転生したらELSクアンタだった件………それはそれとしてなんで途中から参戦なの?   作:SEEDに出会えてよかった

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皆さん大好き大鬼族組の登場です!


大鬼族の襲撃

 カバル「そうか、シズさん助かったんだな。」

 

 リムル「ああ。それも全部エルクのおかげだ。」

 

 するとギドがリムルに問う。

 

 ギド「本当に、リムルの旦那なんでやんすか?」

 

 リグルド「間違いありません!」

 

 ランガ「見くびるな!姿形が変わったくらいで、分からなくなるとでも思うのか!」

 

 カバル「いや、そう言うわけじゃ無くて。どうも、ちっこいシズさんっぽいって言うか…」

 

 エルク「よく分かったな。その通り、リムルのその体は、オレのスキルで学習したシズさんの体の情報を元に構築されてる。人間に見えるけど、正真正銘リムルだぞ。」

 

 リムル「その通りだ。ホレ。」

 

 するとリムルは体をスライムの状態に変化させた。

 

 ギド「見事なもんでやんすね。」

 

 エレン「学習って、具体的にはどんなことを?」

 

 エルク「ただシズさんに触れただけだ。オレのスキルは触れた物の情報を学習し、コピーすることができる。その情報をリムルに分け与えて、リムルはその情報を解析して、あの人間の体を作ったわけだ。」

 

 ギド「エルクの旦那も、何でもありでやんすね。」

 

 エルク「そう言うスキルなんでな。」

 

 リムル「シズさんは、お前達との旅が本当に楽しかったって言ってたぞ。ちょっと危なっかしいとも言ってたがな。」

 

 するとギドとエレンはカバルを見つめる。

 

 カバル「おい、何だよその目は!?」

 

 エレン「だってね?」

 

 ギド「ええ。」

 

 カバル「お前だってこの前落とし穴にハマってたじゃねぇか!」

 

 カバルがギドを指差して言う。

 

 ギド「あれは姐さんが急に押すからです!」

 

 エレン「ちょっと!私のせいにしないでよ!」

 

 エルク(確かに。コイツらと旅をしたら、毎日が賑やかで楽しいだろうな。)

 

 リムル「て言うかコイツら、シズさんに頼りすぎだな。」

 

 エルク・リグルド・ランガ『うんうん。』

 

 そんな4人のやりとりを尻目に、エレン達3人は賑やかに旅の思い出を語り合っていた。

 

 

 

 そして翌朝。

 

 カバル「本当に世話になったな。そろそろお暇するよ。」

 

 エルク「シズさんの事は、置いてくのか?」

 

 エレン「私達、シズさんに少し頼りすぎてたから、これからは自分たちの力で乗り切ろうと思ったんです。」

 

 リムル「そうか。これからは一旦国に帰るのか?」

 

 カバル「ええ。ギルドマスターに調査結果と、シズさんの件も伝えないといけないからな。この村とアンタらのことは悪いようには報告しないぜ。」

 

 エレン「リムルさんとエルクさんの事も伝えておくね。」

 

 ギド「何か困ったことがあれば、頼るといいですよ。」

 

 リムル「おう!そうさせてもらうよ!」

 

 カバル「なぁ、リムルの旦那、最後に一つだけ頼みがあるんだ。」

 

 リムル「何だ?」

 

 カバル「もう一度、人の姿になってくれねぇか?」

 

 リムル「別にいいけど。」

 

 リムルはそう言って、姿を人間のものに変えた。

 

 リムル「一体なんだ?」

 

 すると

 

 エレン・カバル・ギド『シズさん!ありがとうございました!』

 

 カバル「オレ、あなたに心配されないようなリーダーになります!」

 

 ギド「あなたと冒険出来たこと、生涯の宝にしやす!」

 

 エレン「ありがとう!お姉ちゃんみたいって思ってました!」

 

 エルク(本当に、いい仲間だな。)

 

 リムル「ところでお前らの装備、ボロッボロだな。」

 

