#8 xelkenの再教育
だめだ。ツァピウルを見失ってしまった。冗談じゃない。このまま死ぬまでこいつらに服役しないといけないのか?
しかし、なぜ私が拉致られなければならないのか。私はもうリパライン語を話せる。というかファイクレオネでは中理派だ。私はウェールフープを使えるケートニアーなので脱走を図った。
“おうおう古理派のみなさんよぉ!”
“何!?”
“なんだお前は、神聖な古リパライン語の授業に口出しを・・・!?”
“お前・・・よく見るとリパラオネ人だ!なんかカラコンとか入れていて最初分からなかったが・・・なぜ拉致られている!”
“は!まさか・・・NCF(連邦特別警察)のやつか!?”
周りにいた王国民の顔をちらりと見てみる。完全に言葉を失っている。いや、元からだ。
“私をここから逃がしてほしい。私はもうリパライン語を話せるし、見てのとおりリパラオネ人だ。”
“ほう?そうか。では、アロエイェーレームを名乗ってみろ”
“FAFS.lavnutlartだ”
“・・・は?”
“ふぁ、FAFS氏?”
“そんな・・・まさか・・・”
しばらく前に立っていたxelken.valtoalのやつらが戸惑う。そして考え終わるとさらに睨みつけるような表情で、
“ほう、旦那さん。嘘はいけんよ。”
“な、なに?”
“ADLPから追放され、裏で学会を操って、3代目リパライン語というリパライン語を逸脱した言語を作られたが、今でも一部の人間は皇族として崇めるFAFS.sashimi氏と貴様が同じ血族だというのか?FAFS氏は貴様のようにあんな時代遅れな国をのほほんと歩くほど馬鹿ではない!”
“その私が歩いていたんだ。私を解放しろ!”
“それは駄目だ。貴様は怪しすぎる。いいか?貴様が生きたままこのXelken.valtoalのデュイン秘密留置所から逃げ、このことを外部に漏らされると今ここで貴様に仕込む予定のこと以上のものを仕込むことになる。貴様のみのため、古リパライン語に命をささげろ。”
“どうせ、お前は逃げられないさ。”
”なんだと!?じゃあこの場で試してみるか!?”
“あ?”
「ツァピウル!この場にいるんだろう!?立ち上がってくれ!こいつらもハフリスンターリブのグルだ!お前の敵だ!殺すんだ!」
ツァピウルの様子は見られない。
「く・・・おいお前ら!ハタ王国の者だろ!?」
私は近くにいる者達に鼓舞をする。
しかし、誰も応じない。
「クソッ、しかたねえ。iska lut xelkener!」
手からウェールフープを放とうと力を込める。
「!?」
しかし、うまく発動できない。
“ふん、ここに連れて行く前に念のため拉致った者全員にウェールフープが打てないように人体改造を施した。もと連邦民だというのにそんな技術も知らないのか?”
“ほれ、反逆者だ。さっさと特別再教育所で連れていけ。”
“御意”
“・・・?おい!”
“じゃあな、ラヴヌトラート。いい思想を持ってまた来いよ。”
“うわあああああああああああああああ・・・」
――
私は目が覚めた。すると私の頭の中にはある意識があった。それはxelken.valtoalへの限りない尊敬。古リパラインを神聖だと思う心。今までそれらを否定してきた自分の考えが馬鹿らしくなってきた。