一人の男が話しかける。
"そういえばまた新しい奴らを拉致ったみたいだな。"
それに対してもう一人の男が応答する。
“ああ、そうだ。これでまた古リパラインの存続が可能となる。”
“またxelkenケートニアーの拉致係がやったのか。どれくらいの規模だ?”
“今回の拉致は大体1万人の規模で行った。狙ったのは座標で言うと135.67.3221.45くらいかな。ハフリスンターリブのやつらが支配している小さな国の南あたりだよ。”
“もはやハフリスンターリブはxelken.valtoalによって重要な収入源になっちまったな。もしあそこが落とされたらやばいんじゃないの?”
“いや、ハフリスンターリブのところは大丈夫だろう。俺らの総統はそれを見込んであいつらと契約をしたんだ。”
なにやら自分の後ろから会話をしている声が聞こえる。久々に聞くリパライン語だ。しかも古リパライン。
“ところで、こんなところで堂々と話して大丈夫なのか?目の前にいる奴らは拉致の対象者だぞ?”
“大丈夫だ、問題ない。こいつらはまだ古リパライン語を教わっていない。俺らの話しだって理解されねえさ”
私はものすごく驚いた。私は立場的にはハフリスンターリブの幹部、つまりこいつらに拉致されるような対象ではない・・・。ずいぶんとお粗末な管理だ。
“さて、そろそろ拉致られた奴らの顔色をうかがおうかな。”
・・・!?誰か入ってくる!?
“ご機嫌麗しゅう!弱小なネートニアーどもよ!”
「あ、あいつはいったい・・・」
「ここはどこ!?」
なんと、耳に入る言葉のうちほとんどがユーゴック語だ。そりゃそうか。あの辺りを中心に狙ったらしいからな。
・・・それにしても驚いた。ハフリスンターリブが自ら国民を支配し、拉致しているといううわさは聞いたことはあるが、まさか契約を結んでいる団体がほかにもいたとは。xelken.valtoalと言ったかな?その団体も聞いたことがある。何百年ぶりに聞いただろうか。まさかハフリスンターリブとxelken.valtoalが共謀しているとでもいうのか・・・?
「ラブヌトラートさんは・・・どこ?」
!?・・・ツァピウルだ。やはり一緒に拉致をされたようだ。く、この私の体の上に乗っかった奴らを全員退かさないと動けない・・・。
と思ったその時、
“よし!今日からお前たちは古リパライン語の伝統を引き継ぐための階段となってもらおう!”
なにやらリパライン語で呼びかけている。しかし、分かるはずがない。拉致られた人々のほとんどがおそらくユーゴック語を母語としている。
“おい、聞こえねえのか!ついて来いっていっているんだ!”
なんと無慈悲な。xelken.valtoalは表向きではずいぶんと言い奴らかのようなふるまいをしていたが・・・やはり裏ではこんなことが為されていたか。