 エレン・カバル・ギド『ヒドっ!!』

 

 そこで

 

 

 カバル「うおぉぉぉ!スッゲェ!憧れのスケイルメイルだ!」

 

 カバルには魔物の殻で出来た、丈夫な青い鎧。

 

 エレン「これなんですか!軽い上に頑丈!それにめっちゃキレイ!」

 

 エレンには白いローブ。

 

 ギド「いいんですかい!?あっしには勿体無いような作品!牙狼の毛皮まで使用されてる!」

 

 ギドには牙狼の毛皮と魔物の皮で作った防具をプレゼントした。

 

 リムル「餞別だよ。うちの職人の力作だ!おーい!」

 

 リムルが呼ぶと、奥から何人かのドワーフがやってくる。

 

 カイジン「力作つってもまだ、試作品だけどな。」

 

 ガルム「着心地はどうだい?」

 

 ドルド「細工は流々ってなもんだ!」

 

 ミルド「ん、ん。」

 

 リムル「喋れよ!紹介しよう、カイジン、ガルム、ドルド、ミルドだ!」

 

 ガルム「カ、カイジン!?マジで!?」

 

 エレン「腕利きで超有名な鍛治職人の!?」

 

 ギド「ガルム、ドルド、ミルドって、あのドワーフ三兄弟!?」

 

 カバル「家宝にします!ありがとうございます!」

 

 エレン「ありがとう!」

 

 ギド「夢のようでやんす!」

 

 リムル(オレが思っていたより、カイジン達は有名人だったようだ。人間国宝、いやドワーフ国宝か?)

 

 シズさんとの別れも吹き飛ばすかのように大騒ぎしたあと、彼らは去って行った。

 その逞しさを、オレは後に目を覚ましたシズさんに伝えた。

 話を聞いたシズさんは、寂しそうに、でも嬉しそうに安心した様子で「良かった。」と言った。

 

 

 リムルside

 

 オレとエルクは今、シズさんと丘の上に来ていた。

 

 リムル「いいのか?シズさん。あいつらについて行かなくて。」

 

 シズ「いいの。彼らはもう、自分たちの力で前に向かって進んで行けるから。」

 

 リムル「そっか。」

 

 エルク「ま、約束したしな。アンタを泣かせたレオンって野郎に、俺が超痛え1発をぶちこんでやるってな。少しずつ情報を集めていこう。俺、約束はしっかり守る男だからな。」

 

 シズ「ふふっ。じゃあ、よろしくね。エルクさん。」

 

 エルク「おうよ!」

 

 

  

 

 エルクside

 

 エルク「はぁぁ…平和だ。」

 

 オレは今、テントの中でベッドに横になっている。

 ちなみにオレも姿は人間にしている。

 容姿は、自分で言うのも何だが、爽やか系のイケメンで、身長はかなり高い方だった。

 

 エルク「シズさんの件も落ち着いて、カイジンたちのおかげで村の開発も進んでるし、何とも平和だ………しかし暇だ。ちょっと散歩するか。」

 

 オレはテントの外に出て、辺りを少し見回した。

 すると、リムルがリグル達と話していた。

 

 エルク「よう、リムル。」

 

 リムル「おう、どうかしたか?」

 

 エルク「いや、リムル達がいるのが見えたんでな。何か思ってな。これから狩りに行くのか?」

 

 リグル「はい。」

 

 エルク「そうか、ご苦労さん。気をつけて行ってこい。」

 

 リグル「ありがとうございます。最近は森の奥から魔獣が来ていて、食糧が豊富なんです。」

 

 エルク「何かあったのか?」

 

 リグル「いえ、魔獣は環境の変化で移動したりしますから。大したことないと思います。」

 

 リムル「ふーん。」

 

 すると、リムルは自分の影からランガを呼び出した。

 

 ランガ「お呼びですか?我が主達。」

 

 リムル「ランガ、リグル達と森に同行してくれ。何もないとは思うけど、もしもの時は頼む。」

 

 ランガ「承知しました!遠慮はいらん!我を連れて行け!リグル殿!」

 

 リムル(おお!カッコいいぞランガ!)

