スターフォックスFree実況プレイ 帝国設立縛り   作:竹製手桶

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【前回までのあらすじ】
クソボスを引いたメイ・イルード!どうしてこうなった?
ウルフェンの上に着地したメイ・イルード!相手によってはこっちの命が危ない!

今回はいつもと違う流れでお送りします。



9.乗るしかない、このビックウェーブに

凄まじい衝撃。まるで主翼に何かがぶつかったような、そんな衝撃だ。

慌ててそちらに視線を向けると、見えたのはグレーの髪。黒鉄に輝く右手は引力を持つかの如く銃を引き寄せていた。同じ原理を使っているのだろう。両足もウルフェンの主翼から離れない。

ばちりと視線が交差する。彼女、メイ・イルードはコックピット越しにこちらを確かに見た。

 

「ねぇアンドリュー、ちょっと付き合ってくれる?」

 

通信越しに彼女はそうお願いしてきた。悪戯がバレそうになったときの少しバツが悪そうな、だけどお前も巻き込んでやると言いたげな表情が見えた気がしてどきりとする。

 

あのときのように置いていかれることはない。一緒に戦える。物陰で震えるだけではなく、共に真っ直ぐ立ち向かえる。それの何と心地良いことか!

 

「いいだろう。貴様の悪巧みに乗ってやる。だが、先にウルフへ報告させろ」

「悪巧みじゃないから。ちょっと方法が乱暴なだけ」

 

口を尖らせる彼女の表情が見えた気がして、アンドリューは笑う。そして現状の報告をするためにスターウルフの共有回線(オープンチャンネル)へ繋ぐ。

 

「こちらアンドリュー。聞こえるか?」

「ああ。凄まじい爆発が見えたが、くたばっちゃいねぇだろうな?」

「私は無事だ。そして、メイ・イルードとの合流に成功した。細かい状況説明は後でするが、彼女は私のウルフェンの主翼にいる」

「主翼にぃ?坊ちゃん、幻でも見とんやないの?」

「アンドルフ様の名に誓って、嘘はついていない」

「無茶言いやがる。で、他の連中は?」

「遺跡内でバイオウェポンが可燃性の粉塵を撒き、それが爆発したとのこと。爆破に伴って開いた穴からメンバーは脱出を試みているようだ」

「ああ、こちらから確認出来る。見ろ、雑魚共が数え飽きるほどたくさん出てきているぞ?」

 

アンドリューは作戦前、メイが気にしていたことに合点がいった。

通信機が磁気に強いか心配していたのも、義肢から発する磁力で狂わないかを判断するためだったのだろう。ウルフェンの素材を気にしたのも、このような戦術を想定してのことだと今なら分かる。

 

「私は引き続き彼女と共に現場の確認を急ぐ。可能であればメテオライトの残りメンバーの回収及びその支援に入る」

「ならピグマも爆発地点に向かえ。合流して撤退しろ」

「了解やで〜。坊ちゃんは無理せんでゆっくり来たらええよ」

「レオンはデカブツの動きに警戒しろ。必要なら攻撃も許可する」

 

控えめに言って狂っている。生身で戦闘機の翼にしがみつくなんてのは。正気の沙汰ではない考えを、彼女は即座に実行へと移した。戦闘機を駆る才に恵まれた者からすれば理解出来ない行動だ。

だけどアンドリューは『彼女ならやりかねない』と納得し、そして『彼女ならやるだろう』とも信じていた。

 

「アンドリュー、準備はいい?」

「いつでも構わん」

 

アンドリューは操縦桿を握り直し、傍らの幼馴染へ告げる。

 

「あたしの持ってるプラズマキャノンで雑魚を一掃する。デカいのは無視してデンガーさんとポワルスキーさんに任せる。アンドリューは機体制御に集中して」

「了解した。だが、雑魚の掃討が目的ならウルフェンの火器で事足りるのではないか? 何故わざわざプラズマキャノンを使う?」

「あの爆発を避けながらレーザーを的確に当てる自信があるならお好きにどうぞ? まだウルフェンも乗りこなせてないくせに」

「ぐぬぬ……」

 

プライドを刺激する言葉に思わず唸ると、メイが笑う声が聞こえた。

 

