大変遅れてしまい申し訳ありません。
長期の出張により書く時間を取られ遅々とした投稿になりました。
そして、ゼンゼロ。
何かビリー以外のイケメンロボいるとかマジ?
ジェーンの衣装とか照のログイン配布とかマジィ?
あと可愛くて清楚な子が虚狩りで実装ってマジィイ?
??? 共生ホロウ
内部
PM 20:38
「リナ、そちらはどうですか?」
「申し訳ございません。見つかりませんわ」
日も暮れたホロウの中を二人が歩む。危険地帯とされるホロウの中を余裕の表情で歩く二人の背後には既に塵と化すエーテリアスがいた。この時点でかなりの実力者てあると推察できる二人は何やら手元の機械に写るレーダーを頼りに移動していた。
「ふむ、エレンとの連絡が途絶えて13分ですか。彼女が何かしらのトラブルに遭い合流時間が遅れていると見るべきでしょう」
冷静に状況分析するのは狼のシリオン特有の全身を毛で覆われた男性。片目はベルトを眼帯のように縛り、背筋は伸ばされ姿勢正しく数分置きに懐中時計を確認している所からしてその性格が現れる。
もう一人の女性は屋敷に勤務していそうなメイドだった。浮世から離れていると言っても可笑しくない美人であるが、なにより目を引くのは足元。地面から少し浮いた状態で泳ぐように虚空を滑りそれに付随する様に踊る2体のボンプ、その様は絵物語に出る妖精の様だろう。
「最悪な事態に備え警戒しましょう。このところ物騒な噂を聞きますからね」
「噂、ですか?」
「正体不明のホロウレイダー、前触れもなく現れる切り裂き魔、エーテリアスの異常個体と増加傾向など」
「まあ、恐ろしい」
「ですが、私はこれらの噂に何か繋がりがあると思っています。噂が流れたタイミング、エーテリアスの発見場所と噂のホロウレイダーを見たという目撃地点が近しいことやそのホロウレイダーの得物が剣であるという話から共通点が見られます」
「その方がエーテリアスを操作していると?」
「そこまでは分かりません、少なくても何かしらの原因が分かるのではないかと…」
するとライカンの足が止まった。同時にリナの持つレーダーに反応が示される。
「おや、ライカンさん、エレンの反応がありましたわ。すぐ近くまで…どうしたのです?」
「リナ、警戒を。何かが近付いてきます」
ライカンの指示に従いリナは傍に浮かせていたボンプ2体に帯電させ、指示を出したライカンは義足からエネルギーを迸らせる。リナの耳でも感知出来るほどの足音が聞こえてくる。
「だれか、だれかぁ、だれでもいいから、助けて!!」
嗚咽を漏らしながら助けを乞う小さな願い。その声を聞き届けた2人の使用人は素早く少女の声が聞こえた方へ駆け寄った。少女を視認できた時2人は眉を歪ませた。少女の姿は痛ましいものだった。何度も転んだであろう、膝は擦りむき至る所に土埃と血を付けながら少女は走っていた。
少女は2人の姿が見えていても認識する事も出来ない程朦朧としリナの胸に抱き止められ初めて人に触れた事を実感する。
「大丈夫ですよ、私達は貴女の救出に参上した者です。大丈夫、大丈夫…」
「この子で間違いありませんね。さあ、早くお母様の元へ戻りましょう、きっと心配されています」
慈しむ様に優しく抱擁するリナはライカンとアイコンタクトをする。リナは少女を連れ脱出、ライカンは引き続きエレンの回収。それぞれの役割を確認すると少女を抱き上げホロウの出口へ体を向ける。
一歩、ライカンが踏み出すと袖部分が後ろに引かれる。振り返ると少女が袖を縛っていたベルトを掴んでいる。弱々しくも必死に掴むその手をライカンは優しく覆い「どうしましたか」と穏やかに問いかける。
「ふっ、うぅ、お願い、助けて、サメの、お姉ちゃんが、おじ、さんが…」
目尻から零れる涙は頬を伝いリナの服に染み込む。ライカンは少女の涙跡を拭うとその場で跪くと少女の手を両手で包み答えた。
「ご安心下さい、我々はご主人様の要望に応える【ヴィクトリア家政】全てを完璧にこなす為の努力を惜しみません必ずや
少女は疲労からの睡魔に流されるとライカンを掴んでた手から力が抜け静かな寝息を立てる。
「リナは急ぎその子を連れて脱出、手が空きましたら戻って来てください」
「分かりましたわ。では、後ほどに」
「こちらも、悠長にして居られませんね」
するとライカンは義足に溜められたエネルギーを解放しその場から消える。残されたのは地面に深く抉られた足跡だけであった。