 

 するとランガは、さながら犬のようにハッハッハッハッ言い出した。

 

 ランガ「ハッハッハッハッハ…」

 

 リムル(それが無ければもっとな…)

 

 エルク「ランガ、一応これを持ってろ。」

 

 オレは一つの細い首輪のような物を生成し、ランガの首に付けた。

 

 エルク「それがあれば、何かあった時にオレもすぐに駆けつけれる。」

 

 ランガ「ありがとうございます!我が主!」

 

 そしてランガ率いるリグル達は狩りへと出かけた。

 

 エルク「あ、そうだ。リムル、ホレ。」

 

 リムル「ん?おお!これって!」

 

 俺がリムルに渡したのは、シズさんの仮面を修理したものと、俺がコピーした複製品の仮面だ。

 

 エルク「副製品にも魔力を抑える力はしっかり付与されたままだから、安心して使ってくれ。」

 

 リムル「ありがと!助かるよ!」

 

 

 リムルside

 

 オレはヴェルドラが封印されていた洞窟にやって来た。

 エルクがシズさんの情報を学習し、オレに譲渡したことで、オレはシズさんの持つユニークスキルを得ることが出来た。

 そのスキルは『変質者』。その効果を試しておこうと思ったのだ。

 変質者は、字面から受ける印象はともかく、シズさんの持つ能力の一つだ。その効果とは、『統合』と『分離』。

 様々なスキルを統合し、新しいスキルへと進化させ、つまりは、新しい能力がポンポンと獲得できるわけだ。

 それにより得た能力の1つが…

 

 リムル「何これ…えげつない…」

 

 オレは自分の周りを囲むように黒い炎を出した。

 

 『エクストラスキル 黒炎です。』

 

 リムル「これも、使い所を考えないとな。」

 

 オレは黒炎を消した。

 

 リムル「しかし、本当にエルクには感謝しないとな。」

 

 オレは懐から仮面を取り出して、試しに付けてみた。

 

 リムル「どうだ?」

 

 『解。わずかに漏れ出ていたオーラが、完全に消滅しました。この状態であれば、人間と認識されるでしょう。』

 

 リムル(よし!他の国に行く時とかは、この格好で行くとしよう。)

 

 オレは近くにあった水を覗き込み、そこに写っている仮面をつけた自分の姿を見た。

 

 リムル「似合うな!」

 

 『はい…。』

 

 リムル「淡白だな。」

 

 ランガ『リムル様!』

 

 リムル「っ!」

 

 『個体名 ランガからの思念伝達。声音からして、救援要請と推測。』

 

 オレは急いでランガ達の元に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 エルクside

 

 エルク「リムルに渡したのはあの仮面、ちゃんと役に立てばいいけどな。」

 

 オレはそばに置いてあった自分用の仮面を取った。

 実は、自分用の仮面も複製していたのだ。

 我ながらオレも魔力が化け物級に多い為、このままは流石にヤバいと思ったのだ。

 

 その時

 

 キュピィィィン!

 

 エルク「っ!!」

 

 オレは、ニュータイプさながら、ランガ達の異変を感じ取ったため、人の姿からELSクアンタの姿になり、トランザムを使い、即座にランガ達の元に向かった。

 

 

 

 

 現場に着くと、早速ゴブタがやられていた。

 

 ゴブタ「だぁぁ!死ぬ!死んじゃうっすーー!!」

 

 エルク「どうした!」

 

 ゴブタ「斬られたっす!超痛いっす!」

 

 エルク「落ち着け。傷は浅い。」

 

 オレがふと周りを見ると、ゴブリンと牙狼族達が倒れていた。

 そしてその奥に、角が生え、赤い肌と髪をした大柄の男と白髪の角が生えた老人がいた。

 

 エルク(幸い死んではない。おそらくアイツらの仕業だな。)