「昔から的当ては苦手だったもんね。あたしに負けてギャンギャン泣いてた」

「うるさい。今は関係ないだろう」

「ごめんって。でもあたしが攻撃に専念して、アンドリューが機体を安定させる。これが一番効率的で確実な方法だと思う。プラズマキャノンの火力なら押し切れそうだけど、構えてたら避けれない。 だからアンドリューの操縦技術でどうにかカバーして欲しい」

「さっきまで私の操縦技術を馬鹿にしてなかったか?」

「大丈夫。出来るってことはあたしが保証するし、アンドリューのことは世界で一番信頼してるよ」

 

メイはさらりと言ってのけた。こうも当たり前のように全幅の信頼を置かれると気恥ずかしいのだが。だけどそれと同じぐらい嬉しさが込み上げてくるのだから重症だ。昔から彼女はそうだ。恥ずかしげもなく人を褒めるものだからタチが悪い。

その褒め言葉でやる気を出させるのも彼女の策略なのではないか、とアンドリューは疑ってしまう。だけど、そんな邪推はどうでもいいのだ。今はただ、彼女に信頼されてこの戦場を駆け抜けることが嬉しいのだから。

 

「ふんっ……いいだろう。だが、これは貴様のためではない。任務遂行のために、仕方なく、貴様に付き合ってやっているだけだ。忘れるなよ」

「はいはい」

 

彼女は軽くあしらうと、プラズマキャノンを構えて照準を合わせる。その横顔は真剣そのもので、アンドリューは彼女がこの戦場を本気で生き抜く気なのだと悟る。ならばこちらもそれに応えなければならないだろう。

 

「行くぞ、メイ! 振り落とされるなよ!」

「オーケー! そっちこそビビって操縦ミスらないでね!」

 

ウルフェンはパイロットの思う通りにスラスターを吹かし、巨大芋虫の群れの上空へと飛翔した。

 




こんにちは。今回はウルフェンに搭乗(大嘘)したところから始まります。
冒頭のムービーで分かる通り、ウルフェンのパイロットはアンドリューでした。やったぜ。ウルフ兄貴じゃなくてマジで良かった(小声)

乗っかり攻撃時は大人の事情(ゲーム上の都合)で墜落することはありません。
そして!乗っかり攻撃時の適性は『白兵戦』と『空中戦』を参照し、高い方が選ばれます。なのでこの通り、プラズマキャノンの照準も使いものになる程度の大きさとなります。

プラズマキャノンは乗っかり攻撃時の攻撃力ボーナスが凄まじい武器です。遠距離にも着弾するし威力も良し。プラズマ弾なので序盤から中盤にかけては耐性持ちがそんなにいないのが偉い。
終盤?うーん、体感2割程度の敵には効きます。
しかし終盤は乗っかり攻撃が出来る余裕がないんですよね、攻撃が余りにも苛烈過ぎます。

閑話休題。今回の目的はグリードイーター幼体(雑魚芋虫)の掃討です。リーダー達生きてるんですかね、これ。
モブは主人公含めたネームドよりも全体的なステータスが低いのですぐ死にます。儚い。その癖して色々なイベントを起こして愛着を湧かせにかかるのでお気に入りのキャラが戦死して曇った兄貴姉貴もいるのではないでしょうか。ワタシモソーナノ。

ともかくプラズマキャノンを一斉掃射して雑魚敵をどんどん掃除していきます。成体はピグマとレオンが引きつけてくれているので幼体はどんどん掃除していきましょう。
幼体は弾丸やエネルギー弾を食べますが、プラズマ弾なら装甲をブチ抜くことが出来ます。口よりも背中を狙う方が効く気がする(当社比)

「皆……、あたしも早く行かないと!」
「頭を冷やせ!この高さから飛び降りるなど自殺行為だぞ!私達に出来ることを身誤るな!」

一定数の雑魚を間引いたらイベントが発生。メテオライトのメンバー回収に移ります。
回収のためには指定された地点へメンバーを誘導する必要があります。ホァァ、メイがウルフェンから飛び降りて助けようとしてる。アンドリューに止められたから止めたみたいですが。

通信で味方を誘導地点まで移動するよう説得します。リーダーに関しては脅迫使いました(懺悔)
だって動こうとしなかったし、仕方ないね。

我々は彼らが逃走に専念出来るように露払いをします。汚物は消毒だー!

