二人が真剣勝負をしている間、周りでは連邦軍とxelken軍の千万の兵たちが激戦を繰り広げていた。若干連邦が押しているように見える。
“撃て!撃て!”
これはxelken.skarnaの声であろうか。
たまにこちらに流れ弾が飛んでは来るが大体当たらない。すべて避けている。
さて、こちらの戦況だがハタはさっきの無酸素空間で倒れたままだ。一か所にとどまって動かない。奴のことなのでここであきらめたわけではあるまい。いやな予感がする。多分生きている。
はっと後ろを見るが何もない。連邦軍がいた。
“あ、ラヴヌトラート殿、独裁派を討たれたんですか?”
“よく見ろ、まだ動いている。”
本当に死んだかどうかを確かめるべく。無酸素空間に岩をぶつける。当たりは砂埃が立ち視界が悪くなった。そこで腕を一振りし煙を吹き飛ばす。
“あのーもう倒せたのでh”
“連邦兵!”
喋っていた兵士の頭が突然破裂した。それにビビッて周りにいた兵士もそこから離れる。
“うわああ”
“またか!”
また一人の頭が破裂した。
「ハタ!出てくるんだ!」
どこを見ても微量の砂埃が舞うだけでハタの姿は見当たらない。
「!?」
すると体が真っ二つに切れた。
“ラヴヌトラート殿!”
私はその場に倒れ込む。前を見るとハタがいた。
「ハタ!」
ハタは確かにそこに立っていたが目が赤く光っていた。そして顔は常に無表情。何もしゃべろうとしない。
「オレハ、反逆者ヲ許サナイ・・・」
私は上から迫る何かに潰されて目がまた見えなくなった。
すると後ろ半分が丸ごと削り取られた感触が感じられた。
「く・・・これはなんだ・・・」
覚せい剤でも服用したのだろうか。さっきまでとは明らかに顔も違うし・・・
「愚カダナ・・・!今俺ガ飲ンダノハ我ラハフリスンターリブノ傑作、『ハフリンタ』ダ」
ハフリンタ?ハフリスンターリブは薬剤にも手を染めていたらしい。それを使って自分の実力を上げているということだろうか。
だが、クスリには副作用というがある。効果が切れればこっちのものだ。
「サア、死ね」
ハタは赤く光る手を横に振った。私は地面をけって高速でジャンプし100mくらいの高さまで跳んだ。
するとハタの攻撃は半径10mくらいまで及びそのあたりにあった瓦礫をすべて弾いて見せた。
「同心円状に広がる衝撃波か・・・」
私は上から攻撃しようと大量の弓と矢を出現させて射抜く。
そして高速で下に降りてハタを取り囲むように衝撃波を撃つ。こうすればハタは押しつぶされて矢の雨の餌食になる。
「無駄也」
ハタは自身に流れてくる衝撃波を受け止めてこちらに投げてきた。
「何っ」
私は衝撃波を避けようと横に転がる。やがて上から矢が振ってくるがハタが手をかざすとそれらはハタの前で止まって消えた。
「やっぱりただでは攻撃は通らねえか。」
すると、ハタが唐突に吹き飛んだ。
「!?」
次に倒れたハタに追い打ちをかけるように二両の列車がハタを押しつぶした。