    「なんだ?お前ら。鬼?」

 

 ゴブタ「って、エルク様じゃないっすか!心配になったから来てくれたんすね!」

 

 エルク「ああそうだな。そんだけ喋れるなら十分だし、回復薬はいらないな。」

 

 ゴブタ「ちょ!ちょ!欲しいっす!冗談言ってすまなかったっすよ!」

 

 オレはゴブタの顔面目掛けて、リムル特製の回復薬を投げた。

 

 エルク(さて、ちょいとばかし厄介な事になったな。)

 

 ランガ「アオォォォン!」

 

 俺が声の聞こえた方向を見ると、ランガがもう2人の鬼と戦っていた。

 そしてランガが2人に向かって走って行くと、突如目の前に青い炎の壁が現れた。

 俺が炎の飛んできた方向を見ると、木陰に背の小さい桃色の髪の鬼の女の子がいた。

 そして、そこにようやくリムルも到着した。

 

 エルク「リムル!」

 

 リムル「悪い、遅くなった。ランガ!」

 

 リムルが呼ぶと、ランガは俺たちの元に走って来た。

 

 エルク「主達よ、申し訳ありません!我がいながら、このような…」

 

 ガキンッ!ゴォン!

 

 音のする方向を見ると、リグルが紫色の髪を生やした女の鬼と戦っていた。

 

 エルク「リグル!お前も戻れ!」

 

 リグル「リ、リムル様、エルク様。申し訳ありません…」

 

 リムル「安心しろ、あとは俺たちに任せてゆっくり休め。」

 

 リグル「ありがとうございます。」

 

 そしてリムルは回復薬をリグルにかけた。

 

 リムル「ランガ、この倒れてる奴らはどうした?」

 

 ランガ「魔法により眠らされています。あの桃色の髪の仕業です。」

 

 エルク「魔法か…。赤い鬼、白い鬼、青い鬼、黒い鬼、桃色の鬼、紫の鬼、全部で6人か…。中々の人数だな。」

 

 リグル「面目ありません、まさか大鬼族《オーガ》に出くわすとは思わず…」

 

 エルク「オーガ?」

 (想像してたのとは全然違うな…てか、あの赤いのが持ってるのって、まんま日本刀だよな…ちゃんと防具付けてるし。)

 

 リムル「おいお前ら!事情は知らんが、ウチの奴らが失礼したな。話し合いに応じる気はあるか?」

 

 リムルの問いに、オーガ達は答えなかった。

 

 エルク(実力差は明白なのに、ゴブタもリグルも致命傷ではなかった。他の奴らに関しては、眠らされてるだけで、無傷で無力化されてる。何か訳アリか?ま、こう言う時はこっち側が大人の対応を…)

 

 すると、それまで口を閉じていた赤い鬼が口を開いた。

 

 赤い鬼「正体を現せ!邪悪な魔人め!」

 

 おそらくリムルとオレに言っているのだろう。

 ELSクアンタの見た目って、確かにコイツらからしたら怪しく見えるだろうし…

 

 リムル「おいおい!ちょっと待て!俺達がなんだって?」

 

 赤い鬼「魔物を使役するなど、普通の人間にできる芸等ではない。」

 

 リムル「は?」

 

 赤い鬼「見た目を偽り、オーラを抑えているようだが甘いわ!」

 

 白い鬼「正体を表すがいい。」

 

 青い鬼「黒幕から出向いてくれるとは。好都合という物。」

 

 リムル(ガーーン!!俺の正体なんて、ただの愛くるしいスライムなのに…)

    「なぁ、あのな?」

 

 赤い鬼「フンッ!貴様の言う事など聞く耳を持たん。全てその仮面が物語っている!」

 

 エルク(リムルの仮面が?)