??? 共生ホロウ
内部
PM 20:44
ライカンがそこに辿り着いた時、彼は言葉を失った。そこは凄まじい戦闘跡が刻まれており、まるで嵐がそこらを暴れ回ったかのような跡が至る所に刻まれていたからである。
酷い惨状を目の前にライカンは意識を切りかえエレンの発する信号を辿ると建物から影になる場所で意図的に隠された場所を見つける。
遮蔽物をどかせばそこには体を丸めて穏やかな寝息を立てるエレンがいた。
一先ずライカンは安堵した。エレンには目立った外傷はなく衣服も乱れた様子は無かった。
「エレン、起きて下さい。こんな所で寝ていては危険です」
「んっ……ふぁあ。…ボス、何時来たんですか」
「今着いたばかりです」
「そっ。あ〜、ボス飴ある? 切らした」
「ありますよ。所でエレン、保護対象からもう一人このホロウに居た一般人が居たと聞きましたが、その方はどちらに?」
「 ごめん、途中で飴切らして寝たから覚えてない」
「そうですか、仕方ありません。引き続き探索しましょう」
「立てますか?」と手を差し伸べるライカンにエレンは捕まり立ち上がると悲惨な道が続く道の中を歩き始めた。
??? 共生ホロウ
内部
PM 20:40
空気が爆ぜた。地も、建物も、騒音に惹かれ近付いたエーテリアスさえもその場に留まることが出来ずにいた。既に建物は6棟以上が倒壊し中心地は更地と化しまともな形で残っている物も僅かである。
「はぁ、はぁ……はっ、げほっ、ごほっ、っはぁ!!」
もはや爆心地のような現場の中心地には鮮血の中に沈む存在がいた。男は激しい呼吸を繰り返し喘ぎながら仰向けで自分の状態を確認する。
「いき、てる」
死に体の身体を大地に預けアポレイアは充血した目で手の中にある
「あんがい、できる、もん、だ」
30cmにも満たない赤く短い棒。歪に握られたそれは彼の血を凝固して固めた即席の触媒もどきだ。
エレンから離れたアポレイアは異能の効率を上げるために流体を司る星辰光で自らの血をかき集め凝固。硬化の異能で固めて戦ったのだ。
しかし、彼はあまりにも異能を使い血を流しすぎた。異能の余韻で超人的な回復力を持つ彼でも立つことは困難、激痛により意識は保っているが張られた糸の様に意識がいつ途切れてもおかしくない。
「あと、すこし……っ?」
異能の力で傷は塞がり体の調子が戻るまで休もうとした所で気配を感じたアポレイアは体を起こした。
コツコツと聞こえる足音は1つや2つじゃない。数十人規模の人間が近づいていた。
「酷い惨状ね、軍からくすねたやつ皆やられちゃってるじゃないの。本当に器の彼がいるの? 司祭様は必ず捕らえろと厳命なされたけど」
「サラ様、目標見つけました。瀕死状態の様ですがそのまま連れて行かれますか」
「連れて行くわ。生きていようが、なかろうが私たちは目標さえ手に入れば他はどうでもいいもの」
ガチャガチャと足音が迫るとフードを再び被って顔を隠し、痙攣する足腰を起こし突然の来訪者に身構える。
「あら、まだ意識があったのね」
現れたのは長い髪の女と武装した兵士だった。見るからに堅気の雰囲気じゃないし女に至ってはアポレイアを無機質な目で見下していた。
「だれ、だ」
「誰でもいいでしょ?」
女は兵士に「捕えなさい」と指示をだす。銃口が集中し絶体絶命の中、アポレイアは構えるでも絶望するでもなく静かに佇んだ。
「……まさか、おまえら、なのか」
「何?」
「今まで、俺を探ってたのも……最近妙なエーテリアスが俺の周りにいたのも…全部っ…全部ッ……お前らの仕業なのかっ!!」
アポレイアから発する激昂の圧に兵士達小さな悲鳴を上げ一歩後ずさった。身体から噴き出すような嚇怒が立ち昇りまるで彼の周りだけ蜃気楼が発生していた。
星辰光が発現する直前、脳裏に銀髪の青年と黒髪の少女の泣き顔が過ぎる。
(ごめんな、リン、アキラ。やっぱり、お前らの事が大事だから、全部終わらせるから)
フードに隠れた口元が穏やかに吊り上った。
「天昇せよ、我が守護星──鋼の恒星を掲げるがためッ!!」
次の瞬間、辺り一面が血と塵によって埋めつくされた。
投稿間隔が空いたにも関わらず稚拙な物でもお気に入り登録して下さった方、評価して下さった方このような拙い文でも一読して下さった方々に感謝!
良いお年を!!
やっぱリンちゃんとアポレイアくっつけたいな…。