それにしても今回はアンドリューの操縦技術が高いです。通常ならもっとガタガタな飛び方をする上、これだけの時間ウルフェンを動かしていると最悪気絶とかするはずです。
これはこれで美味しいからOK。滞空時間が伸びればは戦闘可能な時間も伸びますから。取れる戦法も増えてきます。

「ほならぎょーさん儲けさせてもらおか!」
「悲鳴も上げない相手を撃ってもつまらん」

ボスの成体はピグマとレオンの兄貴が仕留めてくれるようです。有り難い限り。レオンのチャージ弾が翅の根本を正確にブチ抜いていくの怖すぎない?


暫く代わり映えしない画面が続くので、ピグマについてお話でもしましょうか。


ピグマはスターウルフのエンジニア枠です。依頼を持ってきたり特殊な取引も行えるので、スターウルフ所属ルートでは彼との会話は避けられないでしょう。
スターウルフがアンドルフ軍と繋がってるのも彼の暗躍があってのものです。彼の目的は敬愛するアンドルフを皇帝として祀り上げることと、大儲けすること。そのためなら何年も共に過ごしたジェームズを罠に嵌めて殺せるほどのしたたかさを持ちます。
アンドルフが諸悪の根源ならピグマはすべての元凶、と言える厄介さがあります。

バトルモードでマシンガンを二丁構え、乱射しまくるウルフの影に隠れがちですが、スターウルフの中で一番の脅威はピグマ・デンガーです。間違いない。断言します。
彼はアンドルフに心酔しており、アンドルフを皇帝に据えるためなら何でもやります。フリじゃないです、マジです。コイツ、本ッ当に厄介なんですよ……。
好感度を上げて情に訴えても「それはそれ、これはこれ」と切り分けて考えるタイプなので通用しない。スキル『怪力』と『破壊工作』の合わせ技で遠近両方に隙が無い。
ウルフがフィジカルモンスターとすればこちらは無駄のないスキル構成で強い感じです。ジムパパ世代、強いの多くない?

そんなピグマの弱点は格下に侮ってかかることです。アバターの適性の星の数や敵の脅威レベルが一定以下の場合、警戒をほぼ全くしなくなります。逆に星の数が多いとハチャメチャに警戒してきます。メイのステータスを調整したのは彼の目を欺くためが一番大きいです。
警戒していない相手なら適性の星0.5のフィールドでも工夫をすれば倒せますし、最悪でも白兵戦に持ち込めば五分五分で仕留められます。

正攻法だとレオンの『狙撃術』で背後から撃つのが速いです。あとは高確率でアパロイドと接触するのでそれを倒すのと一緒に処理するとか。

よしよし。メテオライトのメンバーが合流地点まで移動しましたね。チームメイトが死亡するとPTSDのようなマイナススキルを獲得してしまうことがあるので全員生存は誠に美味しい。チームメンバー全員生存で貰える友情メダルもたくさん集めるとボーナスを獲得出来るので全体的にうま味。勝ったなガハハ、風呂入ってくる。

どうして等速のままなんですか?

――張り詰めた緊張の糸が切れたせいか、全身から力が抜ける。これで皆は生還出来ると思った途端、強風に煽られた体はウルフェンの翼から離れ、重力に引かれて地面へと落ちていった。バッテリーパックは残量ゼロを示している……。

「メイッ!」

バッテリーパックの残量がゼロになってたことにここで初めて気づきましたね、あのさぁ……。
電磁石義肢がイマイチ使いづらいのはこれなんですよね。体内発電機を埋め込まない限りバッテリー残量を気にしながら行動しなければなりません。次やるときはもっと大容量なやつを持っていくか、体内発電機を入れてからやりましょう。

盛大に落下しましたが、体力に結構余裕があったので死んではいません。お前の体ゲームキューブ並に頑丈だな。
意識を失って暗転した結果、任務完了画面が出てきました。気絶してる間に終わったとか気まずくない?

次回はリザルト画面からスタートしましょうか。ご視聴ありがとうございました。
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