    「おいちょっと待て!これは俺が作ったもので…」

 

 すると赤い鬼は刀を抜いてこちらに向けて来た。

 

 赤い鬼「同胞の無念!その億分の1でも、貴様の首で贖ってもらおう!邪悪なる豚どもの仲間め!」

 

 ランガ「どういたしますか?我が主達。」

 

 エルク(豚だのなんだのって、全然話が見えて来ない…仕方ない。)

    「リムル。ここは俺とランガに任せてくれないか?」

 

 リムル「え?いやでも…」

 

 エルク「お前は俺たちのリーダーなんだ。倒れられちゃ困る。」

 

 リムル「俺はそんなに弱くないが…わかった。ただし2人とも、無理はするなよ。」

 

 ランガ「心得ました!我が主!」

 

 エルク「ランガ、お前はあの桃色の髪の子を相手しろ。ただし決して殺すなよ。」

 

 ランガ「ハッ!」

 

 エルク「何か事情がありそうだ。邪魔だけしてくれればそれでいい。」

 

 ランガ「しかし、それではエルク様が5人を相手する事になりますが…」

 

 エルク「心配するな。負ける気なんてこれっぽっちも無い。」

 

 ランガ「流石は我が主!承知!」

 

 赤い鬼「舐められたものだな。真の勇気か、ただの蛮勇か。その度胸に敬意を払い、挑発に乗ってやろう。後悔するなよ…!!」

 

 すると赤い鬼は俺に向かって走って来た。

 そして俺目掛けて、刀を振り下ろした。

 しかし、俺はすでにトランザムで回避し、黒い鬼の目の前にいた。

 

 エルク「とりあえず大人しくしててくれ。」

 

 俺は右腕を剣に変えると、刃を折りたたみ、銃の部分で空気砲を放った。

 そして黒い鬼を吹き飛ばし、気絶させた。

 すると背後から紫の鬼にトゲだらけのメイスで殴りかかられる。

 だが俺はそれを回避して、背後に回った。

 

 エルク「悪いね。俺に不意打ちは通用しない。」

 

 そしてメイスを撃って飛ばし、ELSの銃弾を放って紫の鬼の衣服に掠めて、その場に拘束した。

 

 エルク「ちょっと大人しくしててくれ。流石に女の子をぶっ飛ばすほど、無法者じゃ無いんでな。」

 

 すると今度は青い鬼が刀で俺を突き刺そうとするが、俺はその刀を掴み、エルスで侵食した。

 

 エルク「お前もちょっと大人しくしててくれ。」

 

 黒い鬼の時と同様に、空気砲を放ち青い鬼を気絶させた。

 

 リグル「おお!」

 

 ゴブタ「スゴイっす!」

 

 エルク「さてと、残りは赤いのと白いのだな。」

 

 白い鬼「近距離と遠距離を両方兼ね備えた武器、掠めた部分を金属で覆う玉、触れた物を金属で侵食する能力…どれも見たことの無い妙な能力。ご油断召されるな若。」

 

 エルク(あの白い爺さん、分析が早いな。アイツにはあまり手の内を明かさない方が良さそうだ。)

    「なぁ、ここら辺で終わりにしないか?そろそろこっちの言い分も聞いて欲しいんだが…」

 

 赤い鬼「黙れ!邪悪な魔人の手先め!」

 

 エルク「だからさ…」

 

 赤い鬼「確かに貴様は強い。だからこそ確信が深まった!」

 

 エルク「確信?」

 

 赤い鬼「やはり貴様らは奴らの仲間だ!!」

 

 エルク「だからさ…その奴らって誰だよ?」

 

 赤い鬼「たかがオークに、我らオーガが敗れるなど考えられぬ!」

 

 エルク「オーク?おい、さっきから何言ってんだ?」

 

 赤い鬼「黙れ!全ては貴様ら魔人の仕業なのだろうが!」

 

 エルク「は?魔人?」

 

 赤い鬼「とぼけるな!」

 

 エルク「だから待てって、それは誤解…っ!?」

 

 すると背後に白い鬼が現れ、手に持っていた刀で、剣になっていた俺の右腕を切り飛ばした。

 

