休憩時間を全部で書いてたら早めにできました。
休みが、休みが欲しい…。
あと、3連休無いなった…。
ホロウ内部
PM 12:03
「おらぁ! いい加減に、倒れろぉ!!」
ホロウ内部、その中心部に位置する場所に激闘と呼べる闘いが繰り広げられていた。
機械人であるビリーはその正確さを生かしあらゆる姿勢から銃を放ち相対する敵の関節部や人体では臓器のある位置を撃ち抜いていた。しかし、ビリーが相手にしていたのはエーテリアス、それもエーテリアスの中でも危険度の高い『タナトス』と呼ばれる個体だ。
「くそっ、これじゃ、ラチが……」
次の攻撃を決める為に愛銃の弾数を確認しようと一瞬だけ視界をタナトスから外した瞬間、鈍い金属音が響き渡った。
ビリーが攻撃を受けたと認識したのは体内から続けて出てくる
「チッ、やっチマったゼ、覚ゴ、決めナキャ、イケねぇっテか!」
割れたカメラをサーモグラフィーに切り替えホロウを捉える。今アンビーが必死に攻撃を凌いで立ち回っていた。
「ビリー! あんた顔が!」
「大丈ブだ、親ブン、皮ハがれ、タだけだ」
ノイズ混じりのひび割れた顔で何とか笑顔を作ろうとするビリーに対しニコの顔が悲哀に歪む。
そんなビリーの安否を確認しているすぐ傍で少女が吹き飛ばされる。
「アンビー!」
「ぐうっ、まだ、やれる!!」
持っている刃は所々欠けて至る所に擦り傷を残してる彼女は確かに軽傷だろうがその体に蓄積されている疲労やダメージが深刻であった。握る手はマメが潰れ赤く染まり握力は弱まる一方、敵を見据える視界も輪郭が浮いたり沈んだりする程疲労困憊であった。
「わ、たしが、最初に足を、やられなければ……」
ニコはタナトスの不意打ちによる奇襲により武器は破損、壁に打ち付け肋骨骨折と足を負傷した。幸い足は腱にまで達していないがそれでも下手に動かすのは憚られる。
「ほんと、割合わない依頼よ!」
涙声混じりで依頼主に悪態つくニコ。
ニコ達「ホロウレイダー」は本来治安官など新エリー都の行政が管理するホロウに無断で往来し頼まれた物資や人探しなどで生活を繋ぐ無法者達を指す存在だ。
今回ニコ達はとある企業の開発チームより共生ホロウに呑まれてしまった施設のデータとサンプルを回収してきて欲しいと普段ニコ達が稼ぐ依頼料の3倍の値で依頼された。さすがの依頼料の高さに裏を取った結果、今回ニコ達が足を踏み入れるホロウは原生ホロウから零れ落ちた危険度の高い場所であることが分かった。高額の依頼料に納得したニコは自身の実力と危険度を天秤にかけ依頼を受諾した。その結果、要警戒タイプのタナトスと鉢合わせになってしまった。
「親分、コうなっタら、引き返スしか」
「そうだけど、私を運びながらなんて無理よ。いっそアナタの銃を貸して、私が引き付けて…」
「却下ダ、オレは、スターらいトナイトは、仲間を見捨テねェ!」
「私も却下。ニコがいないとこの先の意味がない」
「アンタ達…」
部下の心遣いにまた泣きたくなるニコは感情を振り切るように顔上げた。
「ゼッタイ、絶対に、皆で帰るんだから!!」
覚悟を固めた邪兎屋一同、対して彼女らに刃を向け構えるタナトス。互いは全身に力を巡らせ衝突する瞬間だった。
『
タナトスから振るわれた斬撃とニコとビリーが撃った弾丸が音もなく突如として現れた
無音の空間が場を支配する。
ニコ達は突然の出来事に目を白黒し、タナトスは狼に対して直ぐに襲い掛からなかった。警戒か仰天故の躊躇、そのどれでも無くタナトスは自身が次の瞬間消滅させられると本能から察し金縛りにあったのだ。
本来の生物としての感性が欠けている筈のエーテリアス。人もしくは生物だった頃の記憶はとうに消えたソレは人の様に恐怖している。
動けなくなったタナトスを尻目に狼は視界の端でニコを見る。
視線を感じたニコ達は底知れない感覚に抗うように武器を構えるも偉丈夫はすぐに顔をタナトスに向け右手に持つ剣の様な棒を構えた。
最早末路が決まったと悟ったタナトスは目では捉え切れないほどの残像を残し偉丈夫へと切りかかった。
「危ない!」
呆然とした状態から我に返ったアンビーはタナトスの攻撃に対し警告をしようと声を上げるも。
『ウオォォォオオオアアアアア!!』
絶叫の如く轟き渡る狼の咆哮。その身から溢れ出す闇のようなオーラを纏うと広範囲に弾けた。
至近距離から狼のオーラを受けたタナトスは残像すら残す勢いが減速し倒れ伏した。異常事態に混乱しながら立ち上がろうとするタナトスだが、地面に突き立てた剣は硝子の様に砕け再び倒れた。剣だけでは無い、指も足も体を構成する全てが塵と化しているのだ。
目の前まで迫る死、タナトスは残った力の限りを振り絞りその場から遠ざかろうと。
ズンッ
うつ伏せのタナトスの背面から聞こえた重々しい音。
腹部から広がる冷たく硬い感触と喪失感。
最期にタナトスが見たのは冷酷な紅玉の瞳に反射する朽ち果てた
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