中央フェーユの中心街に着いた。
「はー、ここがフェーユというところですかー!」
そうか、前に行ったのはスカルムレイと一緒だったか。ツァピウルは初めてか。当然カラムも初めてだろう。
「すばらしいわ。ハタ王国もこれくらい栄えるといいわね。」
私は二人を誘導して駅への入り口に着いた。
「奴のところまではラネーメ公営地下鉄を直接乗り継いでいった方がよさそうだ。」
乗ったのは中央フェーユ、フェーユ駅。そこからアル方面行きに乗ってパルソガで降りる。そこが一番本社ビルに近いらしい。
「乗るぞ」
パルソガまでは十駅くらいある。つくのには十分ほどかかるだろう。
「父さん、この電車は外が見えないのね。」
「今は地下を走っているからね。」
――
“Palcoga, Palcoga, fqa es palcoga.”
「ん、パルソガって言ったな。おーい、ツァピウル、カラム、起きろよー」
二人は電車に乗っている間に寝てしまった。そこで無理矢理起こす。
「あ、これ起きないわ。」
私は二人をウェールフープでホームの椅子にテレポートさせた。
そして私が降りる。
「よし、起きるんだ」
「んー、んん?」
「父さん、次の駅何?」
「いや、もう着いた」
「え?」
階段を上って改札を通って案内図を見る。すると駅のすぐ近くに「らねーめこうえいちかてつのほんしゃびるーみたいな?」と書いてあった。
「自己主張の激しい奴だな。」
しばらく歩くと巨大なビルの前に着いた。看板には「Raneeme’d menas cokangterf」と書いてあった。
「ここか・・・」
すると中央の入り口から男が出てきた。リファンではない。
「よくぞ、おいでくださいました。ラヴヌトラート殿。私はアレス・ラネーメ・リーダと申します。社長のご招待を受けたのですね。ご案内いたします。」
男は前にも聞いた、ラネーメ公営地下鉄の幹部の名前である
「さきに忠告しておきます。わが本社ビルには列車のトラップが大量に仕掛けられております。迂闊にとおまわりするとか、手すりに触るなどのことがないように。」
「手すり?手すりに何か罠が施されているのか?」
「それは企業秘密なので言えませんが、手すりに触ると、死にますね」
さすが、ラネーメ公営地下鉄。警備も抜かりなしか。
入り口から入ると何やら鉄のドアがあった。すると男はなにやら呪文を唱え始めた。
「>+`>*{$(“)*>?>”}$$%”~==|」
するとドアが開いた。
「そういえば、ここの社員はユーゴック語を話せるのか?」
「ご存知かもしれませんがわが社はハタ王国に投資をしておりますし現在はハタ王国の大規模都市開発計画にも貢献しておりますので毎年本社ビルにハタ人の教師を招いて社員全員にユーゴック語の教育をしてもらっています。。私のような幹部ともなりますとなおさら必要となってくるのです。」
なるほど、連邦と王国、互いに存在を意識し、互いの文化を尊重するようになったか。グローバル化というか、それが進んだのかな。
「社長は24階にて待っております。」
しばらく階段を上っていると部下が上から降りてきた。
“お、社長のご友人ですか。聞いておりますよ。アレスといいます。”
“おう、それはどうも”
“あ、君、”
“え、”
するとその下っ端はうっかり手すりに触れてしまった。
すると階段の上の方からものすごい轟音が聞こえてきた。
“ああああ、まずいぞ”
なんだ?いったい何が起こるんだ?
「君たちは少々下がっていてくれ」
え?
「なんだなんだ?何が起こるんだ?」
「私が食い止める」
「何を!?」
謎の轟音はどんどん近づいてきた。
「な、なんですか?何が起こっているんですか?」
すると階段の向こうからなにやら巨大な黒い球が転がってきた。
「鉄球!?」
黒い球を確認したリーダは謎の構えをした。