 エルク「チッ…!」

 

 白い鬼「ワシも耄碌したものよ。頭を刎ねたと思ったのじゃが…」

 

 エルク(マジかよ…)

 

 リムル「エルク!」

 

 リグル「エルク様!」

 

 ゴブタ「腕が…」

 

 ランガ「我が主!」

 

 エルク「こっちの事はいい!油断するな!」

    (あの爺さん、全く気配がしなかった…。それに、俺の装甲を糸も簡単に…)

 

 白い鬼「次は外さんぞ…」

 

 赤い鬼「どうやら蛮勇のだった様だな。右腕を失い、発狂しない胆力は褒めてやろう。1人で我らを相手取ろうとした、その傲慢さが貴様の敗因だ!冥府で悔やみ続けるがいい!」

 

 確かに俺は今、右腕を落とされた。

 しかし、俺の体は金属生命体ELSで構築されている。

 たかが片腕程度ならば

 

 エルク「よいしょ…」

 

 俺は右腕を金属の塊に変え、その塊が剥がれた。

 すると

 

 エルク「はい元通り。」

 

 俺の右腕はなんともなかったように再生したのだ。

 

 エルク「片腕落としたくらいで、俺に勝てると思ったか?」

 

 赤い鬼「クッ!化け物め!!鬼王の妖炎《オーガフレイム》!!」

 

 すると赤い鬼は俺に向かって炎を放った。

 爆炎が俺を包む。

 

 白い鬼「若…。」

 

 赤い鬼「やった…のか…?」

 

 しかし

 

 エルク「おいおいおいおい。こんなもんか?お生憎様、俺に炎は効かないんだ。けど、俺は確かに、お前らを少し甘く見てたよ。だから、ちょっと本気を出してやる。」

 

 俺は再び右腕を剣に変え、右腕を天に向けて掲げた。

 

 エルク「トランザム!!」

 

 俺の体が真っ赤に光る。

 

 赤い鬼「クッ!赤くなったくらいで、我らを倒せるとでも!」

 

 エルク「まだ終わりじゃ無いぜ。ハアァァァ!!」

 

 そして全身の粒子が剣に集約される。

 

 桃色の鬼「あれは、あの光は!周囲の魔素を利用した妖術ではありませぬ!あの剣を形どっているのは、純粋なあの者の力のみ!剣の大きさは、そのままあの者の力…!」

 

 エルク「これが俺の力だ!《トランザム・ライザー》!!」

 

 俺は近くにあった大きな岩目掛けて剣を振り下ろす。

 そして爆煙が晴れると、岩は跡形もなく消し飛んだ。

 

 エルク(ヤベ、出力ミスった)

    「どうする?まだ続けるか?」

 

 赤い鬼「クッ…」

 

 エルク(よしよしビビってる。頼むからこれで降参してくれ)

 

 白い鬼「若!姫を連れてお逃げください!ここはワシが!」

 

 赤い鬼「黙れ爺。凄まじいな…悔しいが我らでは貴様には遠く及ばぬようだ。だが俺も、力ある種族、オーガの次期頭領として育てられた誇りがある!無念に散った同胞の恨みを晴らさずして、何が頭領か!敵わぬならば、せめて一矢報いてくれるわ!!」

 

 白い鬼「若、それでは私もお供いたしましょうぞ!」

 

 エルク(ヤベェどうしよ。完っ全に裏目に出た。)

 

 すると

 

 桃色の鬼「お待ちくださいお兄様!この方は、敵では無いかもしれません!」

 

 俺と赤い鬼の間に桃色の鬼が割って入ったのだ。

 

 赤い鬼「そこを退け!」

 

 桃色の鬼「いいえ!!」

 

 エルク(ん?)

