「父さん!」
駄目だ。この親父は駄目だ。
「なにをするの、ハタ!」
「ハタ兄さん、やめてくれ!」
手に入れることができないなら奪ってしまえばいいんだ。権力者を殺してしまえばいいんだ。
「何をしているんだ、ハタ!」
「うるせえ、ユーナリア!!!」
「な・・・」
ユーナリアは怯んでいる。
私は親父をこの手で殴った。ウェールフープの手で。
「ラルゼル!ファッセ!ハタを取り押さえてくれ!」
親父が弟二人に向かって自分を取り押さえるように指示をした。だが、弟なんかに負けるような私ではない。
「邪魔をするな、敗北者。私は絶対に勝つぞ。」
「うわああ!」
母親がその時ウェールフープで私を吹き飛ばした。
「く、強い・・・」
「このハフリスンターリブの恥さらし・・・」
母が血相を変えて私を殺そうと近寄ってきた。
「やめるんだ、リファリン!」
「でも!こいつは・・・」
「馬鹿者・・・同じハフリスンターリブの者通しで殺し合いを始めてどうする!?ついにお前も狂ったか!?」
「っ・・・そうね、ハタ、落ち着いt」
その時の母親の態度は私に対しての同情にも感じた。その同情は遠まわしに私の実力を貶しているような気がした。油断しているすきだ。殺そう。
「お、お前・・・!」
「母さん!」
「父さん、ハフリスンターリブの次の当主はユーナリアなんかよりも、このハタのほうがお似合いだと思うんだが?」
父さんはしばし考えた。
なぜ考える。私であると、即答しろよ。なんで答えないんだよ。
「もうわかった。父さんも死ね」
「父さん!」
私は二人の弟を、そして両親をその場でウェールフープで殺して見せた。最後にユーナリアを殺す。
「待つんだ。ハタ。」
「!?」
「そんなにトップになりたいのなら、私が君の下に就こう。ただし、君が少しでもいけないことをしたら私はすぐに君に代わってハフリスンターリブとなる。」
「なにがいけないことだ?ウチはテロ組織なんだよユーナリア!」
「誰がテロをしろと?ハフリスンターリブはこの世に反トイター教主義を掲げては来たが誰も人を殺せとは言っていない。それは父親であるチャルズ=ハフリスンターリブも、祖父であるララータ=ハフリスンターリブも言っていない。」
「は、よくゆうね、ファイクレオネの皇族さんは。なんであのFAFS家を捨てたんだ?」
そのときユーナリアは確か理由を答えたのだろうが、今は覚えていない。ただ、ろくなことを言ってないのは覚えている。
――
「では・・・両親や弟たちをころしてこの座に?」
となりの男が驚いて私を見る。
「そうだ、何か意見があるなら言ってみな。場合によっては貴様も殺そう。」
となりの男はその時はただ「いいえ」と言って済ませた。