ぶ。
「よし、次はお前だ!」
「ほ、ほーはy、早いねーハハハハハハハハハハッゲホッゲホッ」
「むせかえった」
「だが、そいつらは一度ウェールフープを食らっtくらいじゃ死なないさ」
すると兵たちが起き上がって再び襲いかかってきた。何度かかってこようが同じだというのに。
「無駄だ、もう一度放てばいい!カラムも手伝うんだ!」
「・・・ええ!」
もう一度衝撃波を放つ。再び相手は吹っ飛んだ。カラムも加勢していたため奴らは壁に叩きつけられるだけではなく壁を突き抜けた。
「あt、あちゃー、派手にやったなー」
「さあ、あとはお前ら二人だ。」
「ファァ!?」
「死ぬがよい!」
――
ここはハフル楼最上階。ハタ=ハフリスンターリブが座っていた。
「まさか・・・奴が直々にここへ来るとは思わなかったね・・・!わざわざつかまりに来たのかな?」
ハタの顔は不気味に笑うか、でこにしわが寄っているかの二つの表情しかない。顔は蒼白で今にも頭から血が吹き出そうである。
横にいる一人の男がしゃべる。
「いや、今滑舌二人組が足止めをしに行ったところです。どうせ総統でないと勝てないでしょうからせいぜい足止めにしかなりませんが・・・連れの小娘はここでやれると思います。」
「フン、馬鹿か貴様は」
「と、言いますと?」
ハタはいつも怒っているような顔をしているがより激しい顔をした。
「貴様のその筋肉でできた脳をよくまわしてみろ。あの小娘は名字こそ王国の奴らの者だが父親は我らがハフリスンターリブの一人。奴もまた私と同じ血族なんだ。」
「ああ、そうでしたね」
「はっはっは、ユーナリア・・・いや、兄貴も昔は本当に強いハフリスンターリブの者だった。私はそうでもないが、ネステルへ行くまではおそらくわが組織のほとんどが奴を尊敬していただろう・・・!」
「だが、奴があの世界でFAFS姓を持っているのは初耳だな。何故皇族のものになっているのか・・・!」
「え?そうだったんですか?」
「ああ、奴はよくよく調べていけばFAFS.lavnutlartというアロアイェーレームを持っていた。だがこちらでの元の名字はHahurisnTaarib。おかしいだろう?ハフリスンターリブはTarf一族の分家らしいからFAFS姓をもっているのはおかしいはずなんだ。私でさえアロアイェーレームは持っていない。」
「うーん、なんででしょうねー」
ハタは知っていた。あの日のこと。ユーナリアがハフリスンターリブに誕生したときのことを。なぜ「誕生したところ」を二男であるハタが見たのか。正確に言うと、「誕生」ではなく「縁組」かもしれない。
「私は知っているさ。奴が養子としてハフリスンターリブ家に来た時のこと・・・!」
「え、あの人ってもともとのハフリスンターリブ家じゃないんですか?直接の血はつながっていないんですか?」
さて、このことは今話すべきことなのか。目の前の部下はこの話を信じるかどうか。
――