すると後ろからリモコンを持った社長が歩いて近づいてきた。
「ラヴヌトラート、君は何のために奴に挑むんだ?」
「・・・?」
「たしか最初の目的は、君の愛する人の敵を討つためだったはずだ。しかし・・・」
ラヴヌトラートと私は岩に持たれてこちらを眺めるツァピウルを見た。
「見てみろ。彼女は君に下がっていろ、と言われて君が押されている。」
「だ、だからなんだ。ツァピウルは生きていたとして私にはこれからの王国の為にこいつを倒さなければならないんだ・・!」
するとハタはこちらが隙だらけだと思い込んで攻撃してきた。私はそれを寸のところでガードする。
「そうじゃない。君は忘れているのさ。」
「・・・?」
「いつまで『ハフリスンターリブの反逆者』と思っているんだ。自分がつらいときは我々に頼ればいい」
「やめろ、危ないぞ!こいつは元の力は弱いとは言っても覚せい剤使ってこの私を殺そうとしているんだ!」
「・・・そのために自らが死んでどうするんだ。折角君の妻を助けられたというのに、ここまで来たというのに、ここで形式なんかだけ考えて我々を使うという手を使わずにどうするんだ!?君が何を言っても私が協力する!あの二人だって協力するぞ!?家族だからな!」
「・・・」
私は過ちを犯していた。社長の言うとおりだ。たしかに、この状況ではハタを倒すことはできない。
「人間は社会的な生き物なんだ。それは、ケートニアーも同じ。我ら四人で全力を尽くせ!」
「そうだな。」
私はカラムとツァピウルのいる方向を向いて、訴えた。助けが必要であること。今まで悪かったという気持ち。
すると口に出さずとも二人は立ち上がって走り始めた。
「無駄ダ・・・ナンニンカカロウガ・・・」
ハタは地面に手をやり前にやった。すると衝撃波が飛び、地面が二つに割れはじめた。
「ま、まずい、二人とも!逃げるんだ!」
しかし、二人は前を向いたままハタに近寄って刀を構える。ツァピウルは地面を走ったまま。カラムは空高く跳んだ。
「気にするなよ、ラヴヌトラート。」
リファンが手を差し出すと一両の列車が出現した。
「速度全開だ!」
列車がハタを轢いた。するとあたりに血が飛び散ってハタの姿は見えなくなった。
「当たったか?」
列車が通り過ぎる。するとそこには血まみれになって倒れたハタがいた。
「は、今だ!」
私は手からウェールフーポを開放して構えた。
そこへツァピウルが剣でハタを三等分にした。そこにナイフが数本刺さる。
「な、ケートニアーにはその程度じゃ効かないはず」
するとナイフが爆発した。おまけにさっき斬りつけたところも爆発する。
「王国の兵器にはウェールフープが仕掛けてあるのです!」
今だ。
私は溜めていたものを全て前方に出した。巨大ビームだ。いくらなんでもあの状態からこれを食らえば死ぬだろう。
「喰らえええええええええええええええええ」