 

 赤い鬼「何故だ…!里を襲った奴と同じ、仮面をつけた魔人の手先では無いか!お前もそう言っただろ!」

 

 桃色の鬼「はい…ですが、これほどの力を持った魔人様が、姑息な手段を使って、豚どもに我らの里を襲撃させるなど不自然です!それこそ!お一人で我ら全員を皆殺しにできましょうから!」

 

 エルク(良かった…少しは話のわかる子が居て…)

 

 桃色の鬼「この方が異質なのは間違いありませんが、おそらく、里を襲った者とは無関係なのでは無いかと。」

 

 その説得を聞き、赤い鬼は冷静さを取り戻したようだ。

 

 エルク「少しは人の話を聞く気になったか?もうこれいらないよな。」

 

 俺は右腕の剣を解除し、元の腕の状態に戻した。

 

 赤い鬼「何者なのだ?お前達は。」

 

 エルク「俺か?俺はただの金属生命体。あっちのはスライムだ。」

 

 赤い鬼「金属…生命体?それに、スライムだと?」

 

 エルク「そ。スライムのリムルと、ELSクアンタのエルク。」

 

 俺がそう言うと、リムルは人の姿からスライムの姿に変わり、俺は人の姿へと変化した。

 

 リムル「ちなみにこの仮面は、大切な人とのお揃いの品だ。なんならお前の里を襲ったヤツのと同じか、確認してくれて構わない。」

 

 リムルはそう言って、仮面を赤い鬼に渡した。

 

 赤い鬼「似ている気はするが…」

 

 桃色の鬼「この仮面には、抗魔の力が備わっているようです。」

 

 白い鬼「しかし、あの時の魔人はオーラを隠してはおらなかった。」

 

 赤い鬼「では…」

 

 すると赤い鬼は俺とリムルの前に跪いた。

 

 赤い鬼「申し訳ない。どうやら追い詰められて、勘違いしてしまったようだ。どうか謝罪を受け入れて欲しい。」

 

 リムル「ウム。くるしゅう無い。」

 

 エルク(ふぅ…一時はどうなる事かと…)

 

 エルク「まあここで話すのもなんだし、ひとまず俺たちの村に来いよ。」

 

 赤い鬼「良いのか…?」

 

 エルク「ああ。色々と事情も聞きたいし。」

 

 赤い鬼「そちらの仲間を傷つけたしまったが。」

 

 エルク「それに関してはお互い様だ。俺も散々暴れたし。誰も死んで無いんだから、良しとしよう。」

 

 すると白い鬼はゴブタとリグルに近づいた。

 

 白い鬼「すまんかったのぅ。」

 

 しかし、ゴブタは未だ怯えていた。

 

 リムル「それにさ!ウチは今日は宴会なんだ!人数が多い方が楽しいだろ!」

 

 

 

 

 こうして、理由もわからずに始まった戦いは終わった。

 オーガの姫が昏睡の魔法を解除し、ゴブリン達は目覚めた。

 オーガ達のケガは、リムルの回復薬で治し、一同は、リムルとエルクの村に向かうのだった。

 

 エルク「そう言えば名前は?」

 

 赤い鬼「いや、俺たちにネームドはいないよ。」

 

 エルク「そっか、普通は無いんだっけ。そっか、そっかぁ…」

 

 




今回はここまでになります。
次回はこの話の続きから書きます。
オークディザスター戦はまだまだ先になりそうですが、頑張って書くので楽しみにしててください。
読んでくださりありがとうございました。
感想と評価、お待ちしてます。

てかELSクアンタ早くガンプラになんねえかな…
SEEDのズゴック行けるならELSクアンタも行けるだろ…








本っっっっ当にシュナたんかわええ…(尊死)

転スラの女の子キャラで好きなのは?(※ヒロインに関しては、作者の好きな女の子キャラを片っ端からヒロインにします)

  • シズさん
  • シュナ
  • シオン
  • ミリム
  • ヴェルザード
  • ルミナス
  • ゴブア
  • アルビス
  • スフィア
  • ソーカ
  • ラミリス
  • ヒナタ
  • シエル
  • フレイ
  • ウルティマ
  • テスタロッサ
  • カレラ
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