ネタは思いつくものの、実際UB店舗を作って、各商店にベルペイ導入を勧めて、ベルペイチャージ端末を作って、その上テレビ番組を作って、というのは疲弊する。
「つかれた……」
「あら、私たちはもはや人間を辞めた身、肉体的に疲労はないでしょ?」
マリアベルがくすくすと笑う。
「肉体的には疲れないけどさあ、精神的にちょっとさあ」
「あら、私と一緒のお仕事、イヤ?」
「そりゃマリアベルと一緒なのは嬉しいけどさ……」
「そ。私と一緒がイヤとかじゃなく、単に、息抜きがしたいのね?」
「そだよ。……実際さ、休まなくていいからって何時間連続で作業してた?」
「あら、私、そういうの数えない主義なの」
「丸3日くらいぶっ続けだぞ。休んだっていいだろ」
投げやりにいう俺に対し、マリアベルはまだ笑いながら俺を見る。
「まだ3日じゃない。私たちの計画、単年じゃ済まないのよ?」
「そりゃそうだけどさあ……」
じゃあくなアイドルリアリティショーのために、数年かけて大陸全土にベルペイインフラを開通させることは決まっている。
すこしだけでいいから、と懇願する俺を見て、マリアベルの笑みが深くなる。
「しょうがないわね、じゃあ、休憩しましょ」
「やったーマリアベル大好きー」
ぽっと、マリアベルの頬が染まる。
「……もう。そんな簡単に好きとか言われても、困るんだから……」
へろへろとソファに横たわると、すい、とマリアベルが寄ってくる。
んー? 何用だね?
「ぎゅーっ」
「ま、マリアベルさん?」
「こうしたら、あなたの疲れが取れるかな? と思って。……安心して、無償よ」
マリアベルが、小さな、けれど驚くほど温かい体で抱きついてきた。あれだ。子供体温だ。うそだ、10代前半ならもうちょっと落ち着いてるだろ。
ソファーに沈み込んだ俺の胸元に、マリアベルの柔らかな頬が触れ、甘い香りが鼻をくすぐる。
「無償の愛ってやつかー」
「……あら、ドキドキしてるわね。どうしたの?」
どうしたもこうしたも。あの、なんか、えっちじゃないですか?
マリアベルさんも顔がほんのり赤くなっていらっしゃるような?
《お邪魔みたいなので私は寝ますよ》
ヤマスはなんか気を利かせてくるし。
「……どういう心境?」
「女心がわかってないわね……もう。ちょっと甘えたかったのよ。だめ?」
いやそんなめっそうもない。
「ふふふ。私がこんなふうに甘えたら、どきどきするの?」
「だってかわいいし……いい匂いだし……」
マリアベルが、きゅう、と抱き締めてくる。
「ね、ソウゴ」
「なんですか」
不意に名前を呼ばれ、マリアベルの方を向いて返事をした次の瞬間。
密着。
「ん♡」
キス、された。
「ん、じゃなくてぇ」
「あら、もっとディープにする? いいわよ?」
そういうが早いか、マリアベルの再度の接近。
ちょっと待ってよ、と思うまもなく、いや全然待たなくていいんですけど。
何秒経ったかわからないうちに、唇と唇の間に銀の橋が掛かる。
「ぷあ♡ ……いっぱい絡めてきたわね?」
「そっちが根っこから引っこ抜くみたいにするから!」
ぼくはむじつです。
「ね、私のこと、見た目子供だからって、ちょっとだけ舐めてたでしょう」
「……まあ、はい」
「でもね、私、多分前世の年齢で言ったら、貴方の倍くらいお姉さんなのよ?」
なんだ。話の流れが読めないぞ。
「……えーと、まあ、人生経験で言うと、負けてるかもなあと言うのはたまに……」
「だから、ね、わかるでしょ? こんな子供みたいでも、内心何を考えてるかと言うと……」
あっ、なんかマリアベルの手が!(社会の)窓に! 窓に!
「私に、いっぱい、元気を、チャージ、して?」
マリアベルの顔が目前に迫る。
マリアベルの手により、大事な端末が解放された。
マリアベルが……
「あっ♡」
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(……省略されました。省略された部分を確認するためにはベルペイの支払いが必要です)
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マリアベルがツヤツヤしてる。
「うふふ、乱暴なチャージだったわ♡」
「根こそぎ持ってこうとしたのはそっちですよね!?」
しれっと俺が悪いように言うけど大概ですよこの人。
上に跨ってさあ……元気にロデオしてさあ……。
こっちの負担がほとんどなくてそこは助かるんですが、えげつない搾取をしやがりましたよ!
「あら、まだ元気なの?」
「……まあ、元気、ですけど?」
きらりとマリアベルの目が光る。
いや、光ったと言うか、これは。
「ね、もーいっかい♡」
「……ダメっていうやついると思ってます?」
「いないわ♡ いないのよ♡」
満面の笑み。 まー、そう言われたら弱いよな。
「加減しないからね」
「欲望のままに振舞っていいのよ……♡」
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(……再度、省略されました。省略された部分を確認するためにはベルペイのお助けサポート枠申請が必要です)
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そうだ、避妊具を作ろう(唐突)(唐突ではない)
でも実際ゴムってどうやって作るんだろう。
「あら、私知ってるのよ」
さすマリ。
「素材はアレルギーもあるからラテックスではなく最初からポリウレタンの極薄加工を狙っていくわ。ちなみに女性からするとゴムは擦れて痛いのよ。合わせてローションも高品質なものを開発しないと片手落ちなのよ」
「ポリウレタン、衣類にも使ってるな。ローションは化粧品開発のノウハウが転用できそうだ。あれ、案外参入しやすいかな……?」
「多角経営のいいところが出たわね。『ロッゾ・スキン』の名前で自動販売機で売るのよー!」
あかん、また
そういやこの作品R-15タグつけてるなと思い出したので有効活用しました。
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特にここすきはよく効きます。