私は生きていた。
初めの数秒間はそれが理解できなかったが”彼女”の顔を見ると理解した。
「あ・・あ・・・ツァピウル・・・」
それは確かにツァピウルだった。彼女はウェールフープ砲を全てハタの方向に向けた。
「王国の敵!」
「は!?」
ツァピウルはそれらの砲台をすべて発射させた。見事に全てハタに的中した。
「つぁ、ツァピウル!い、生きていたのか!?」
ツァピウルは私に背を向けて爆破を見ていたがやがてこちらを振り向いて笑った。
「はい、生きています。」
「な、ハタはとっくに君を打ち首にしたと聞いていたんだが・・・?」
するとハタは煙を切り裂いて再び現れた。やはり生きていた。
「あー畜生!」
「タフな奴ですね」
「くそ・・・ケンソディスナルめ・・・やはりxelkenから無理矢理奪ってしっかりと殺しておくべきだった!」
――
ここはデュインのxelken基地。ここではアケハフルの戦いでハタに挑んだシャスティ達が生け捕りにされていた。
“xelken.valtoalよ、あんたのところに投資だ。”
そこにはツァピウルも含まれていた。
“おっと、待て。そこの5人はこちらのものだ。そいつらが生きているとこちらに害だ。”
“どういうことだ?再教育すれば記憶もすべてなくなるはずだが・・・”
ハタは少し考えてやがて男のほうを向いた。
“そうかもな。全員お前のところにやろう。”
そのままツァピウルも含めて全員再教育された。これで女性たちはxelkenの兵となった。
“ところでもっと強い奴らはいなかったのか?女ばかりじゃこっちの戦闘力になるかどうか微妙だぞ?”
“なーに、心配するな。そいつらは王国の戦士の中でも精鋭中の精鋭だ・・・その辺のケートニアーくらいなら容易で殺れる。”
――
「少々難しいが・・・ツァピウル=ケンソディスナル。ここで貴様を殺す!」
するとツァピウルはハタの後ろにテレポートをし、一瞬のうちにハタの頭を粉々に斬った。
「カ・・・」
「おお」
ハタは倒れた。するとあたりが強烈な爆発を起こした。
“な・・・基地が吹き飛ぶ!?”
すると後ろから声が聞こえた。
「ケンソディスナル氏!連邦軍を呼びました。まずはこっちの軍でハフリスンターリブとxelkenの連合軍を全滅させます!」
「す、スカルムレイ陛下?」
そうか、サニスの件だ。私がいない間に連邦まで行って援軍を申請したのだろう。とりあえず彼らが戦ってくれれば勝機が見えてくる。
ハタとツァピウルのところではまだハタが倒れている。
「ハフリスンターリブ、愚かですね。」
「く・・・まだ効果が残っている・・・!」
ウェールフープ可能化剤はその人間の心理状況にかかわらずウェールフープを使えるようになる。ハフリスンターリブが我らを迎撃する前にウェールフープ可能化剤を打たせてツァピウルを一時的にケートニアーにしたのだろう。
「ここで少しでもあなたにダメージを与えることができれば上出来!」
するとあたりが爆破して周りが見えなくなった。
「!?」
“なんだなんだ?”
後ろから何かが迫ってくる。激しいモーニ交換が感じられる。
――
昔、まだユエスレオネができていないころだっただろうか。ファイクレオネではケートニアーとネートニアーの差別が激しかった。圧倒的な力を持つケートニアーはウェールフープで世界を、弱小なネートニアーを支配していた。ケートニアーがウェールフープを乱用し、ネートニアーが絶滅しかけていた。
リパラオネ教にもウェールフープで人殺しはしてはいけないと言われてきた。しかし、そんな戒律も守らない人のほうが多い。
そこでリパラオネ連邦はケートニアーによってネートニアーの数が減ることを危惧して物理的にケートニアーを大量に殺した。私はケートニアーだったがFAFS一族という皇族に属していたため殺されることはなかった。
しかし、友達であったケートニアーはみな殺されることになった。私はそれを何とか阻止しようとも思った。しかし、数十人のケートニアーにはさすがに勝てない。
ついにはケートニアーを一か所に集めてウェールフープをより効果的に使う大量殺戮兵器をも用いて数を減らしていった。Wper殺害減滅計画だ。
――
「こ、これはNZWPの爆破だ・・・」
当たりは吹き飛び私もどこかへ飛ばされた。